今回の記事では
FX初心者の方へ向けて「おすすめする取引通貨ペア」について詳しく解説します!
この記事では、こんな疑問が解決できます!
- どの通貨ペアから始めればいいの!?
- 通貨ペアとは!?
- 各通貨ペア毎の特徴とは!?
ぜひ!最後までお付き合い下さい。
FX・為替「通貨ペア」とは?
通貨ペアとは、FX市場で売買をする通貨の組み合わせのことを言います。
例えば、米ドルと日本円の取引を行うときは「米ドル円(USD/JPY)」という表記をします。イギリスのポンドと円なら「英ポンド円(GBP/JPY)」、ユーロと米ドルなら「ユーロドル(EUR/USD)」となります。
通貨ペアについて、まずは以下の3点を覚えてください!
- 3文字のアルファベットで表示される
- 右側の通貨が買われるとレートが上昇する
- 金利差でスワップポイントが発生する
3文字のアルファベットで表示される
FXでは、各通貨の表記をアルファベット3文字で表わしています。
国・通貨 | 通貨コード | 国・通貨 | 通貨コード |
アメリカ・ドル | USD | 欧州連合(EU)ユーロ | EUR |
オーストラリア・ドル | AUD | 香港・ドル | HKD |
イギリス・ポンド | GBP | 日本・円 | JPY |
ブラジル・レアル | BRL | 韓国・ウォン | KRW |
カナダ・ドル | CAD | メキシコ・ペソ | MXN |
中国・人民元 | CNY | ニュージーランド・ドル | NZD |
ノルウェー・クローネ | NOK | スイス・フラン | CHF |
南アフリカ・ランド | ZAR | トルコ・リラ | TRY |
国名に相当するアルファベット(日本ならJP=Japan、イギリスならGB=Great Britain)が最初の2文字、通貨の名称に相当するアルファベットが最後の1文字の構成になっているのが基本です。
覚えやすいポン!
右側の通貨が買われるとレートが上昇する
FXの取引画面では、「USD/JPY」(米ドル/円)や「EUR/USD」(ユーロ/米ドル)など色々な通貨ペアが表示されています。
FXでは、通貨ペア名の「左側の通貨が強くなる(買われる)とレートが上昇する」という特徴があります。
「USD/JPY」(米ドル/円)で説明すると、ドル円のレートは1ドルが何円で取引できるかを示します。そして、「ドルの価値が上がったが、ドルとペアになっている円の価値は変わらない」という条件であれば、1ドルを取引するのに必要な円の金額は多くなるため、ドル円のレートは上昇します。
どの通貨ペアにもこの原則が当てはまるため、たとえば「EUR/USD」(ユーロ/米ドル)はユーロが強くなると上昇します。
FXの取引をする際には、まずは通貨ペア名の「左側の通貨が強くなる(買われる)とレートが上昇する」という特徴を覚えてください!
一番基本の仕組みだポン!
より詳しく説明すると、通貨ペアの表示の左右には役割があり、左の通貨で売買し、右の通貨で決済するという仕組みです。
左側が「基軸通貨(主軸通貨)」、右側が「決済通貨」といいます。
USD/JPYの場合は、「基軸通貨」が米ドル、決済通貨が「円」です。一方、EUR/USDの場合は「基軸通貨」がユーロ、「決済通貨」が円です。
金利差でスワップポイントが発生する
FXでは、「金利差でスワップポイントが発生する」という仕組みを理解しておくことも重要です。
スワップポイントは、通貨ペアに含まれる2つの通貨の金利の差を受け取れる仕組みです。
たとえばA通貨の金利が5%で、B通貨の金利が1%の場合、その金利差4%がスワップポイントとして支払われます。スワップポイントは為替レートの変動に関係なく、金利の高い通貨を保有することで毎日受け取れるのが特徴です。
スワップポイントは金利差を参考に各FX会社が独自に算出するものなので、実際の金利差とは異なる場合もあります。
投資の手法としては、キャピタルゲイン(資産の購入価格・売却価格の差によって得られる利益)とインカムゲイン(資産を保有している期間中に得られる定期的な収入)があり、FXはキャピタルゲインが中心ですが、スワップポイントによってインカムゲインを得ることもできます。
自分のトレードスタイルと照らし合わせ「自分はキャピタルゲイン&インカムゲインどちらのトレードスタイルか?どの通貨ペアで取引を始めるのが良いか?」選ぶようにしましょう。
FX・為替「ストレート通貨」と「クロス通貨」とは!?
FXでは、通貨ペアを『ストレート通貨』と『クロス通貨』に分ける事ができます。
それぞれ詳しく解説します。
FX・為替「ストレート通貨」とは!?
「ストレート通貨」とは、米ドルを軸に取引される通貨ペアのことを言います。「ドルストレート」とも呼ばれます。
ストレート通貨は、インターバンク市場で直接取引されます。
ストレート通貨のうち、米ドルと主要国の通貨であるUSD/JPY・GBP/USD・EUR/USD・AUD/USD・NZD/USD・USD/CHF・USD/CADの7つは、FXでの取引量が多いペアとして有名で、「メジャー通貨ペア」と呼ばれます。
FX・為替「クロス通貨」とは!?
「クロス通貨」とは、「ストレート通貨」とは反対に米ドルを介さない通貨ペアの事を言います。
クロス通貨の中で、円を介する通貨ペアを「クロス円」と言います。GBP/JPY・EUR/JPY・AUD/JPY・NZD/JPYなどがクロス円として有名です。
「米ドル/円」は、米ドルと取引されるため「ドルストレート」に分類されます。
日本人には「クロス円」が最もなじみが深いですが、クロス円と同様に、ユーロを介する通貨ペアは「ユーロクロス」、ポンドを介する通貨ペアは「ポンドクロス」などと呼ばれます。
FX・為替「メジャー通貨」と「マイナー通貨」とは!?
FXの通貨ペアの区分としては、「メジャー通貨」「マイナー通貨」もあります。
メジャー通貨とマイナー通貨の意味
FXにおける「メジャー通貨」とは、取引量が多く流動性が高い通貨の事をいい、反対に取引量が少なく流動が低い通貨を「マイナー通貨」といいます。
『メジャー通貨』と『マイナー通貨』には以下のようなものがあります。
メジャー通貨 | マイナー通貨 |
米ドル | トルコリラ |
ユーロ | 南アフリカランド |
日本円 | ブラジルレアル |
英国ポンド | メキシコペソ |
スイスフラン | 人民元 |
豪ドル | 香港ドル |
カナダドル | シンガポールドル |
先進国は基本的にメジャー通貨だポン!
マイナー通貨には、政策金利が高い国の通貨が多いため、スワップポイント目的で取引されることが多いです。
マイナー通貨ペアとは?
FXでは、「マイナー通貨ペア」という用語が使われることもあります。これには、「マイナー通貨」を含む通貨ペアだけでなく、ドル以外のメジャー通貨同士のペア(つまり、ドルストレート以外の通貨ペア)も含まれます。
マイナー通貨ペアでも、メジャー通貨を含むものの中にはFXトレーダーに人気の通貨ペアもあります。日本ではユーロ円(EUR/JPY)やポンド円(GBP/JPY)を取引する人は多いですし、海外ではユーロポンド(EUR/GBP)などがよく取引されています。
エクゾチック通貨ペア
マイナー通貨ペアよりもさらに取引量の少ない通貨ペアのことを「エクゾチック通貨ペア」と呼びます。
これには、ドルトルコリラ(USD/TRY)やドル南アランド(USD/ZAR)など、スワップポイント目的で取引されるものなどがあります。
エクゾチック通貨ペアは、通常スプレッドが非常に広いため、スワップポイント目的以外の取引はおすすめしません。
FX初心者におススメ「通貨ペア」の選び方とは!?
まず大前提で、FX初心者の方には、取引量が多く流動性が高い通貨ペアをおすすめします。(メジャー通貨ペアや人気のマイナー通貨ペア)
取引量の少ないエキゾチック通貨ペアは、社会情勢的にも安定していなく、予想外の急な値動きに翻弄さてしまう可能性が高いからです。
おすすめの特徴は以下③つです。
- 取引量が多い
- ほどほどのボラティリティ(価格変動)
- スプレッドが狭い
一つ一つ詳しく解説します。
①取引量が多い
「メジャー通貨」をおすすめした理由と同様に、「メジャー通貨」の中でも更に取引量が多い通貨がおすすめです。
世界で流通している通貨の取引量の順位は、以下の通りです。
- 米ドル
- ユーロ
- 日本円
- ポンド
- 豪ドル
最初は、取引量上位の通貨同士の通貨ペアをおすすめします。
取引量が少ない通貨ペアは、大口の注文が入るなどのタイミングで価格が急変動するリスクが高くなります。トレンドに沿ったトレードをしていたのに、一瞬だけ数十pipsの値動きがあって損切りになってしまうと残念ですよね。取引量が多い通貨ペアでも、日本時間早朝などの取引が少ない時間帯は同じようなリスクがありますので、注意が必要です。
また、取引量が多い通貨ペアは多くのトレーダーが関与するため、テクニカル分析やファンダメンタルズ分析に必要な情報も豊富に得られます。
②ほどぼどのボラティリティ(価格変動)
ボラティリティとは、値動きの変動幅の事を言います。
ボラティリティが高い通貨を選ぶと、急な価格変動で大損する可能性が高くなります。
そのため、初心者の方はほどほどのボラティリティがある通貨ペアを選ぶのがおすすめです。
バランスが大事ポン!
初心者の方は、大きな価格変動によるリスクを避けたいと思うかもしれません。しかしある程度のボラティリティがある通貨ペアは、トレンドの形成がしやすく取引のチャンスが増えると言われています。
ボラティリティが低すぎると利益を上げる難しさが増すといわれており、逆に極端に価格が変動する通貨ペアはリスクが高まります。
例えば、同じ資源国通貨で値動きが似ているAZD/NZD(豪ドル/ニュージーランドドル)では、1日の値動きの幅が50pips以下の日が続くこともあります。これではあまり利益は狙えません。
pipsについてはこちら↓↓↓↓↓
そのため初心者におすすめなのは適度なボラティリティがあり、安定したトレンドが形成されやすい通貨ペアです。具体的には、ドル円やユーロドルです。
ボラティリティが高いことはチャンスでもあります。まずは相場で生き残り、トレードのスキルが上がってきたら、ボラティリティの高い通貨ペアや仮想通貨などのCFD取引にも挑戦しましょう!
ちなみに、先進国通貨の中で、最もボラティリティが高い通貨はポンド(GBP)です。
初心者の方が、このロット数でエントリーした場合、「いくら損失が発生するのか?」すら理解せずに、逆指値(損切)を設定もしていない状態でポンドに安易に触れると強制ロスカットで退場する可能がありますので注意が必要です。
強制ロスカットとは何か?詳しく知りたい方は、下記記事を参考にして下さい!
➂スプレッドが狭い(小さい)
スプレッドとは、通貨ペアごとにあらかじめ設定されている「為替レートの売値と買値の差」のことを言います。
この差額は、FXで取引する上で手数料(コスト)となるため、利益を出すためにはスプレッドが狭い通貨ペアを選ぶことも重要です。
また、スプレッドは常に一定ではなく、変動します。
たとえば、「相場が急激に変動している場合」、「雇用統計等の重要な経済指標が発表された場合」、「世界的なニュースがあった場合」等にスプレッド大きく変動します。
スプレッドについて、詳しく知りたい方は、下記記事を参照して下さい!
海外FX業者では、スプレッドのほかに取引手数料が徴収されることもありますので、両方合わせた金額が取引コストになります。取引手数料ありの海外FX業者・口座タイプとなしの海外FX業者・口座タイプの違いについてはこちらの記事で紹介しています。↓↓↓↓↓
FX『各通貨ペア』の特徴とは!?
各通貨ペアにはそれぞれ特徴があります。
FX初心者の方は、一つ一つの通貨の特徴を捉えた上で、取引する通貨ペアやエントリーする際のロットを検討してください。
それでは、各通貨ペアを一つ一つ解説します。
ドル/円(USD/JPY)
ドル/円は、取引量が世界第2位のメジャー通貨同士の通貨ペアです。
当然、一番身近に感じることができる通貨ではないでしょうか?
FX初心者に向いており、日本の経済に密接に関連しているため情報収集もしやすいという利点があります。
米ドル円は、取引量が多いため、値動きが比較的緩やかという特徴があります。
また、リスクオンになると円安になる傾向があり、リスクオフになると円高になる傾向があります。
「リスクオン」、「リスクオフ」について下記記事で詳しく解説しております!
ユーロ/米ドル(EUR/USD)の特徴とは!?
ユーロ/ドルは、取引量が世界第1位のメジャー通貨同士の通貨ペアです。
ユーロ/ドルの特徴として、トレンド(相場の流れのこと)が発生すると、比較的にトレンドの方向に動くという特徴があります。
EUは多くの国から成る経済圏で、ユーロ相場は欧州の出来事に影響を受けます。関係する国が多い分報道される経済指標は多いですが、重要度が低いものも多くあります。そのため、どのようなニュースがユーロ相場に与える影響が大きいかを考えながら情報収集するといいでしょう。
ユーロ/円(EUR/JPY)の特徴とは!?
「ユーロ/円」はユーロと日本円の組み合わせです。
ユーロ/円の最大の特徴は、ドル/円とユーロ/ドルのレートに左右されることです。
なぜなら、ユーロ/円は、ドル/円とユーロ/ドルのレートを掛け合わせたレートになっているからです。
つまり、ユーロ/円で取引する際は、ユーロ/ドルとドル/円の動向を確認する必要があります。
また、ポンドがらみの通貨には及ばないものの、ドル/円に比べると値動きはやや激しい特徴もあります。
ポンド/ドル(GBP/USD)の特徴とは!?
ポンド/ドルは、取引量が世界第3位のメジャー通貨同士の通貨ペアです。
ポンド/ドルは、非常に値動きが激しいという特徴があります。
ドル円やユーロドルとは比較にならないほど、値動きが激しい為、リスク管理を徹底していないと、一瞬で資金を失ってしまう可能性が非常に高いです。
ただし、値動きが激しいということは、大きな利益を得る事も可能と言えます。
ポンド/円(GBP/JPY)の特徴とは!?
ポンド/円は、ポンド/ドルと同様に非常に値動きが激しい通貨ペアです。
また、ユーロ円と同様に、ポンド/円はポンド/ドルとドル円を掛け合わせたレートになっています。
そのため、ポンド/円で取引する際は、ポンド/ドルとド/ル円の動向も確認する必要があります。
豪ドル/米ドル(AUD/USD)の特徴とは!?
豪ドル/米ドルは、取引量が世界第4位のメジャー通貨同士の通貨ペアです。
豪ドル/米ドルは、オーストラリアの金融政策や景気の他に、中国の景気にも左右されやすいという特徴があります。
また、オーストラリアは豊富な天然資源を持ち、その輸出が経済に大きな影響を与えているため豪ドルは「資源国通貨」と呼ばれています。鉄鉱石や石炭などの資源価格が上昇すると、豪ドルは上がりますくなります。
ニュージーランドドル/米ドル(NZD/USD)の特徴とは!?
ニュージーランドドル/米ドルは、豪ドル米ドルと同じような値動きする特徴があります。
ただし、豪ドル米ドルほど取引量は多くないため、突発的な要因で急激に価格が変動する可能がありますので注意が必要です。
スワップポイント目的の高金利通貨の特徴とは!?
キャピタルゲイン(取引の差益)を目的としたFX取引では、これまでに紹介したような比較的取引量の多い通貨ペアがおすすめです。
しかし、スワップポイント目的では高金利のエキゾチック通貨ペアが向いています。有名なエキゾチック通貨ペアは、「南アフリカランド/円」、「トルコリラ/円」「メキシコペソ/円」の3つです。
低金利の円はスワップポイント目的の長期保有をするのに最も適しています。しかし、海外FX業者ではランド円の取り扱いがないことが多いです。海外FX業者でスワップポイント目当ての取引をするには、ドルやユーロとのペアが使われます。
南アフリカランド/円(ZAR/JPY)の特徴とは!?
南アフリカランド/円は、通称「ランド円」と呼ばれている通貨ペアです。高金利通貨なので、スワップポイント目当ての長期保有が主流です。
南アフリカランド/円は、価格が安いため、少ない資金で多くの南アフリカランドを購入することが出来るという特徴もあります。
南アフリカは豊富な天然資源を持つアフリカの大国で、資源価格とも関連性があります。
また、南アフリカの国内情勢の不安定さなどもリスク要因として考慮するようにしてください。南アフリカランドは、マイナー通貨中のマイナー通貨の為、非常に不安定な値動きをするので注意が必要です。
トルコリラ/円
トルコの通貨であるリラを日本円で取引する通貨ペアです。
トルコは観光業などで収益を上げている経済大国で、経済成長が期待されています。トルコリラは高金利通貨として知られており、スワップ収益が魅力ですが政治的・地政学的なリスクも高いため、大統領の発言など、こちらも注意が必要です。
メキシコペソ/円
メキシコの通貨であるペソを日本円で取引する通貨ペアです。
メキシコは経済的に大きな国で、天然資源にも恵まれています。ペソは高金利通貨として知られ、スワップ収益が得られます。
また通常は比較的値動きが安定していますが、米国との関係が影響を与えることがあります。バイデン政権の下では、米国との結びつきが強まりペソ相場に良い影響をもたらしています。
ただし米国の政治的な出来事がペソ相場に影響を与えることもあるため、リスクを注意する必要があります。
「FX初心者におすすめする通貨ペア」のまとめ
今回の記事では、FX初心者の皆様へ向け「FX初心者におすすめする通貨ペア」について解説しました。
FX初心者の方は、始めどの通貨で取引すればいいのか?
と悩まれれる方も多いかと思います。
先にも触れましたが
大事なのはFX・相場の世界で生き残る事です。
なぜなら、いきなり大きな損失が発生すると
相場の世界から退場(=死)になってしまうからです。
だからこそ、FX初心者は、取引量が多く、比較的値動きが激しくない「米ドル/円」、「ユーロ/米ドル」から挑戦する事をおすすめします。
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