FXGTは仮想通貨(暗号資産)の取引条件がよく人気の海外FX業者です。
FXGTの仮想通貨銘柄の取引は仮想通貨FXと呼ばれるもので、現物の仮想通貨を購入しているわけではありません。FXと同様に、売りポジションや買いポジションを持ってそれを決済することで、ポジションオープン時のレートと決済時のレートの損益のみを受け取る仕組みです。
仮想通貨取引所の無期限先物と同じような感じだね!
仮想通貨FXは主に海外FX業者で採用されている仕組みですが、この仕組みを採用している業者は、通常の仮想通貨取引所と比較すると豊富なボーナスを提供できるというメリットがあります。
ボーナスなど有利な仕組みの多いFXGTですが、一般的な海外FX業者とも仮想通貨取引所とも異なる仕組みが多いので、下記の点に注意が必要です。
スワップポイント | ✔ 仮想通貨はスワップフリーの適用外 ✔ 一部でスワップポイントが4時間おき ✔ マイナススワップが高い |
レバレッジ | ✔ 口座タイプ・銘柄で異なる ✔ レバレッジ引き下げスピードが速い |
ボーナス | ✔ ボーナス対象外口座はスプレッドが広い ✔ 初回・2回目の入金ボーナスが優遇される |
銘柄 | ✔ 口座タイプごとに銘柄が異なる ✔ NFT・DeFi・Coins区分がある |
取引条件 | ✔ ストップレベルが銘柄ごとに異なる ✔ 銘柄ごとに最低取引量が異なる ✔ ドル建て以外の銘柄もある |
ここから詳しく解説していきます。
FXGT仮想通貨FXスワップポイントの注意点
FXGTの仮想通貨FX(暗号資産FX)では、スワップポイントの仕組みが非常に複雑になっています。
以下の3点に注意しましょう。
✔ 仮想通貨はスワップフリーの適用外
✔ 一部でスワップポイントが4時間おき
✔ マイナススワップが高い
仮想通貨はスワップフリーの対象外
FXGTはFX通貨ペアなどを対象にスワップフリーのサービスを提供していますが、仮想通貨は対象外です。
以前は仮想通貨銘柄でもスワップフリーを提供していましたが、現在は対象外に変更されました。
特に仮想通貨はスワップポイントの負担が大きいため、現在仮想通貨銘柄でスワップフリーを提供しているのはExness(エクスネス)のみです。
一部でスワップポイントが4時間おき
FXGTでは、Crypto Max口座と一部の仮想通貨区分(NFT・DeFi)でスワップポイントが4時間おきに徴収されます。
FX通貨ペアと同様に1日1回徴収される口座タイプ・銘柄とは以下の違いがあります。
- スワップ3倍デーがない
- スワップの金額を事前に確認することができない
FXGTでは仮想通貨を土日も24時間取引できますが、MT4・MT5のデフォルトのスワップ徴収機能が平日限定なので、FX通貨ペアと同様にスワップ3倍デーがサーバー時間金曜日(日本時間土曜日朝)に設定されています。
Crypto Max口座とNFT・DeFi区分の仮想通貨はMT4・MT5のデフォルトのスワップ徴収機能以外を使ってスワップポイントを徴収しているので、このような制限がなく、土日も含めて均等にスワップが徴収されます。
3倍デーを気にしなくていいのはメリットだね
また、通常はMT4・MT5に表示される情報からスワップポイントの金額を計算することができますが、デフォルトのスワップ徴収機能以外を使っている関係上、4時間ごとに徴収される銘柄ではスワップポイントの金額を事前に確認することができません。
以前はFXGT公式サイトからスワップポイントの目安を確認できましたが、現在は情報が掲載されていません。事前にスワップポイントを確認しておきたい方はデモ口座でポジションを持つか、サポートチームに問い合わせをしてください。
マイナススワップが高い
売りも買いもマイナススワップに設定している海外FX業者が多いですが、FXGTでは片方がプラスに設定されています。
その代わり、マイナススワップは海外FX業者の中でも高い水準です。
2024年2月時点のビットコインのスワップポイントを比較すると以下のようになります(1BTC=5万ドル、1ドル150円で計算)
海外FX業者 | 買いスワップ | 売りスワップ |
Exness ゼロ口座 | 0円 | |
XS エリート口座 | 約-6300円 | |
FXGT プロ口座 | 約-5600円 | 約1800円 |
XMTrading 極口座 | 約-3300円 | |
Titan FX ブレード口座 | 約-4200円 | 約-2100円 |
FXGTはスワップポイントが高いため、短期売買に向いている海外FX業者です。
FXGT仮想通貨FXボーナスの注意点
FXGTの仮想通貨FX(暗号資産FX)では、一部の口座タイプ(スタンダード+・ミニ・クリプトマックス)でボーナスを利用できます。
ボーナスを利用する際は以下の点に注意しましょう。
✔ ボーナス対象外口座はスプレッドが広い
✔ 100%入金ボーナスは初回か2回目の入金
ボーナス対象外口座はスプレッドが広い
FXGTでは、ボーナスが受け取れる口座タイプと受け取れない口座タイプが分かれています。
ボーナスあり | スタンダード+ ミニ クリプトマックス |
ボーナスなし | プロ口座 ECN口座 |
ボーナスが受け取れないプロ口座やECN口座はその分スプレッドが狭いというメリットがあります。
海外FX業者はボーナスありで取引コストが高い口座タイプと、ボーナスなしで取引コストが安い口座タイプを区別して提供しているので、FXGTでもどちらを選ぶのか検討してから口座を開設してください。
FXGTの利用が初めての方は、まずスタンダード+口座やクリプトマックス口座を開設して無料でもらえる15,000円の口座開設ボーナスを受け取ってから、スプレッドの狭いプロ口座やECN口座を検討するのがおすすめです。
初回・2回目の入金ボーナスが優遇される
FXGTは100%入金ボーナスを提供していますが、100%入金ボーナスを受け取れる入金のタイミングは初回のみです。2回目以降の入金からボーナスは50%になり、3回目以降は25%になります。
原資を一気に倍にできるため海外FXトレーダーに人気の100%入金ボーナスですが、XMTradingのように何度入金しても設定されたボーナス上限に達するまでは100%入金ボーナスを受け取れる海外FX業者もあれば、FXGTのように「新規入金者のみの特別サービス」として入金タイミングに制限を付けていることもあります。
初回入金ボーナス(Welcomeボーナス)と2回目入金ボーナスの上限額まで受け取れるように、入金はまとめてした方がお得です。
ボーナス | ボーナス率 | 上限金額 |
Welcomeボーナス | 100% | 8万円 |
2回目入金ボーナス | 50% | 15万円 |
Ultimate Lotaltyボーナス | 25% | 120万円 |
FXGT仮想通貨FXレバレッジの注意点
FXGTの仮想通貨FX(暗号資産FX)では、取引量に応じてレバレッジが引き下げられる「ダイナミックレバレッジ」を採用しています。
複雑な仕組みなので、以下の2点に注意しましょう。
✔ 口座タイプ・銘柄で異なる
✔ レバレッジ引き下げスピードが速い
口座タイプ・銘柄で異なる
FXGTのダイナミックレバレッジは、口座タイプ・銘柄によって異なります。
口座タイプ別ではクリプトマックス(Crypto Max)口座とその他の口座タイプに分けられ、それぞれ3つの銘柄区分があります。
口座タイプ | ダイナミックレバレッジの区分 | 最大レバレッジ |
スタンダード+口座 ミニ口座 プロ口座 ECN口座 | ビットコイン(BTC) イーサリアム(ETH) ライトコイン(LTC) ビットコインキャッシュ(BCH) XRP | 1000倍 |
エイダコイン(ADA) ポルカドット(DOT) ステラルーメン(XLM) | 1000倍 | |
ドージコイン(DOGE) 柴犬コイン(SHB) NFT区分の仮想通貨 DeFi区分の仮想通貨 | 50倍 | |
Crypto Max口座 | ビットコイン(BTC) イーサリアム(ETH) ライトコイン(LTC) ビットコインキャッシュ(BCH) XRP | 500倍 |
イオス(EOS) モネロ(XMR) マイクロビットコイン(MBT) | 1000倍 | |
ドージコイン(DOGE) 柴犬コイン(SHB) Coins区分の仮想通貨 | 50倍 |
クリプトマックス口座は仮想通貨に特化した口座タイプですが、ビットコイン(BTC)等の主要仮想通貨のレバレッジは最大500倍です。一方そのほかの口座タイプは最大1000倍です。
一見するとそのほかの口座タイプの方が有利に見えますが、クリプトマックス口座の方がレバレッジが引き上げられるスピードが遅いので、5万ドル(1BTC=5万ドルのとき1ロット)以上を取引する場合はクリプトマックス口座の方が有利になります。
上級者向けなんだね!
ポジション量 | スタンダード+口座等 | Crypto Max口座 |
5,000ドル未満 | 1000倍 | 500倍 |
1万ドル未満 | 800倍 | |
2万5000ドル未満 | ||
5万ドル未満 | 400倍 | 400倍 |
10万ドル未満 | 100倍 | |
20万ドル未満 | 50倍 | 100倍 |
50万ドル以上 | 20倍 | 20倍 |
上記のように、5万ドル以上50万ドル未満(1BTC=5万ドルのとき1ロット~10ロット)ではクリプトマックス口座の方が高いレバレッジが利用できます。
レバレッジ引き下げスピードが速い
FXGTのダイナミックレバレッジは、レバレッジ引き下げのスピードが速いことも特徴です。
2万5000ドル以上のポジションを持つとレバレッジ400倍に引き下げられますが、この金額は1BTC=5万ドルで計算すると0.5ロットです。
レバレッジ1000倍は、Exness(エクスネス)の無制限レバレッジのような少額トレーダー向けの限定的なサービスと考えて証拠金を考えた方がわかりやすいでしょう。
ダイナミックレバレッジは計算が大変だから面倒な人は最初から400倍で計算してもいいかも
FXGTのスタンダード+口座で10万ドル、つまり1BTC=5ドルの計算で2ロット以上を保有すると、レバレッジがさらに100倍に引き下げられてしまいます。
これはほかの海外FX業者と比較しても低い水準です。海外FX業者のレバレッジは以下の記事で比較しています。
FXGT仮想通貨FX銘柄の注意点
FXGTは豊富な仮想通貨(暗号資産)銘柄がウリの海外FX業者です。
銘柄が多いこともあり少しややこしいので、以下の2点に注意しましょう。
✔ 口座タイプごとに銘柄が異なる
✔ NFT・DeFi区分がある
口座タイプごとに銘柄が異なる
一般的な海外FX業者では、取引できる暗号資産が多い口座タイプと、そのうちの一部のみを提供する口座タイプが用意されることが多いです。しかしFXGTでは、口座タイプごとに取引できる仮想通貨銘柄がバラバラです。
そのため、自分が取引したい仮想通貨銘柄の含まれる口座タイプを選択する必要があります。
プロ口座・スタンダード+口座・ECN口座のグループとCrypto Max(クリプトマックス)口座・ミニ口座のグループの2種類があり、それぞれのグループではプロ口座とCrypto Max口座が最も銘柄数が多いです。
口座タイプ | 暗号資産の種類 |
プロ口座 | 25種類 |
スタンダード+口座 | 10種類 |
ECN口座 | 10種類 |
Crypto Max口座 | 18種類 |
ミニ口座 | 8種類 |
詳しくは、こちらの記事にまとめています。
NFT・DeFi・Coins区分がある
公式サイトの説明がわかりにくいですが、FXGTは仮想通貨をNFT・DeFi・Coinsなどの区分で分けており、この区分によってレバレッジやスワップポイントが適用される方法が異なります。
区分 | 内容 |
Cryptos(主要仮想通貨) | ビットコインなどを含む主要仮想通貨 |
DeFi | DeFi関連銘柄 |
NFT | NFT関連銘柄 |
Coins | ソラナ |
Synthetics | ビットコインとCFD銘柄のペア |
MH Cryptos | Crypto Max口座専用の仮想通貨 |
この区分が影響するのは、プロ口座で一部の仮想通貨が4時間おきのスワップ徴収になることと、ダイナミックレバレッジの仕組みです。
FXGT仮想通貨FX取引条件の注意点
FXGTの仮想通貨FX(暗号資産FX)を取引するでは以下の3点に注意してください。
✔ ストップレベルが銘柄ごとに異なる
✔ 銘柄ごとに最低取引量が異なる
✔ ドル建て以外の銘柄もある
ストップレベルが銘柄ごとに異なる
FXGTは、ストップレベルも各銘柄ごとに設定されているため確認が必要です。
「ストップレベル」とは、現在のレートからどれだけ離れた場所に決済のための予約注文(指値・逆指値注文)を入れられるかを示す数値です。
BTCUSDのストップレベルが7.2ドルだった場合、例えば現在レートが1BTC=55,000ドルだとすると、上下に7.2ドル、つまり55,007.2~54,992.8ドルの範囲には決済予約注文を入れることができないということになります。
FXGTの主要な仮想通貨銘柄のストップレベルはこのようになっています。
銘柄名 | ストップレベル |
BTCUSD | 1.8ドル |
ETHUSD | 0.11ドル |
LTCUSD | 0.099ドル |
以前は多くの海外FX業者がストップレベルを採用していましたが、ユーザーからの評判はよくないため、廃止する海外FX業者も増えています。FXGTも数年前の水準からはストップレベルがかなり引き下げられていますが、完全廃止には至っていません。
ストップレベルはMT4・MT5の「仕様」から確認できます。
銘柄ごとに最低取引量が異なる
仮想通貨はコイン1枚分の金額が大きく異なるので、FXGTに限らず他の海外FX業者でも、銘柄ごとに最低取引量が異なります。
例えば、ビットコイン(BTC)は0.01ロットから注文できますが、元々の価格が数十~数百ドルと安いライトコイン(LTC)は1ロットからしか注文できません。下記のように、小数点以下のロット数は入力できない仕様になっています。
レバレッジはロット数ではなくポジションの金額で計算されるため、ロット数は多くなっても問題ありませんし、発注できない取引量を入力した場合はエラー音が鳴るだけなので、実質的な問題は発生しないでしょう。
ただし、レバレッジをかけた取引でまとまった損益を出すためには1000ロットなど高い数値を入力する必要が出てくるため、FXのロットに慣れた人にとっては緊張する操作になるかもしれません。
ドル建て以外の銘柄もある
FXGTでは、ドル建て以外にも円建て、ユーロ建て、BTC建ての銘柄が用意されています。
ただし、基本的にドル建てが最もスプレッドが狭く、他の銘柄ペアは相対的にコスト高になってしまいます。
ドル建てを選んでも、損益は口座の基本通貨(つまり、円口座なら円)で表示されるので、基本的にはドル建ての銘柄ペアをおすすめします。
ドル建て以外の銘柄は、ドル円やユーロドルの値動きを加味してトレード戦略を組みたい方向けです。こちらの記事に詳しくまとめました。
FXGT仮想通貨FXの注意点を覚えて取引しよう!
FXGTに限らず、最近海外FX業者では仕組みが複雑化する傾向にあります。
各海外FX業者がなんとかサービスをよくしようと競争した結果、良い取引条件が複雑な条件付きで提供されるようになったからです。
FXGTの仮想通貨FXでは、特にレバレッジやスワップポイントの仕組みをよく理解して取引すると、予期せぬ損失が発生することを防げます。
コメント