仮想通貨取引所を利用し始めた人の中には、「資金調達率(資金調達料)」がわかりにくいという人も多いでしょう。
資金調達率とは、「ポジションを保有し続けるためのコスト」で、一定期間ごとに発生します。FXのスワップポイントと似たような仕組みです。
仮想通貨の取引形態のうち、無期限先物取引のポジションを保有していると発生します。
この記事では、資金調達率の仕組みや計算方法、資金調達率で稼ぐ方法などを紹介します。
FXのスワップポイントとも比較していくっコ!
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仮想通貨の資金調達率の仕組み
資金調達率(資金調達料)は、無期限先物契約に適用されます。
以下の点から、資金調達率について説明します。
- 先物市場との価格調整の仕組み
- プラスだと買いポジション側が支払い
先物市場との価格調整が目的
無期限先物契約では無限にポジションを持つことも可能ですが、ずっとポジションを持ち続けると、現物市場と価格の乖離が発生してしまうかもしれません。その調整を行うために「資金調達率」が設定されています。
現物取引と先物取引は、同じ仮想通貨を取引していても、価格差が発生することがあります。例えば現物価格よりも先物価格が高くなってしまった場合、現物を買って先物を売れば、ノーリスクで儲かってしまいますね。
先物価格と現物価格の差は、株価指数などでも発生するっコ!
先物価格と現物価格の乖離が大きくなりすぎないように調整するのが、資金調達率です。
このため、同じ仮想通貨取引所の取引でも、現物取引には資金調達率は設定されていません。また、同じ先物取引でも、無期限ではなく期限の定められた先物取引にも設定されていません。
「資金調達率=無期限先物取引」と覚えよう!
資金調達率は、無期限先物取引に特有の制度なので、そもそも無期限先物取引の取り扱いがない国内取引所では発生しません。国内取引所では、取引所、販売所、仮想通貨FX(暗号資産FX)の3種類の取引形態があり、このうち無期限先物契約と似た仮想通貨FXでは、資金調達率に似た、現物価格との乖離を調整する制度が設定されている場合もあります。
プラスだと買いポジション側が支払い
FXのスワップポイントでは、売りポジションと買いポジションに別々の金額が設定されていますが、どちらが(あるいはどちらもが)マイナスになるかは、各通貨の政策金利が変わらない限り、頻繁には変更はされません。
それに対して、資金調達率は、現物価格と先物価格の乖離を調整するための仕組みなので、パーセンテージは毎回変動します。買いポジション側がマイナスになる(つまり支払う)場合も、売りポジション側がマイナスになる場合もあります。
買いポジション | 売りポジション | |
資金調達率プラス | 支払う | もらえる |
資金調達率マイナス | もらえる | 支払う |
資金調達率は「市場の偏り」を示すものなので、資金調達率がプラスの場合、市場がロングポジションに偏っていることを意味します。これを調整するために、ロングポジションを持つトレーダーが資金調達率を支払います。
Bybit(バイビット)では、資金調達率はチャートの右上に表示されます。
例えば、0.0084%の資金調達率の場合、買いポジションが「0.0084%×仮想通貨価格」を支払い、売りポジションが「0.0084%×仮想通貨価格」を受け取ることになります。
FXのスワップポイントでは、買いポジションと売りポジションのスワップポイントは別々に設定されていますが、資金調達率はパーセンテージは同じで、受け取りになるのか支払いになるのかが異なります。
次回の徴収タイミングまでの残り時間を表示してくれる仮想通貨取引所もあります(Bybitでは「次回まで」の部分)。この時間になると資金調達率が差し引きされてしまいます。支払いになる側のポジションを保有している場合は、直前に決済すれば徴収されません。
余計なコストを支払いたくない人は、時間に気を付けるっコ!
徴収タイミングは数時間おきで、仮想通貨取引所ごとに異なります。1日3回の仮想通貨取引所が多いです。
仮想通貨の資金調達率の計算方法
資金調達率(資金調達料)の計算は非常に複雑なので、計算方法は理解しなくても大丈夫です。
難しいけど気になる人はBybit公式ページの計算式を見るっコ・・・
Bybitの場合、単純に資金調達率が徴収・付与されるタイミングの条件に基づいて計算されるのではなく、前回の徴収・付与のタイミングから今回の徴収・付与のタイミングまでの間(8時間)の毎分で数値を計算し、それを集約しています。
そのため、徴収・付与のタイミングの直前だけで決まるわけではないということだけ覚えておいてください。
仮想通貨の資金調達率を一覧で比較する方法
資金調達率(資金調達料)は仮想通貨取引所ごとにかなり異なります。
データサイトCoinGlassでは、各仮想通貨取引所の資金調達率を一覧で確認できます。
資金調達率で稼ぐデルタニュートラル戦略とは?
資金調達率(資金調達料)は、各仮想通貨取引所ごとの資金調達率の違いを利用して利益を得る目的でも活用できます。これは、「デルタニュートラル戦略」と呼ばれています。
デルタニュートラル戦略を行うには、まず資金調達率が発生しないため現物を保有しておきます。そして無期限先物契約で同量の売りポジションを持ちます。
現物と無期限先物契約の売りポジションを両方保有していると、価格が上がっても下がっても含み益と含み損がちょうど相殺されますので、原資産の値動きにより損益はゼロになります。
その状態で資金調達率がプラスになると、保有する売りポジションから資金調達率が受け取れます。
アービトラージができちゃうポン!
【まとめ】資金調達率のパーセンテージや時間に気を付けて取引しよう
仮想通貨の資金調達率(資金調達料)は、仕組みとしてはFXのスワップポイントに似ていますが、頻繁に発生し、かつパーセンテージも毎回変わるのがやっかいですね。
ただ、チャートの上部など目立つところに表示されている場合が多いので、確認しつつトレードしてみましょう。
ちなみに、海外FX業者で仮想通貨を取引する場合、仮想通貨取引所のような無期限先物取引ではなく、CFD(差金決済取引)なので、一部の海外FX業者を除き資金調達率ではなくスワップポイントが適用されます。
Exnessはスワップポイントが全くかからないスワップフリーを採用しているので、ポジションを保有することでかかるコストが気になる方にはおすすめです。
仮想通貨は、資金調達率のほかにも「メイカー手数料」「テイカー手数料」など独特の用語があります。仮想通貨取引を始めたばかりの人は、少しずつ学んでいってくださいね!
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仮想通貨の資金調達率に関するよくある質問
- 国内仮想通貨取引所に資金調達率の仕組みはありますか?
-
いいえ、国内仮想通貨取引所には資金調達率の仕組みはありません。
資金調達率は、無期限先物取引に特有の制度なので、そもそも無期限先物取引の取り扱いがない国内取引所では発生しません。国内取引所では、取引所、販売所、仮想通貨FX(暗号資産FX)の3種類の取引形態があり、このうち無期限先物契約と似た仮想通貨FXでは、資金調達率に似た、現物価格との乖離を調整する制度が設定されている場合もあります。
bitFlyer(ビットフライヤー)の場合、SFDと呼ばれる制度があります。これは、Lightning FXの取引価格と Lightning 現物の取引価格が5%以上乖離している場合、約定ごとに0.25%~2%のLightning FX SFDが発生します。
- 資金調達率の徴収・付与タイミングは仮想通貨取引所によって違いますか?
-
はい、違います。資金調達率の徴収・付与タイミングは各仮想通貨取引所が自由に設定しています。1日3回の仮想通貨取引所が多いです。
- 仮想通貨の資金調達率で稼ぐことはできますか?
-
はい、仮想通貨の資金調達率を利用して稼ぐことは可能です。「デルタニュートラル戦略」と呼ばれています。
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