日本国内での知名度は低いGate.io(ゲート)ですが、海外ではそれなりの取引高があり、知名度を上げつつある仮想通貨取引所の一つです。
Gate.ioは仮想通貨の現物取引の他にデリバティブ取引も取扱い、ステーキングや流動性マイニングも行うことができる、総合的にサービスが充実した取引所となります。
取扱い仮想通貨数も500種類を超えており、大手海外仮想通貨取引所でも買えない仮想通貨を買うことができます。
これだけ取扱う仮想通貨が多いのは、仮想通貨の新規上場を扱う「スタートアップ」機能があることも関係しており、上場による値上がりを狙った投資を行うことも可能です。
多機能な取引所ではありますが、日本人は一部のサービスが利用できないので注意が必要です。
今回は、Gate.ioの特徴やどのようなメリットとデメリットがあるのかを紹介していきます。
Gate.ioの特徴
まずは、Gate.ioの特徴を紹介します。
取扱い仮想通貨数 | 500種類以上 |
---|---|
最大レバレッジ | 10倍(※日本人は利用不可) |
手数料 | 【現物】メイカー手数料0.2%、テイカー手数料0.2% 【デリバティブ】メイカー手数料0%、テイカー手数料0.05% |
スマホ対応 | 〇(専用取引アプリ) |
日本語対応 | △(一応対応はしている) |
Gate.ioは500種類以上の仮想通貨を取扱い、現物やレバレッジを活用できる証拠金取引、仮想通貨で運用できるステーキングや流動性マイニングが行える取引所です。
パソコン版の取引ツールにはWEB上で使えるTradingViewを採用しており、多彩な描画機能やインジケータによって高度なテクニカル分析を行うことができます。スマホ専用アプリも用意されているため、スマホからトレードや資産管理を行うこともできます。
最初に取引画面を開くと、どの位置に何があるかを大まかに教えてもらえるので、他の仮想通貨取引所と比べると親切です。
仮想通貨取引所では、現物と先物でそれぞれメイカー手数料・テイカー手数料が設定されていますが、Gate.ioの手数料は、現物は高め、デリバティブは安めとなっています。
特に、デリバティブのメイカー手数料0%は、マイナス手数料(取引をすると手数料を受け取ることができる)を導入しているBybit(バイビット)に次ぐ低い水準になっています。
仮想通貨取引所のメイカー手数料・テイカー手数料の比較についてはこの記事にまとめました。
では、Gate.ioの代表的な特徴をさらに詳しく紹介していきます。
現物とデリバティブの取引高は意外と多い
日本国内での知名度が低いGate.ioですが、しっかりと取引高があり多くの人に利用されている取引所です。
CoinMarketCapのランキングでは、現物取引の取引高はトップ10に入っており、デリバティブに関してもトップ15以内に入っています。
国内では一部の人にしか利用されていませんが、世界的には大手取引所に近い取引所となります。
経営の歴史としても仮想通貨取引所としては古く2013年より運営をおこなっており、長年の運営によって得た信頼やセキュリティ対策などの安全ある取引所です。
そのため、決して新規で急激に伸びてきた取引所ではなく、長年の運営によって多くの利用者を集めてきた、海外では取引高が多い取引所の一つとなっています。
ステーキングや流動性マイニングもできる
ステーキングは、仮想通貨を一定期間ロックと呼ばれる、出金も取引にも使えない状態にすることによって、ブロックチェーンネットワークの安定に貢献できることから報酬がもらえる投資です。
実質的には仮想通貨を保有するだけで運用を行うことができるため、トレードと同様に人気がある商品の一つです。
Gate.ioではUSDTやETH、SPHRIなどの仮想通貨でステーキングを行い、年利報酬を得ることができます。
流動性マイニング(Liquidity Mining)は、2種類の仮想通貨を預けることによって、分散型金融のDeFiの分散型取引所DEXなどに流動性を提供することから報酬が得られる投資です。こちらも、非常に高い年率報酬を受け取ることができます。
どちらの投資もトレードを行うのではなく、保有する仮想通貨をロックすることによって報酬が得られるインカムゲインとなるので、トレードが苦手という人でも利益を得ることが可能です。
ちなみに流動性マイニングは独自にDEXを提供する取引所、または提携するDEXがある取引所でしか提供されておらず、ステーキングも取引所によっては提供されていない場合があります。
そのため、どちらも利用することができるGate.ioは、豊富な投資商品がある取引所なのです。
Gate.ioのメリットを紹介
Gate.ioには大きく4つのメリットがあります。
✔500種類以上の仮想通貨のトレードが可能
✔スタートアップで新規上場仮想通貨に投資ができる
✔期間限定のボーナスキャンペーンが豊富
✔クラウドマイニングへの参加もできる
それぞれのメリットを紹介していきます。
500種類以上の仮想通貨のトレードが可能
Gate.ioは500種類を超える仮想通貨を取扱うため、メジャーなビットコインやイーサリアム、マイナーな仮想通貨でもトレードを行うことができます。
マイナーな仮想通貨はすでに大きな価格上昇が見込めないということから、マイナーな草コインの保有やトレードを行いたいという人には選択肢の多い取引所となります。
500種類以上の仮想通貨から、将来的に爆発的な価格上昇を見込める銘柄を探すこともGate.ioでは不可能ではないため、取扱い銘柄の多さをチャンスと捉えることもできます。
草コインの投資はリスクがありますが、少ない資金でも億り人を目指すことが可能な投資のため、チャンスを使いみたいという人にもおすすめです。
スタートアップで新規上場仮想通貨に投資ができる
なるべく高い確率で価格上昇が発生する仮想通貨を買いたいと考える人は多いでしょう。Gate.ioでは新規上場仮想通貨が売買できる「スタートアップ」機能があるいるというメリットがあります。
「スタートアップ」機能では、各仮想通貨のプロジェクトが目標資金に到達するまで、新規上場前に買うことができます。プロジェクトの内容についてもスタートアップ内に記載されているため、どのような仮想通貨プロジェクトなのかを調べてから投資を行うことができます。
現在投資可能なスタートアップ案件は、トップページの「スタートアップ」をクリックすると確認できます。
日本国内でもIEO(新規取引所公開)による新規上場仮想通貨の第一号案件としてコインチェックにPLTが上場しましたが、10倍以上の価格上昇が発生するなど盛り上がりを見せました。
ただ、国内ではその1件のみが行われており、現在その後に続くIEO案件はありません。国内に対しGate.ioでは数件ほど常にスタートアップ案件があり、上場後の価格上昇を狙った投資を行うことが可能です。
少しでも高い確立で価格上昇が起きる仮想通貨に投資をしたいという場合にはスタートアップでの投資がおすすめです。
常設や期間限定のキャンペーンが豊富
Gate.ioではトレードの手数料やイベントなどで使うことができるポイントや、独自のボーナスシステムで使われる仮想通貨である「USDテスト」の配布を行っています。
アカウントの認証やステーキングへの参加、スタートアップでの投資や証拠金取引でのトレードを行うことでもらうことができます。他にもタスクとして累計取引高がBTC換算で10BTCや100BTCに到達することでも受け取ることができます。
常時開催するキャンペーンの他に、トレードの結果を競うキャンペーンなども開催しており、結果次第ではトレードに使える専用の資金をもらうことができます。
そのため、手数料を抑えつつトレード専用の資金を貰い、お得にトレードができる取引所でもあります。
国内取引所にはほとんどないので、ボーナスがもらえるのは海外取引所のメリットではありますが、あまり力を入れていない仮想通貨取引所も多いです。ボーナスが豊富なことに定評があるのBybit(バイビット)ですが、Gate.ioはそれに匹敵する水準のボーナスを提供しています。
他の海外取引所のボーナスについては、この記事にまとめました。
クラウドマイニングへの参加もできる
Gate.ioはビットコインのクラウドマイニングを提供しています。クラウドマイニングは、マイニングの機材を揃えなくてもマイニングが行える投資で、Gate.ioが揃えたマイニング機材を一定の料金を支払うことで利用し、マイニング報酬を得ることができるものです。
現状個人がビットコンのマイニングで報酬を得るのは難しく、集団で行うマイニングプールや企業などが大量の機器を揃えて計算を行うマイニングが強い状態です。
そのマイニングをGate.ioの揃えた機器で行うことができるため、クラウドマイニングなら個人でもビットコインのマイニングが可能となります。
クラウドマイニングもステーキングや流動性マイニングのように、トレードを行わなくても報酬を得ることができるため、トレード以外で利益を得たい人におすすめです。
Gate.ioのデメリットを紹介
Gate.ioには大きく3つのデメリットがあります。
✔完全な日本語対応では無いため使いづらさがある
✔サポート対応が悪い
✔現物の取引手数料が高い
✔日本人は一部サービスが利用不可
それぞれのデメリットを紹介していきます。
完全な日本語対応では無いため使いづらさがある
Gate.ioは海外仮想通貨取引所でありながらも日本語に対応しています。しかし、日本語の翻訳レベルが低いため、日本語であっても解釈をしにくい説明があったり、トップページ以外を開くと日本語に対応していないものが多々あります。
例えば、Gate.ioの機能の一つである「コピートレード」は、トップページも含めてほぼ日本語化されていません。
ページによってブラウザの翻訳機能を使えば翻訳することもできますが、画像による埋め込みなどは翻訳できないため、英語で無ければ読めないページも存在します。
他の日本語に対応する海外取引所と比べると、日本語のレベルは非常に低いため、英語が苦手な場合には使いづらさでストレスを感じるデメリットがあります。
サポート対応が悪い
Gate.ioは、あまりサポート対応に期待しない方がいいです。
海外取引所のサポートのレベルを分類すると、下記4種類に分けられるように感じますが、Gate.ioは最低の「4」です。
1.ネイティブの日本語人サポートが丁寧に答えてくれる
2.機械翻訳などを利用しながら、なんとか日本語で対応してくれる
3.日本語非対応だが、英語で聞けば丁寧に答えてくれる
4.英語で聞いても対応が不十分
チャットを始める方法がわかりにくい、なかなかチャットに繋がらない、すぐメール問い合わせに回される、等です。
メール経由、かつ英語で問い合わせればきちんと回答は返ってきますが、日本語対応の取引所の親切なチャット対応に慣れた人にはストレスになるかもしれません。
英語のみとなりますが、チャット問い合わせのやり方はこの記事で紹介しています。
現物の取引手数料が高い
Gate.ioの現物の取引手数料は、メイカー手数料・テイカー手数料共に0.2%の設定となります。Gate.ioが発行する仮想通貨GTを保有することで、手数料を引下げることができますが、保有せずに利用する場合には高い手数料となります。
他の取引所と比べるとBinance(バイナンス)の手数料は一律0.1%なので、Gate.ioは2倍の手数料となっています。
手数料の高さはトレードの回数が増えることによって、少しずつ大きな損失となるため、手数料は出来る限り抑える必要があります。
キャンペーンなどでもらえるポイントで手数料を賄うこともできますが、全てを完全に賄うことは厳しいため、Gate.ioの手数料の高さについては把握しておく必要があります。
なお、デリバティブの取引手数料についてはいい方ですが、トレーダーに人気の無期限先物の取り扱いがないため、あまりメリットが活かせない状況です。
日本人は一部サービスが利用不可
日本人は、レンディング、マージン取引、無期限契約、一部のコインの取引ができません。
特に、レバレッジを掛けた取引ができないのは、Gate.ioで様々な取引を行いたい場合はデメリットになります。ただ、レバレッジ取引であれば、元々日本語サポートが不十分なGate.ioではなくBybit(バイビット)やBinance(バイナンス)などのメジャー取引所を使えば十分なので、Gate.ioはマイナーコインを買う専用と割り切ってしまえば支障はないでしょう。
Gate.ioは本人確認(KYC)なしで利用できる取引所なので、日本人かどうかの確認は、IPアドレスで判断しているのではないかと思われます。
トップページから先物取引をクリックしても、無反応です。
Gate.ioでしか買えない仮想通貨がある場合におすすめ
以上がGate.ioの特徴とメリットとデメリットの紹介となります。
日本国内では知名度の低い取引所となりますが、取引高はしっかりとあり、海外では利用され続けている取引所です。
取扱い仮想通貨の数が非常に豊富なため、Gate.ioでしか買えない仮想通貨を買いたい場合におすすめです。
もちろん、ステーキングや流動性マイニング、クラウドマイニングなどの運用による投資で利益を狙うのも一つの手です。また、スタートアップも国内に比べると豊富なため、新規上場仮想通貨に投資をしたい場合にも利用できます。
ただ、現物の取引手数料が高い、無期限先物が利用できないというデメリットがあり、トレードでしっかりと利益を狙いたいという場合には注意が必要です。
さらに、上手な日本語に対応していないということもあるので、中途半端な翻訳された日本語を使うよりも、英語のまま使った方が使いやすいという場合もあります。
メリット・デメリットがはっきりした仮想通貨取引所なので、比較的上級者向けと言えるでしょう。
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