【図解】BybitのDeFiマイニングの仕組みとやり方

BybitのDeFiマイニングは、2022年8月にサービス提供が終了しました。流動性プールに仮想通貨を預け入れて利回りを得る形のサービスとしては、「流動性マイニング」が引き続き利用できます。

Bybit(バイビット)では、DeFiなどのサービスに資金を投資することでリターンを得られる「ByFiセンター」の機能を提供しています。

「二重資産マイニング」や「クラウドマイニング」などいくつかのサービスがありますが、この記事では「DeFiマイニング」について解説します。

DeFiマイニングは、自動マーケットメーカー(AMM)プラットフォームであるカーブファイナンス(Curve Finance)にBybitを通じて資金を提供することで、年利10%台の利回りを得るものです。一般的に、「イールドファーミング」と呼ばれている仕組みですね。

仕組みが複雑なので、興味があっても手を出しにくい人もいるでしょう。同じくByFiセンターのサービスである「二重資産マイニング」よりは低い利回りになっている理由も解説します。

目次

BybitのDeFiマイニングとは?

DeFiマイニングは、「自動マーケットメーカー(AMM)プラットフォームであるカーブファイナンス(Curve Finance)に資金を提供することで利回りを得る仕組み」となりますが、まず自動マーケットメイカーについてよく知らない人もいるでしょう。

先に自動マーケットメイカーの仕組みと、資金提供することで報酬が発生する理由を紹介します。

自動マーケットメイカーで収益を得られる理由

自動マーケットメイカーとは、簡単に言うと分散型取引所(DEX)で採用されている仕組みです。分散型取引所は、Bybit(バイビット)やBinance(バイナンス)のような取引所と同様に、ある仮想通貨と別の仮想通貨を交換できる場所ですが、中央管理者がおらず、自動で運営されています。

自動での運営を可能にする仕組みが「自動マーケットメイカー」と呼ばれます。

たぬき

「市場(マーケット)」を「作る人(メイカー)」だからイメージしやすいポン!

中央集権型の仮想通貨取引所が、ある仮想通貨を売りたい人と買いたい人の取引の仲介を行って注文を成立させるのに対して、自動マーケットメイカーでは、あらかじめ仮想通貨を入れておいたプールの中にある仮想通貨を使って注文を成立させます。

このような仕組みなので、自動マーケットメイカーを運営するには、プールの中にあらかじめ入れておく仮想通貨が必要になります。この仮想通貨を提供してくれた人に、報酬を提供する仕組みがあるため、仮想通貨を預け入れるだけで報酬が発生するのです。

ローリスク・ローリターンの仕組み

実は、この「DeFiマイニング」と、ByFiセンターの別のサービスである「二重資産マイニング」は、仕組みはほとんど同じです。

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どちらも、自動マーケットメーカー(AMM)に仮想通貨を預け入れることで、運営に貢献して報酬を受け取ることができます。

しかし、二重資産マイニングが年利200%を超えているのに対し、DeFiマイニングは年利10%台とかなり低いです。

BybitのDeFiマイニング(二重資産マイニングとの比較)

この理由は、カーブファイナンスが主にステーブルコインを対象にした自動マーケットメイカーだからです。ステーブルコインとは、米ドルなどの資産と価値が連動した仮想通貨のことです。価値が連動しているため、ステーブルコイン同士では、片方が発行元リスクにより暴落しない限り、価格の乖離は発生しずらいです。

そのため、自動マーケットメイカーで考慮しなければならない変動損失のリスクが低下するため、その分利回りも低くなっています。二重資産マイニングよりもローリスクローリターンということですね。

過去の実現損益が掲載されていますが、1週間安定してプラスになっています。

実現損益

BybitのDeFiマイニングでもらえる報酬

DeFiマイニングは、Bybit(バイビット)を通じて、外部サービスであるカーブファイナンスのイールドファーミングに参加するものなので、もらえる報酬はカーブファイナンスが設定しているものです。

そのため、下記の報酬を受け取ることができます。

  • カーブファイナンスのガバナンストークンであるCRV
  • 取引手数料の一部

ただし、カーブファイナンスが設定した報酬から、Bybitの管理料も差し引かれています。金額は明示されていませんが、「マイニング収益から管理手数料を差し引き」と書かれています。

BybitのDeFiマイニング(注意事項)

純粋に収益の金額を上げたいなら、直接カーブファイナンスに資金を預け入れた方がいいということになりますね。そのため、BybitのDeFiマイニングを使うメリットは、「Bybitのアカウントに資金を入れたまま簡単にできる」ということになります。

実際、カーブファイナンスの公式サイトを見てみましたが、ユーザーの使いやすさは全く考慮されていないように感じるため、メタマスクなどで送金する必要もなく2回クリックするだけで利用できるのは大きなメリットになるでしょう。

BybitのDeFiマイニング(カーブファイナンス)

コインテレグラフがカーブファイナンスを特集した記事では、「上級者好みのインターフェースデザイン」と表現されていましたが、やはりユーザーインターフェースのシンプルさは気になりますね。あえてこのデザインにしたというよりは「一切お金をかけていない」というように見えます。

BybitのDeFiマイニングのやり方

DeFiマイニングのやり方は簡単です。

Bybit(バイビット)トップページから「ByFiセンター」をクリックし、「DeFiマイニング」を選択します。期間や年利が異なるプロダクト(投資商品)が表示されるので、好きなプロダクトの「今すぐ購入する」をクリックします。ただ、売り切れが多いのであまり選択肢はありません。

BybitのDeFiマイニング(やり方)

その後、プロダクトの詳細が表示されるので、再度「今すぐ購入する」をクリックします。

BybitのDeFiマイニング(やり方)

次のページで「購入」ボタンを押せば、購入が確定します。なお、預け入れは注文と同時に行われるのではなく、この画面で「有効期間開始日」と書かれた時間にスタートします。

BybitのDeFiマイニング(やり方)

購入完了後は次の画面が表示されます。

BybitのDeFiマイニング(やり方)

「有効期間開始日」の欄に書かれた時間に預け入れがスタートすることになるため、例えば7日の期間で預け入れた場合、資金が自由になるには丸7日以上かかります。

まとめ

DeFiマイニングは、損失が出るリスクが少ない代わりに、年利も少ないローリスク・ローリターンのプロダクトです。預け入れ資金もUSDTのみなので、USDT資金を使う予定がないときに活用するといいでしょう。

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