「スリッページ」の基本的な意味はFXを始めたときに覚えた方が多いと思います。
しかし、より細かく見るとポジティブスリッページ・ネガティブスリッページ、非対称スリッページといった区別があるのをご存じでしょうか?
また、どの程度のスリッページが発生しているかわかりにくいため、FX取引のブラックボックスのように思われているスリッページですが、実は確認する方法があります。
今回はFXのスリッページについて詳しく解説していきます。
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ポジティブスリッページ・ネガティブスリッページとは?
FXで売買取引が成立することを『約定』と言います。つまり、流れとしては「注文 ⇒ 約定」です。
そして、注文した価格で取引が成立せずに、約定した価格がズレてしまうのが『スリッページ』です。
このように価格がズレることから「すべる」とも言われているわけです。
ですから、よく「◯◯(FX業者)はすべりやすい」のような話を聞きますが、それは「スリッページが発生しやすい」ということを表しています。
「なんとなく悪いもの」というくらいの認識は広まっているスリッページですが、それ以上のことはあまり知らない方もいます。ここからは、スリッページについて以下の2点から詳しく解説します!
- スリッページ=不利とは限らない
- 非対称スリッページが問題に
スリッページ=不利とは限らない
スリッページは必ず不利になるとは限りません。
「1ドル=100.01円で買い注文を入れたのに、100.02円で約定した」のような現象がスリッページです。
この場合は自分が買いたかった価格よりも高い価格で約定していますので、不利になっていますよね。
トレーダーのイメージとしては、このように不利に約定してしまうからこそ、「スリッページ=良くない事」と思いがちです。
しかし、実はスリッページは有利に発生することもあります。
「1ドル=100.01円で買い注文を入れたのに、100円で約定した」のように、注文した価格よりも安く買えることもあります。
不利なスリッページのことをネガティブスリッページ、有利なスリッページのことをポジティブスリッページと呼びます。
非対称スリッページが問題に
仕組み上、有利なスリッページも不利なスリッページも発生するはずですが、不利なスリッページばかり発生するFX会社もあります。いつも不利なスリッページになるのであれば、意図的にそのようにしている疑惑が生じてしまいます。
ポジティブスリッページとネガティブスリッページを比べて、ネガティブスリッページの方が著しく多い状態を「非対称スリッページ」と呼び、問題になっています。
スリッページの多さや非対称スリッページが問題になったことで、一部のFX会社はスリッページの分布を公開しています。

ですから、FX業者を選ぶ時には、なるべくスリッページが発生しない業者を選ぶに越したことはないですが、スリッページが発生しているとしたらどのような形で発生しているのかをチェックすることも重要です。
こうした情報がないFX会社の場合はエントリー時のレートを目視で覚えておく方法もあります。
スリッページが発生しやすい時
どんなに約定率が高い業者でも、スリッページが発生してしまうことはあります。その原因としては、主にこの4つです。
- 流動性の低い通貨ペア
- 流動性の低い時間帯
- 要人発言や重要な経済指標発表前後
- 突発的なテロ・天災・事件・事故が起こった時
ちなみにこのような時には、スプレッドも広がってしまう傾向があります。

ですから、スプレッドが普段よりも広がっている時は、スリッページも発生しやすい時と考えて、取引を控えたほうが無難でしょう。
このようなケースは例外として、通常時はなるべくスリッページなしで約定してほしいものですよね。そこで、スリッページがどの程度発生しているかを把握しておくことが重要です。
スリッページを調べる方法は?
スリッページはどの程度発生しているのかがわかりにくいです。
どの程度スリッページが発生するのかを調べるのには、以下のような方法があります。
- 目視で確認する
- ツールを使う
- FX会社のスリッページ情報を確認する
目視で確認する
エントリーの際に注文を出したレートを覚えておき、実際に約定したレートと比較する方法が一番簡単に確認できます。
スリッページは取引量が多ければ多いほど発生しやすいので、自分の取引量でどの程度のスリッページが発生するのかを確認するにはこの方法が確実です。
しかし、この方法で確認した数値は、FX業者が「スリッページ」として公開している情報とは少し差が出ることに注意が必要です。
この方法では、ユーザーが自分の取引ツールから注文を出し、それがFX会社のサーバーに到達するまでの時間(通常1秒以下)に自然にレートが変動した分もスリッページにカウントされてしまうからです。
FX業者の約定能力を測る意味でスリッページを知りたいなら、FX業者のサーバーに到達してからのレートのずれを測るべきですが、これは上記の方法では正確にはわかりません。
ツールを使う
かなり手間になるのであまりおすすめしませんが、特殊なツールを使って正確なスリッページを計測する方法もあります。業者側のサーバーに注文が到達した時点のレートを記録し、実際の約定レートと比較してくれるツールもあります。
海外FX業者が採用する取引ツールMT4・MT5の開発元であるメタクオーツが運営するMQL5などでカスタムインジケーターとして販売されています。

FX会社のスリッページ情報を確認する
スリッページ情報を公開しているFX会社も少数ありますので、開示されている場合は参考にできます。
国内FX会社ではSBI FXトレードなどが開示していますし、海外FX業者ではAxioryが公開しています。

画像引用)AXIORY
金融庁が過去に非対称スリッページの改善を取り上げましたが、FX会社にはスリッページがどの程度発生しているかを開示する義務はありません。
そのため、少数の会社が自主的に開示しているだけです。しかし、公開している業者は「約定力に自信があるからこそ、公開している」とも考えられます。
まとめ
今回はFXのスリッページについて解説してきました。
- スリッページ(すべる):約定した価格が注文価格とズレること
- 全てのスリッページが不利になるとは限らない
- 非対称スリッページのFX会社は危険
- スリッページは確認できる
全てが理想通りの業者はないと思いますが、バランスの良い業者をいくつか申し込んで、実際に使いながら選んでみると良いでしょう。
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