口座開設が完了すれば、いよいよFX取引が開始できます。
それでは、実際どのように取引を行なっていくのでしょうか?
具体的なFX取引のやり方について解説していきます。
FX口座によって若干の違いはあるものの、取引の手順や方法はほとんど変わりませんのでご安心を。
●どの通貨ペアで取引するか
●どの値段でどれくらい買うか、または売るか
・・・・について、相場を見ながら注文を出すだけ。
複雑なこともなく、簡単に取引を行なうことができます。
それでは、これらについて具体的に見ていきましょう。
相場表の見方・意味
FX取引は、基本的にこのような表を見ながら行ないます。
一番右の欄にある「Ask」というのが、FX口座側が提示している売値。
つまり、我々顧客がその通貨を買う場合の値段です。
例えば一番上にある「ドル/円」の場合だと、Askが「105.24」になっています。
これは、1ドル買うのに105円24銭必要、ということ。
そして、「Ask」の左にある「Bid」というのが、FX口座側が提示している買値。
つまり、我々顧客がその通貨を売る場合の値段です。
例えば一番上にある「ドル/円」の場合だと、Bidが「105.21」になっています。
これは、1ドル売ると105円21銭手に入る、ということ。
ご覧の通り、どの通貨においてもAskとBidには差がついています。
「ドル/円」の場合だと、Askが105.24円、Bidが105.21円。
その差は3銭。
この差のことを「スプレッド」と呼び、FX口座側が得る利益となります。
スプレッドはFX口座によって異なり、時間帯によっても多少変化します。
当然、スプレッドは少なければ少ないほど顧客側に有利です。
具体的な取引例
それではここで、具体的な取引例について載せてみます。
先ほどから例として使っている、 「ドル/円」で「Bidが105.21」・「Askが105.24」の場合に、1万通貨買ったとします。
「1万通貨」というのは、大抵のFX口座における最低売買単位。
そして、以下が収支を出すための計算式となります。
(現在のBid - 買った時のAsk) × 通貨単位
つまりこの場合ですと、現在のBidが105.21円で、買った時のAskが105.24円なので、
「105.21 - 105.24」
となり、その差はマイナス3銭(=マイナス0.03円)。
1万通貨での取引なので、「-0.03円 × 10,000 = -300円」となり、買った直後の時点では300円負けている状態となります。
買った直後・売った直後は、スプレッド分負けている状態からスタートするため、AskとBidの差分がそのままマイナスとなります。
そして10分後、Bidが105.32円まで上がったとします。
現在の収支を計算するため、先ほどの「(現在のBid - 買った時のAsk) × 通貨単位」という計算式に当てはめてみますと、
(105.32 - 105.24) × 10,000 = 800
となり、800円勝っている状態となるわけです。
収支の幅について
Bidは刻一刻と変化していきますので、どのタイミングで売るかによってプラスの金額も変化します。
この例ですと、大抵のFX口座で最低単位として扱われている「1万通貨単位」での取引ですので、マイナスもプラスも小さいですが、もっと大きな通貨単位を扱えばそれだけ増減する額も増えます。
先ほどの800円勝ちも、10万通貨単位を扱えば10倍の8,000円勝ち、100万通貨単位を扱えば100倍の80,000円勝ち、といったように。
ですが、最初から10万通貨、20万通貨と大きく取引せず、最初は1万通貨程度で取引して慣れていく方がよいでしょう。
1万通貨単位ならば、上記の通り差益も数百円から数千円くらいに収まることが多いです。
最初は小さい通貨単位で、秒単位で変わりゆく相場を眺めているのも楽しいものです。
「あ、今売れば1,000円勝ってる!」「今売ってしまうと800円負けだ・・・・」といったように。
取引を重ねるうちに段々とパターンも見えてきますし、どういったニュースが流れると相場に影響しやすいのか、ということもわかってきます。
10万、20万といった大きな通貨単位で取引をするのは、FXの特徴がわかってきてからにした方が無難です。