スマホ版のMT4・MT5では、スマホ版にデフォルトで搭載されているインジケータしか使えません。そのため、お気に入りのカスタムインジケータがあっても使うことはできません。また、EAはPC版のみで使える機能なので、スマホ版では一切使えません。
不便っコ・・・
この問題を解決するために、外出先でカスタムインジケータやEAを操作する方法を探している方! 自宅のパソコンやVPSにリモートアクセスする方法があります。
リモートアクセスするには、ウィンドウズに標準搭載されている「リモートデスクトップ接続」を使う方法と、TeamViewerなどの外部アプリを使う方法があります。
リモートデスクトップは、突然アクセスできなくなることがあり、その際の解決方法がかなり複雑です。パソコンに詳しくない方にはTeamViewerというアプリの方がおすすめです。
カスタムインジケーターを使用したい方は、ブラウザ経由ですべての機能が利用できるTradingViewで、似たようなカスタムインジケーターを探す方法もあります。
この記事では、TeamViewerの使い方を紹介します。
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TeamViewerはMT4・MT5のカスタムインジケーター・EA操作に使えるアプリ!
TeamViewerとは、「チーム」という名前がついている通り、チームでの作業がはかどるように、あるデバイスに複数人がアクセスできるようにするためのツールです。
物理的に離れた場所からデバイスにアクセスする「リモートアクセス」のツールなので、自分が保有するPCにリモートアクセスすれば、PCのMT4・MT5からカスタムインジケーターやEAを利用できます!
面倒だけどリモートアクセスするしかないっコ
ウィンドウズに標準搭載されている「リモートデスクトップ接続」と比較すると、ITに詳しくない人でも利用できる、セキュリティが高い、アクセス権の細かな設定が可能などのメリットがあります。
PC画面がそのまま表示される
TeamViewerを使ってスマホからPCにリモートアクセスすると、PC画面がスマホでそのまま表示されます。
画面を横向きにすれば全画面表示できますが、PC画面をそのままスマホに表示されるとどうしても小さくなりますので、タブレットを持っている方はタブレットを使うのがおすすめです。
TeamViewer以外の方法でも、リモートアクセスは基本的にこのようにPC画面をそのまま表示できます。
TeamViewerは無料で利用できる
TeamViewerは外資系企業の製品なので海外での方が普及しているようですが、最近日本でも名前を聞くようになりました。
Windowsに標準搭載されている「リモートデスクトップ接続」の機能と比較するとかなり使いやすいため、パソコン操作に自信のない人にはおすすめです。
TeamViewerでは、やや直訳感がありますが日本語サイトも用意されています。個人・非商用での利用は無料なので気軽に利用できます。
TeamViewerの設定方法(PC版)
TeamViewerが気になった方は、さっそく設定してみましょう!
TeamViewerは下記3種類のアクセス方法があります。
- TeamViewerIDとパスワードの両方を入力する
- 簡易アクセスを介して接続する
- 接続を受ける側が手動で接続を許可する
自分のPCに外出先からアクセスする場合は、同じアカウントでログインすればパスワードの入力なしでアクセスできる「簡易アクセス」がおすすめです。
TeamViewerを使用するには、PC側とスマホ側の両方で設定が必要なので、まずはPC側の設定から紹介します。
ダウンロード・インストール
PC側では、まず公式サイトからTeamViewerをダウンロードします。以下の手順でダウンロードしてください。
トップページの「今すぐ無料で試す」をクリックします。
個人・非商用の無料プランを使用したい場合は、「デスクトップ クライアント」をクリックします。
「TeamViewer Free」の「今すぐダウンロード」をクリックします。
①自分が使用したい端末の種類、②利用したいTeamViewerの種類、③64-bitか32-bitかを選択してダウンロードします。
上記の画像が一般的な設定ですので、よくわからない方は同じ箇所を選択してダウンロードしてみてください。①Windows、②TeamViewer full client、③64-bitが選択されています。
TeamViewerのダウンロードには数分かかります。ダウンロードが完了したら「TeamViewer_Setup_x64」のファイルをダブルクリックしてインストールを開始してください。
セットアップ画面が表示されたら、「このデバイスへの無人アクセスをインストールして設定」を選択して、「同意 – 次へ」を押します。
TeamViewerは複数人で使用することを想定したツールなので、接続されるPCの側にも操作する人がいて、その都度接続許可を出す使い方が基本です。しかし、MT4・MT5にリモートアクセスで接続する場合は自分がPCの前にいない状態でPCを操作しなければならないので、無人アクセスの設定でインストールします。
次に「ライセンス契約」画面が表示されます。「EULAとDAPに同意します」にチェックが入っているのを確認し、「続行」をクリックしてください。ちなみに、EULAは「使用許諾契約書」、DAPは「データ処理契約」のことです。
アカウント作成
その後、「簡易アクセスを許可」というウインドウが表示されるので、始めて使う場合は「アカウントを作成」をクリックしてください。
アカウント作成画面では、名前・メールアドレス・パスワードの3点を入力し、「次へ」をクリックしてください。
記載したメールアドレス宛に、アカウント有効化のためのメールが送信されるので、「TeamViewerアカウントを確認する」をクリックしてください。
アカウント有効化が完了すると、ブラウザ上で下記の画面が表示されます。
簡易アクセスを設定
TeamViewer側では、「簡易アクセスを許可」というウインドウが表示されるので、「割り当て」をクリックしてください。
なお、「簡易アクセス」とは、特定のアカウントでログインした際に、アカウントに割り当てられたデバイスであればパスワードの入力なしでリモートアクセスできる機能です。自分のPCにアクセスするだけであれば、この機能が便利です。
簡易アクセスの付与が完了すると、PCのTeamViewerの「リモートコントロール」画面で、「〇〇(名前)への簡単なアクセスが付与されています」と表示されます。
TeamViewerの設定方法(スマホ側)
次に、スマホ側の設定です。
他人のデバイスにアクセスする通常の使い方であれば、「ID」と「パスワード」の2点が必要になりますが、アカウントと紐づいたデバイスにアクセスする簡易アクセス機能を利用する場合は、アカウントへのログインを行うだけでアクセスが可能になります。
インストール
iOS・Android両方に対応していますが、今回はAndroidで説明します。
PC版と同様に、EULAとDPAへの同意が必要となりますので、インストール後に表示される画面で「同意して継続」をタップしてください。
その後の画面では、「はじめに」をタップしてください。
アカウントへのログイン
接続先のIDを入力する画面が表示されますが、「簡易アクセス」を使用して自分のPCにアクセスする場合、IDではなく、画面右上の歯車のマークをタップしてください。
「サインインまたはサインアップ」をタップしてください。
メールアドレスとパスワードを入力し、「サインイン」をタップしてください。
確認画面が表示されますので、「OK」を押してください。
これでログインが完了しますので、このアカウントに紐づけられているコンピュータにリモートアクセスできるようになります。
実際にリモートアクセスを開始するには、トップページに戻って、下部の「コンピュータ」メニューをタップして、「マイコンピュータ」をタップしてください。
接続先の候補が表示されますので、リモートアクセスしたい接続先を選択してタップしてください。
中央の「リモートコントロール」を押すと、実際に接続が開始されます。
TeamViewerでMT4・MT5をスマホから操作する際の注意点
TeamViewerでMT4・MT5を使う注意点としては、以下のようなものがあります。
- リモートアクセスするPCのスリープ機能をOFFにする
- スマホ横向きでないと見づらい・入力には拡大も必要
- セキュリティに注意が必要
- 本体が熱くなる
スリープ機能OFF
リモートアクセスする自宅PCは、オンライン、かつ電源の入った状態にする必要があります。オンラインに関しては電源が入っていれば基本的に途切れることはないと思いますが、ずっと電源を入れておくのが少しめんどうです。
通常PCのデフォルト設定ではスリープ機能がONになっていますが、これを手動でOFFにする必要があります。
OFFにすること自体は難しくありませんが(解説してくれているサイトがたくさんあります)、これをやるとパソコンが休めないのでパソコンにはあまりよくないです。そのため、外出するたびにスリープモードをOFFにして、帰宅するとまたONにして、という作業を繰り返すことになり、手間です。
PC負荷を気にしないならずっとOFFでも構わないポン
スマホ横向き・拡大が必要
PCの画面(横長)をスマホ(縦長)で映すと、上下に余白ができてしまい、画面が極端に小さくなります。これを解消するために、スマホを横向きにする必要があります。ちなみに、横向きにするとこのようにほぼ全画面で表示されます。(スマホ本体の横向き設定をONにしてください)
これだと画面を見る分にはあまり不便でないサイズになります。しかし、操作するとなると少し小さいため、スマホ側で拡大して操作することになります。
その際、画面を上下左右にずらすことができず、この配置のまま拡大しなければいけないのがネックです。中心を動かせないまま拡大すると、見える範囲が狭くなります。具体的には下記のような画面になります。
そのため、中央以外を拡大したい場合は、MT4・MT5を画面上で上下左右にずらしてから拡大する必要があります。
少し面倒っコ
セキュリティには注意
仮想通貨取引所でも、パスワードを破られて不正アクセスされた事例がたまに発生しているようですが、記号や大文字・小文字などを利用した強力なパスワードにしたとしても、破られてしまうのは心配ですよね。
特に、TeamViewerは個人のパソコンにアクセスできる機能なので、不正アクセスされてしまうと重要な情報がたくさん漏洩してしまいます。このため、仮想通貨取引所のような2段階認証をつけられると安心ですよね。
今回紹介した、TeamViewerの「簡易アクセス」では、アカウントとパスワードさえわかれば、そのアカウントに紐づいたデバイスにアクセスできてしまいます。そのため、公式サイトで紹介されている下記の方法で2段階認証を設定しておくといいでしょう。
このサイトに書いてある通りの手順で設定できますが、サイト内で「設定→接続のための2要素認証に移動します。」と書いてあるところは、実際には「設定」メニュー内の「接続用TFA」を選択します。(Android版の場合)
本体が熱くなる
スマホのスペックにもよりますが、ずっと使っていると本体がかなり熱くなりますし、電力消費も高いです。そのため、あまり長時間使うのには向かないでしょう。長時間使いたい場合は、スマホのスペックを高くする必要があるかもしれません。
スマホのMT4・MT5でカスタムインジケータを使いたい人におすすめ
TeamViewerを導入したことにより、外出先でもカスタムインジケータを使えるようになり、便利になりました。
複雑な操作するのはやはりスマホの画面では大変ですが、見るだけだったり、簡単な操作をしたりするだけであれば、ストレスなく利用できます。
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