「1万通貨、1枚、1ロット」
FXにはこの3つの取引単位がありますので、非常にややこしいですよね。
「1万通貨=1枚=1ロット」とは限りませんので、自分が使う時はもちろんですが、解説記事などを読む際にも注意が必要です。
今回はFXの3つの取引単位「通貨・枚・ロット」の違いなどについて解説していきます。
FXの3つの取引単位「通貨・枚・ロット」の違い
FXの3つの取引単位の関係については、以下の点を理解しましょう!
- FXでは1万通貨か10万通貨が1ロット
- 1ロットが1000通貨・100通貨になる場合も
- 「枚」はロットと同じ
- 仮想通貨の「枚」は1コイン
FXでは1万通貨か10万通貨が1ロット
FXでは『◯万通貨』という取引単位が基本です。FXの「〇〇通貨」という単位は、FX通貨ペア名の左側に配置される通貨の単位となります。ドル円の場合はドルです。
たとえば「ドル円を1万通貨」と言った場合は、1万ドル分の取引になります。1ドル=100円の時には、100万円分の取引です。
1万通貨などのまとまった量の取引をしているからこそ、1ドルのレートが1円変わっただけで1万円の損益が出るのです。
FX会社ごとに、1万や10万といったキリのいい数字を「1ロット」として設定します。1万や10万が単位だと数字が大きくなりすぎるからです。
1ロットが何万通貨になるかはFX会社によって異なりますが、国内FXでは1ロットが1万通貨、海外FXでは1ロットが10万通貨になることが多いです。

ちなみに、1万通貨と聞くとあまり大したことがないと感じてしまいますが、100万円分の取引と聞くと、ちょっとビビりますよね(^^;)
しかし、その怖いという気持ちを持っておけば、無茶な取引をすることもなくなるでしょう。その感覚を持っておくことは、実は非常に大切です。
逆に慣れ過ぎて、感覚がマヒしてしまわないように気を付けてください。FXはリスク管理が重要です!

1ロットが1000通貨・100通貨になる場合も
特に、海外FX業者の1ロット=10万通貨はかなり大きな取引量になりますが、0.1ロットや0.01ロットなど小数点2桁までロット数を小さくできますので、少額取引も可能です。
しかし、もっと小さい取引量で取引したいというニーズもあります。
そうしたニーズに応えるために、1ロットが1000通貨や100通貨に設定されている口座タイプもあります。
大手海外FX業者のXMTrading(エックスエム)は、最も人気のあるスタンダード口座と同じスペックで、1ロットを1000通貨に設定したマイクロ口座を用意しています。

1000通貨や100通貨は、1ドル=100円の時には、このようになります。
- 1000通貨:1000ドル分、10万円分の取引
- 100通貨:100ドル分、1万円分の取引
1000通貨・100通貨と聞くと物足りなさを感じるかもしれせん。レバレッジをかけることで、数千円・数百円程度で取引ができます。
しかし、実施には大きな金額分の取引を行っていることを忘れないようにしましょう。
FXの「枚」は「ロット」と同じ
FXの取引量は「取引枚数」と言うこともあります。
そして、この場合は「枚」は「ロット」と同じ意味です。
そのためロットと同様にFX会社によって「1枚」が1万通貨になることも10万通貨になることもあります。
ただし、「枚」という言い方は主に国内FX会社で使われますので「1枚」は「1万通貨」を意味することが多いです。
仮想通貨の「枚」は1コイン
FXでは「枚」は「ロット」と同じ意味ですが、仮想通貨銘柄を指す場合はその仮想通貨1枚(1コイン)分という意味になります。
海外FX業者の仮想通貨CFD取引では、基本的に1ロット=1枚に設定されています。ビットコインなどは1枚の価格が数百万円なので、1枚で取引しても十分な損益が発生するためです。
ただし、1枚が非常に安い仮想通貨など、FXと同様に1万通貨や10万通貨で取引しないとまとまった損益が発生しない仮想通貨は、1ロットが複数枚に設定されることもあります。

まとめ
今回はFXの取引単位「通貨・枚・ロット」の違いについて解説してきました。まとめるとこのようになります!
- 1万通貨:1万ドル分の取引
- 1枚:基本的に1万通貨
- 1ロット:1万通貨だったり、10万通貨だったり
ロット単位は使っているFX会社によって量が変わってしまいますので、明確にしたい場合には、『◯万通貨』という単位を使っておけば、間違いないでしょう。