『移動平均線』は米国の株式アナリスト「ジョゼフ・グランビル」氏が考案したテクニカルツールです。英語では「Moving Average」、日本でも「MA」と略されることがあります。
しかし、一口に移動平均線と言ってもいくつか種類がありますので、『どれをどのように使ったら良いのか?』悩んでしまう方も多いと思います。
今回は移動平均線の種類や選び方・使い方について解説していきます。
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移動平均線の種類
移動平均線の種類として有名なのは、以下の3種類です。
- 単純移動平均線(SMA)
- 加重移動平均線(WMA)
- 指数平滑移動平均線(EMA)
単純移動平均線(SMA)

一般的に移動平均線(MA)と言えば、この『単純移動平均線』のことを指します。英語では「Simple Moving Average」と呼び、日本でも「SMA」と呼ばれることがあります。
ある期間の終値の合計を平均したものがSMAです。例えば、3日間の終値が「101円・100円・99円」なら『(101円+100円+99円)÷3』で、この時のSMAの位置は100円になります。
そしてそれを線で結んだのが、単純移動平均線となるのです。
加重移動平均線(WMA)

SMAは古い価格も直近の価格も、全て均等に平均化されているため、反応が遅いというデメリットがあります。
そこで、そのデメリットをカバーするために考案されたのが『加重移動平均線』(Weighted Moving Average、WMA)です。
WMAは古い価格よりも直近の価格に比重をおいて平均化されているため、SMAよりも敏感に反応してくれるのが特徴です。
指数平滑移動平均線(EMA)

SMAとWMAの計算は、期間以外の価格は、全て切り捨てるという方法になっています。
そこで、直近の価格に比重を置きつつも過去の価格全てを反映させるよう考案されたのが『指数平滑移動平均線』(Exponential Moving Average、EMA)です。
EMAは、SMAよりも敏感に反応しますが、WMAほど行き過ぎないという特徴があります。
3種類の移動平均線(SMA・WMA・EMA)の違いと選び方
3種類の移動平均線(MA)のどれを使うかでテクニカル分析の結果はかなり違ってくるため、移動平均線の種類は重要です。同時に表示させてみましたので、それぞれの特徴を確認しましょう!
以下の図で、青=単純移動平均線(SMA)、黄=加重移動平均線(WMA)、赤=指数平滑移動平均線(EMA)です。

価格変化への反応の速さが違う
一番反応が遅いのが、単純移動平均線(SMA)ですね。しかし、SMAは愛用者も多いので、意識されやすいラインです。
加重移動平均線(WMA)はトレンド中のローソク足にへばりついたような動きをしていますが、トレンド転換時の動きはEMAに遅れています。だからというわけではありませんが、WMAを使うトレーダーは少ないようです。
指数平滑移動平均線(EMA)は日本でも使われていますが、特に欧米のトレーダーが好んで使っています。
利用者が多い方がおすすめ
愛用者が多いのはSMAとEMAなので、選ぶとしたらこのどちらかが良いです。愛用者が多いということは、それだけ意識されているということなので、反応もしやすくなります。
この2つをメリットとデメリットを比較して、自分のスタイルに合ったほうを選択してみてください。
- EMA:反応は早いが、ダマシは多い
- SMA:反応は遅いが、ダマシは少ない
ちなみに愛用者が少ないということは、あまり意識されていないということなので、わざわざWMAを選ぶ必要はないでしょう。
移動平均線の使い方
ここからは、移動平均線の使い方を紹介します。
トレンド判断

移動平均線(MA)とローソク足には「上昇時にはローソク足がMAの上に、下降時には下に位置しやすい」という関係があります。

順張りで狙うなら「MAよりローソク足が上なら買い狙い、下なら売り狙い」となります。

ただし、この判断ができるのは明確にトレンドが出ている時のみです。MAを挟んでローソク足が上に行ったり、下に行ったりしているような相場はレンジと考えられますので、そのような状況時には取引を控えたほうが良いでしょう。

エントリー その1
ローソク足がMAを下から上に突き抜けたら買い、上から下に抜けたら売り、というエントリー方法があります。

このチャートでは、①②③が買い、④が売りですね。
上手くいくと③のように大きく取れる場面もありますが、抜けるたびにエントリーしていては、レンジの時に負けが多くなってしまいます。
そこで合わせて取り入れたいのが、上位足のトレンド判断です。上位足のトレンドに合った時だけエントリーすれば、精度は上がるでしょう。上位足を含めて分析する手法をマルチタイムフレーム分析と呼び、人気の手法です。

また、MAの向きでフィルターにかける方法もあります。
- ①:MAが下向きなので、買いは見送り
- ②:MAが横向きでハッキリしないので見送り
- ③:MAが上向きなので買いOK
- ④:MAが上向きなので売りは見送り
MAの傾きを見るのはちょっと難しく感じるかもしれませんが、明らかに分かる時だけ判断するのがコツです。分からない時に無理に判断する必要はありません。
次のチャンスを待ちましょう。
エントリー その2
トレンド中にMAから反発を見て、押し目や戻りを狙うエントリー方法もあります。反発の確認には『十字線』や『はらみ足・包み足』を見ていきます。


このチャートでは①~⑤が買い、⑥が売りという判断ができます。
形としては①③④が理想的です。なぜなら、分かりやすい高値を作ったあとに下がって反発しているからです。
トレンド中のエントリーは利確位置に悩みますからね。このような分かりやすい高値があれば、利確の目安になるので、より狙いやすくなるでしょう。
移動平均線でハマりやすい罠
移動平均線(MA)を使う時に気を付けてほしいのが『期間にこだわり過ぎない』ということです。
先ほど紹介したMAの種類も3つありますので、上手くいかない時は悩んでしまう時もあるかもしれません。しかし、MAの期間は無数にありますので、こちらのほうが悩んでしまうと泥沼のようにハマってしまいます。
例えば、先ほど解説した反発エントリーに関しても、どんなMAでも同じ判断ができるわけではありません。
期間によっては、MAに触れる前に反発するもの。だいぶ抜けてから反発するものもあります。どの期間のMAにも、機能する時と、機能しない時があります。
つまり、どんなに悩んでも、納得できる答えは見つからないということです。ですから、MAの期間には、あまりこだわり過ぎないようにしてください。
それでも、もしどうしても悩んでしまうなら、期間は『20』にしてみるのがオススメです。なぜなら、20MAというのは、多くのチャートでデフォルトで設定されているからです。
デフォルトで設定されているということは、それだけ多くの人が使っているということ。多くの人が使っているということは、意識されているということ。意識されているということは、反応しやすいということです。
ですから、MAの期間で悩んだら『20』にしてみてください。MAの期間で悩むよりも、その期間で勝つために練習する時間を作っていきましょう。
まとめ
今回は移動平均線(MA)の種類や選び方・使い方について解説してきました。
特に最後にお伝えした期間に関しては、本当にハマりやすいので気を付けましょう。
FXにはMA以外にもたくさんのテクニカルツールがありますので、他のツールの設定で悩んだ時にも、この考え方は参考にしてみてくださいね。
移動平均線の有名な手法には、短期と長期の移動平均線の位置関係を比較する「ゴールデンクロス・デッドクロス」があります。こちらも興味がある方は読んでみてください!

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