MT5では、各海外FX業者のデータが過去にさかのぼって確認できるようになりました。
MT4では「ヒストリーセンター」から過去データ(ヒストリカルデータ)がダウンロードできましたが、これはMT4・MT5開発元のメタクオーツのデータであり、各海外FX業者のデータは確認できませんでした。
各海外FX業者の過去データがわかると、そこからスプレッドを計算でき、朝のスプレッド拡大などを調べるのに便利です。
この記事では、MT5で海外FX業者の過去データを確認する方法やスプレッドを計算する方法を詳しく紹介します。
スプレッドを確認するには、MT4・MT5の開発元メタクオーツが運営するMQL5コミュニティで販売されているスプレッド計測ツールも利用できます。

MT5でヒストリカルデータを確認する方法・スプレッドを計算する方法
それではさっそく、MT5で海外FX業者の過去データ(ヒストリカルデータ)を確認する方法と、そこからスプレッドを計算する方法を紹介します。

MT5上部の「表示」にカーソルを合わせ、「銘柄」をクリックします。

左側のフォルダで銘柄カテゴリを選び、右側に表示される銘柄一覧からスプレッドを確認したい銘柄名をクリックします。

銘柄名が青色の選択状態になったことを確認して、上部の「ティック」タブをクリックします。

右上の日時をサーバー時間でスプレッドを確認したい期間に合わせ、「情報呼出」をクリックします。
スプレッドの拡大するニューヨーククローズのスプレッドは、サーバー時間0時周辺の23時~翌1時のスプレッドを表示させると調べることができます。
※多くの海外FX業者で採用されている、サーバー時間がGMT+2(夏時間+3)の場合

スプレッドの情報が表示されますので、「ティックをエクスポート」をクリックします。

データを保存したいフォルダを選択して「保存」をクリックします。

スプレッドシートやエクセルに貼り付けると、C列にBID、D列にASKのレートが表示されます。H列などにこの差を計算する式を入力すると、スプレッドが計算されます。

BIDとASKの値は、変動があった場合のみ記録されるため、片方が空欄になっている場合もあります。両方同時に変動することが多いため空欄セルを無視してもおおよそのスプレッドの値は計算できますが、正確に把握したい場合は手動で一つ前のティックのBID・ASKの値を空欄に入力してください。
MT5で確認できるヒストリカルデータの種類は?
MT5で確認できる海外FX業者の過去データ(ヒストリカル)には、分足の情報とティックデータの2種類があり、どちらを表示させるかは上部のメニューバーで選択できます。分足が「チャートバー」、ティックデータが「ティック」です。

チャートバーをクリックして先ほどと同様に情報を呼び出すと、右側に「スプレッド」の列が表示されます。スプレッドはティックごとに変動するため、1分足のスプレッドは情報が不正確ですが、簡単にスプレッドを知りたいだけの方はこの列も参考にできます。

海外FX業者の実際の配信データなので直近のデータは正確です。ただし、長期のデータになると信頼性が下がりますので、EAの長期バックテストに使う場合は注意してください。


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