ハードウェアウォレットは必要?仮想通貨を安全に保管する仕組みと選び方

「仮想通貨、少しずつ増えてきたんだけど、保管方法はこのままで大丈夫かな?」
「取引所に預けっぱなしで、もし取引所がハッキングされたり潰れたりしたらどうなるの?」
「ハードウェアウォレットって聞くけど、よく分からないし、難しそう…」

仮想通貨への投資額が増えてきたり、長期的に保有するつもりだったりする場合、多くの人が「自分の大切な資産を、どうすれば一番安全に保管できるのだろう?」と考え始めます。特に、過去には仮想通貨取引所がハッキング被害に遭い、顧客資産が流出したといったニュースもあったため、不安を感じるのは当然のことです。そんな時に、「ハードウェアウォレット」という言葉を目にする機会が増えるはずです。

ハードウェアウォレットは、「最も安全な仮想通貨の保管方法の一つ」と言われていますが、見たことのないデバイスだし、設定や使い方が難しそう…と、導入をためらっている「ずぼらさん」もいるかもしれません。

でも、ご安心ください!この記事では、仮想通貨初心者の方や、面倒なことや難しい設定は苦手な方向けに、ハードウェアウォレットがなぜ安全なのか、その仕組み、そしてあなたにとってハードウェアウォレットが必要なのかどうか、必要ならどう選べば良いのかを、分かりやすい言葉で解説します。難しい専門用語は最小限に、「これだけ知っておけばハードウェアウォレットがどんなものか分かり、自分に必要なのか判断できる」というポイントに絞ってお伝えします。

この記事を読めば、ハードウェアウォレットに対する疑問や不安が解消され、あなたの仮想通貨資産を安全に守るための最適な方法を選ぶヒントが得られるはずです。

目次

仮想通貨の保管方法、色々あるけどどれが一番安全?

仮想通貨を保管する方法はいくつかあります。それぞれにメリットとデメリット、そしてセキュリティレベルが異なります。ハードウェアウォレットがなぜ安全と言われるのかを理解するために、まずは他の保管方法と比較してみましょう。

主な仮想通貨の保管方法とそのリスク

あなたが仮想通貨を手に入れた時、多くの場合、まずは以下のいずれかの方法で保管しているはずです。

仮想通貨の主な保管方法

  • 仮想通貨取引所のウォレット:
    • 特徴: 仮想通貨取引所が提供するウォレットに預けておく方法。多くの人が最初に利用します。
    • メリット: 手軽に売買できる。自分で秘密鍵を管理する必要がない。
    • デメリット: 取引所のカウンターパーティリスク(取引所のハッキング、経営破綻などによる資産喪失リスク)があります。これは、秘密鍵の管理を取引所に任せていることから生じるリスクです。日本の取引所は比較的規制がしっかりしていますが、リスクがゼロになるわけではありません。
  • ソフトウェアウォレット(ホットウォレット):
    • 特徴: スマートフォンアプリ(MetaMask, Trust Walletなど)やPCソフトとしてインストールして利用するウォレット。インターネットに接続されているため「ホットウォレット」と呼ばれます。
    • メリット: 手軽に利用でき、DApps(分散型アプリケーション)やNFTサービスと連携しやすい。自分で秘密鍵(またはリカバリーフレーズ)を管理する。
    • デメリット: オンラインハッキング、マルウェア感染、フィッシング詐欺といった、インターネット上の脅威に晒されるリスクがあります。デバイスがウイルスに感染したり、偽サイトに秘密鍵やリカバリーフレーズを入力してしまったりすると、資産が盗まれる可能性があります。
  • ハードウェアウォレット(コールドウォレット):
    • 特徴: 秘密鍵をインターネットから物理的に切り離された専用デバイス内部に保管するウォレット。「コールドウォレット」と呼ばれます。
    • メリット: オンラインハッキングのリスクを極めて低く抑えられる。
    • デメリット: デバイスの購入費用がかかる。操作にやや手間がかかる。デバイスの紛失・破損リスク(ただしリカバリーフレーズがあれば復元可能)。

このように、それぞれの保管方法には一長一短がありますが、「オンライン上の脅威」から資産を守るという点において、ハードウェアウォレット(コールドウォレット)が最もセキュリティが高いと言われています。

仮想通貨のウォレットについて、種類や役割を基本から知りたい場合は、こちらの記事を参考にしてください。
財布?ウォレットって何?とりあえずこれだけ知ってればOK

ハードウェアウォレットが「最も安全」と言われる理由

ハードウェアウォレットがなぜ他のウォレットよりも安全性が高いと評価されるのか、その仕組みをもう少し詳しく見てみましょう。

ハードウェアウォレットのセキュリティの仕組み

  • 秘密鍵のオフライン保管: ハードウェアウォレットの最も重要な機能は、あなたの仮想通貨へのアクセス権である「秘密鍵」を、常にインターネットから物理的に切り離されたデバイス内部に保管することです。これにより、秘密鍵がオンライン上のハッカーの攻撃対象になることを防ぎます。
  • セキュアエレメント: 多くの高品質なハードウェアウォレットは、秘密鍵を保管するために「セキュアエレメント」と呼ばれる、高度なセキュリティを持つ特殊なチップを採用しています。これは、クレジットカードやパスポートなどに使われるものと同等の高い耐タンパー性(外部からの改ざんや解析を防ぐ性能)を持っています。
  • デバイス上でのトランザクション署名: 仮想通貨を送金するなどの操作を行う際、ソフトウェアウォレットでは秘密鍵を使った「署名」というプロセスがPCやスマホ上で行われますが、ハードウェアウォレットの場合は、この署名プロセスがデバイス内部で行われます。 PCやスマホで送金先アドレスや金額を入力しても、最終的な承認(署名)はデバイスの秘密鍵を使ってハードウェアウォレット自身が行うのです。
  • 物理的な確認と操作: さらに、多くのハードウェアウォレットでは、送金先アドレスや金額といったトランザクションの内容がデバイスの小さな画面に表示され、ユーザーがその内容を物理的なボタン操作で確認し、承認する必要があります。これにより、PCやスマホがマルウェアに感染しており、画面に表示されているアドレスが改ざんされているといった事態にも、デバイスの画面上で正確な情報を確認できるため、誤った宛先に送金してしまうといったリスクを防ぐことができます。

これらの仕組みにより、ハードウェアウォレットは、たとえ接続しているPCやスマートフォンがウイルスに感染していたとしても、秘密鍵が外部に漏洩したり、ユーザーの意図しないトランザクションが勝手に実行されたりするリスクを極めて低く抑えることができるのです。これが、ハードウェアウォレットが「最も安全な保管方法」と言われる理由です。

あなたにハードウェアウォレットは必要?(判断基準)

ハードウェアウォレットの高いセキュリティは魅力的ですが、正直なところ、「みんなに必要」というわけではありません。購入費用もかかりますし、操作に少し手間もかかります。では、どんな人がハードウェアウォレットの導入を検討すべきなのでしょうか? あなたにハードウェアウォレットが必要かどうかの判断基準を解説します。

こんな人はハードウェアウォレットの導入を検討しよう

もしあなたが以下のいずれかに当てはまるなら、ハードウェアウォレットの導入を真剣に検討することをおすすめします。

ハードウェアウォレットがおすすめな人

  • ある程度の金額の仮想通貨を保有している人: 仮想通貨の保有額が増えてきた場合、取引所やソフトウェアウォレットのリスクが現実的な脅威となってきます。金額が大きくなればなるほど、ハードウェアウォレットでオフライン保管するメリットは大きくなります。具体的にいくらから、という明確な基準はありませんが、「もし失ったら精神的に大きなショックを受ける金額」になったら、導入を検討する一つの目安と言えるでしょう。
  • 仮想通貨を長期的に保有したい人(いわゆる「ガチホ」): 短期間での売買を頻繁に行わないのであれば、仮想通貨を取引所に置いておく必要性は低くなります。長期的に安全に保管しておくことが目的であれば、ハードウェアウォレットが最も適しています。
  • 取引所のハッキングや経営破綻リスクを避けたい人: 秘密鍵の管理を取引所に任せることによるリスク(カウンターパーティリスク)を最小限にしたいと考える人。特に、海外取引所を利用している場合は、日本の法律による保護が受けられないため、ハードウェアウォレットの重要性がより高まります。
  • オンライン上のセキュリティに不安がある人: 普段使っているPCやスマートフォンのセキュリティ対策に自信がない、フィッシング詐欺などが怖い、といった不安が強い人。ハードウェアウォレットを使えば、デバイスがウイルスに感染していても秘密鍵は安全に守られます。
  • 自分で資産を完全に管理したい人: 秘密鍵を含め、自分の仮想通貨資産の管理権限を他者に委ねたくない、全て自分自身の責任で管理したいと考える人。

初心者で少額保有なら急がなくても大丈夫

一方で、以下のような場合は、必ずしも最初からハードウェアウォレットを導入する必要はありません。

ハードウェアウォレットが必須ではない人

  • 仮想通貨を始めたばかりで、まだ少額しか保有していない人: 「お小遣いの範囲で、まずはお試しで始めてみたい」という段階であれば、取引所のウォレットや、MetaMaskのような手軽なソフトウェアウォレットで十分かもしれません。ただし、少額であってもセキュリティ対策(二段階認証、リカバリーフレーズの管理など)は必須です。
  • 主に頻繁な売買(短期トレード)を行いたい人: ハードウェアウォレットは、仮想通貨を送金する際にデバイスの接続や承認といった手間がかかるため、頻繁に売買を繰り返すスタイルにはあまり向いていません。こういった場合は、取引所のウォレットの方が便利です。

ただし、これはあくまで「必須ではない」というだけであり、少額からでもセキュリティを重視したいという考えであれば、ハードウェアウォレットを導入するメリットはあります。特に、NFTやDeFiといった新しい分野にも触れてみたい場合は、MetaMaskなどのソフトウェアウォレットを使う機会が増えるため、そのウォレットで管理する資産が増えてきたら、ハードウェアウォレットへの移行を検討するのも良いでしょう。

仮想通貨を少額から始めることについて知りたい方は、こちらの記事も参考にどうぞ。
お小遣いでOK?仮想通貨はいくらから始められる?【結論:数百円から】

ハードウェアウォレットの選び方【初心者向け】

もしあなたがハードウェアウォレットの導入を検討するなら、次に気になるのは「どのハードウェアウォレットを選べば良いの?」という点でしょう。いくつかのメーカーから様々なモデルが出ていますが、初心者の方が選ぶ際に注目すべきポイントを解説します。

メーカーとモデルの種類を知る

ハードウェアウォレットの代表的なメーカーはいくつかありますが、特に世界的にユーザーが多く、信頼性が高いとされるのは以下のメーカーです。

主要なハードウェアウォレットメーカー

  • Ledger(レジャー): フランスのメーカー。世界で最も広く利用されているハードウェアウォレットの一つです。「Ledger Nano S Plus」や「Ledger Nano X」といったモデルがあります。
  • Trezor(トレザー): チェコのメーカー。Ledgerと並ぶ主要なメーカーです。「Trezor Model One」や「Trezor Model T」といったモデルがあります。

どちらのメーカーも、基本的なセキュリティの仕組みは非常に優れています。どちらを選ぶかは、モデルごとの機能や価格、デザイン、そしてあなたが重視する点によって決まってきます。

初心者の方には、特に以下の2つのモデルがよく選ばれています。

初心者におすすめのモデル

  • Ledger Nano S Plus: 比較的安価で、必要十分な機能を備えています。多くの仮想通貨に対応しており、旧モデル(Nano S)に比べてストレージ容量が増え、多くの通貨を管理しやすくなりました。
  • Ledger Nano X: Ledger Nano S Plusの上位モデルです。Bluetooth接続に対応しており、スマートフォンとの連携がより手軽です。ストレージ容量もNano S Plusより大きいです。価格はNano S Plusより高めです。

まずはLedger Nano S Plusのような、比較的手頃な価格で基本的な機能をしっかり備えたモデルから始めてみるのがおすすめです。

選び方のポイント:機能と価格のバランス

ハードウェアウォレットを選ぶ際に、初心者の方が特に注目すべきポイントは以下の通りです。

ハードウェアウォレット選びのチェックポイント

  • 対応仮想通貨の種類: あなたが現在保有している、または今後保有したいと考えている仮想通貨に対応しているか確認しましょう。主要な仮想通貨(BTC, ETH, XRPなど)はほとんどのモデルが対応していますが、マイナーなアルトコインや、特定のブロックチェーン上のトークン(例:ソラナチェーン上のSPLトークンなど)に対応しているかはモデルによって異なります。
  • 価格: ハードウェアウォレットは有料です。予算に合わせて、価格帯の合うモデルを選びましょう。一般的に、機能が豊富なモデルほど価格は高くなります。
  • 接続方法: USBケーブルのみか、Bluetooth接続にも対応しているか確認しましょう。主にPCで使うならUSBのみでも十分ですが、スマートフォンで手軽に管理したいならBluetooth対応モデル(Ledger Nano Xなど)が便利です。
  • ストレージ容量: 管理したい仮想通貨の種類が多い場合は、ストレージ容量が大きいモデルの方が、デバイスにインストールできる仮想通貨アプリの数が増えるため、管理の手間が省けます。
  • 使いやすさ(画面とボタン): デバイスの画面サイズや、ボタンの操作感なども使いやすさに影響します。可能であれば、家電量販店などで実物を見てみるか、レビュー動画などを参考にすると良いでしょう。
  • リカバリーフレーズの形式: 生成されるリカバリーフレーズが12単語か24単語かなどもモデルによって異なります。どちらでもセキュリティレベルに大きな違いはありませんが、管理の手間が変わってきます。

これらのポイントを比較検討し、あなたの仮想通貨の保有状況や、どのような方法で管理したいかに合ったモデルを選びましょう。まずは、Ledger Nano S Plusのような、バランスの取れた定番モデルから検討してみるのがおすすめです。Ledger Nano Xについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
Ledger Nano Xとは?機能や使い方、メリット・デメリットをやさしく紹介

一番重要なのは「購入場所」と「リカバリーフレーズの管理」

ハードウェアウォレット選びにおいて、機能や価格以上に、どこで購入するか、そしてリカバリーフレーズをどう管理するかが、あなたの資産の安全を左右する最も重要な要素です。

最重要ポイント

  • 必ず公式サイトまたは正規販売店から購入: Amazonやフリマサイトなどで、非公式サイトや中古品を購入するのは非常に危険です。デバイス自体が改造されており、秘密鍵が抜き取られるような細工がされている「サプライチェーン攻撃」のリスクがあります。必ず、メーカーの公式サイトまたは公式サイトで案内されている正規販売店から新品を購入してください。
  • リカバリーフレーズの厳重な自己管理: ハードウェアウォレットの初期設定時に表示される12個または24個の英単語の「リカバリーフレーズ」は、あなたのウォレットを復元するための最後の命綱です。これを紙に正確に書き出し、誰にも知られず、そしてあなた自身もなくさないように、複数の安全な場所に厳重に保管することが、デバイスの物理的なリスクや、万が一の故障に備えるための絶対条件です。リカバリーフレーズが漏洩すれば、ハードウェアウォレットを使っていても資産は全て盗まれます。

ハードウェアウォレットの導入を検討する際は、デバイス自体の機能だけでなく、これらの自己責任で対応すべきセキュリティ対策が最も重要であることを忘れないでください。

ハードウェアウォレットに関するQ&A

ここでは、ハードウェアウォレットに関して、初心者の方が抱きがちな疑問に、Q&A形式でまとめました。

ハードウェアウォレットを買えば絶対に安全?

いいえ、ハードウェアウォレットは仮想通貨を安全に保管するための最も優れた方法の一つですが、「絶対に安全」を保証するものではありません。

  • ハードウェアウォレットは、オンラインハッキングによる秘密鍵の漏洩リスクを極めて低く抑えます。しかし、デバイス自体の物理的な紛失、盗難、破損のリスクは存在します。
  • そして最も重要な点として、リカバリーフレーズの管理責任はあなた自身にあります。 リカバリーフレーズが漏洩したり、紛失したりすると、ハードウェアウォレットを使っていても資産を失うリスクがあります。
  • また、使用するPCやスマートフォンのセキュリティ対策、フィッシング詐欺などへの注意も依然として重要です。

ハードウェアウォレットは、あなたのセキュリティ対策を大幅に強化してくれますが、最終的にあなたの仮想通貨資産を守るのは、あなた自身がセキュリティ意識を持ち、リカバリーフレーズの厳重な管理を含む、基本的な対策を怠らないことにかかっています。

もしデバイスをなくしたり、壊したりしたらどうなる?

万が一、ハードウェアウォレットデバイスを紛失したり、盗まれたり、水没や衝撃で壊してしまったりした場合でも、初期設定時に正確に書き出して安全な場所に保管しておいた「12個または24個のリカバリーフレーズ」さえあれば、あなたの仮想通貨資産は安全です。

  • 新しいハードウェアウォレット(同じメーカーの同じモデル、または互換性のある別のメーカー・モデル)を再購入します。
  • 新しいデバイスの初期設定時に、「リカバリーフレーズを使用して復元する」というオプションを選択します。
  • 保管しておいたリカバリーフレーズを正確に順番通りに入力すると、元のハードウェアウォレットで管理していたウォレット(=あなたの資産へのアクセス権)が新しいデバイスに復元されます。

リカバリーフレーズさえあれば、デバイス本体は単なる「鍵を使うための道具」に過ぎません。デバイスの物理的なリスクに備えるためにも、リカバリーフレーズの安全な保管が何よりも大切です。リカバリーフレーズの重要性や管理方法については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
【絶望】ウォレットのシードフレーズ忘れた!復元は可能?対処法と予防策

購入はどこですれば安全?

ハードウェアウォレットは、必ずLedger公式ウェブサイトやTrezor公式ウェブサイトのような、メーカーの公式サイトまたは公式サイトが案内している正規販売店から、新品を購入することを強く推奨します。

  • Amazonや楽天などのオンラインストア、家電量販店などでも販売されていることがありますが、最も安全なのは公式サイトからの購入です。
  • フリマサイトや個人間での中古品の売買は、絶対に避けるべきです。デバイスが改造されているリスクが非常に高いです。

多少時間がかかったり、送料がかかったりしても、公式サイトから直接購入することが、あなたの仮想通貨資産を安全に守る上で、最も確実な方法です。安全な購入は、ハードウェアウォレットを導入する上での最初の、そして最も重要なセキュリティ対策です。

まとめ

今回は、仮想通貨を安全に保管するためのハードウェアウォレットについて、その必要性、仕組み、選び方を解説しました。

  • ハードウェアウォレットは、秘密鍵をオフラインのセキュアチップに保管することで、オンラインハッキングのリスクを極めて低く抑えられる、最も安全性の高い仮想通貨保管方法の一つ。
  • 「ある程度の金額の仮想通貨を保有」「長期保有したい」「取引所のリスクを避けたい」という人には、ハードウェアウォレットの導入を検討するのがおすすめ。少額保有の初心者なら必須ではないが、セキュリティ強化には有効。
  • 代表的なメーカーはLedgerとTrezor。初心者には、価格と機能のバランスが良いLedger Nano S Plusや、Bluetooth接続対応のLedger Nano Xがよく選ばれる。
  • 選び方のポイントは、対応通貨、価格、接続方法、ストレージ容量など。
  • 最も重要なのは、公式サイトからの購入と、リカバリーフレーズの厳重な自己管理。デバイスの紛失・破損時も、リカバリーフレーズがあれば資産は復元可能。
  • ハードウェアウォレットを使っても「絶対に安全」ではない。リカバリーフレーズの管理など、最終的なセキュリティ責任はあなた自身にある。

ハードウェアウォレットは、特に仮想通貨の保有額が増えてきた方にとって、大切な資産を安全に守るための非常に有効なツールです。この記事が、あなたにとってハードウェアウォレットが必要かどうかの判断や、どのモデルを選ぶかの参考になれば幸いです。安全に仮想通貨と付き合っていくために、ぜひ導入を検討してみてください。

仮想通貨取引で、資産を守るための基本的なセキュリティ対策全体について知りたい場合は、こちらの記事も役に立つはずです。

これだけはやっとけ!仮想通貨を守るための「最低限」セキュリティ対策


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