FXの値動きの幅を表す単位には『pips』が使われることが多いです。しかし、主に海外FX業者では『ポイント』という単位が使われることもあります。
この記事では、pips・ポイントの意味や違いについて解説していきます!
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FXのpipsとポイントの具体的な意味とは?
FXのpipsは、ドル円などレートが小数点以下3桁で表される銘柄では小数点以下2桁目、ユーロドルなどの小数点以下5桁で表示される銘柄では小数点以下4桁目のことです。
つまり、ドル円であれば「0.01円=1pip」、ユーロドルなら「0.0001ドル=1pip」です。
pipsの読み方は人によってさまざまで、「ピップス」「ピプス」「ピップ」などと呼ばれます。どれが正しいというのは特にありませんので、読みやすい読み方で構いません。
一方、ポイントは小数点以下の最後の桁の数字、つまり3桁の銘柄なら3桁目、5桁の銘柄なら5桁目です。
画像で表すと以下のようになります。

とりあえず機械的にこの意味を覚えてしまえばFXの取引をする分には困りません。
どういう意味なのか気になる方は、ここから解説しますので読んでみてください!
FXのpipsとポイントの語源
ここからは、FXのpipsとポイントの語源について紹介します。
pips
FXのpipsはなかなか理解が難しい用語です。
「pip」は「あるポイントでのパーセンテージ(百分率、%)」という意味の「Percentage in point」の略です。そして、その複数形が『pips』になります。
FXでは「あるポイント=通貨の単位」のことです。
1円がパーセンテージで1単位、つまり1%であれば0.01円になります。ドル円の2桁目がpipsになるのはこれで納得ですね。
1ドルでも同様に0.01ドルがpipsになりそうに見えますが、ドルの場合は1セントが単位になります。そのため、ユーロドルでは1セントの1%、つまり0.0001ドルが1pipsになるので、4桁目がpipsになります。
pipsというのはpipの複数形です。そのため、数値が1の場合には、「pip」とするのが正しい書き方ですが、実際には1pipsと書かれるのが一般的です。
ポイント
ポイントは金融用語で数字の変化を表します。そのため、値動きの最小単位がポイントになります。
FXのpipsとポイントの使い分け
FXの単位は、なぜpipsとポイントの2種類あるのでしょうか?
pipsとポイントを使い分けるメリットは以下の通りです。
- pipsは利益を把握しやすい
- ポイントは間違いが起きない
pipsは利益を把握しやすい
pipsを使うことで、異なる通貨ペアの取引でも同じ単位で表すことができます。このため、どの程度の利益・損失が出たかを把握しやすくなるというメリットがあります。

もしpipsという単位がなかったら、「0.2円(20銭)で損切り」とか「0.003ドル(0.3セント)で利確」のように表すことになりますからね。
pipsを使えば、わざわざ小数点を使って表す煩わしさもありません。損切り・利確・値動きの幅(ボラ)を表す時にも分かりやすくなります。


ですから、様々な通貨で取引を行うFXでは、pipsというのは非常に便利な単位と言えるでしょう。
1pipsが具体的にいくらの価値を指すのかは通貨ペアによって異なりますが、FX通貨ペアであればおおむね同じくらいの価値になることが多いです。例えば、ドル円1pipsは0.01円、ユーロドル1pipsは0.0001ドルですが、この0.0001ドルを1ドル150円換算で計算すると、0.015円となり、近い数字になります。
口座のベース通貨など同じ通貨で計算したときに1pipsがいくらになるかを「ピップ値」と呼びます。
ポイントは間違いが起きない
pipsは便利な単位ですが、通貨ペアによってどの桁数を指すのかが異なるため、勘違いが起きやすくなります。そのため、間違いなくある値幅を指定したいときはポイントの方が便利です。
FX通貨ペアであれば、小数点が3桁か5桁の銘柄がほとんどですが、そのほかのCFD銘柄、特に仮想通貨では桁数がバラバラで混乱しがちです。
そのため、海外FX業者が採用する取引ツールのMT4・MT5では、利益確定や損切りなどの幅を指定する方法として、pipsではなくポイントが採用されています。
海外FX業者では仮想通貨取引も可能です。

まとめ
今回は、pips・ポイントの意味や違いについて解説しました。
特に、ポイントは国内FX業者ではほとんど聞かない用語なので、知らなかった方もいるのではないでしょうか?
しかし、海外FX業者のMT4・MT5を使う際には重要な用語なので、使い分けに慣れるようにしましょう!
- pipsは3桁銘柄の小数点以下2桁目、5桁銘柄の小数点以下4桁目
- ポイントは値動きの最小単位
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