FXのチャートに引く水平線には慣れていても、トレンドラインは苦手な方が多いと思います。しかし「水平線とトレンドラインは別の物」という認識で取り組めば、トレンドラインにも徐々に慣れていくでしょう。
今回はトレンドラインの引き方のコツと使い方について解説していきます。
トレンドラインの引き方
トレンドラインの引き方の基本
上昇中に安値同士を結ぶラインが、上昇トレンドライン(下値支持線)です。
対して、下降中に高値同士を結ぶラインを、下降トレンドライン(上値抵抗線)と呼びます。
ヒゲを入れるかどうか?
トレンドラインの引き方は「ヒゲを入れるかどうか?」がトレーダーによって異なります。
例えばこのチャートでは、赤のトレンドラインはヒゲを入れて引いていますが、黄色のラインはヒゲを無視して実体だけに引いています。
この場合は、赤のラインではまだブレイクしていませんね。しかし、黄色のトレンドラインではすでにブレイクしており、またトレンドラインの中に値動きが戻ろうとしています。
水平線はざっくりと引いてもあまり違いがありませんが、トレンドラインは斜めに引くために、ちょっと角度が変わるだけで大きな違いが生まれてしまいます。
ただし、「トレンドラインにヒゲを入れるかどうか?」に正解はありません。まずは自分なりの引き方のルールを決めることが必要です。
ですから、トレードによってヒゲを入れたり入れなかったりというように、都合よく引き方を変えてしまってはいけません。
引き方を変えると取引に一貫性が無くなり、取引も安定しなくなりますので、この点には気を付けてくださいね。
なるべく大きな波で4点が形成されてから引く
トレンドラインは、トレンドの発生条件となる高値と安値の4点が形成されてから引いていきます。
トレンドラインの使い方は後ほど解説していきますが、引く目的は大きく分けてこの2つだけです。
- 反発:押し目買い・戻り売りの目安
- ブレイク:トレンドの強弱や持続の判断
トレンドが発生していない時にトレンドラインを引いても意味がありません。トレンドが発生しているからこそ、トレンドラインを使ったトレードには根拠が生まれます。
また、なるべく大きな波を意識することも、トレンドラインの引き方のコツです。
あまり小さな波を見ていると、無数に引く場所が出てきてしまいます。たくさん引いてしまうと取引に迷ってしまいますので、何本か引く場合には大きな波から順番に優先順位を決めて引いていきましょう。
最初からたくさん引き過ぎない
「とりあえずたくさんのトレンドラインを引いてみる」という練習方法もあります。しかし、このような練習方法を繰り返していても、トレードに活かせるような引き方は身につきません。
なぜなら、引き方に一貫性がないからです。
練習でトレンドラインを引く場合は、すでに結果が分かっているチャートで引くことになるでしょう。そんな中で適当に引いて後から選んでしまうと、どうしても自分に都合の良いポイントばかりを見てしまいがちです。
それに慣れても、結果がまだ分からない本番のトレードでは「どのラインを選んだらよいのか?」と迷ってしまいます。
ですから、先ほどお伝えしたように優先順位を決めて引くことが大事です。
- なるべく大きな波を見て引く
- トレンドが発生してから引く
この2つを守るだけで自分に都合よく引いてしまうようなミスは減りますので、ぜひ意識してみてくださいね。
抜けたら引き直す
トレンドラインは、抜けて戻ってきたら、また引き直す必要があります。
これは先ほどのチャートを進めたものです。実体に引いていたトレンドラインを一旦抜けて、また新しい波が形成されましたので、それに沿って引き直してみました。
水平線は、時間が経っても、以前引いたラインが効くことがあります。しかし、トレンドラインは斜めであるため、以前引いたラインが再び機能する事はほぼありません。
一度引いたトレンドラインにこだわらずに、臨機応変に引き直していきましょう。
トレンドラインの使い方
反発でエントリー
トレンドラインは「押し目買い」「戻り売り」の目安になります。
今度はヒゲを入れたトレンドラインですが、3つ目の高値で反発しています。
つまり、下降中の場合は二つの高値でトレンドラインを引いて、そのラインに価格が近づいてきた時がエントリーチャンスになるのです。
チャネルラインで利確
トレンドラインに対して平行に引いたラインを、チャネルライン(アウトライン)と言います。
チャネルラインはトレンド形成の2点目の安値(青◯)を基準にして引き、値動きの幅を知る目安として使うことができます。
この場合は、赤◯の反発でエントリーした後に黄色の◯でぶつかって、良い利確ポイントになっています。
トレンド転換の判断
「トレンドラインのブレイク+波の形成」でトレンド転換を判断する方法もあります。
今度は実体でトレンドラインを引いたチャートです。
トレンドラインのブレイクと同時に上昇トレンドの波が形成されています。このチャートの上位時間足が上昇トレンドだったら、この形でのエントリーも良いでしょう。(結局ダマシになっていますが…)
まとめ
今回はトレンドラインの引き方と使い方についてご紹介してきました。中でも、やはり引き方がトレンドラインの”肝”になります。
- ヒゲを入れるかどうかを統一する
- なるべく大きな波を見て引く
- トレンドが発生してから引く
- 抜けたら引き直す
水平線とは違ってこだわって引く必要がありますが、ルールを統一して練習すれば、徐々に慣れていくはずです。ルールが曖昧なまま使ってしまわないように気を付けましょう。
また、もしかすると斜めに引くラインであるがゆえに、ちょっと面倒に感じてしまった方もいるかもしれませんね。使えるようになればエントリーのチャンスは増えますが、面倒なら「使わない」という選択肢もアリです。
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