【仮想通貨基礎知識】メイカー手数料・テイカー手数料とは? マイナス手数料が報酬になる!

仮想通貨取引所の手数料には、「メイカー手数料」と「テイカー手数料」の2種類があります。

「メイカー手数料=指値注文の手数料」、「テイカー手数料=成行注文の手数料」というのがざっくりとしたイメージですが、指値注文でも必ずしもメイカー手数料にはならない場合もあります。

らっこ

実は複雑な仕組みなんだよ!

メイカー手数料・テイカー手数料は、まず仮想通貨取引所で採用されている板取引の仕組みを理解しなければいけないので、FXから仮想通貨に入った方には少しわかりにくいかもしれません。

この記事では、板取引の仕組みからメイカー手数料・テイカー手数料の特徴、各仮想通貨取引所の手数料設定まで詳しく解説します。

数年前まで海外仮想通貨取引所のBybit(バイビット)で人気だった「マイナス手数料(報酬として受け取れる手数料)」は、現在も一部の仮想通貨取引所で利用できます。

目次

仮想通貨の板取引とメイカー手数料・テイカー手数料の関係

「メイカー手数料=指値注文の手数料」、「テイカー手数料=成行注文の手数料」とざっくり説明しましたが、これは仮想通貨(暗号資産)の板取引の仕組みと関係しています。

板取引とは?

FXは基本的に売買の相手はFX業者ですが、仮想通貨ではトレーダー同士が取引をします。

「板」は他のトレーダーが出した指値注文を表示しているもので、「オーダーブック」とも呼ばれます。

オーダーブックは通常、中央に現在レートが表示されます。そしてその上に売り指値注文(その価格まで上がれば売り注文が発動するもの)、下に買い指値注文(その価格まで下がれば買い注文が発動するもの)が配置されています。

板取引の仕組み

板に注文が多いと取引が成立しやすい

取引所取引は完全に利用者同士の取引なので、あらかじめ注文が入っている(その価格で売り買いすることを希望している人がいる)状態でないと、取引が成立しません。

例えば買い取引を希望している人から見ると、売り指値注文がたくさん入っていると、取引相手がたくさんいて自分の希望の価格ですぐに注文が約定させることができます。これを「流動性が高い」「板が厚い」状態といいます。

逆に、売り指値注文が少ないと自分は買いたくてもなかなか売ってくれる人がでてこないので、希望の価格からずれたり、約定に時間がかかったりします。

たぬき

流動性は高い方がいいね

流動性へのお礼でメイカー手数料は安い

指値注文を出して板に注文を並べると、他の利用者の注文が約定しやすくなり、仮想通貨取引所全体にとってメリットがあります。このため、メイカー手数料(指値注文)はテイカー手数料(成行注文)と比較して安く設定されています。

流動性を提供してくれたことへの仮想通貨取引所からのお礼」と考えるとわかりやすいです。

指値注文とは、あらかじめ自分で指定した価格になった場合のみ約定する仕組みです。一方成行注文とは、約定価格は問わず、注文を約定させることを優先させる仕組みです。基本的に即時に約定します。

一方、成行注文は、基本的にはすでに板に出されている指値注文とマッチングされます。

買い成行注文が出されると、それと対応した売り指値注文が約定して板から消えるということですね。指値注文の場合とは逆に板から流動性を減らすことになるため、テイカー手数料は高く設定されています。

たぬき

英語でメイカーは「作る人」、テイカーは「奪う人」という意味だよ!

仮想通貨取引所のマイナスのメイカー手数料とは?

一部の仮想通貨(暗号資産)取引所では、メイカー手数料はマイナスに設定されています。つまり、指値注文が約定すると、メイカー手数料分を受け取れるということです。

メイカー手数料は「流動性を提供してくれたことへのお礼」なので、マイナスにしてもいいのです。

ただし、マイナスのメイカー手数料が導入されている仮想通貨取引所では、その分が上乗せされるのでテイカー手数料が高くなってしまいます。

Bybitはマイナスのメイカー手数料を廃止

海外仮想通貨取引所のBybit(バイビット)は以前はマイナスのメイカー手数料を採用していました。ただし、手数料を安くする取り組みの一環と思われますが、最近はマイナスのメイカー手数料を廃止しています。

らっこ

テイカー手数料に負担が偏ってしまうからね!

ほかの海外仮想通貨取引所も現在はマイナスのメイカー手数料を導入しているところは多くはありません。

一部の国内仮想通貨取引所で、取引高などの条件を満たした大口顧客にのみマイナスのメイカー手数料を提供しているようです。

Bybit口座開設

マイナスのメイカー手数料はデリバティブのみ

仮想通貨取引所の取引手数料は、基本的に現物取引が高く、デリバティブ取引が安く設定されています。

もともと高い現物取引では基本的にメイカー手数料がマイナスにはなりませんが、デリバティブ取引ではマイナスになる場合もあります。

▼各仮想通貨取引所のメイカー手数料・テイカー手数料を比較

仮想通貨取引所のメイカー手数料の注意点

仮想通貨(暗号資産)取引で手数料の安いメイカー手数料を使いたいと考える人は多いと思いますが、メイカー手数料にはいくつか注意が必要なことがあります。

メイカー手数料にできる「ポストオンリー」機能

指値注文を発注しても、必ずメイカー手数料が適用されるとは限りません。

メイカー手数料は、「流動性を提供してくれたことへの仮想通貨取引所からのお礼」で安くなっているので、板に注文が並べられなければ適用されません。板に注文が並ばなかった場合はテイカー手数料になってしまいます。

ポストオンリー

板に注文が並ばなかった場合とは、例えば売り指値注文を出すつもりで現在価格よりも低いレートで注文を出してしまった場合です。

現在価格より低い価格で注文を出してしまった場合、指値注文として出したつもりでも、成行注文として即時約定してしまいます。そして、板に注文が並べられないので、メイカー手数料ではなくテイカー手数料が適用されます。

たぬき

手数料を節約できなくなってしまうね

それを避けるために、仮想通貨取引所では、指値注文が板に並べられずに成行注文で執行されてしまう状況になった場合に注文をキャンセルする「ポストオンリー」機能があります。

ポストオンリー機能をONにしておくと、必ずメイカー手数料が適用されます。

約定しない場合がある

成行注文ならすぐに約定しますが、板に注文を並べる場合は必ず約定するとは限りません。その後価格がどんどん離れていってしまえば、ずっと約定しないというリスクもあります。

その場合、一旦指値注文を取り消して、約定できる価格で再度注文を出しなおさないといけなくなる場合もあります。

各仮想通貨取引所のメイカー手数料・テイカー手数料を比較

メイカー手数料とテイカー手数料の片方で取引することが多い人の場合、利用する注文方法の手数料が安い仮想通貨(仮想通貨)取引所を使うといいでしょう。

デリバティブ取引なのか、スポット取引なのかで手数料も異なりますので、この点も注意してください。

スポット(現物)取引とは仮想通貨の現物の売買のことです。一方デリバティブ取引は、仮想通貨取引所でよく見られる永久スワップ契約や無期限先物契約などのことです。デリバティブは「金融派生商品」といい、先物、オプション、スワップなどの取引を行う市場の総称です。

下記に代表的な仮想通貨取引所の手数料をまとめました。

デリバティブ取引(USDT無期限先物)の手数料

多くの仮想通貨取引所は、取引高や残高などの条件を満たした場合に手数料が引き下げられる仕組みを採用しています。(MEXCのみ、MXトークン保有者に最大50%の割引がつく形)

最も低いランクで比較すると、マイナスのメイカー手数料を採用している仮想通貨取引所はありませんが、KuCoinはランクが高くなるとマイナスになります。

仮想通貨取引所メイカー手数料テイカー手数料
Bybit
Bybit
0.02~0%0.055~0.02%
MEXC
MEXC
0%
(※MXトークン保有で最大50%割引
0.02%
(※MXトークン保有で最大50%割引
Kucoin
KuCoin
0.02~-0.008%0.06~0.025%

Bitget
0.014~0.012%0.042~0.035%

BingX
0.02~0%0.05~0.028%

ZOOMEX
0.02~0.002%0.06~0.024%

Bybit(バイビット)やMEXCなど、マイナス(手数料受け取り)にはならないまでも最大で0%にすることができる海外FX業者はいくつかあります。

現物(スポット)取引の手数料

仮想通貨取引所の現物取引(スポット取引)は、デリバティブ取引よりも手数料が高めに設定される傾向があります。

そのため、ゼロやマイナスの手数料を受け取れる仮想通貨取引所はほとんどありません。

仮想通貨取引所メイカー手数料テイカー手数料
Bybit
Bybit
0.1~0.005%0.1~0.015%
MEXC
MEXC
0.1%
(※MXトークン保有で最大50%割引
0.1%
(※MXトークン保有で最大50%割引
Kucoin
KuCoin
0.1~0.005%
(「トップ仮想通貨」区分)
0.1~0.025%
(「トップ仮想通貨」区分)

Bitget
0.1~0.02%0.1~0.045%

BingX
0.1~0.005%0.1~0.02%

ZOOMEX
0.1%0.1%

仮想通貨取引所のメイカー手数料・テイカー手数料を使いこなそう

メイカー手数料の方が安いので有利ですが、指値注文をすれば必ずメイカー手数料になるとは限らない、約定しないリスクがありなど、デメリットもあります。

仮想通貨(暗号資産)取引所のメイカー手数料・テイカー手数料を正しく理解して使いこなしましょう。

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