アキラが推していたスワップ3すくみ、結局どうなったの!?
2020年に起きた有名な事件について解説するポン!
2020年にSNSで大きな話題になった、FXSuitの「スワップ3すくみ」。「確実に出せる」というアピールされていましたが、こういうプロモーション方法は詐欺の疑いが濃厚です。
FXSuitも当初から詐欺だと言われていましたが、SNSで積極的な勧誘が行われたことで、残念ながら入金してしまった方もかなりいたようです。
同じような被害が出ないように、どのような事件だったか解説します!
- FXSuitとは!? アキラとは!?
- FXSuitの3すくみとは!?
- FXSuit事件は結局どうなった!?
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トラブルを起こしたFXSuit、アキラとは!?
FXSuitとは、2019~2020年ごろに主にSNSで集客を行っていたFX会社です。
まずは、FXSuitについて以下の3点を紹介します!
- SNSで積極的な宣伝
- 無ライセンスで営業
- 大規模損失が発生して営業停止
SNSで積極的な宣伝
FXSuitは、知名度が皆無のFX業者ながら、SNS上で複数のトレーダーが急に推し始めた海外FXです。
FXSuitの主なアピールポイントになっていた「3すくみ」の考案者とされている「saekinomao」や、「億トレーダー」を自称しているアキラ、かわいい女性アイコンのひまりなどの複数のアカウントが宣伝していました。仲間割れなどユーザーの注目を集めるような行動を次々を起こしていたため、「アキラ劇場」とも呼ばれていました。
最も注目を集めたのは「億トレーダー」を自称していたアキラです。
お金を払って掲載してもらったとの見方がありましたが、雑誌に掲載されたこともあり、本物の億トレーダーではないかと信じる人もいました。
FX界隈の人は忘れてるよ。
— Trend-liner (@trend_liner) May 16, 2024
5年前にアキラという爆益系アカウントがいたことを。
そして週刊誌でも取り上げられて一躍有名になった彼がどういう行動にでたかを。 pic.twitter.com/YyxdM7oVLt
しかし、無名の海外FX業者であるFXSuitについてなぜか頑なに怪しいものではないと発言し続け、「FXSuit」の宣伝アカウントと考えられていました。
んなわけないじゃん。無許可業者がたくさんある中でFXsuitはライセンス業者だし顧客とのトラブル報告もみた事ないから。
何かあれば現地金融局に連絡入れろよ!
大体1ミリも宣伝してないくてXM使えって言ってるのにクソみたいなリプしてくる奴ほんとうざい。#FXSUIT https://t.co/6Wsmb0px3I— アキラ@FX日本ランキング1位 (@a__KiRa612) August 13, 2019
何度もDMで聞かれるけどFXsuitを使う理由は
NDD業者で資金多くても高レバレッジでできるから。
手数料は少し高めだけど約定ですべらないことを考えれば全然いいから。— アキラ@FX日本ランキング1位 (@a__KiRa612) August 20, 2019
アキラについては、FXSuitのアフィリエイトをしているだけとの見方もありますが、無名の海外FX業者をあまりにも強くプッシュしているため、FXSuitの運営側なのではないかとの疑惑もありまあす。
アキラのアカウントは現在は削除されているようです。「@a__KiRa612」というアキラが使っていたIDは存在しますが、2021年以降に作成されたアカウントなので、IDがかぶっただけのようです。
ちなみに、本物の億トレーダーにはFX会社のトレードコンテストなどで実績が証明されているAki氏やマエダイ氏などがいます。↓↓↓↓↓
無ライセンスで営業
アキラは「FXsuitはライセンス業者」と発言していますが、FXSuitは公式サイトでライセンスを保有している旨を表記していません。
海外FX業者のライセンスは、ボーナスやハイレバを提供するためにセーシェルなどのオフショアライセンスになっています。そのため日本などの先進国のライセンスと比べると安全性が低いとされていますが、それでもライセンスがあることで最低限の顧客保護のルールは整備されています。
また、オフショアライセンスはライセンス取得代行業者などに料金を払って取得の要件を満たせば比較的取得しやすいため、「それすらもやらない、やる資金や人手がない」無ライセンス業者は安全性についてのリスクが高いです。
大規模損失が発生して営業停止
FXSuitは、2020年にスワップ3すくみでユーザーに大損失を出し、営業を停止しています。当初は補填をすると言っていましたが、実際に補填を受けたユーザーは少ないようです。
2024年現在も、ポータル画面にしかアクセスできませんがサイトは残っており、不気味です。
サイトの下に表示される年数表記もしっかり「2024年」に変更されています。
FXSuitのトラブルの原因、スワップ3すくみとは!?
スワップ3すくみというのは、FXSuitのメリットとしてアキラ氏が推し続けていた取引方法です。理論上は価値が同じはずの3つの通貨ペアを売買することで、為替変動に関係なく利益を得るというトライアングルアービトラージ(三角裁定取引)をスワップポイント目的で行うものです。
スワップ3すくみについて以下の点から解説します!
- 3つの通貨ペアを保有するだけで利益が得られる
- FXSuitが集客のために行った特殊なサービス
- サービス分を何らかの方法で回収するはず
3つの通貨ペアを保有するだけで利益が得られる
スワップ3すくみは、3つの通貨ペアを保有するだけという簡単な方法です。それ以外には何もする必要がありません。ただ保有しているだけで、スワップポイントが毎日得られ、利益を確保してくれるとして集客が行われました。
スワップ3すくみでは保有する通貨ペアが決められており、その3つは以下の通貨ペアです。
- 米ドル円(売り)
- ユーロドル(売り)
- ユーロ円(買い)
この3つの通貨ペアをこの売買方向で購入すると、売っている通貨と買っている通貨が相殺されるため、値動きによる損益が発生しなくなります。
具体的に説明すると、①の取引では、ドルを売って円を買っています。②の取引では、その円を使ってユーロを買っています。③の取引では、そのユーロを使ってドルを買っています。このドルが、①の取引で売ったドルになります。
FXSuitが集客のために行った特殊なサービス
スワップポイントは通常、各国の金利差を参考にして各ブローカーが自由に設定します。スワップポイントが各国の金利差どおりに設定されれば、3すくみのスワップポイントは相殺されてゼロになります。
スワップポイントは通常、実際の金利差からFX業者の利益分やコストなどが差し引かれて少し不利に設定されるため、FXSuitのようなスワップ3すくみをやってしまうと、ポジションを保有しているだけでスワップポイントがマイナスになってしまいます。
スワップポイントについて詳しくはこちら↓↓↓↓↓
理論的にはゼロ、通常の海外FX業者だとマイナスになるスワップポイントがなぜ3すくみで得られるかと言うと、FXSuitが集客のためにそのように設定しているからです。
「リスクなく毎日利益が得られる」、最高の釣り文句ポン!
つい釣られちゃうっコ~~~
顧客がリスクなくスワップポイントを得られる状態は、FXSuitがその分を負担しているということになります。
顧客が3すくみのポジションを持った後、FXSuitが提携している金融機関にそのポジションを発注する(カバー取引)を行えば、金利差相当に近いスワップポイントを受け取ることはできます。
しかし、金利差相当分を超える分はFXSuitの負担になります。
サービス分を何らかの方法で回収するはず
同一業者内でのスワップポイントの3すくみは、このように利用者が多くなるほど業者の負担は増えます。
FX業者の収入源は通常スプレッドなので、スワップポイントの3すくみ目的でトレードせずにずっと同じポジションを保有し続ける人ばかりであれば、利益も上がりません。
「集客目的で赤字覚悟でやっている」と考えるのは無理があります。
そのため、このようなスワップポイントの仕組みを知っているFX上級者からは、FXSuitは「何らかの方法で故意に顧客に損失を出し、負担分を回収するはずだ」と予想されていました。
「何か裏がある」のは最初から明らかだったっコ
FXSuitでは実際にスプレッド急拡大の「回収」トラブルが発生
FXSuitの「回収」の方法としては、主に2つ考えられていました。
- 資金持ち逃げ
- スプレッド急拡大
資金持ち逃げ
FX会社の詐欺として実例があるのが、ユーザーが入金した資金がある程度集まった段階で公式サイトなどを閉鎖して連絡が取れないようにし、資金を持ち逃げする方法です。
この疑いが強まった理由には、FXSuitが「半年以内の早期出金で30%の手数料を徴収する」と公表していたことがあります。これは明らかに高い数字です。
FXsuitの月利15% 3すくみスワップトレードが気になっていたが出金に関わる所が不安すぎる。
早期出金手数料30%…100万円出金して30万取られんのか。早期って言葉も曖昧だし、ここらの不安が解消されない限りダメだな。
もし情報あったら教えて欲しいです。#FXsuit
— リバー (@rivertrd) August 15, 2019
この手数料を取られると、100万円の利益を出しても30万円の損失を被ります。スワップ3すくみで利益が出たとしても、出金手数料を上回る利益に得るには、相当長期間スワップ3すくみをする必要があります。
必然的に、ユーザーは早期出金手数料がとられる期間は出金を控えるようになり、効率よく持ち逃げ用の資金を集めることができます。
しかし、資金の持ち逃げは明らかに犯罪です。そのため回収の手法には、「FX会社の責任ではない外部の要因により顧客に損失が発生してしまった」というシチュエーションを演出する方法もあります。それが次に紹介する「スプレッドの急拡大」です。
コピートレードを提供する詐欺業者でもこの手法は使われています。最初はコピートレードで順調に利益を出し、あるとき急に大損失を出します。FX業者やコピートレード提供業者が最初から詐欺目的でやっていたとしても、コピートレードはもともと元本割れのリスクがあるサービスなので、詐欺と断定するのが難しくなります。
スプレッド急拡大
スワップポイントの3すくみは、理論上は3つのポジションが損益を相殺するので損失が発生しません。
しかし、スプレッドが急拡大するとポジションが強制ロスカットされてしまうリスクがあります。
とはいえ、通常はせいぜい1~2Pips程度のスプレッドが強制ロスカットになるまで開くというのは異常事態です。
FXSuitが出てきたころから、「回収方法はスプレッド拡大になるのではないか」と言われていましたが、実際に2020年にスプレッドの異常拡大が発生し、ほとんどのトレーダーが強制ロスカットされてしまいました。
〜さんすくみ完全終了のお知らせ〜
あれから1年。
飛ぶと思ってたが飛ばなかった。
しかし月曜日のスプレット4000開き。ほぼ全員がロスカ食らって入金額は保証するって流れからスワップ変更…..
このタイミングでスワップ変更は悪意ある。
この後出金ラッシュで飛ぶかな?#FXsuit— K IT (@i_am__kit) October 28, 2020
あるトレーダーによると、スプレッドの開きは4000pipsだったようです。「入金額は補償する」と説明されたようですが、スワップポイントは変更されて3すくみができない仕組みになりました。
fxsuit
ボーナスタイムで集客→利益と共に吹っ飛ばす→元本補填→スワップ変更によりさんすくみ廃絶。
ここからは、ポジション持たないと30%縛りがあるため、ポジションを持って半年経過か出金のため30%を払うかが狙いかな。
クソの様な考え方ヽ(・∀・)クズめ— 白鶴 (@K5DHegwJNhR2ORQ) October 28, 2020
入金額(利益分は除く)の補填はすると発表されていましたが、補填が行われなかったり、MT4・MT5の表示上は補填されていても出金拒否されるなどで、被害額が取り戻せなかったトレーダーが多いようです。
fxsuit
の一部の人が補填され始めたは詐欺の代名詞ポンジスキームの
典型的なやり方でわろた対応が早過ぎるし
まあ
そういう事です— まったり兄 (@matarimatarifx) October 26, 2020
アキラ氏をはじめとして、多くのトレーダーが推してきたスワップ3すくみ。その末路は騙されたトレーダーが損するという事態に発展していったのです。
【まとめ】FXSuitのトラブルの教訓「ノーリスクで儲かる話はない」
FXSuitのトラブルの教訓は、「ノーリスクで儲かる話はない」ということでしょう。
FXSuitは特に、以下のような点が非常に怪しいと指摘するトレーダーが何人もいました。
- ありえないスワップポイント
- 出金手数料30%の制限で「回収」しやすくなっている
- 無ライセンスの無名業者が猛プッシュされている
それにも関わらず騙されてしまう人が多く発生したため「ノーリスクで儲ける」というのはユーザーにとっては魅力的な話なのでしょう。
実際のところ、投資界隈にはほぼノーリスクで儲けられる仕組みがないわけではありません。しかし、利回りはもっと低く常識的な範囲です。
例えば、海外仮想通貨取引所が提供している「ステーキング」です。ステーキングとは、仮想通貨を一定期間預け入れると利回りが得られるものです。預け入れている間に仮想通貨の価格が下落して損をするリスクなどが通常はありますが、米ドルと価格が連動した「ステーブルコイン」のステーキングであれば、価格変動がほぼないので利回りだけを受け取れます。
こういったものは、だいたい年利換算数%の利回りで「銀行に預けるよりもいい」程度です。この程度であれば実在しますが、「ノーリスクで儲かる」系は基本的に警戒すべきでしょう。
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