クリプトフォリオとは?仮想通貨の資産管理アプリを使いこなそう

  • 「複数の仮想通貨取引所に資産が散らばってて、今いくら持ってるかよく分からない…」
  • 「リアルタイムで資産の合計額や損益を確認したいけど、いちいち計算するの面倒だな」
  • 「『クリプトフォリオ』ってよく聞くけど、どんなアプリ?私にも使いこなせるかな?」

そう思っていませんか? 仮想通貨の取引を続けていくと、ビットコインやイーサリアムといった複数の通貨を保有したり、コインチェックやBybitなど複数の取引所を利用したりすることが増えてきます。そうなると、「今、自分の仮想通貨資産が全体でいくらになっているのか」「どの通貨でどれくらい損益が出ているのか」を正確に把握するのが、非常に面倒で複雑に感じられるかもしれません。特に、細かい数字の管理や情報収集が苦手な「ずぼらさん」にとっては、頭を悩ませる問題ではないでしょうか。

そこで役立つのが、「クリプトフォリオ(Cryptofolio)」のような仮想通貨の「資産管理アプリ」です。これらのツールは、あなたの仮想通貨の資産状況を自動で集計し、リアルタイムで分かりやすく表示してくれる、いわば「仮想通貨の家計簿」のようなものです。

この記事では、クリプトフォリオのような仮想通貨資産管理ツールがなぜ必要なのか、その基本的な機能、メリット・デメリット、そして初心者の方がツールを使いこなすためのポイントや注意点について、分かりやすい言葉で解説します。難しい専門用語は最小限に、「これだけ知っておけば、あなたはクリプトフォリオを理解し、自分の仮想通貨資産を楽々管理できるようになる」というポイントに絞ってお伝えします。

この記事を読めば、あなたの仮想通貨資産の管理がグッと楽になり、今いくら持っているのかがいつでもスッキリ把握できるようになるはずです。

目次

仮想通貨の資産管理はなぜ面倒?(クリプトフォリオが解決する課題)

なぜ多くの仮想通貨ユーザーが、クリプトフォリオのような資産管理ツールを必要としているのでしょうか? その背景には、一般的な金融資産とは異なる、仮想通貨ならではの管理の複雑さがあります。

複数の取引所やウォレットで資産が分散

あなたが仮想通貨投資を始めると、以下のように複数の場所で資産を管理することになるのが一般的です。

仮想通貨資産管理の課題

  • 複数の国内取引所: コインチェック、bitbank、GMOコインなど、それぞれ異なる取扱通貨や手数料、サービスがあるため、複数の国内取引所の口座を開設して使い分けることがあります。
  • 複数の海外取引所: 国内取引所では扱っていないアルトコインや、デリバティブ取引、ステーキングなどの運用サービスを利用するために、Bybit、Binanceなどの海外取引所も利用することがあります。
  • 個人ウォレット: 取引所に預けるリスクを減らすため、MetaMaskなどのソフトウェアウォレットや、Ledgerのようなハードウェアウォレットに仮想通貨やNFTを保管することもあります。
  • DeFiプロトコル: 分散型金融(DeFi)のサービス(DEX、レンディング、イールドファーミングなど)を利用する場合、流動性プールに資金を預け入れたり、別のトークンとして保有したりすることがあります。

このように、あなたの仮想通貨資産は、複数の「口座」や「場所」に分散していることがほとんどです。それぞれの場所でログインして残高を確認し、合計額や損益を計算するのは、非常に手間がかかり、リアルタイムで把握するのは困難です。

リアルタイムでの評価額把握が難しい

株式や投資信託であれば、証券会社のアプリで、保有している全ての資産の合計評価額や損益がリアルタイムで表示されるのが一般的です。しかし、仮想通貨の場合、複数の場所に分散していると、その合計評価額をリアルタイムで把握するのが難しくなります。

リアルタイム評価の課題

  • 手動での計算: それぞれの取引所やウォレットにログインし、保有している仮想通貨の現在の数量と、その時の価格を一つずつ確認し、手動で計算する必要があります。
  • 価格変動: 仮想通貨の価格は24時間365日、常に変動しています。手動で計算している間に価格が変わってしまうため、正確なリアルタイム評価を把握し続けるのは不可能です。

「今、私の仮想通貨資産は全部でいくらになっているんだろう?」「今日の含み益はどれくらいだろう?」といった疑問に、すぐに答えることができないのは、管理上の大きな課題と言えるでしょう。

損益計算の複雑さと税金対応の難しさ

仮想通貨取引で利益が出た場合、原則として税金(所得税)の対象となり、自分で損益を計算して確定申告を行う必要があります。これが、手作業でやろうとすると非常に複雑で面倒です。

損益計算の複雑さ

  • 取得価額の計算: 同じ通貨を複数回、異なる価格で購入した場合、売却した通貨の取得価額を日本の税法で定められた方法(移動平均法または総平均法)に基づいて計算する必要があります。
  • 仮想通貨同士の交換も課税対象: ビットコインでイーサリアムを買うといった、仮想通貨同士の交換でも損益が発生します。
  • 取引履歴の膨大さ: 頻繁に取引を行っていると、年間の取引履歴が数百件、数千件にもなり、手作業での計算は現実的に不可能です。
  • DApps利用やエアドロップの記録: DeFiでの利回り獲得や、エアドロップでの受け取りなども、税金計算に影響します。

これらの課題を解決し、あなたの仮想通貨資産を効率的に、そして正確に管理するために、「クリプトフォリオ」のような資産管理アプリが役立ちます。

クリプトフォリオとは?(仮想通貨の「家計簿」アプリ)

クリプトフォリオ(Cryptofolio)とは、あなたの保有する仮想通貨資産を、複数の取引所やウォレットから自動で集約し、リアルタイムで評価額や損益を一覧表示してくれる「ポートフォリオ管理アプリ」のことです。

複数の資産を「見える化」するツール

クリプトフォリオは、あなたの散らばった仮想通貨資産を一つの場所に集約し、「見える化」することで、今あなたが全体でいくら持っているのか、どの通貨でどれくらい損益が出ているのか、といった情報を一目で把握できるようにすることを目的としたツールです。

クリプトフォリオの主な機能(ざっくり)

  • 複数の取引所・ウォレットのデータ統合: あなたが利用している様々な仮想通貨取引所やウォレットのデータを連携させることで、それらの全てにログインしなくても、資産状況をまとめて表示できます。
  • リアルタイムでの評価額表示: 保有している仮想通貨の現在の市場価格に基づいて、あなたの資産の合計評価額や、各通貨の評価額、損益などをリアルタイムで計算し、表示してくれます。
  • ポートフォリオの可視化: どの仮想通貨をどれくらいの割合で保有しているのか、円グラフや棒グラフなどを使って視覚的に分かりやすく表示してくれます。
  • 損益計算のサポート: 日本の税法に基づいた損益計算をサポートする機能を持っているツールもあります。
  • 取引履歴の管理: 連携した取引所の取引履歴を自動で取り込み、管理する機能。

クリプトフォリオは、仮想通貨の「家計簿」や「資産管理表」のようなもので、手作業でやっていた面倒な管理を自動化し、あなたの仮想通貨資産全体を把握するための手間を大幅に削減してくれます。

クリプトフォリオの「API連携」が楽々管理の鍵

クリプトフォリオが、複数の取引所の資産を自動で集約できるのは、「API連携(エーピーアイ連携)」という仕組みを使っているからです。

API連携の仕組みとメリット

  • API(Application Programming Interface): 各取引所は、外部のアプリケーションが安全に情報にアクセスできるように、「API」という窓口を提供しています。
  • APIキーの発行: あなたは、利用している取引所の設定画面で、「APIキー」というものを発行します。このAPIキーは、外部アプリ(クリプトフォリオなど)があなたの取引所の情報を読み込むための「鍵」のようなものです。
  • クリプトフォリオとの連携: 発行したAPIキーをクリプトフォリオに登録することで、クリプトフォリオがそのAPIキーを使って、取引所のあなたの口座残高や取引履歴といった情報を自動で読み込み、集計してくれます。
  • 自動で更新: 一度API連携を設定すれば、クリプトフォリオは自動的に取引所の情報を定期的に更新してくれるため、あなたが手動で情報を入力したり、更新したりする必要がありません。

このAPI連携の仕組みがあることで、あなたは複数の取引所にログインする手間なく、リアルタイムに近い形で、全ての仮想通貨資産をクリプトフォリオの画面上でまとめて管理できるのです。

仮想通貨のセキュリティ対策、特にAPIキーの管理については、後述の注意点でも詳しく解説します。

クリプトフォリオのメリット・デメリット(導入前に確認!)

クリプトフォリオのような仮想通貨資産管理アプリは非常に便利ですが、導入する前には、そのメリットだけでなく、デメリットやリスクもしっかりと理解しておくことが重要です。

クリプトフォリオの主なメリット(ずぼらさん必見!)

クリプトフォリオを導入することで得られる主なメリットは以下の通りです。特に、仮想通貨の管理が面倒だと感じている「ずぼらさん」にとって、大きな助けとなるでしょう。

クリプトフォリオのメリット

  • 資産の一元管理と「見える化」: 複数の取引所やウォレットに分散している仮想通貨資産を、クリプトフォリオの画面一つでまとめて管理できます。今いくら持っているのか、資産全体がどんな割合になっているのかが一目で分かり、管理の手間が大幅に減ります。
  • リアルタイムでの評価額・損益把握: 常に変動する仮想通貨の価格に基づいて、保有資産の合計評価額や、各通貨の評価額、損益などをリアルタイムに近い形で確認できます。「今日はいくら増えたかな?」といった疑問にすぐに答えることができます。
  • 損益計算の効率化(確定申告準備の強い味方): 確定申告に必要な年間の仮想通貨所得(損益)計算をサポートしてくれる機能が充実しています。取引履歴を自動で取り込み、複雑な計算を代行してくれるため、手作業で計算する手間と時間を大幅に削減できます。
  • ポートフォリオ分析機能: どの仮想通貨にどれくらいの割合で投資しているのか、どの通貨のパフォーマンスが良いのかといったポートフォリオの分析を、グラフなどで視覚的に把握できます。これにより、投資バランスを見直すヒントが得られます。
  • スマホアプリで手軽に管理: 多くのクリプトフォリオはスマートフォンアプリも提供しており、外出先や移動中でも、いつでも手軽に自分の仮想通貨資産をチェックできます。

これらのメリットは、あなたの仮想通貨管理を格段に楽にし、より効率的でストレスの少ないものにしてくれるはずです。

クリプトフォリオの主なデメリットとリスク(知っておきたい点)

便利なクリプトフォリオですが、利用する上でのデメリットやリスクも存在します。これらの点を理解した上で、利用を検討することが重要です。

クリプトフォリオのデメリットとリスク

  • API連携のセキュリティリスク: クリプトフォリオがあなたの取引所の情報を読み込むために発行する「APIキー」は、非常に重要な情報です。もし、このAPIキーがクリプトフォリオ側や、利用しているあなたのデバイスから漏洩した場合、取引所のアカウントに不正アクセスされ、資産を盗まれるリスクがあります。信頼できるツールを選び、APIキーの権限設定(後述)を適切に行うことが必須です。
  • 手動入力の手間(非対応取引所など): あなたが利用している取引所や、ウォレット、DeFiサービスがクリプトフォリオに対応していない場合、それらの取引履歴や残高は手動で入力する必要があり、手間がかかります。
  • 無料版の機能制限: 多くのクリプトフォリオは、無料プランと有料プランを提供しています。無料プランでは、対応取引所の数や、取引回数、機能などに制限がある場合が多く、本格的に利用するには有料プランへのアップグレードが必要になることがあります。
  • サービスの正確性: クリプトフォリオが自動で計算してくれる損益や評価額は、必ずしも100%正確であるとは限りません。特に複雑な取引(DeFi、NFTなど)や、新しい仮想通貨の取り扱いには、ツールの対応が追いついていない場合や、計算ミスが発生する可能性もゼロではありません。最終的な確定申告の際は、自己責任で数字を確認する必要があります。
  • サービス終了リスク: クリプトフォリオのようなウェブサービスは、運営会社の経営状況などによって、サービスが終了してしまうリスクがゼロではありません。サービスが終了した場合、あなたの資産データが失われる可能性があります。
  • プライバシーとデータ管理: 複数の取引所やウォレットの情報を一箇所に集約するため、あなたの仮想通貨に関する全てのデータがクリプトフォリオの運営会社に集まります。その運営会社のプライバシーポリシーや、データの管理体制が信頼できるかどうかも、確認が必要です。

これらのデメリットやリスクを理解し、そのリスクを許容できるかどうか、そして適切な対策を講じられるかを考慮して、クリプトフォリオの導入を検討しましょう。

クリプトフォリオの基本的な使い方(設定とデータ連携)

クリプトフォリオのメリット・デメリットが分かったところで、実際にクリプトフォリオを使ってあなたの仮想通貨資産を管理する、基本的な使い方をステップごとに解説します。操作自体はそれほど難しくありませんので、ずぼらさんでも安心してください。

ステップ1:クリプトフォリオのウェブサイトでアカウント登録

まず、利用したいクリプトフォリオのウェブサイトにアクセスし、アカウント登録を行います。

アカウント登録のステップ

  1. クリプトフォリオのサイトにアクセス: 利用したいクリプトフォリオの公式サイトにアクセスします。(例:Gtax, Cryptactなど)
  2. アカウント登録: メールアドレスやパスワードなどを入力し、アカウントを作成します。多くの場合、無料プランから始めることができます。
  3. 初期設定: 登録後、簡単な初期設定(例:日本円を基準通貨にする、タイムゾーンを設定するなど)を求められる場合があります。

これで、クリプトフォリオの管理画面にログインできるようになります。

ステップ2:取引所・ウォレットとデータ連携(APIまたはCSV)

クリプトフォリオの最も便利な機能である「自動集計」を利用するために、あなたの仮想通貨取引所やウォレットとデータ連携を行います。主な連携方法は「API連携」と「CSVファイルアップロード」の2種類です。

クリプトフォリオのデータ連携方法

  • API連携(推奨):
    • 特徴: 各取引所から発行する「APIキー」をクリプトフォリオに登録することで、クリプトフォリオが自動的にあなたの取引履歴や残高を読み込み、常に最新の状態に更新してくれます。一度設定すれば、手間がかかりません。
    • 手順:
      1. あなたが利用している取引所(例:コインチェック、Bybitなど)のウェブサイトにログインします。
      2. 取引所の設定画面やセキュリティ設定の項目から、「APIキー管理」のようなページを探し、APIキーを新規発行します。
      3. 【最重要】APIキーの権限設定: APIキーを発行する際に、「資産の読み取り権限(Read-only)」のみを許可し、「取引権限(Trade)」や「出金権限(Withdrawal)」は絶対に許可しないでください。 これにより、万が一APIキーが漏洩しても、あなたの資産が勝手に動かされるリスクを防げます。
      4. 発行したAPIキーとシークレットキーを、クリプトフォリオの連携画面で入力し、連携を完了させます。
  • CSVファイルアップロード:
    • 特徴: 各取引所のウェブサイトから、過去の取引履歴が記載されたCSVファイル(またはExcelファイル)をダウンロードし、クリプトフォリオに手動でアップロードする方法です。
    • 手順:
      1. 各取引所のウェブサイトにログインし、「取引履歴」「入出金履歴」「レポート」といったメニューから、必要な期間の取引履歴をCSV形式などでダウンロードします。
      2. ダウンロードしたCSVファイルを、クリプトフォリオのアップロード画面から取り込みます。
    • メリット: API連携ができない取引所や、特定のウォレットの履歴を取り込みたい場合に利用できます。APIキーを発行する必要がないため、API連携に関するセキュリティリスクを避けられます。
    • デメリット: 定期的に手動でダウンロードしてアップロードする必要があるため、手間がかかります。

どちらの方法も、クリプトフォリオであなたの仮想通貨資産を管理する上で非常に重要です。まずはAPI連携が可能な取引所から設定し、それ以外はCSVアップロードで対応していくのが良いでしょう。

ステップ3:資産状況の確認とカスタマイズ

データ連携が完了すれば、クリプトフォリオのダッシュボード画面で、あなたの仮想通貨資産の全体像を確認できるようになります。

クリプトフォリオで確認できる主な情報

  • 合計資産額(日本円換算): あなたの全ての仮想通貨資産の合計評価額が、リアルタイムで日本円に換算されて表示されます。
  • 各通貨の評価額と損益: 保有している各仮想通貨の現在の評価額、取得価額、損益(含み益/含み損)が一覧で表示されます。
  • ポートフォリオの内訳: どの仮想通貨をどれくらいの割合で保有しているのか、円グラフなどで視覚的に分かりやすく表示されます。
  • 取引履歴の表示: 連携した取引所の過去の取引履歴がまとめて表示されます。

必要に応じて、クリプトフォリオの画面上で、表示通貨の変更、期間の選択、グラフのカスタマイズなどを行うことができます。これにより、あなたの仮想通貨資産の状況を、いつでも簡単に、そして直感的に把握できるようになります。

クリプトフォリオを使う際の注意点(セキュリティと正確性)

クリプトフォリオは非常に便利なツールですが、利用する上でいくつか知っておくべき注意点があります。特に、セキュリティとデータの正確性に関する点は、あなたの資産を守る上で非常に重要でする。

APIキーのセキュリティは最重要!

クリプトフォリオと取引所をAPI連携させる場合、APIキーの管理は最優先で注意すべき点です。

APIキーのセキュリティに関する注意点

  • 権限の最小化: APIキーを発行する際には、必ず「資産の読み取り(Read-only)」権限のみを許可し、「取引(Trade)」や「出金(Withdrawal)」権限は絶対に許可しないでください。 これにより、万が一APIキーが漏洩しても、あなたの資産が勝手に売買されたり、出金されたりするリスクを防げます。
  • APIキーの厳重管理: 発行したAPIキーは、他の人に知られないように厳重に管理してください。クリプトフォリオ以外の怪しいサービスに安易にAPIキーを入力しないようにしましょう。
  • 不要なAPIキーは削除: 使わなくなったAPIキーは、速やかに取引所で削除しましょう。
  • 2段階認証の徹底: APIキーを発行する取引所のアカウントには、必ず二段階認証(Google Authenticatorなど)を設定しておきましょう。

APIキーは、あなたの取引所口座への「鍵」のようなものです。適切な権限設定と厳重な管理が、あなたの資産を守る上で不可欠です。

プライバシーとデータ管理の方針を確認する

クリプトフォリオは、あなたの複数の取引所の資産情報を一箇所に集約するため、あなたの仮想通貨に関する全てのデータがクリプトフォリオの運営会社に集まります。

データ管理に関する注意点

  • プライバシーポリシーの確認: クリプトフォリオの運営会社のプライバシーポリシーを読み、あなたのデータがどのように収集され、利用され、保護されるのかを確認しましょう。
  • 運営会社の信頼性: クリプトフォリオを運営している会社が信頼できるか、実績があるか、セキュリティ対策に力を入れているかなども確認しましょう。
  • データ暗号化: あなたのデータが暗号化されて安全に保管されているか、公表情報などで確認できるとより安心です。

あなたの重要な資産情報を預けることになるため、クリプトフォリオの運営会社の信頼性や、データの管理体制については、事前にしっかり確認しておくことが重要です。

ツールの計算の正確性を過信しない(最終確認は自己責任)

クリプトフォリオは、複雑な損益計算を自動でやってくれる非常に便利なツールですが、計算結果が100%正確であることを常に保証するものではありません。

計算の正確性に関する注意点

  • 複雑な取引への対応: DeFiでの流動性提供やイールドファーミング、NFTの売買、エアドロップ、ハードフォークといった、税務上の扱いが複雑な取引については、ツールの対応が追いついていなかったり、自動で正しく計算できなかったりする場合があります。
  • エラーやバグの可能性: ツールにもエラーやバグが存在する可能性はゼロではありません。
  • 情報源の齟齬: 複数の取引所からの履歴データを統合する際に、各取引所のデータ形式の違いなどから、ツールが一部の取引を正しく認識できない、といった問題が発生することもあります。

最終的に、確定申告を行うのはあなた自身です。クリプトフォリオが出力した計算結果は、あくまで「参考情報」として捉え、最終的にはあなた自身で、その数字が正しいかどうかを再確認し、責任を持つ必要があります。特に、複雑な取引が多い場合や、計算結果に疑問がある場合は、税務署や税理士などの専門家に相談することを検討しましょう。

クリプトフォリオに関するQ&A

ここでは、クリプトフォリオのような仮想通貨資産管理ツールに関して、初心者の方が抱きがちな疑問に、Q&A形式でまとめました。

クリプトフォリオは無料で使える?

はい、多くのクリプトフォリオは無料プランを提供しており、基本的な機能であれば無料で利用できます。

無料プランと有料プランの主な違い(一般的な傾向)

  • 無料プラン:
    • 取引件数に制限がある(例:年間〇件まで)
    • 対応している取引所やウォレットの種類が有料プランより少ない
    • 一部の機能(例:確定申告書類作成サポート、高度なポートフォリオ分析など)が利用できない
  • 有料プラン:
    • 取引件数の上限が多い、または無制限
    • 対応取引所・ウォレット・DAppsの種類が豊富
    • 全ての機能が利用可能
    • サポートが手厚い

あなたの年間の取引回数や、利用している取引所の数などに応じて、無料プランで足りるか、有料プランが必要かを判断しましょう。まずは無料プランで試してみて、不足を感じたら有料プランへのアップグレードを検討するのが良い方法です。

クリプトフォリオは安全?ハッキングされない?

クリプトフォリオの運営会社は、セキュリティ対策に力を入れていますが、「絶対にハッキングされない」という保証はありません。

  • クリプトフォリオは、あなたが発行したAPIキーを使って取引所の情報を読み込みます。このAPIキーに「出金権限」などを与えてしまうと、万が一クリプトフォリオ側や、利用しているあなたのデバイスがハッキングされた場合、資産を盗まれるリスクが生じます。
  • したがって、APIキーを発行する際は「資産の読み取り権限(Read-only)」のみを許可し、「取引権限」や「出金権限」は絶対に許可しないでください。 これが、クリプトフォリオを利用する上での最も重要なセキュリティ対策です。

クリプトフォリオは、あなたの仮想通貨資産を直接保有するウォレットとは異なり、あくまで「管理ツール」です。APIキーの適切な管理と、あなた自身のセキュリティ対策(強力なパスワード、二段階認証など)が、安全に利用するための鍵となります。

クリプトフォリオ以外におすすめの資産管理ツールはある?

はい、クリプトフォリオ以外にも、仮想通貨の資産管理に役立つ様々なツールやアプリが存在します。

他のおすすめ資産管理ツール(例)

  • CoinMarketCap / CoinGecko(ウェブサイト/アプリ): 多くの仮想通貨の価格、時価総額、取引所情報などをまとめている大手情報サイト。基本的なポートフォリオ管理機能(手動入力)も提供しています。
  • 各仮想通貨取引所のポートフォリオ機能: あなたが利用している取引所のアプリやウェブサイトにも、その取引所に預けている資産の評価額や損益を表示するポートフォリオ機能があります。
  • スマホの仮想通貨管理アプリ: 複数のウォレットや取引所を連携させたり、手動で入力したりして、資産をまとめて管理できるスマートフォンアプリも多数存在します。

どのツールが最適かは、あなたがどこまで管理したいか(リアルタイム性、連携の範囲、税金計算サポートの有無など)によって異なります。まずはクリプトフォリオを試してみて、もし合わないと感じたら、他のツールも検討してみるのが良いでしょう。

まとめ

今回は、仮想通貨の「資産管理」を楽にしてくれるツールであるクリプトフォリオについて、その概要、メリット・デメリット、そして基本的な使い方と注意点を解説しました。

  • クリプトフォリオは、複数の取引所やウォレットに分散した仮想通貨資産を一元的に集約し、リアルタイムで評価額や損益を「見える化」してくれるポートフォリオ管理アプリ。
  • 仮想通貨の資産管理が複雑になる要因(分散管理、リアルタイム把握の困難さ、損益計算の複雑さ)を解決してくれる。
  • 主なメリットは、資産の一元管理、リアルタイム評価、損益計算の効率化、ポートフォリオの可視化、スマホで手軽に管理できること。
  • デメリット・リスクは、API連携のセキュリティリスク(権限設定が最重要)、無料版の制限、ツールの正確性(最終確認は自己責任)、プライバシーとデータ管理の懸念など。
  • 基本的な使い方は、アカウント登録→API連携(またはCSVアップロード)→資産状況の確認
  • APIキーは「読み取り権限」のみに設定し、厳重に管理することが最重要セキュリティ対策。
  • ツールの計算結果は最終的な確定申告前に自己責任で確認する必要がある。

クリプトフォリオのような仮想通貨資産管理ツールは、あなたの仮想通貨ライフをグッと楽にし、ストレスを減らしてくれる強力な味方です。特に、複数の取引所を利用していたり、確定申告に向けて損益計算を効率化したいと考えている「ずぼらさん」には、ぜひ導入を検討してほしいツールです。APIキーの管理など、いくつかの注意点を守り、安全に活用してください。

もし、仮想通貨資産を安全に管理するための最低限のセキュリティ対策について、さらに詳しく知りたい場合は、こちらの記事も役立つはずです。

これだけはやっとけ!仮想通貨を守るための「最低限」セキュリティ対策
“`

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次