「ストップレベル」とは、FX業者が設定している、現在のレートからどれだけ離れた場所に決済のための予約注文(指値・逆指値注文)を入れられるかを示す数値です。
ストップレベルのない海外FX業者を使っている人や、スキャルピングをしない人は意識する機会がないため、海外FX業者を使用する人の中でも聞きなれない人もいるでしょう。
デイトレやスイングトレードの人にはあまり関係ないポン!
また、「ストップアウトレベル」や「ストップロス」など、FXには似たような用語が多いため紛らわしくなっています。
この記事では、ストップレベルについて詳しく知りたい方向けに以下のような情報を紹介します!
- FXのストップレベルとは?
- FXのストップレベルは気にした方がいい?
- FXのストップレベルの確認方法は?
- 主要海外FX業者のストップレベルは?
ストップレベルは国内FX業者でも設定されているものですが、この記事では特に海外FX業者のストップレベルについて紹介します。
海外FXのストップレベルとは?
「ストップレベル」とは、現在のレートからどれだけ離れた場所に決済のための予約注文(指値・逆指値注文)を入れられるかを示す数値です。
ストップレベルが5Pipsに設定されていた場合、例えば現在レートが100円だったときは、上下に5Pips、つまり99.95円~100.05円の範囲には決済予約注文を入れることができないということになります。
現在レートからストップレベル分以上の距離がないレートで予約注文を入れようとすると、エラーになってしまいます。
なお、ストップレベルは予約注文が入れられないだけで、成行での決済は可能です。
トレーダーにとってデメリットとなるストップレベルがなぜ存在するのかなど、ストップレベルをめぐる事情について以下の点から紹介します!
- トレーダーにとってはデメリット
- FX業者側の負担削減が目的
- ストップレベルを廃止する業者が増えている
トレーダーにとってはデメリット
ストップレベルは自由にトレードができない仕組みなので、トレーダーにとっては純粋にデメリットとなります。具体的にどのような場合に支障が出るかというと、例えば、3pipsで利益確定するスキャルピングをしている場合、ストップレベルが3pips以上に設定してあると、新規注文と同時に予約注文を入れることができません。
損切りや利益確定を狭くするスキャルピングを好む方にはストップレベルのあるブローカーは向きません。しかし、逆に言えば、損切りや利益確定をそれほどタイトに設定しない人にとっては、そこまでデメリットにはなりません。
FX業者側の負担削減が目的
ストップレベルはFX業者側の都合で設定されています。
ストップレベルを設定することで、現在の市場価格に極端に近い価格で大量の注文が発生するのを防ぎ、サーバーへの負荷を軽減することが主な理由のようです。
大手海外FX業者のExness(エクスネス)はストップレベルを原則廃止していますが、高頻度取引はストップレベル廃止の対象外になっています。
ストップレベル廃止が増えている
ストップレベルはトレーダーには不人気なので、廃止するFX会社が増えています。
大手海外FX業者のXMTrading(エックスエム)やExness(エクスネス)は、2020年代に入ってから相次いでストップレベルを廃止しています。
ストップレベルの仕組みがあるのは、ボーナスを提供している海外FX業者に多いです。
海外FXのストップレベルは気にした方がいい?
「FXのストップレベルを考慮してFX会社を選んだ方がいいのか?」が気になる方もいるでしょう。
ない方がいいことは確かですが、「トレードスタイルによってはあまり気にしなくて大丈夫」です。
これからFX会社を選ぼうとしている人は、以下の点を参考にしてください。
- トレードスタイルによっては影響がない
- EAは念のためストップレベルがないほうがよい
- ストップレベルはボーナス業者に多い
トレードスタイルによっては影響がない
FXのメジャー通貨ペアの場合、ストップレベルは3~5pips程度です。
ストップレベルが設定してあるFX会社でも成行決済は可能なので、現在レートに近い位置に決済注文を入れることが多いトレードスタイルの方でなければストップレベルの影響はありません。
具体的には、エントリー時に数十pips離れたところに利益確定・損切り注文を入れるようなトレードスタイルの方や、決済を成行注文で行う方はストップレベルを気にする必要はありません。
ちなみに、冷静な判断をするために利益確定・損切り注文はエントリー時に一緒に入れるのがおすすめです。
EAはストップレベルがないほうがよい
スキャルピングトレーダーのほかにも、EAを使う場合もストップレベルがない海外FX業者を使った方がよいでしょう。
ストップレベルのある海外FX業者でEAがストップレベル内に予約注文を入れようとすると、誤作動を起こすリスクがあります。
利益確定や損切り幅の広いデイトレードやスイングトレードであれば、ストップレベル内に予約注文を入れようとする可能性は低いです。しかし可能性はゼロではないため、念のためストップレベルのないブローカーを選んだ方が安全です。
ストップレベルはボーナス業者に多い
ほかの条件が同じであればストップレベルはない方がよいですが、ストップレベルを設定しているFX会社にはボーナスを提供している会社が多いです。
そのため、海外FXでボーナスを利用したいのであれば、ボーナスを優先するかストップレベルを優先するか選ぶ必要が出てくるでしょう。
この記事では、ボーナスを利用した場合と利用しない場合の損益の差のシュミレーションを紹介しています。↓↓↓↓↓
海外FXのストップレベルとストップアウトレベル・ストップロスの違いは?
FXの「ストップレベル」と紛らわしい用語として「ストップアウトレベル」や「ストップロス」「ストップ注文」があります。
ストップアウトレベル
ストップアウトレベルとは、強制ロスカットが発動する証拠金維持率のことです。「ロスカット水準」とも呼ばれます。
「ロスカット水準」の呼び方の方が一般的で、「ストップアウトレベル」という用語を使うのは一部の海外FX業者のみです。
ロスカットについてはこちらの記事で詳しく紹介しています。↓↓↓↓↓
ストップロス・ストップ注文
ストップロスとは、損切りのための逆指値注文のことです。現在価格より不利なレートに動いたときに発動します。
一方ストップ注文は、ストップロスより広い概念で、現在価格より不利なレートに動いたときに発動する逆指値注文全般を指します。保有ポジションを決済するストップロス注文と、新規にポジションを持つストップエントリー注文があります。
海外FXのストップレベルの確認方法
FXのストップレベルは、MT4/MT5上で簡単に確認できます。
MT5の画像で説明しますが、MT4でも手順は同じです。
気配値の銘柄名の上で右クリック表示されるメニューから、「仕様」をクリックします。
取引仕様の上から数行目にストップレベルが記載されています。これは、銘柄の最小の値動きを示す「ポイント」という単位で記載されているので、ドル円で「62」と書かれていた場合、「6.2pips」のストップレベルが設定されているという意味になります。
MT4/MT5は、基本的にすべてpips単位ではなくポイント単位で表示されます。ドル円などの3桁銘柄で「110.056」というレートだったとすると、「5」がpips単位、「6」がポイント単位となります。一方、ユーロドルなどの5桁銘柄で「1.20056」というレートだったとすると、「5」がpips単位、「6」がポイント単位となります。pipsと異なり、「ポイント=最小単位」と理解すると、すぐ理解できます。
主要海外FX業者のストップレベルを比較!
ここからは、主要海外FX業者のストップレベルの有無を紹介します! ストップレベルがあるブローカーは、参考までにドル円のストップレベルを掲載します。
ストップレベルは銘柄ごとに設定されており、値動きの激しい銘柄ではストップレベルが広くなります。
海外FX業者 | ストップレベル |
FXGT | 1.6Pips (スタンダード+口座) |
Exness | なし |
XMTrading | なし |
Titan FX | なし |
ThreeTrader | なし |
HFM | 3.0Pips (プレミアム口座) |
Axiory | なし |
基本的な傾向としては、低スプレッドやスキャルピング可能なことを売りにしている海外FX業者では設定されていないことが多く、反対にボーナスを売りにしている海外FX業者では設定されていることが多いです。
XMTrading(エックスエム)は、ボーナスが豊富でストップレベルがある業者として有名でしたが、2021年にストップレベルを廃止しました。Exnessも同様にストップレベルを廃止しています。
かなり不人気な制度だったよ
まだストップレベルを残している海外FX業者としては、ボーナスが豊富なFXGTや、HFMがあります。
【まとめ】ストップレベルの重要性はトレーダーによって異なる
ストップレベルをどの程度重視すべきかは、トレードスタイルにもよります。
スキャルピングトレーダーとEAトレーダーはストップレベルのない海外FX業者がよいですが、そのほかのトレーダーは、ほかのメリットとの兼ね合いで海外FX業者を選ぶことをおすすめします!
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