コインチェックの取引・決済アカウントの違いは?使い分けを簡単マスター

「コインチェックに日本円を入金したいんだけど、どこに入れるの?」
「ウォレットって書いてあるけど、他にもアカウントがあるみたいでよく分からないな…」
「『取引アカウント』と『決済アカウント』? 何か違いがあるのかな?」

コインチェックで仮想通貨取引を始める際、日本円を入金したり、仮想通貨を購入・売却したり、他の場所に送金したりといった操作を行う際に、「取引アカウント」や「決済アカウント(ウォレット)」といった言葉を目にすることがありますよね。特に仮想通貨初心者の方や、サイトの隅々までじっくり読むのは面倒…という「ずぼらさん」にとっては、「結局どれを使えばいいの?」「なんかややこしいな…」と感じてしまうかもしれません。

でも、ご安心ください!コインチェックの「取引アカウント」と「決済アカウント」は、役割が違うだけで、一度理解してしまえば使い分けはとても簡単です。難しい専門用語は抜きにして、「これだけ知っておけば、あなたはどこに日本円を入れて、どこから仮想通貨を買えばいいのか分かる」というポイントに絞って解説します。

この記事を読めば、コインチェックのアカウント構造がスッキリ理解でき、スムーズに日本円の入金や仮想通貨の売買ができるようになるはずです。あなたのコインチェックでの最初の一歩を、迷うことなく進めるためのヒントが見つかるでしょう。

目次

コインチェックの「取引アカウント」と「決済アカウント」って何?

コインチェックのウェブサイトやアプリを見ていると、資金管理に関する画面で「取引アカウント」や「決済アカウント(ウォレット)」といった言葉が表示されていることがあります。これらは、あなたの資産を管理するための「場所」のようなものだと考えてください。

役割の違い:使う目的が違う2つの「場所」

コインチェックにおける「取引アカウント」と「決済アカウント」は、それぞれ異なる目的で使われます。

決済アカウント(ウォレット)とは?

  • 主な役割: 日本円の入金・出金、仮想通貨の入金・出金(外部ウォレットや他の取引所への送受信)、そして「販売所」での仮想通貨の売買を行うための場所です。
  • イメージ: 銀行の普通預金口座のように、日本円や仮想通貨を入れておき、出し入れしたり、販売所で簡単に売買したりするための、あなたの「メインの財布」のようなものです。
  • ここに置くもの: あなたが日本円をコインチェックに入金した場合、まずこの「決済アカウント」に入ります。また、外部から仮想通貨を受け取った場合や、販売所で仮想通貨を購入した場合も、このアカウントに保管されます。

取引アカウントとは?

  • 主な役割: 「取引所」での仮想通貨の売買を行うための場所です。
  • イメージ: 販売所(決済アカウント)とは別の、より本格的な「トレード用の財布」のようなものです。取引板を見て、買いたい価格や売りたい価格を指定して注文を出す、いわゆる「指値注文」などを行う際に使います。
  • ここに置くもの: 取引所形式で仮想通貨を売買するためには、決済アカウントから取引アカウントへ、売買したい仮想通貨や日本円を移動させる(振替える)必要があります。

このように、決済アカウントは日常的な入出金や簡単な売買(販売所)に使い、取引アカウントはユーザー同士の取引(取引所)に使う、という役割分担がされています。

なぜ2つのアカウントに分かれているの?

ユーザーからすると、アカウントが分かれていると少し面倒に感じるかもしれません。しかし、これには以下のような理由が考えられます。

アカウントを分ける理由

  • 機能の明確化: 販売所でのシンプルな売買機能と、取引所での本格的な板取引機能を明確に分けることで、ユーザーが混乱しにくいように配慮しています。(※初心者の方はまず販売所を使うことが多いので、決済アカウントだけを使っていれば基本的な操作は可能です。)
  • システム上の管理: 取引所のシステム(ユーザー同士の注文をマッチングさせるシステムなど)と、入出金や販売所のシステムを分けて管理することで、それぞれの処理を効率化している可能性があります。
  • セキュリティ: アカウントを分けることで、一方に問題が発生した場合に、もう一方への影響を限定的にするといった、セキュリティ上の理由も考えられます。

これらの理由から、コインチェックでは資産を「決済アカウント」と「取引アカウント」に分けて管理する仕組みを採用しています。

あなたの資産はどこにある?【入金・移動・出金】

では具体的に、あなたがコインチェックで日本円を入金したり、仮想通貨を購入したりした場合、その資産はどちらのアカウントに入るのでしょうか? そして、アカウント間で資産を移動させるにはどうすれば良いのでしょうか?

日本円の入金・出金先は「決済アカウント」

あなたが銀行からコインチェックに日本円を振り込んだ場合、その日本円はまずあなたの「決済アカウント(ウォレット)」に入金されます。

  • 日本円入金: 銀行振込やコンビニ入金などでコインチェックに日本円を入金すると、決済アカウントの「日本円」残高に反映されます。
  • 日本円出金: コインチェックからあなたの銀行口座に日本円を出金したい場合は、決済アカウントの「日本円」残高から出金申請を行います。

このように、法定通貨である日本円の入金や出金は、全て決済アカウントを通じて行われます。

仮想通貨の入金・出金先も「決済アカウント」

コインチェック以外の外部ウォレットや、他の仮想通貨取引所から、あなたのコインチェックアカウントに仮想通貨を送金(入金)する場合も、その仮想通貨はまずあなたの「決済アカウント(ウォレット)」に入金されます。

  • 仮想通貨入金: 外部から仮想通貨を受け取る場合、決済アカウントのその仮想通貨のウォレットアドレスを相手に伝えます。送金が完了すると、決済アカウントのその仮想通貨の残高に反映されます。
  • 仮想通貨出金: コインチェックから外部のウォレットや他の取引所に仮想通貨を送金(出金)したい場合は、決済アカウントのその仮想通貨の残高から出金申請を行います。

このように、仮想通貨の入金や出金も、全て決済アカウントを通じて行われます。決済アカウントは、あなたの仮想通貨の「受け取り窓口」であり「送り出し窓口」のような役割を担っています。

仮想通貨の売買場所とアカウントの移動

では、仮想通貨を売買する際はどうでしょうか? コインチェックには「販売所」と「取引所」という2種類の売買方法があり、使うアカウントが異なります。

販売所での売買

  • 使うアカウント: 決済アカウント(ウォレット)を使います。
  • 特徴: コインチェックという「お店」から、提示された価格で仮想通貨を「買う」または「売る」形式です。操作が非常に簡単で、初心者向けです。売買が成立した仮想通貨や日本円は、決済アカウント内で増減します。

取引所での売買

  • 使うアカウント: 取引アカウントを使います。
  • 特徴: コインチェックを利用している「ユーザー同士」で、取引板を通して希望する価格で売買する形式です。販売所よりも手数料を抑えられることが多いですが、操作はやや複雑になります。
  • アカウント間の移動が必要: 取引所形式で売買するためには、まず決済アカウントにある日本円(買いたい場合)または仮想通貨(売りたい場合)を、取引アカウントへ移動(振替)させる必要があります。取引が成立すると、取引アカウント内の残高が増減します。取引を終えて日本円や仮想通貨を自分のメインの財布に戻したい場合は、再度取引アカウントから決済アカウントへ戻す必要があります。

このように、決済アカウントは日常的な入出金と「販売所」での簡単な売買に使い、取引アカウントは「取引所」での本格的な売買に使う、と覚えておきましょう。取引所形式で売買する場合のみ、アカウント間の資金移動(振替)が必要になります。

コインチェックを含め、国内の仮想通貨取引所を選ぶ際のポイントについて、もっと詳しく知りたい場合は、こちらの記事も参考にどうぞ。
どこがいい?面倒くさがり屋向け仮想通貨取引所の選び方3選

アカウント間の資金移動方法

取引所形式で売買を行うために必要な、決済アカウントと取引アカウント間の資金移動は、コインチェックのアプリまたはウェブサイトから簡単に行うことができます。ここでは、その基本的な手順を解説します。

アカウント間の資金移動手順(例:アプリの場合)

スマートフォンアプリを使って、決済アカウントから取引アカウントへ日本円を移動させる場合を例に説明します。

資金移動の基本的な手順(スマホアプリのイメージ)

  1. コインチェックアプリを開く: スマートフォンでコインチェックアプリを起動します。
  2. 下部のメニューから「ウォレット」をタップ: アプリ画面の一番下にあるメニューバーから、「ウォレット」アイコン(または項目)をタップします。これが決済アカウントの画面です。
  3. 「入出金」または「振替」といった項目を探す: ウォレット画面の中に、日本円や各仮想通貨の残高が表示されているはずです。「入出金」や「振替(資金移動)」といった、資産を移動させるための項目を探してタップします。
  4. 移動させたい通貨とアカウントを選択: 「入出金」や「振替」の画面に進んだら、移動させたい通貨(この場合は日本円)を選択します。次に、「どこからどこへ」移動させるかを選択します。この場合は「ウォレット(決済アカウント)」から「取引アカウント」へ、そして方向が「→」となっていることを確認します。
  5. 移動させたい金額を入力: 移動させたい日本円の金額を入力します。
  6. 「振替」または「移動」を実行: 入力内容を確認し、間違いがなければ「振替」または「移動」といったボタンをタップして実行します。
  7. 移動完了: 数秒から数分後、資金の移動が完了します。取引アカウントの画面(アプリ下部メニューから「取引」などを選択)で、移動させた日本円が反映されているか確認できます。

仮想通貨を取引アカウントから決済アカウントに戻す場合や、仮想通貨自体をアカウント間で移動させる場合も、基本的な手順は同じです。移動させたい通貨と、「ウォレット ←→ 取引アカウント」の方向を選択して金額を入力するだけです。

このアカウント間の資金移動は、手数料はかかりません。必要な時に必要な金額だけを移動させるようにしましょう。特に、取引アカウントに多額の資産を置きっぱなしにするのは、万が一のセキュリティリスクを考えると避けた方が良いかもしれません(後述の注意点も参照)。

コインチェックの取引・決済アカウントに関するQ&A

ここでは、コインチェックの取引アカウントと決済アカウントに関して、初心者の方が抱きがちな疑問に、Q&A形式でまとめました。

初心者は「決済アカウント」だけ使えば大丈夫?

はい、仮想通貨を始めたばかりの初心者の方が、「販売所」でビットコインなどの主要通貨を簡単に買ったり売ったり、日本円の入出金を行ったりするだけであれば、「決済アカウント(ウォレット)」だけを使っていれば基本的な操作は十分に可能です。

  • コインチェックの「販売所」は、決済アカウントから直接、提示された価格で仮想通貨を売買できます。操作が非常にシンプルなので、まずは販売所で暗号資産の扱いに慣れるのがおすすめです。
  • 日本円の入金・出金も、仮想通貨の入金・出金も、全て決済アカウントで行えます。

「取引所」形式での売買は、板取引を見て注文を出すなど、販売所よりも少し複雑になります。まずは決済アカウントの機能に慣れてみて、その後、手数料を抑えたい、本格的な取引に挑戦したい、といった目的が出てきたら、取引アカウントの利用を検討してみるのが無理のないステップアップの方法でしょう。

アカウント間で資産を移動させる時の注意点は?

アカウント間の資金移動自体は簡単ですが、いくつか注意しておきたい点があります。

アカウント間資金移動の注意点

  • 移動元と移動先を間違えない: 決済アカウントから取引アカウントへ送りたいのに、誤って逆方向を選択してしまうと、意図しないアカウントに資金が移動してしまいます。必ず「ウォレット ←→ 取引アカウント」の方向と通貨を確認しましょう。
  • 通貨の種類を確認: 移動させたい通貨が、移動元と移動先のアカウントに対応しているか確認しましょう。(通常、同じ通貨であれば移動可能ですが、念のため確認が必要です。)
  • 移動先の用途を理解する: 取引アカウントに日本円を移動させても、そこでできるのは「取引所」での仮想通貨の売買だけです。決済アカウントのように、外部ウォレットに送金したり、販売所で売買したりすることはできません。移動させた資金の用途を理解しておきましょう。
  • 多額の資産を取引アカウントに置きすぎない: 取引アカウントは、常に取引システムのサーバーと接続しているため、決済アカウントに比べてセキュリティリスクが理論上やや高いと言われています(国内取引所は高いセキュリティ基準を満たしていますが)。頻繁に取引しない多額の資産は、決済アカウント、あるいはより安全なハードウェアウォレットなどに保管しておくことを検討しましょう。

アカウント間の資金移動は一瞬で完了し、手数料もかかりませんが、操作ミスがないように慎重に行うことが大切です。

「販売所」と「取引所」で買うのはどっちがお得?

これは仮想通貨取引で非常に重要な知識です。一般的に、「取引所」形式で売買する方が、「販売所」形式よりも手数料(コスト)を抑えられることが多いです。

コストの違い

  • 販売所: 見かけは手数料無料ですが、買値と売値に「スプレッド」という差額が乗せられています。このスプレッドが取引所の利益となり、実質的な手数料となります。スプレッドは市場の状況によって変動しますが、販売所は取引所形式に比べてスプレッドが広めに設定されている傾向があり、特に急な価格変動時にはさらに広がることもあります。
  • 取引所: ユーザー同士が希望価格で直接売買するため、スプレッドは販売所よりも狭いです。取引手数料(メイカー/テイカー)がかかりますが、コインチェックやビットバンクのように、主要通貨では手数料が無料または非常に低額な場合が多く、トータルの取引コストを抑えられます。

したがって、コストパフォーマンスを重視するなら、取引所形式で売買することをおすすめします。 コインチェックではビットコインなどの一部通貨が取引所に対応しています。ビットバンクでは多くの通貨が取引所に対応しています。

まずは販売所の使いやすさに慣れて、その後、取引所形式での売買に挑戦し、コストを意識するようになる、というステップを踏むのが良いでしょう。手数料について、もっと詳しく知りたい場合は、こちらの記事も参考にしてください。
手数料で損したくない!取引所の「見えないコスト」を簡単チェック

まとめ

今回は、コインチェックの「取引アカウント」と「決済アカウント(ウォレット)」の違いについて、初心者の方にも分かりやすく解説しました。

  • 決済アカウント(ウォレット)は、日本円や仮想通貨の入金・出金、そして「販売所」での簡単な仮想通貨売買に使う、あなたの「メインの財布」のような場所。
  • 取引アカウントは、「取引所」でのユーザー同士の仮想通貨売買に使う、より本格的な「トレード用」の場所。取引所形式で売買する際に、決済アカウントから資金を移動させる必要がある。
  • 日本円の入金・出金先は必ず決済アカウント。仮想通貨の入金・出金先も決済アカウント。
  • 初心者で販売所だけ利用するなら、基本的に決済アカウントだけ使えばOK。
  • 取引所形式で売買する場合は、アカウント間の資金移動が必要だが、操作は簡単。
  • コストを抑えるなら取引所形式での売買がおすすめ(決済アカウントから取引アカウントへの資金移動が必要)。
  • アカウント間の資金移動は手数料無料だが、移動元・移動先の選択ミスに注意。
  • 取引アカウントに多額の資産を置きすぎず、決済アカウントやハードウェアウォレットでの保管も検討する。

コインチェックの「取引アカウント」と「決済アカウント」の違いは、役割が違うだけで、どちらもあなたのコインチェックアカウント内にある資産を管理するための場所です。この記事で解説した違いと使い分けを理解すれば、あなたはもう資金管理に迷うことはありません。スムーズにコインチェックを活用して、あなたの仮想通貨ライフを楽しんでください。

もし、あなたが仮想通貨取引所の口座開設をこれから行うなら、こちらの記事で、一番簡単な口座開設手順を解説しています。ぜひ、参考にしてみてください。

【5分で完了!?】仮想通貨の口座開設、一番簡単な手順を解説


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