MEXCは多様な仮想通貨とサービスを取り扱う海外仮想通貨取引所です。
あまり名前を知られていませんが、先物やスポットによるトレード以外にステーキングやDeFiマイニングを行うことができます。
2018年4月の設立と比較的新しいですが、世界200の国と地域でサービスを展開しています。なお、以前はMXCという名前の取引所でしたが、グローバル展開を目指し、2021年6月にMEXCに名称変更を行いました。
新興の取引所だね!
取引所の独自トークンとしてMXトークンを発行しており、保有者には取引手数料の割引や新規上場トークンの投票権を得ることができます。Binance(バイナンス)のバイナンスコイン(BNB)と同じような仕組みですね。
他にもMEXC初心者タスクが用意されており、仮想通貨初心者でもタスクをクリアすることによって、セキュリティレベルを上げながら利用を開始することができます。タスクをクリアするとボーナスがもらえるのでやる気がでますね。
今回は、MEXCの特徴や使う際のメリットデメリットを紹介していきます。
MEXCはどんな取引所?
Binance(バイナンス)やBybit(バイビット)ほどの知名度がないため、MEXCについてほとんど知らない人も多いでしょう。
MEXCは、シンガポールを拠点とする仮想通貨取引所です。
CoinGeckoの取引量ランキングでは、現物17位、デリバティブ10位なので、どちらかといえば先物などのデリバティブで使われている海外取引所です。
2018年4月の設立と比較的後発ながら、追い上げてきていることがわかります。
MEXCの基本スペック
まずは、MEXCの基本的な取引条件を紹介します。
取扱い銘柄ペア数 | 500種類以上 |
最大レバレッジ | 125倍 |
手数料 | 【デリバティブ】メイカー手数料0.03%、テイカー手数料0.075% 【現物】メイカー・テイカーとも0.2% |
スマホ対応 | 〇(専用取引アプリ |
日本語対応 | 〇 |
MEXCはパソコンからだけではなく、取引用のスマホアプリが用意されており、パソコンとスマホ両方からトレードが行える取引所です。
パソコンの方では通常のトレードツールに加えてプロフェッショナル用のツールとして、TradingViewのツールが用意されています。
TradingViewはMEXCのトレード画面で利用することができるため、リアルタイムでオーダーブックの確認をしながら注文を出すといったトレードが可能です。
また、仮想通貨初心者向けに二段階認証の設定やKYC認証、仮想通貨による入金を初心者タスクとして設定しており、タスクをこなすことでセキュリティを上げつつトレードをはじめる準備ができます。
初心者タスク達成後には先物取引で使うことができるボーナスが配布されるというメリットがあります。
ボーナスはMEXCの先物取引のみで使うことができる専用の資金で、出金などを行うことはできず30日以内の利用期限が設定されています。そのため、先物取引の利用に限定された、無料で使うことができる期限付きの資金となります。ボーナス自体は出金できませんが、ボーナスを使った取引で得た利益は出金可能です。
では、さらに詳しくMEXCの代表的な特徴を紹介していきます。
多様な仮想通貨のトレードが可能
MEXCでは現物取引で約500種類以上の仮想通貨を取扱い、取引ペアにすると900種類以上存在します。デリバティブも125の取引ペアで提供しています。※大手取引所ランキングサイトCoinGeckoから
国内取引所と比べると取扱い仮想通貨数は豊富で、国内では入手やトレードを行うことができない銘柄を取り扱っています。
色んな仮想通貨に投資できるね!
トレードについては、現物取引であるスポット、レバレッジを掛けたトレードが行えるマージン取引に対応しています。
マージンについては仮想通貨FX(暗号資産FX)によるトレードであるため、買いでトレードを行ったとしても仮想通貨を入手することはできません。
そのためMEXCでは、実際に仮想通貨を買って保有することも、仮想通貨の差額を狙ったトレードを行うことも可能です。
レバレッジトークンや最大125倍レバレッジの先物取引が可能
MEXCではETFマージンでレバレッジトークンの取扱いもあります。
そして、先物取引として無期限先物取引も取扱っており、最大125倍のレバレッジでトレードを行うこともできます。
価格が大きく動くレバレッジトークンなら、ボラティリティがあるからしっかりトレードできそう
DeFiマイニングプールやステーキング・レンディングが利用できる
MEXCでは仮想通貨のトレード以外にも、MX-DeFiによるDeFiマイニングプールや、仮想通貨のステーキング・レンディングが行えるPoSプールなども提供しています。
DeFiマイニングプール | 二種類の仮想通貨を預けることによって、プールに流動性を提供する対価として利息の報酬が受け取れるサービスです。 |
PoSプール | 仮想通貨を預け入れることで報酬を得ることができるサービスです。預け入れている間も自由に売買できる「ホールディングPoS」と、一定期間売買ができなくなる「ステーキング」があります。 |
なお、「PoSプール」という名称にはなっていますが、ビットコインなどコンセンサスアルゴリズムがPoS以外の仮想通貨も含まれます。仮想通貨を預け入れて報酬を得るサービスの総称と考えるとわかりやすくなります。
このようにMEXCでは、仮想通貨を預けたり保有するだけで報酬が得られる仮想通貨の運用サービスを提供しているといった特徴があります。
運用サービスも充実しているのが魅力だね!
MEXCのメリットを紹介
MEXCには大きく3つのメリットがあります。
✔公式サイトが日本語対応
✔国内では取り扱われていない銘柄をトレードできる
✔マイニングやステーキングでトレード以外でも稼げる
✔MXトークン保有で手数料がお得になる
それぞれのメリットを紹介していきます。
公式サイトが日本語対応
MEXCは日本語対応の海外取引所です。
ホームページだけではなく取引ツール画面も日本語に対応しているためブラウザの翻訳機能を使わなくても、登録からトレードまでスムーズにはじめることができます。
海外取引所では大手でもFTXのように日本語に対応していない取引所もあるため、日本から利用する際にはメリットとなります。
日本語対応の海外取引所は少ないから貴重だね!
しかし、日本語対応とはいっても、Binance(バイナンス)やBybit(バイビット)と比較すると、日本語情報の量や翻訳の質は落ちるため、若干ストレスを感じる面もあります。仮想通貨に慣れてきて、Binance(バイナンス)やBybit(バイビット)といった大手以外も使ってみたい人におすすめです。
国内では取り扱われていない銘柄をトレードできる
仮想通貨にはいくつかの魅力がありますが、その中でもこれから価格上昇が起きるマイナーなアルトコインを見つけて投資ができます。
上手く価格上昇の波に乗ることができれば、資金を10倍や100倍に増やすことも不可能ではありません。
そんな魅力も取扱い仮想通貨数が数十個しかない国内取引所では無いにも等しく、500以上の仮想通貨を取扱うMEXCだからこその魅力と言えます。
日本語が使えて、国内取引所では買えない仮想通貨が買えるのはメリットだね!
海外取引所を使う気はないという人でも登録だけをしておけば、国内取引所で買えない仮想通貨が話題に上がった時、すぐに買うことも可能です。
マイニングやステーキングでトレード以外でも稼げる
先ほど紹介した通り、MEXCではDeFiマイニングプールやPoSプール(ステーキング・レンディング)に対応しています。
仮想通貨はトレード以外にマイニングやステーキングなどでも稼げる投資なので、トレード以外に稼ぐ手段が豊富な点はMEXCを使うメリットの一つです。
トレードに慣れていない人でもDeFiマイニングプールやPoSプールで稼ぐことができますし、長期で仮想通貨を保有する場合には、保有期間中にステーキングを行うことで効率よく稼ぎ出すことができます。
報酬を得る代わりに自由に引き出せなくなるサービスもあるけど、長期保有目的なら相性がいいね
保有仮想通貨の価格変動によるリスクはありますが、こうしたサービスは利回りによる報酬によって利益が得られるため、安定的に稼ぐことができるといった側面も持ちます。
MXトークン保有で手数料がお得になる
MEXCには取引所独自のトークンであるMXトークンがあります。
これは、Binance(バイナンス)の独自トークンであるバイナンスコイン(BNB)と同じような仕組みです。MXトークンを保有することによって取引における手数料の20%割引きを受けられ、取引所に新規上場させる仮想通貨への投票などが行えます。
他にも保有をしていることで新規上場仮想通貨の追加購入権などを得ることもでき、大きく価格上昇する可能性のある仮想通貨を多く購入することが可能です。
また、MXトークンはMEXCが定期的に買戻しとバーンを行っています。
バーンは英語で「燃やす」という意味で、仮想通貨を永久的に使えない状態にすることです。バーンが行われることで市場に流通するMXトークンの総数が減り、トークンとしての価値が上昇します。
そのためMXトークンは自然と時間が経つにつれて価格上昇する可能性があり、MEXCを使うのであれば持っておいて損はない仮想通貨となります。
値上がり益と、手数料割引の両方が期待できるんだね!
MEXCのデメリットを紹介
MEXCには2つのデメリットがあります。
✔マージンでのトレードはレバレッジ10倍まで
✔日本円での入金は不可能
それぞれのデメリットを紹介していきます。
マージンでのトレードはレバレッジ10倍まで
多様な仮想通貨でレバレッジ取引に対応する「マージン」の取引形態では、最大10倍までのレバレッジしか掛けることができません。仮想通貨の銘柄ペアによっては2倍や5倍までしか掛けることができないものもあります。
先物取引では最大125倍のレバレッジに対応していますが、全ての仮想通貨でトレードが行えるわけではないため、銘柄によっては海外取引所の魅力の一つであるハイレバレッジトレードを行えない可能性があります。
あまりレバレッジをかけない人なら問題ないよ!
国内取引所の最大レバレッジは2倍までなので、国内よりも高いレバレッジでトレードを行うことができますが、MEXCでは他取引所のように高いレバレッジを掛けることができません。
そのため、リスクをとりながらしっかりとリターンを狙ったトレードを行いたい場合にはMEXCは向かない取引所となります。
日本円での入金は不可能
MEXCは日本円の直接入金に対応していません。MEXCでトレードを行うためには仮想通貨による入金が必要となり、国内取引所のように日本円から直接仮想通貨を買うことができないのです。
しかし、これはどの海外取引所を使っても同じことです。やや面倒ですが、国内取引所で仮想通貨を購入し、海外取引所に送金するという方法を行う必要があります。
この方法は、下記の記事で解説しています。
まとめ
以上がMEXCの特徴とメリットデメリットの紹介となります。
500種類を超える仮想通貨の取扱いがあり多様なサービスが使えるMEXCは、特にレンディングやマイニングプールでの運用に向いている取引所です。
他にもハイレバレッジではなく5倍や10倍のレバレッジでトレードを行いたい人なら、充分満足してトレードが行える取引所でもあります。
また、MEXCを利用するなら取引手数料がお得になるメリットがあるMXトークンは持っておくことをおすすめします。
ぜひ、多様な仮想通貨への投資やレンディングで資金を運用したい人は、MEXCの利用を検討してみてください。
MEXCの口座開設方法やKYCのやり方については、この記事にまとめました。
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