FXのテクニカル分析は、テクニカル指標(インジケーター)を使うものだけではありません。
チャートの形状から相場を読み解く「チャートパターン」も人気です。
有名なチャートパターンの中から、今回は「ヘッドアンドショルダー」について解説していきます!ほかのチャートパターンについてはこちら↓↓↓↓↓
ヘッドアンドショルダーはなかなか現れない形なので、あえて狙う優先度は低いかもしれません。しかし、ヘッドアンドショルダーが形成される流れを知っておけば、複数あるパターンの一つとして狙っていけるようになります。
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チャートパターン・ヘッドアンドショルダーの形状
まずはヘッドアンドショルダーの形状を確認しましょう!
ヘッドアンドショルダーとは?
上昇トレンド後に、漢字の「山」のような波形になったパターンが『ヘッドアンドショルダー』です。

頂点を「頭」、両サイドを「肩」に例えて、『Head(頭) & Shoulder(肩)』です。青のラインの位置は首になりますので、このラインは『ネックライン』と言います。
また、日本語では仏様が三体並んでいる様子に例えられて『三尊』とも呼ばれています。
リバースヘッドアンドショルダーとは?
下降トレンド後に、漢字の「山」と逆の波形になったパターンを『リバースヘッドアンドショルダー』と言います(※ リバース=逆)

日本語では、そのまま『逆三尊』と呼ばれています。
チャートパターン・ヘッドアンドショルダーの手法
ヘッドアンドショルダーは、エントリー・利確・損切りのいずれの判断にも活用できます。
エントリー
ヘッドアンドショルダーの狙い方は、大きく分けると2つあります。

①:ネックラインを割ったあと、すぐにエントリー
②:ネックラインを割ったあとの戻りを狙ってエントリー
この2つのエントリー方法には、それぞれメリット・デメリットがあります。
①:エントリー回数は多くなるが、ダマシも多くなる
②:エントリー回数は減るが、有利な位置でエントリーできる
損切り
ヘッドアンドショルダーのネックライン割れでエントリーした時は、損切りも大きく分けて2つのパターンがあります。

①:ネックラインの上に戻った時
②:高値更新時
この2つの損切り方法にも、それぞれメリット・デメリットがあります。
①:損切りにかかりやすくなるが、報酬比率を大きく設定できる
②:損切りにかかりにくくなるが、報酬比率が悪くなる

利確
利確の位置も2つあります。

①:ネックラインと高値の幅と同じ位の値幅
②③:上昇トレンド形成時につけている安値を目安にする
①の利確位置の根拠は、「大体そのくらい下がる」と言われているからです。そう言われているからこそ、意識している方が多いため、大体この辺で一旦下落が止まることが多くなります。
②③は一度価格が反応した位置なので、また反応する可能性があるというのが根拠です。
損小利大の取引をするなら、損切り幅が①なら利確も①、損切り幅が②なら利確は②③で設定するのが良いでしょう。

チャートパターン・ヘッドアンドショルダーが形成される流れ
ヘッドアンドショルダーを狙うとしても、ヘッドアンドショルダーだけを狙うのは効率が悪いです。
なぜなら、ヘッドアンドショルダーが形成されなかったとしても、それ以外の波形を狙うことができるからです。
そこで、ヘッドアンドショルダーが形成されるまでの流れやほかのチャートパターンに分岐するケースを確認しましょう!
上昇トレンド中に狙えるチャートパターンは、この3つです。この中の一つだけを狙うのではなく、流れの中で使い分けられるようになると、取引チャンスも増やすことができるでしょう。
- ダブルトップ
- 押し目買い
- ヘッドアンドショルダー
ダブルトップ(ダブルボトム)
ヘッドアンドショルダーが形成される分岐点になるのが、このポイントです。


そして、2つ目の画像のような形になれば、別のチャートパターンの「ダブルトップ(ダブルボトム)」となります。

押し目買い
そのまま上昇して、このようになれば「押し目買い(戻り売り)」が狙えます。


ヘッドアンドショルダー
以下のような形状になると、もうダブルトップや押し目買いは狙えません。

狙うならヘッドアンドショルダー一択です。
ネックラインを割るまで、じっくり待ちましょう。
最後に
今回はヘッドアンドショルダーの基本から狙い方まで解説してきました。
ヘッドアンドショルダーはあまり現れる形ではありませんので、これだけを狙うのは非効率です。かと言って、狙い方が難しいわけでもありませんので、選択肢の一つとして、形成された時には狙っていくというスタンスが良いでしょう。
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