NFTマーケットプレイスやブロックチェーンゲームなどのイーサリアムブロックチェーンを活用したサービスを利用する場合、仮想通貨(暗号資産)のウォレットは必要不可欠です。
現在、仮想通貨のウォレットには様々な種類が存在していますが、その中でも特に人気が高いのがMetaMask(メタマスク)です。

ウォレットをまだ持っていない人はとりあえずMetaMaskを作るポン!
MetaMaskは、使いやすさと信頼性が多くのユーザーから支持されており、NFTマーケットプレイスやブロックチェーンゲームなどを利用する際にMetaMaskの利用が推奨されることもあります。
ただ、使い方や送金方法をよく分かっていない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本記事では、MetaMaskのアカウント作成方法や使い方を詳しく解説していきます。
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MetaMask(メタマスク)とは?


MetaMask(メタマスク)は、ConsenSysというソフトウェア開発企業が手がける、イーサリアムブロックチェーンを基盤とした仮想通貨(暗号資産)のウォレットです。
ConsenSysは、ブロックチェーン技術の普及に努めており、MetaMaskはその一環として開発されました。
MetaMaskのユーザー数は、急速に伸びており、現在では世界中で利用されています。
各ウォレットには、「対応ブロックチェーン」が設定されています。MetaMaskはイーサリアムブロックチェーンのウォレットです。NFTマーケットプレイスやブロックチェーンゲームが主にイーサリアムブロックチェーンで展開されていた時代には、ウォレット=MetaMaskというイメージがありましたが、最近はソラナなどのほかのブロックチェーンでも多数のアプリが展開されていますので、利用前にウォレットとブロックチェーンが合っているか確認してください。


そもそもウォレットとは?
仮想通貨のウォレットとは、簡単に言えば仮想通貨を保存しておける財布のことです。
詳しく言うと、ブロックチェーン上に記録された仮想通貨のデータにアクセスするために必要な「秘密鍵」を管理するツールです。秘密鍵を保護し、取引を行うために利用されます。
MetaMaskは、単に仮想通貨を管理するだけでなく、仮想通貨のスワップ(交換)などの便利な機能を備え、多くのユーザーから支持を受けています。
それぞれのウォレットに対応するブロックチェーンが決まっています。
一番人気のウォレット
ConsenSysによると、MetaMaskの月間アクティブユーザー数は2022年1月に3,000万人を超え、現在、数あるウォレットの中でも最も人気があります。
MetaMaskは、Webブラウザの拡張機能として無料で利用できます。また、iOSとAndroidの両方で利用可能なスマートフォンアプリも無料で提供されています。
日本人には、MetaMask以外のウォレットはあまり知名度がなく、使い方も知られていない状況です。
対応ブロックチェーンは?
MetaMaskの対応ブロックチェーンは基本的に「イーサリアムブロックチェーン」です。
ただし、イーサリアムブロックチェーンの上に構築されたレイヤー2ブロックチェーンや、イーサリアム仮想マシン(EVM)というシステムと互換性のあるブロックチェーンは、チェーンの追加作業を行うことで利用できるようになります。
このほかにも、全く互換性のないブロックチェーンを対応させる機能もありますが、こちらはまだ普及している状況ではないため、レイヤー2かEVM対応のブロックチェーンのみにとどめておいた方が安全です。Snaps機能と呼ばれており、ビットコインブロックチェーンやソラナブロックチェーンと接続できるよう開発が進められています。


サポートはない
MetaMaskなどのウォレットは「分散型」であることを売りにしており、サポート対応は基本的にありません。
この点が心配な方は、Bybit(バイビット)が提供し、日本語サポートにも対応しているウォレットがおすすめです。


MetaMaskのウォレットを開設する方法
MetaMask(メタマスク)のWebブラウザの始め方と使い方についてダウンロードするところから解説します。
- MetaMaskのGoogle Chrome拡張機能を追加
- ウォレットを作成
- リカバリーフレーズを保存
iOSやAndroidにも対応していますが、Google Chromeで使われることが多いため、ここではGoogle Chromeの手順を紹介します。



Chromeなら利用するサービスの画面の上に表示できて便利だポン!
MetaMaskのGoogle Chrome拡張機能を追加
まずはChromeウェブストアにアクセスし、「Chromeに追加」をクリックして「MetaMask」の拡張期機能を追加しましょう。


BraveやFireFoxでも、Chromeと同様に拡張機能からMetaMaskをインストールして下さい。
ウォレットの作成
Google ChromeのウェブストアからMetaMaskを追加すると、自動的にMetaMaskのページが開きます。
新しいウォレットを作成する場合は、「始めましょう」のメッセージが表示された画面で「新規ウォレットを作成」をクリックします。


次に「MetaMaskの改善にご協力ください」と表示されるので、「同意します」をクリックします。


その後、パスワードの設定画面に移行するので、任意のパスワードを設定しましょう。また、パスワードはブラウザ起動時のMetaMaskログインの際に必要になりますので、必ず覚えておきましょう。


8文字以上のパスワードを入力したら、パスワードが復元できないことへの同意にチェックを入れ、「新規ウォレットを作成」をクリックします。
その後、「ウォレットの保護」というページが表示され、「リカバリーフレーズとウォレットを安全に保つ方法」が説明されます。


中身は英語なので、わからない人は飛ばして「ウォレットの安全を確保(推奨)」をクリックしてもOKですが、ここで解説されている重要な点は覚えておいてください。
- リカバリーフレーズは、アクセスできなくなった場合に「マスターキー」の役割を果たす重要なものなので必ず保存すること
- MetaMask運営も含め、リカバリーフレーズを誰にも教えてはならない
- MetaMask運営に問い合わせてもリカバリーフレーズはわからない。つまり自分が忘れたら永久に失われてしまう
リカバリーフレーズの保存
パスワードを設定すると、MetaMaskウォレットが作成されます。このウォレットには12個の単語からなる「リカバリーフレーズ(シードフレーズ)」が割り当てられますので、メモなどでなくさないように控えておきます。
リカバリーフレーズは、ウォレットを復元するために必要になる情報です。紛失や漏洩を避けるため、保管には十分に注意してください。手書きで書き写したり、テキストメモに保存したり等の方法で保管しますが、万が一に備えて2か所以上で保管しておくといいでしょう。
リカバリーフレーズ(シードフレーズ)を確認するには、「シークレットリカバリーフレーズを確認」をクリックしてください。
通常のパスワードのような10文字程度の文字列ではなく、英単語の羅列が表示されます。


動画で説明された通り、リカバリーフレーズをなくしてしまうと、MetaMask運営であってもウォレットを復元することはできません。つまり、ウォレット内の資産が取り出せません。



絶対忘れたらダメなんだね!
また、このフレーズを入力すると全ての機能が使用可能になります。つまり、第三者に知れ渡ると資産が盗まれるリスクがありますので、厳重に扱いましょう。
MetaMaskは分散型金融(DeFi)や分散型取引所(DEX)を利用する際に様々な用途で使用できます。仮想通貨の売買やスワップ、DEXでのトレードやイールドファーミングなど、MetaMaskに資金を入れておくことでほとんどのDeFiサービスを利用できます。
保存が終わったら、「次へ」をクリックします。
リカバリーフレーズを入力する
次は、リカバリーフレーズ(シードフレーズ)の確認画面です。ランダムで英単語の欄が空欄になっています。先ほど保存したリカバリーフレーズを参照しながら、空欄になっている部分に先ほどと同じ英単語を入力していきましょう。


リカバリーフレーズを正しく入力し、「確認」をクリックすると、MetaMaskの開設は完了です。


完了画面が表示されるので、「完了」をクリックしてください。


インストール完了画面が出るので、「次へ」を押しましょう。
以上で、Webブラウザ上でのMetaMaskウォレットの作成方法を説明しましたが、アプリ版でも基本的な手順は同じです。
MetaMaskのウォレットの使い方
MetaMask(メタマスク)は、仮想通貨取引所などのほかのウォレットから入金したり、送金したりする用途で使用するのがメインですが、ほかにも様々な使い方があります。
- 入金・送金
- スワップ
- ブリッジ
- Dappsとの接続
- NFTの保管
- ステーキング
入金・送金
MetaMaskの入金や送金は、仮想通貨取引所への入金・送金と同様にウォレットアドレスを表示させて行います。
MetaMaskはイーサリアムブロックチェーン以外にも複数のブロックチェーン(ネットワーク)を利用できるため、アドレス表示の際は間違えないように注意してください。
現在選択されているブロックチェーン(ネットワーク)はアカウントの左上に表示されます。


スワップ
MetaMaskのスワップ機能を使用すると、異なる仮想通貨間の交換が可能です。例えば、イーサリアム(ETH)をテザー(USDT)に変換したり、その逆を行ったりできます。
この機能は複数の分散型取引所(DEX)と連携しており、最適なレートを自動的に見つけ出します。
スワップは、同一のブロックチェーン上で利用できる機能です。
ブリッジ
MetaMaskは、スワップ機能だけでなくブリッジ機能も備えています。ブリッジとは、異なるブロックチェーン間で仮想通貨を移動させる機能です。
ブリッジの際に仮想通貨のスワップを行うこともできますし、同じ仮想通貨がそのまま使用できるブロックチェーン(ネットワーク)であればそのまま移動することも可能です。


Dappsとの接続
MetaMaskは、分散型アプリケーション(Dapps)と接続できます。分散型金融(DeFi)プロトコル、NFTマーケットプレイス、ゲームなど、様々なDappsにMetaMaskを通じてアクセスし、操作を行うことができます。
Dappsは基本的に英語で、日本語版は提供されていないため、日本人には敷居が高いです。DappsなどのWeb3の世界をまず体験してみたい方は、Bybitのサイト経由で利用できるBybit Web3がおすすめです。↓↓↓↓↓


NFTの保管
MetaMaskはNFT(非代替性トークン)の保管と管理にも対応しています。所有するNFTをMetaMask内で表示し、コレクションを管理できます。
NFTマーケットプレイスとの連携も可能で、NFTを送受信して使用します。
NFTは仮想通貨とは別のタブで管理します。


ステーキング
最近の更新で、MetaMaskはイーサリアム(ETH)のステーキング機能を導入しました。ユーザーは少額からETHをステーキングし、報酬を得ることができます。
この機能はLidoやRocket Poolなどのプールステーキングサービスと連携しており、MetaMaskのポートフォリオdapp内で直接操作できます。
イーサリアムのみのステーキングになるため、一般的な仮想通貨取引所のステーキングサービスと比べると使い勝手はよくないです。


MetaMaskの機能は大幅改善中
MetaMask(メタマスク)の機能は数年前から大幅に改善されています。
特に、ステーキングやNFTに対応したのは大きな変化です。
知名度No.1のウォレットなので、イーサリアムウォレットを探している方はまずMetaMaskを使ってみましょう!
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