FXをしている方なら
必ず「IMM通貨先物ポジション」という言葉を聞いた事はあるのでは無いでしょうか!?
ただ、聞いたことはあるけれど
- IMM通貨先物ポジションとは一体何のか!?
- 解釈の仕方・見方はどうすればいいのか!?
理解されていない方も多いと思います。
本記事を読めば、そのようことが全て理解可能です。
もちろん超初心な方にもわかりやすい内容です!
是非!最後までお付き合い下さい!!!
IMM通貨先物ポジションとは!?
IMM通貨先物ポジションとは、有名な取引所であるCME(シカゴ・マーカンタイル取引所)の一部門、国際通貨先物市場(IMM = Internatonal Monetary Market)に上場されている通貨先物取引の建玉の事を言います。
超絶簡単に言えば、アメリカで一番大きな取引所で対象の商品が「現在の買いと売りどちらのポジションが多いか」を知らせてくれる指標です。
経済指標と同様に、FXトレードの参考にすることができる情報です。
IMM通貨先物ポジションの確認は、CFTC(Commodity Futures Trading Commission:米商品先物取引委員会)が毎週金曜日の取引後に火曜日までのポジション数を発表する事で確認できます。
つかCMEとかCFTCとかって何?
って思った方!安心して下さい!
詳しく解説します!!!
CMEとは!?何!!!
CME=Chicago Mercantile Exchangeとは、アメリカの世界最大の先物取引所「米シカゴマーカンタイル取引所」の事です。
CMEは、農産物(Agriculture)、金利(Interest Rate)、通貨(FX)、株価指数(Equities)などの先物・オプションを取り扱っています。
オプションについては、以下記事でまとめています。
CFTCとは!?何!!!
CFTC(Commodity Futures Trading Commission:米商品先物取引委員会)とは、米国の商品先物取引委員会法に基づき、1974年に設立された先物取引・オプション取引全般を規制する政府機関を指します。
米商品先物取引委員会(CFTC)は上場先物全てについて建玉明細(Commitments of Traders)を集計、発表しています。
現地時間で毎週火曜日の取引終了後に報告されたポジションを、週末金曜日の取引終了後に発表します。
IMM通貨先物ポジションの確認方法とは!?
オリジナルのデータは、CFTCのHistorical Compressedで確認することができます。
ただ、英語サイトで更に数字の羅列だけでかなり見づらい状態ですので以下のリンクがグラフ化されており、見やすいのでおススメです。
●シカゴIMM通貨先物ポジションの推移|経済指標/金利 – ザイFX!
IMM通貨先物ポジションの見方とは?
IMM通貨先物ポジションは、まず「商業部門(Commercial)」と「非商業部門(Non Commercial)」に分けて表示されています。
えっ?「商業部門(Commercial)」と「非商業部門(Non Commercial)」って!?
大丈夫です!
詳しく解説します。
IMM通貨ポジションの商業部門(Commercial)とは!?
「Commercial」は日本語で「実需(じつじゅ)」を表します。
要は、輸出入などの貿易による売買を行う参加者等を反映されています。
IMM通貨ポジションの非商業部門(Non Commercial)とは!?
「Non Commercial」は日本語で「投機(とうき)」を表します。
要は、FXのように為替レートの差益を狙った取引を行う参加者等を反映されています。
また、「投機」はヘッジファンドなどの投機筋の動きを反映していると言われています。「非商業部門」のポジションの変化を読むことで、「ヘッジファンド」や「投機筋」の外国為替市場での動きを推測できます。
取引量は、取引全体の70〜80%ほどとも言われています。
念のため、「ヘッジファンド」や「投機筋」についても解説します!
ヘッジファンドとは!?
ヘッジファンドとは、多様な取引手法で、リスクをできる限り避けて利益を追求するファンドとなります。
投機筋とは!?
投機筋とは、株やFXの短期的な売買によって利益を得る、投機を目的とした投資家全般のことを指します。
ヘッジファンドや機関投資家によって構成されており、投資額が大きいことから、投機筋の売買が株価や為替価格の変動に与える影響が大きいと言われています。
IMM通貨先物ポジションのグラフの見方とは?
こちらは、先ほど紹介した「ザイFX!」というサイトが日本語でまとめたIMM通貨先物ポジションのグラフです。
提供元:ザイFX! – 初心者必見のFX総合情報サイト
このグラフにある日本円売りとは、「円ショート」を表し、グラフでは「JPY Short」で表記されている水色の棒グラフの事です。ドル円で「日本円売り」だと、つまりドル円の買いポジションのことになります。
一方、日本円買いとは、「円ロング」を表し、グラフでは「JPY Long」で表記されている赤色の棒グラフです。ドル円で「日本円買い」だと、ドル円の売りポジションのことになります。
日本円差引とは、「ショート ー ロング」であり、「ネットポジション」と同意味です。グラフでは、「JPY Net」黒の折れ線グラフで表記されています。
それでは、このグラフから何が推測できるのか? 以下の2点が重要です。
- 投機筋の相場観は強気か弱気かニュートラルかが推測できる
- ポジションの偏りの大きさから、ポジションの巻き戻しが発生した時のインパクト推測できる。
詳しく見ていきましょう!
投機筋の相場観は強気か弱気かニュートラルかが推測できる
提供元:ザイFX! – 初心者必見のFX総合情報サイト
例えば、上記の「日本円/米ドル」のIMMポジション推移を見ると
日本円はかなり売られている(ドル円が買われている)傾向にあると見れます。
よって、来週からドル円の押し目買いを狙っていこう!等の戦略を練る事が可能です。
このように、「シカゴIMM通貨先物ポジション」の推移を眺めながら、将来の為替動向をイメージしながら予想することに使えます。
ポジションを持つ際に前週のIMMポジションをあらためて確認するのをトレードルールに盛り込むのもいいですね!
ポジションの偏りの大きさから、ポジションの巻き戻しが発生した時のインパクトを推測できる。
提供元:ザイFX! – 初心者必見のFX総合情報サイト
ここでも「日本円/米ドル」のグラフで推測します。
まず、FXの世界では、常に決済時(利益確定・損切り)にエントリー時とは反対の売買注文が発生します。
つまり、利益確定にしろ、損切りにしろ、手仕舞い時にはエントリーした時とは必ず反対の注文が発生するということです。
という事は、片方向に大きなポジションの偏りがある場合は、反転した場合のインパクトを推測する事が可能です。
よって、投機筋の日本円売りポジションに大きな偏りがあり、投機筋が利益確定に動いた場合、かなりのインパクトがあると推測できます。そこから更にチャートでテクニカル分析を用いて長い時間足(4H以上推奨)のサポートラインを抜け下方向に価格が進めば、大きく値幅がとれる可能性があり、そのラインを抜けて戻ったところをショートでエントリーする等の戦略が練れるのです。
このように、「シカゴIMM通貨先物ポジション」の推移を眺めながら、将来の為替動向をイメージしながら予想することに使えます。
IMM通貨先物ポジションの注意点
IMM通貨先物ポジションは、投機筋の動向を知ることができる貴重なデータですが、いくつか注意点もあります。
- データが古い
- 市場全体の一部
- 反転の可能性に警戒が必要
詳しく見ていきましょう!
データが古い
IMM通貨先物ポジションは、毎週火曜日時点のデータが金曜日に公表されるものです。
公表時点では既に1週間近く経過した古いデータとなり、リアルタイムの市場状況を反映していない点に注意が必要です。
IMM通貨先物ポジションを参考にする際は、火曜日以降に何があったかも忘れずに考慮するようにしましょう!
市場全体の一部
IMMポジションはCMEの通貨先物市場のデータのみを反映しており、為替市場全体の動きを完全に表すものではありません。
この市場を利用していない大口の機関投資家や実需の企業もいることに注意が必要です。
反転の可能性に警戒が必要
IMM通貨先物ポジションは、基本的にはポジションが偏っている方向の方がトレンドが強いと判断して順張りに利用します。しかし、ポジションが大きく偏り過ぎると利益確定の取引が増え、トレンドの勢いが弱まって反転する可能性があります。
相場が反転し始めると、それまで積み上がっていたポジションの解消(決済)が連鎖的に起きたり、逆張り狙いの新規ポジションも構築され始めたりして、反転の動きが加速する可能性があります。
そのため、ポジションが偏りすぎていないかには警戒する必要があります。
「IMM通貨先物ポジション」のまとめ
今回は、『IMM通貨先物ポジション』についてまとめました。
CMEの一部門である国際通貨先物市場(IMM = Internatonal Monetary Market)に上場されている通貨先物取引の建て建玉の事を言います。
要は、IMM通貨ポジション推移から『投機筋の相場観』が垣間見えます。
是非!あなたのトレード行う前の環境認識や、月曜日からのトレード戦略を組む上で参考にしてみてはどうでしょうか?
「あなた」の投資生活に少しでも光がさす事ができれば幸いです。
それでは!ノシ
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