FX投資はリスクとリターンのバランスから多くの投資家にとって魅力的な選択肢ですが、市場の変動や情報により自分で取引をすることが難しいと感じる方もいらっしゃるかもしれません。
そこでFX自動売買という手法が注目されています。
FX自動売買とは、コンピュータープログラムを使って取引を自動化する方法です。これにより個人投資家でも効率的な取引が可能となります。
しかしFX自動売買を利用する際には注意が必要です。詐欺まがいのシステムや信頼性の低いプログラムも存在します。そのため十分な情報収集と見極めが欠かせません。
ここが結構大変っコ
この記事では、FX自動売買についての注意点や見極めるポイントについて詳しく解説していきます。
- FXの自動売買とは!?
- 自動売買(EA)のメリット・デメリットとは?
- 自動売買(EA)がおすすめなトレーダーは!?
- 自動売買(EA)の注意点は!?
この記事では、主に自動売買システムの一種であるEAについて紹介します。EAはExpert Adviserの略で、MT4やMT5で使われる自動売買プログラムのことです。MT4やMT5は最も自動売買が盛んな取引ツールなので、自動売買システム=EAと呼ばれることもありますが、厳密にはEAは自動売買システムの一部を指す名称です。
FXの自動売買とは!?
自動売買とは、「システムトレード」や「シストレ」とも呼ばれ、プログラムを用いて、自動的に売買される取引のことを言います。
FXの自動売買では、あらかじめ設定したルールに従って為替取引を自動で行います。
24時間チャートを監視してくれる、複数の通貨ペアや戦略を同時に実行することができるといった、裁量取引にはないさまざまなメリットがあります。その一方で、経済指標などには対応できないなどのデメリットもあります。
自動売買システムを使う際は、メリット・デメリットを理解して使うことが重要です。
ここからは、自動売買(EA)の基礎知識として4点紹介します。
- FXの自動売買の種類は?
- 国内FXと海外FXの自動売買の違いは?
- EAの入手方法は?
- FX自動売買の元手はいくら?
FXの自動売買の種類
自動売買ツールは以下の3つの種類に分類されることが多いです。このうちMT4・MT5のEAは「③設定型自動売買ツール」に該当します。
種類 | 内容 |
---|---|
リピート型自動売買ツール | あらかじめ設定したルールに従って、自動的に売買を繰り返す。売買のタイミングや取引量などを自由に設定できるが、利用者が自分でルールを設定する必要がある。 |
選択型自動売買ツール | 設定された複数の売買ルールの中から、利用者が自分に合ったルールを選択して利用する。利用者が自分でルールを設定する必要はない。 |
設定型自動売買ツール | 利用者が自分でプログラムを組んで売買ルールを設定する。プログラミングの知識が必要だが、自由度が高く自分に合ったルールを設定できる。 |
ただし、EAトレーダーの大半は自分でプログラムを組んでいるわけではありません。EAに詳しい人が作成したEAを、GogoJungleなどの販売サイト経由で購入しています。
国内FXと海外FXの自動売買の違い
利用できる自動売買ツールは国内FXと海外FXで違いがあります。
国内FXは、独自の取引ツールを提供している会社が多いので、各社オリジナルの自動売買システムを提供できます。そのため、「トラリピ」などのリピート型自動売買ツールや「トライオートFX」などの選択型自動売買ツールの選択肢が豊富です。
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一方海外FXは基本的にどの会社もMT4・MT5を取引ツールとして採用しているいます。そのため、設定型自動売買ツールであるEAを利用するか、MT4・MT5を介して選択型自動売買ツールであるコピートレードをするかしか選択肢がありません。
しかし、どの会社も共通の取引ツールを使っているという強みを活かして、EAの作成や売買は盛んにおこなわれています。
EAの入手方法は?
FXの自動売買(EA)は多くの種類が販売されています。しかし、販売されているサイトはあまり多くありません。
日本で最も有名なのは先ほど紹介した「GogoJungle」というサイトです。このほかにも、MT4・MT5の開発会社であるメタクオーツが運営している「MQL5コミュニティ」というサイトでも購入できます。こちらはEAの説明が英語で記載されているためハードルが上がりますが、全世界の開発者が出品したEAを購入できます。
FX自動売買の元手(最低金額)はいくら?
FX自動売買に必要な元手は特に決まっていません。通常のEAは好きな取引量で取引できますので、最低単位の0.01ロット(1000通貨)から取引できます。
XMTradingのマイクロ口座など少額取引専用の口座を使えば数百円の元手から始めることも可能です。
ただし、EAの購入費用やVPS(仮想専用サーバー)の費用などである程度コストが発生します。そのコストをまかなえる程度の利益が見込めるように運用しようとすると、最初は少額で始めたとしても将来的にはある程度の規模まで元手を増やす方がいいでしょう。
FXの自動売買(EA)のメリットは!?
FX自動売買(EA)には、以下のようなメリットがあります。
- FXの専門的な知識や分析が必要がない!
- 24時間チャンスを見逃す事がない!
- 感情に左右されずに合理的な取引ができる!
- トレードルールを調整できる
一つ、一つ詳しく解説します。
➀FXの専門的な知識や分析が必要がない!
FX自動売買(EA)のメリットは、専門知識が必要ない事が挙げられます。
FXの裁量取引を行う場合には、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析を用いて売買のタイミングを見極めます。その為、世界の金融政策に関わるニュースを見て今後の値動きを予測するファンダメンタル分析の知識や、チャートやテクニカル指標から売買のポイント見極めるテクニカル分析の知識が求められます。
一方、自動売買(EA)では売買ロジック(売買戦略)があらかじめ取引ツールに組み込まれているものもあるので、難しい分析をする必要がありません。
ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析の代わりに、自動売買(EA)の成績評価を行うバックテストのやり方などに慣れるのに時間がかかります。ある程度の勉強はするつもりで始めることをおすすめします。
➁24時間チャンスを見逃す事がない!
FX自動売買(EA)は、24時間取引できるのもメリットです。
FX取引を行う外国為替市場では24時間取引が行われていますが、人間が24時間ずっと取引を行うことは不可能です。
その為、絶好の取引チャンスを逃してしまう事があるのです。
一方、自動売買(EA)は、あなたが眠っている間でも仕事をしている間でも、一定のルールに従って自動で売買が行われるため、24時間収益チャンスを逃すことがありません。
➂感情に左右されずに取引できる!
FX自動売買(EA)のメリットは、感情に左右されずに取引を行えることです。
FXや投資世界では、感情に左右されて冷静な判断ができなくなり大失敗をすることが多くあります。例えば、「損失が確定するのが嫌で放置していたら損失が大きく膨らんでしまった」などの事態が起こります。
一方、自動売買(EA)は一定のルールに従って機械的に取引するので、注文を出す際に感情に左右されることはありません。
エントリーと同時に損切り注文を入れるEAも多いポン!
裁量取引で感情トレードをしてしまうという悩みを抱えている方は、プロスペクト理論に関する記事も読んでみてください!
④トレードルールを調整できる
自動売買(EA)は、ある程度のカスタマイズが可能なものが多いです。
カスタマイズ可能な項目(パラメータ)として一般的なのは、利益確定や損切りの幅(Pips)ですが、エントリーや決済のタイミングに関わるパラメータを変更できるものもあります。
最初はEA開発者おすすめの設定を使い、EAに慣れてきたらカスタマイズしていくトレーダーが多いです。
奥が深いポン!
FXの自動売買(EA)のデメリットは!?
FX自動売買(EA)には、以下のようなデメリットもあります。
- 相場が急変した際、臨機応変な対応はできない
- 慣れるまでは設定が難しい
- 相場観が身につかない
①相場急変時に臨機応変な対応はできない
FX自動売買(EA)のデメリットは、臨機応変な対応ができないことです。
自動売買(EA)では、一定のルールに従って自動的に売買を行うため、状況が変わっても同じルールで売買を行い続けます。
たとえば、コロナウィルスのような思いがけない相場環境変動での一方的な値動きに対しても、定められた一定のルールが売買を繰り返す為、思いがけない損を発生させてしまう可能性があるのです。
2020年3月には、ユーロドルが10日で800Pips以上下落しましたが、このようなタイミングで「売られ過ぎで買いエントリーをする」EAを稼働させていたら連続で損失を出してしまうリスクがあります。
EAはテクニカル分析に基づいてエントリーを行うため、ファンダメンタルズやニュースの影響を考慮することはできません。
②慣れるまでは設定が難しい
FX自動売買(EA)のデメリットは、慣れるまでは設定が難しく感じられることです。
カスタマイズ可能なものが多いFXの自動売買(EA)ですが、販売されているものはデフォルト設定でも利益が期待できるように調整されています。
しかし、EAを24時間稼働させるためのVPS(仮想専用サーバー)の設定やEAのインストール・稼働など、初心者の方には覚えることが多い設定がいくつか必要になります。
➂相場観が身に付きづらい
FX自動売買(EA)のデメリットには、相場観が身に付きづらいこともあります。
取引の効率化を図る点で自動売買はたしかに便利です。
一方、便利すぎるが上、分析や勉強の中で身に付く知識は身に付きません。
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FXの自動売買(EA)がおすすめなトレーダー
FXの自動売買は、以下のような人に向いています。
- 感情に左右されず、機械的に取引を行いたい方
- 長時間の相場観察が難しい方
- 経験が浅く、自信がない初心者の方
- 複数の通貨ペアや戦略を同時に実行したい方
- リスク管理を徹底したい方
特に経験が浅い初心者の方や長時間の相場観察が難しいサラリーマンの方は戦略にFXの自動売買を取り入れることは有効と言えます。
FXの自動売買(EA)の注意点
FX自動売買は、うまく使えば時間や労力を節約しながら効率的に取引を行うことができます。
しかし、いくつか注意点もあります。ここからは注意点について詳しく説明します。
- バックテストは重要
- 販売元の信頼性を確認する
- リスク管理を行う
- 稼働タイミングを検討する
- 自動売買でも努力は必要
バックテストは重要
自動売買を始める前に自分でEAのバックテストを行うようにしてください。
販売(または無償配布)されているEAの場合、通常販売者がバックテストデータを提供しています。しかし、バックテスト結果がよく見えるようにバックテストデータをごまかしている販売者もいます。
魑魅魍魎だっコ・・・
このため、リアル資金を使って稼働させる前に自分でバックテストをすることが重要です。
自分でバックテストをすると、どのようにエントリー・決済するかをチャート上で確認することもできます(ビジュアルモード・MT5)。
チャート上で確認すると、損切りをしないでポジションを持ち続けるEAや、ナンピンするEAなど、リスクの高いEAを初心者でも見分けられます。
バックテスト結果では、なるべく多くの項目を確認した方がよいです。
初心者の方は「勝率が高い方が儲かる」と思ってしまうかもしれません。でも実際は、そうではないケースもあります。
例えば、損切をあまりしないEAは、勝率が高くなります。このようなEAは、損切をあまりしない為、損切になった時には大きなマイナスになってしまうことがあります。
だからこそ、「勝率が高い=良いEA」とは一概には言えないので、EAを選ぶ際は注意が必要です。
販売元の信頼性を確認する
FX自動売買は、どのように動作するプログラムなのか販売元が具体的に教えてくれないことが多いです。具体的に教えてしまうと、コピーしやすくなってしまうためです。
初心者の方は特に、どのようなEAなのかをバックテストから見極めるスキルが十分では可能性がありますので、その分販売元の信頼性を確認することが重要です。
自動売買ソフトウェアを販売している業者の中には、残念ながら信頼性が欠如しているケースもあります。過去の成績を偽装して高い利益率を示している業者もあります。高額な保有資産の金額や利益を出しているポジションのスクリーンショット等は、画像の加工により簡単に作れるので、注意が必要です!
特に、高額のEAやSNSで過剰な宣伝をしているEAは、開発元や運営元の評判や実績をよく調べてから購入することをおすすめします。
EAに関しては、高額だからといって一般的な価格のものより優れているという保証は全くありませんので、注意が必要です!!!
現状、「必ず勝てるEA」は存在しないと言われています。EA開発者も負ける可能性を織り込んで販売するため、ほどほどの値段設定にするのが一般的です。そのような背景があるため、高額で販売している業者には特に注意が必要です。
リスク管理を行う
FX自動売買は、自動で取引を行ってくれるため一見安心感がありますが、リスク管理を怠ると大きな損失を被る可能性があります。
購入したEAの場合は、取引ルールはEAに任せる形になります。しかし、ユーザー側でも「ロット調整」や、EAによっては利益確定・損切り幅の調整でリスク管理を行うことができます。
ロット調整では、自分が許容できる最大損失から逆算してEAに設定するロットを決定するのがおすすめです。
あくまで過去データに基づくものですが、EAのバックテストで「最大ドローダウン」の項目を見れば、過去に発生した最大の損失を把握できます。許容できる最大損失を考える上で、この数値が参考になります。
最大ドローダウンとは、最大資産を達成した時点からの最も大きい下落率のことを言います。例えば、最大資産100万円で最大ドローダウンが30%の自動売買を使った場合、最大100万円×30%=30万円の損失が出る可能性があるという意味です。大損を防ぐために、最大ドローダウンが30%以下の自動売買を使うのが一般的です。
EAは複数稼働させると予期せぬ強制ロスカットが発生してしまうリスクが高まりますので、稼働させている全てのEAが同時にポジションを持った際のリスクについても考えておくとよいです。強制ロスカットについてはこちら↓↓↓↓↓
稼働タイミングを検討する
ユーザー側でできる、EAのパフォーマンスを上げるための工夫として「稼働タイミングの調整」があります。
EAはテクニカル分析に基づいて取引判断を行うものなので、それまでのトレンドや相場の流れがリセットされてしまう、経済指標発表の前後にはEAを停止した方がリスクを小さくできます。
また、トレンド相場が得意なEAやレンジ相場が得意なEAがありますので、EAのタイプに合わせて稼働タイミングを調整する方法もあります。
裁量取引の要素が入ってしまいますので、全自動でEAを稼働させたい人には向かないかもしれませんが、稼働タイミングの調整はEAのパフォーマンスを上げる上で有効な方法と言われています。
EAと裁量の合わせ技ポン!
自動売買でも努力は必要
自動売買システムを利用する際には、まず基本的なFXの知識や取引の仕組みをしっかりと理解することが重要です。
自動売買システムはプログラムに従って取引を行うため、そのアルゴリズムやロジックを理解しないまま利用すると予期せぬリスクを招く可能性があります。
特に、無料で提供されているEAにはナンピンというリスクの高い取引手法を使うことが多いです。ナンピンの仕組みを理解しないまま使用してしまうと大きな損失を抱えてしまう可能性があります。ナンピンについてはこちら↓↓↓↓↓
「自動売買ツールにお任せ」と考えてしまうのではなく、FX取引の仕組みやEAのバックテストの仕方、適切な稼働タイミングなど、自分でも工夫していくことが、利益を出すコツです。
まとめ
FX自動売買をを上手に活用するためには、注意点をしっかりと把握し詐欺プログラムには十分に警戒する必要があります。バックテスト結果やシステムの信頼性の確認、リスク管理の意識、稼働タイミングなど、これらのポイントをしっかりと押さえて、安全かつ効果的なFX自動売買の運用を行いましょう。
また絶対的な成功を約束するものはないため、自身の投資スキルを磨きながら慎重に取り組むことが大切です。
なぜならFX自動売買は便利なツールですが、その活用方法を誤ると逆効果となることもあるからです。最終的な判断は自分自身で行いリスクや利益をしっかりと見極めながら取引を行ってください。
安定した収益を得るためには、常に市場の変動やトレンドを見極め、戦略的な取引を心がけることが必要です。FX自動売買を利用するなら、しっかりとした知識と経験を身につけることが成功への道となります。
是非これらのポイントを頭に入れたうえで、安全かつ効果的な取引を目指して、自動売買を活用してみてください。
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