FXの資金管理法!リスクを一定に保つための3ステップ

FXの資金管理法!リスクを一定に保つための3ステップ

FXの資金管理って難しいですよね。「リスクを一定にしよう」と思っても、取引ごとに損切り幅を変えると、取引量をどう調整すれば良いのか?悩んでしまう方も多いと思います。

しかし、取引ごとの取引量は、順番に考えていけば、それほど難しくはありません。

今回はリスクを一定に保つための資金管理のやり方を、3つのステップに分けて解説していきます。

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目次

FXの資金管理法3ステップ

FXの資金管理法3ステップは、下記の通りです。

FXの資金管理法3ステップ
  • STEP1:リスクの上限を決める
  • STEP2:損切り幅を決める
  • STEP3:取引量を決める

STEP1:リスクの上限を決める

最初に『リスクの上限』(許容できる損失)を考えます。この「損失」は、金額ではなく『%』で決めていくのがおすすめです。

つまり、口座資金が100万円あったとしたら、1トレードのリスクを単に1万円と考えるのではなく「1%だから1万円」と考えるようにしましょう。もし金額だけで考えてしまうと、負けた次の取引ではリスクが増えてしまいます。

例えば、口座資金が100万円で1万円負けたら、口座残高は99万円になります。次の取引でまたリスクを1万円とすると、「1/99>1/100」なのでリスクが増えていますよね。

しかし、リスクの上限を1%と決めておくと、「100万円の時は1万円まで、99万円の時は9900円まで」のように、口座残高が変わってもリスクを一定に保つことができます。

ですから、リスクを一定に保つためには、まずリスクの上限を『%』で決める必要があるのです。

STEP2:損切り幅を決める

次に「損切り幅」を決めます。

損切り幅の決め方は、それぞれの手法によって異なりますので、別途損切りルールを検討してください。

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STEP3:取引量を決める

最後に、リスクと損切り幅から「取引量」を決めていきます。計算式はこちらです。

『(口座資金×リスク÷損切り幅)×100』

「口座残高100万円、リスク1%、損切り幅20pips」の条件で計算してみると、「(100万×1%÷20)×100=50000」の計算で、取引量は5万通貨になります。

なお、この記事では取引量は「通貨」の単位で表しています。FXの単位である「ロット・通貨・枚」の違いが知りたい方は、こちらの記事を読んでみてください!↓↓↓↓↓

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FXのリスクと取引量の関係

ここからは、先ほど紹介した以下の式についてより詳しく紹介します!

『(口座資金×リスク÷損切り幅)×100』

この式に使われている、①口座資金、②リスク、③損切り幅のそれぞれの数値が変化した場合、取引量はどのように変化するのでしょうか?

  • 口座資金を増やした場合
  • リスクを増やした場合
  • 損切り幅を増やした場合

口座資金を増やした場合

口座資金を2倍に増やした場合で計算してみましょう。

「口座残高200万円、リスク1%、損切り幅20pips」の条件で計算してみると、「(200万×1%÷20)×100=100000」の計算で、取引量は10万通貨になります。

口座資金が2倍になったということは、取引量を2倍にしてもリスクは1%で変わりません。

取引量が2倍になれば損益も2倍になりますので、資金の増えるスピードが速くなります。

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リスクを増やした場合

次は、1回あたりのリスク(許容損失)を2%に上げてみましょう。

「口座残高100万円、リスク2%、損切り幅20pips」の条件では、「(100万×2%÷20)×100=100000」の計算で、取引量は10万通貨になります。

リスクを2倍に上げるとリターンも2倍になりましたね! ただし、損失が起きた場合も2倍になってしまいますので、よりハイリスク・ハイリターンです。

FXはレバレッジが高くなればなるほど、ハイリスク・ハイリターンの取引ができるようになります。

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損切り幅を増やした場合

次は、1回あたりの損切り幅を2倍にしてみましょう。

「口座残高100万円、リスク1%、損切り幅40pips」の条件では、「(100万×1%÷40)×100=250000」の計算で、取引量は2.5万通貨になります。

損切り幅が2倍になると、発生する損失が2倍になります。しかし、リスク(許容損失)は同じ1%なので、その分取引量を半分にするしかありません。

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上記の計算式では、たとえば「53333通貨」などのちょうど割り切れない数字になるときもあります。ただし、リスクは上限で考えますので、『53333通貨より低くてキリが良い通貨』として、実際の取引の際には5万通貨にするのが良いでしょう。

取引ごとにリスクを一定にするメリットとは?

「そもそも、なぜリスクを一定にしなきゃダメなの?」

このように思われた方もいるかもしれませんね。

リスクを一定にするメリットは、大きく分けて3つあります。

リスクを一定にするメリット
  • 負け続けても生き残りやすい
  • 効率良く資金を回していける
  • 気楽にできる

負け続けても生き残りやすい

メリットの1つ目が、負け続けた場合でも生き残りやすくなることです。

例えば、口座資金100万円で、100連敗してしまったとしましょう。

  • リスクを1万円で固定 ⇒ 100連敗後の口座残高は0円
  • リスクを1%で固定 ⇒ 100連敗後の口座残高は約36万6千円

100連敗というのは現実的ではありませんし、「1万円で固定」の場合は100連敗する前に証拠金不足で取引ができなくなります。

ただ、これを比較すると「リスクを1%で固定」にしたほうが、生き残りやすいのは明らかですよね。

効率良く資金を回していける

2つ目が、効率良く資金を回していけることです。

今度は、口座資金100万円、「損切り:利確=1:2」のトレードで100連勝した場合で考えてみましょう。

  • リスクを1万円で固定 ⇒ 100連勝後の口座資金は300万円
  • リスクを1%で固定 ⇒ 100連勝後の口座資金は約724万円

倍以上の結果になりましたね。

リスクを一定にすることは、負け続けた時だけではなく、勝ち続けた時にも大きなメリットがあるのです。

気楽にできる

ここまで『負け続けた場合』と『勝ち続けた場合』2つのメリットをお伝えしました。

おそらく「リスクを1万円で固定していても、途中で金額を変えるから大丈夫」と思った方もいるでしょう。しかし、金額を変えると言っても、いつ変えるのでしょうか?

ある程度減ったり増えたりしたら変えるつもりの方も多いと思いますが、実際にリスクの金額を変えるとなると、おそらくメンタルブロックがかかってしまいます。

例えば、10連敗して口座残高が90万円になった時。次の取引からリスクを9000円にすることができますか? きっと「もう1回くらい1万円でもいいじゃん」と思ってしまうのではないでしょうか?

逆に、5連勝して口座残高が110万円になった時も、次の取引からリスクを11000円にできるでしょうか? ビビってしまうかもしれませんし、面倒に感じて結局変えないかもしれません。

ですから、急に変えるとなると、なかなか変えにくいんですよね。

しかし、「リスクは1%」のように一定にしている場合は違います。なぜならリスクの金額が変わるのは当たり前だからです。

毎回のようにリスクの金額が変わりますので、急に金額が変わるという心理的な負担を感じなくても済みます。

つまり、リスクを%で一定にするのは面倒なようで、実は気楽に取り組めるやり方なのです。

これだけのメリットがあれば、リスクを%で一定にしない理由はありませんよね。

まとめ

今回は『FXでリスクを一定に保つための資金管理のやり方』について解説してきました。

STEP1:リスクを%で決める
STEP2:損切り幅を決める
STEP3:『(口座資金×リスク÷損切り幅)×100』

面倒に感じてしまうのは始めのうちだけです。毎回やっていれば、それが習慣となって当たり前になっていきます。

生き残るために、効率良く資金を増やすために、取引量で悩まないためにも、今回の内容を参考にしていただけると幸いです。

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