投資判断に非常に役立つオシレーター系テクニカル指標(インジケーター)の一つ、ボリンジャーバンド。
いくつかあるテクニカル指標の中でも、無視できない指標のひとつです。
国内FX業者でも海外FX業者でも必ず搭載されている基本のテクニカル指標です。見方を覚えると非常に役に立ちますので、初心者の方が最初に取り組むのにもおすすめです!
この記事では、ボリンジャーバンドの使い方について解説します。
- ボリンジャーバンドってどんな指標!?
- ボリンジャーバンドは順張りなの!?逆張りなの!?
- ボリンジャーバンドの期間・偏差の設定はどうしたらいい!?
- ボリンジャーバンドをMT4・MT5やTradingViewで設定する方法は知りたい!
海外FXで利用されるMT4/MT5や仮想通貨(暗号資産)取引所で利用されているTradingView(トレーディングビュー)でボリンジャーバンド設定する方法についても詳しく紹介しますので、使い方がわからない方は参考にしてください!
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ボリンジャーバンドとは?
ボリンジャーバンドは、ジョン・ボリンジャーという人が考案したテクニカル指標(インジケーター)です。
価格のボラティリティ(変動性)を測定し、その結果をチャート上に表示するために使用されます。
MT4・MT5は上記画像のように白背景に変更することはできます。詳しい方法はこちら↓↓↓↓↓
ボリンジャーバンドの構成
ボリンジャーバンドは、移動平均線を中心に、その上下に配置された標準偏差に基づくバンドから構成されています。
中央の移動平均線(ミッドバンド) | 移動平均線 |
上部バンド(アッパーバンド) | ミッドバンドから上方に標準偏差を加えたライン |
下部バンド(ロワーバンド) | ミッドバンドから下方に標準偏差を引いたライン |
移動平均線を中心にしてバンドを描画するテクニカル指標ですが、バンド幅が固定ではなく過去の値動きのボラティリティ(標準偏差)に基づいて決まるところに特徴があります。
移動平均線に対して基本的に同じ幅で描画されるテクニカル指標のエンベロープと比較すると違いがわかります。
急激な上昇している場面でボリンジャーバンド(青線)は大きく広がっていますが、エンベロープ(ピンク)は同じ幅を維持しています。
ボリンジャーバンドの統計的意味
ボリンジャーバンドは「標準偏差」というものを利用したテクニカル指標(インジケーター)です。
1σ、2σなど「σ」の単位でバンド幅を設定しますが、このσは、「統計上±1σの範囲内に価格が収まる確率は約68.3%、±2σの範囲内に収まる確率は約95.4%、±3σの範囲内に収まる確率は約99.7%」という意味になります。
±3σの範囲内に収まる確率が約99.7%なら、3σのライン付近で逆張りすれば高確率で勝てることになりますね。
ボリンジャーバンドが逆張り指標に使われることがあるのは、このような性質があるからです。
ただし、もちろんFXの世界では約99.7%の確率で逆張りが勝てるなどということはありません。
この統計的確率は、価格のばらつきがこのようにきれいな形(平均値が最も多く出現し、平均値から外れるごとに出現頻度が少なくなる)の「正規分布」だった場合の話です。
実際の相場はこのようにきれいな形で価格のばらつきが出現するわけではありませんので、3σのラインを貫通してトレンドが続くということも十分考えられます。
そのため、ボリンジャーバンドを逆張り手法として使うことに否定的な人もいます。
ボリンジャーバンドの見方と使い方は?逆張りと順張り両方覚えよう
ボリンジャーバンドには、逆張りの使い方と順張りの使い方が両方あります。
どちらの使い方も覚えることで、ボリンジャーバンドをより活用できます。
ボリンジャーバンドの逆張り手法
それでは、まず逆張り手法をご紹介します! 下記の図をご覧ください。
これは、ボリンジャーバンドを簡素化した図。
3本の線がありますが、真ん中の黒いラインが相場の推移を表すもの。
そして、上限ライン(一番上のオレンジの線)のことを「レジスタンスライン(抵抗線)」、下限ライン(一番下のオレンジの線)のことを「サポートライン(支持線)」といいます。
そして、相場の推移が下限ラインに近づいてきたら、その通貨ペアが売られすぎているということを表します。
つまり、「買いのサイン」が出ているということ。
この図で言うと、①と③のポイントがそれにあたります。
逆に、相場の推移が上限ラインに近づいてきたら、その通貨が買われすぎているということを表します。
つまり、「売りのサイン」が出ているということ。
この図で言うと、②のポイントがそれにあたります。
実際どのように取引を行なうかと言いますと、この相場の場合だったら、①のポイントで買い注文を入れ、②のポイントまできたら①で買った通貨を売る、という感じになります。
もちろん、上限ラインや下限ラインを抜けてしまうこともあります。
毎回毎回ボリンジャーバンドの範囲内に収まるというわけではありません。
しかし、レンジ相場に入った時はボリンジャーバンドの範囲内に収まりやすいです。
レンジ相場とは、一定の範囲内を行ったり来たりする相場状況のこと。(「ボックス相場」とも呼びます)
この図も、まさにレンジ相場状態です。
あとは、上限ラインと下限ラインのバンド(幅)も重要。
バンドが縮小してきた場合、上限や下限のラインを抜けてしまう可能性が高まります。
逆にバンドが拡大してきた場合は、上限・下限ラインまで相場が推移したところで反転する可能性が高いので、下限ライン付近まできたら素直に買い、上限ライン付近まできたら素直に売る、という形で取引を進めるのもよいかと思われます。
ボリンジャーバンドの順張り手法
ボリンジャーバンドは、価格変動(ボラティリティ)が大きくなるとバンド幅が広がり、価格変動が小さくなるとバンド幅が収縮します。
バンド幅の広がりは、活発に取引が行われており、大きな価格変動が起こる可能性がある(ボラティリティの高まり)ことを示唆しています。
その一方で、バンド幅の収縮は、活発に取引が行われておらず、大きな価格変動が起こる可能性が低い(ボラティリティの低下)ことを示唆しています。
このバンド幅が拡大することをエクスパンション、収縮することをスクイーズといいます。
トレンドに勢いがある場合、スクイーズからエクスパンションが始まると、2σ、3σ上で価格が推移する傾向があります。これをバンドウォークといいます。
ボリンジャーバンドを用いた順張りとは、この価格変動によるボリンジャーバンドの動きを利用して、相場と同じ方向のポジションを持つ手法です。
次に具体的な手法についてご紹介します。
- スクイーズを確認後、エクスパンションが開始したらエントリー
- バンドウォークを利用して、トレンド方向にエントリー
- エクスパンションが縮小に向かうタイミングで決済
スクイーズからエクスパンションが開始したら、その後トレンドが発生すると判断してエントリーします。
トレンドが発生し、エクスパンション継続中は、トレンドが継続する可能性が高いため、ポジションをホールドします。
決済は、価格が±2σを離れ、エクスパンションが縮小に向かうタイミングで行います。
エントリー後に価格が想定とは逆の動きをすることも考えられます。もし、意図したトレンドの方向と異なる方向に価格が進んだら損切します。
ボリンジャーバンドがスクイーズからエクスパンションしたにも関わらず、相場が反転する現象を「だまし」といいます。
このだましを回避して、トレンド方向に乗るためには、単純にボリンジャーバンドの動きのみに頼ることなく、ローソク足の形状やパターンを検証したり、ローソク足の時間帯を変更して相場の流れを考察するなど、相場を様々な視点から分析することが重要です。
ボリンジャーバンドの設定で重要な数値は?
一般的な取引ツールでは、ボリンジャーバンドの設定として「期間」と「偏差」の2種類が変更できます。
ボリンジャーバンドの計算に4本値(始値・終値・高値・安値)のどれを使うかを設定できるツールもありますが、この部分はデフォルトの「終値」を使っている人が多いです。
期間
ボリンジャーバンドの設定の「期間」とは、ボリンジャーバンドの数値を計算する対象期間のことです。
テクニカル指標(インジケータ)は計算対象となる期間を短くすると直近の値動きに敏感に反応するようになりますが、ダマシも増えます。逆に、期間を長くすると、直近の値動きの影響が少なく大きなトレンドの変化をとらえることができますが、トレードチャンスの検出が遅れる可能性があります。
一長一短だっコ
スイングトレード・デイトレード・スキャルピングなど、どういったトレードスタイルを採用しているかによっても適切な期間設定は変わります。
MT4・MT5のデフォルトの期間設定の「20」はよく使われる設定なので、初心者の方はまずはこちらを使ってみるのがおすすめです。
偏差
偏差は、最初に説明した通り、「もし価格データが規則正しく分布していたならば」という実際の相場ではありえない仮定の下で、「±1σの範囲内に価格が収まる確率は約68.3%、±2σの範囲内に収まる確率は約95.4%、±3σの範囲内に収まる確率は約99.7%」ということを示すσの数値のことです。
つまり偏差の数値が高くなればなるほど、ラインにタッチする確率が低くなります。
ボリンジャーバンドで逆張りトレードをする場合、σの数値を高くすればより逆張りが成功しやすくなる可能性はありますが、その分エントリーチャンスは減ってしまいます。また、3σなどという発生確率が低いσの設定にすると、「あまり発生しない水準までレートが到達した=非常に強いトレンド」という状況になり、トレンドがどんどん進んで逆張りが失敗する可能性もあります。
ボリンジャーバンドをMT4・MT5で設定する方法
ここからは、ボリンジャーバンドを海外FXでよく使われる取引ツールのMT4・MT5で設定する方法を紹介します。
MT4とMT5はMetaQuotes社が開発した同じシリーズのトレードツールで、MT5の方が最新版です。操作性は似ていますので、この記事では、MT5の実際の画面を使ってボリンジャーバンドの設定方法を解説します。
MT4・MT5は、カスタマイズしやすいトレードツールとして人気だポン!
MT4/MT5にログインし、「ナビゲータ」ウィンドウを表示させます。
ナビゲータウィンドウはデフォルトで表示されますが、もしウィンドウを閉じてしまっていた場合は、上部の「表示」メニューから「ナビゲータ」をクリックして表示させてください。
ナビゲータウィンドウでは、メニューの右側にある「+」マークをクリックすると、詳細なメニューが展開されます。インジケーター(テクニカル指標)のメニューを展開したい場合は、「指標」の左の「+」マークをクリックしてください。
指標のメニューを展開したら、さらに「トレンド系」のメニューを展開すると、ボリンジャーバンド(Bollinger Bands)が表示されます!
ボリンジャーバンド(Bollinger Bands)のインジケーター名をチャートの適当な場所にドラッグ&ドロップします。
ボリンジャーバンドの設定ウィンドウが開きますので、期間等のパラメータを設定して「OK」をクリックします。
よくわからない人はまずデフォルト設定で使ってみてっコ!
チャートにボリンジャーバンドが表示されます!
ボリンジャーバンドをTradingViewで設定する方法
続いては、仮想通貨取引所でよく利用されているTradingView(トレーディングビュー)でボリンジャーバンドを設定する方法を紹介します。
TradingViewは多くの仮想通貨取引所で採用されている取引ツールです。仮想通貨取引所はそれぞれオリジナルのブラウザの取引ツールを提供していますが、チャート機能はTradingViewのものを使用していることが多いです。TradingView本家サイトはこちら↓↓↓↓↓
今回は、日本人に人気の仮想通貨取引所Bybit(バイビット)のTradingViewでボリンジャーバンドを表示させる方法を紹介します。
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検索ウィンドウに入力するか、ABC順で探してBB (ボリンジャーバンド)をクリックすれば、ボリンジャーバンドがチャートに貼り付けられます。
「ボリンジャーバンド」で検索すると表示されるBBW(ボリンジャーバンド幅)とBB%B(ボリンジャーバンド%B)は、ボリンジャーバンドから派生したテクニカル指標です。ボリンジャーバンド幅はボリンジャーバンドの上下のバンド間の幅を測定する指標で、ボラティリティのレベルを示します。ボリンジャーバンド%Bは価格がボリンジャーバンドの中でどの位置にあるかを示すテクニカル指標です。MT4・MT5でもカスタムインジケーターを使えばこれらの指標を利用できます。↓↓↓↓↓
TradingViewではテクニカル指標(インジケーター)を選択すればデフォルトのパラメーターですぐに表示されます。設定を変更したい場合は、左上に表示されるインジケーター名の右に表示される歯車(設定)マークをクリックしてください。
設定画面が表示されますので、期間と標準偏差を入力して「OK」をクリックします。
ボリンジャーバンドは仮想通貨取引にも利用できる
FX取引に使われることで有名なボリンジャーバンドですが、近年では仮想通貨(暗号資産)取引にもよく利用されています。
逆張り手法・順張り手法ともに利用されますが、仮想通貨取引はFX取引よりもボラティリティが大きい傾向がありますので、期間やσの設定は、FX取引とは変える必要があるかもしれません。
仮想通貨が登場したのはごく最近なので、FX取引ほどテクニカル分析の定番があるわけではなく、トレーダーも手探りです。
ボリンジャーバンド以外にも、さまざまなテクニカル指標を試してみてください!
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