海外FX業者の仮想通貨スペックを比較! スプレッド・銘柄数・レバレッジ・スワップポイントに注目

海外FX業者の仮想通貨(暗号資産)銘柄はおまけのような扱いであまり取引条件がよくない時期もありましたが、最近は仮想通貨に力を入れる海外FX業者も増えてきています。

今回は仮想通貨取引が出来る海外FX業者の中でも特におすすめな業者を、スプレッド・銘柄数・レバレッジ・スワップポイントの観点から解説していきます。

目次

仮想通貨のスプレッドが最も狭い海外FX業者は?

仮想通貨(暗号資産)取引の利益に影響するのはスプレッドとスワップポイントです。

仮想通貨はFX通貨ペアと比べて海外FX業者ごとのスプレッドの違いが大きい傾向があります。

よく取引されるビットコインとイーサリアムのスプレッドを比較しました。

ビットコイン

ビットコイン(BTC)のスプレッドが狭い海外FX業者は、Exness(エクスネス)、FXGTXSです。手数料をスプレッドに換算すると次のようになります。

海外FX業者スプレッド(手数料含む)

Exnessゼロ口座
約17ドル
(手数料分11ドル)

XSエリート口座
約13ドル
(手数料分6ドル)

FXGTプロ口座
約25ドル

XMTrading極口座
約27ドル

Titan FXブレード口座
約25ドル

ビットコインのスプレッドの狭さではもともとExnessが有名でした。しかし、Exnessの幹部が移籍してCEOに就任したXSはもっと狭いスプレッドを提供しています。安定した大手海外FX業者を利用したい方はExness、スプレッドが一番狭い海外FX業者がいい方はXSがおすすめです。

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Exnessでは以前はさまざまな仮想通貨が取引できましたが、現在は銘柄数をメジャーな3つ(ビットコイン・イーサリアム・ライトコイン)に絞っています。

FXGTXMTradingTitan FXは最もスプレッドの狭い口座タイプでもExnessXSと比較するとスプレッドが広くなっています。丁寧なサポートやFX通貨ペアの取引条件など、そのほかの魅力を感じる場合に利用するのがいいでしょう。

イーサリアム

イーサリアム(ETH)のスプレッドが狭い海外FX業者は、Exness(エクスネス)、FXGTXSです。手数料をスプレッドに換算すると次のようになります。

海外FX業者スプレッド(手数料含む)

Exnessゼロ口座
約1.5ドル
(手数料分1.25ドル)

XSエリート口座
約2.1ドル
(手数料分0.6ドル)

FXGTプロ口座
約2ドル

XMTrading極口座
約2.7ドル

Titan FXブレード口座
約7.6ドル

イーサリアムのスプレッドはExnessが最も狭いです。その次はXSFXGTで、0.5ドル分高くなります。

XMTradingはやや広め、Titan FXはかなり広めになるので、特に取引したい銘柄がある場合以外は、上位3社を利用するのがおすすめです。

▼仮想通貨の銘柄数が多い海外FX業者は?

仮想通貨銘柄のスワップポイントが有利な海外FX業者は?

仮想通貨取引ではスワップポイントも重要です。FX通貨ペアではプラススワップの場合もありますが、仮想通貨銘柄では売りも買いもマイナススワップになっていることが多いです。

スワップポイントの負担が重いと収益を上げにくくいため、Exness(エクスネス)の提供するスワップフリーのサービスが人気です。

Exnessはスワップフリー

Exnessはスワップフリーのサービスが充実した海外FX業者で、全口座タイプで利用できます。

たぬき

自動的に適用されるから便利だね

「スタンダードスワップフリー」と「優待スワップフリー」の2種類があり、「優待スワップフリー」の方が対象が広いです。「優待」という名称ですが、全ユーザーが利用できます。

スタンダードスワップフリーは仮想通貨銘柄3種類(BTCUSD、ETHUSD、LTCUSD)のみ対象で、ドル建て以外の仮想通貨銘柄(BTCJPYなど)やFX通貨ペアなどのほかの区分は対象外です。

優待スワップフリーになると、ドル建て以外の取引ペアも含めた全ての仮想通貨銘柄がスワップフリーになります。そのほか、取引量の多いFX通貨ペアやゴールド、株式、インデックスにもスワップフリーが適用されます。

らっこ

Exnessの優待スワップフリーは海外FX業者の中でも人気だよ

「優待スワップフリー」は口座開設をすると自動的に利用できるようになりますが、トレードをほとんどせずに長期間ポジションを保有するなどの使い方をすると、Exnessの判断でスタンダードスワップフリーに引き下げられてしまいますので注意が必要です。

スワップポイントは一長一短

仮想通貨は「スワップポイント」という名称を使ってはいますが、FX通貨ペアのように金利の低い通貨を買っているトレーダーが金利の高い通貨を買っているトレーダーに渡すという仕組みではありません。

そのため、海外FX業者によってスワップポイントの設定方針はさまざまです。大きく分けて以下の3パターンがあります。

  1. 売り・買い同額のマイナススワップ
  2. 売り・買い両方マイナスだが一方が高い
  3. 片方がプラススワップ

2024年2月時点のビットコインのスワップポイントを比較しました。(1BTC=5万ドル、1ドル150円で計算)

海外FX業者買いスワップ売りスワップ

Exness
ゼロ口座
0円

XS
エリート口座
約-6300円
パーセンテージ:-30

FXGT
プロ口座
約-5600円
ポイント:-3700
約1800円
ポイント:1150

XMTrading
極口座
約-3300円
ポイント:-2176.29

Titan FX
ブレード口座
約-4200円
パーセンテージ:-20
約-2100円
パーセンテージ:-10

XSXMTradingは、売りも買いも同額のマイナススワップです。

たぬき

シンプルでわかりやすいね

一方、Titan FXはどちらもマイナススワップですが、売りの方が安く設定されています。

FXGTは売りスワップがプラスに設定されている珍しいパターンです。プラススワップがつく分、買いにつくマイナススワップはほかの海外FX業者よりも大きくなっています。

このように、海外FX業者によって特徴が異なるので、自分のトレードスタイルにあった海外FX業者を選ぶのがおすすめです。

海外FX業者の仮想通貨のスワップポイントの水準はよく変更されるので、こまめに確認するのがおすすめです。

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仮想通貨の銘柄数が多い海外FX業者は?

仮想通貨(暗号資産)の取り扱い銘柄の豊富さは、「仮想通貨の種類の数」と「取引ペアの数」の両方で判断できます。

海外FX業者の仮想通貨銘柄は、ビットコイン/ドルとビットコイン/円など、同じ仮想通貨でもペアとなる法定通貨が異なるものがあります。

たぬき

仮想通貨とゴールドなどのCFDのペアもあるよ

例えば、取引ペアの総数は50種類でも、すべての仮想通貨にドル建てと円建ての取引ペアがあった場合、仮想通貨の種類は25種類になります。

多くの仮想通貨から取引チャンスを見つけたい場合は「仮想通貨の種類の数」が多い海外FX業者を選び、法定通貨の値動きも含めて戦略を組み立てたい方は「取引ペアの数」も加味して選ぶのがおすすめです。

最も種類が多いのはXMTrading

仮想通貨に力を入れている海外FX業者の「仮想通貨の種類の数」と「取引ペアの数」をめとめました。

海外FX業者仮想通貨の種類仮想通貨の取引ペア

XMTrading
5358

IS6FX
3768

HFM
3540

FXGT
25(+8)56

Titan FX
2550

XS
88

Exness
310

仮想通貨の種類が最も多いのはXMTradingで、53種類です。IS6FXHFMは種類は多いものの、取引条件がそこまで優れていないため、仮想通貨取引のヘビーユーザーにはそれほど人気はありません。

FXGTTitan FXは取引条件とのバランスがいい海外FX業者です。

FXGTは取引可能な銘柄が口座タイプごとに異なり、最も多いプロ口座で25種類取引できるのに加え、仮想通貨専門のCrypto Max口座でしか取引できない銘柄も8種類あります。

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Exnessは3種類のみに大幅削減

仮想通貨取引で有名な海外FX業者のExness(エクスネス)は、ビットコイン(BTC)・イーサリアム(ETH)・ライトコイン(LTC)の3種類のみの取り扱いです。

Exnessは以前は数十種類の仮想通貨の取引ができましたが、あまりユーザーの需要がなかったため、人気の3種類に絞った提供に変更したようです。

銘柄数の少ない海外FX業者はあまり取引条件がよくないことが多いですが、Exnessは例外です。

仮想通貨銘柄のレバレッジが高い海外FX業者は?

海外FX業者で仮想通貨(暗号資産)銘柄を取引する際は、レバレッジも重要です。

Bybit(バイビット)などの仮想通貨取引所と比較するとレバレッジはおおむね高めに設定されていますが、海外FX業者によっては100倍など低めになってしまいます。

仮想通貨は価格変動リスクが高いため、FX通貨ペアなどに適用される基本のレバレッジよりもレバレッジが制限されているケースが多いため、事前に確認するようにしてください!

価格変動リスクが高い銘柄は、ゼロカットが発生して海外FX業者の損失になるリスクが高いため、レバレッジが制限されます。

また、仮想通貨銘柄はポジション保有量に応じて利用できるレバレッジを引き下げる「ダイナミックレバレッジ」など、レバレッジ制限がかかりやすい仕組みがある場合があります。

そのため、レバレッジ重視の方は「最大レバレッジ」と「最大レバレッジが利用できる条件」の2点を確認するのがポイントです。

最大レバレッジはFXGT

海外FX業者の仮想通貨銘柄の最大スプレッドと証拠金要件は以下のようになっています。

海外FX業者最大レバレッジレバレッジ制限

Exness
400倍経済指標時・週末のレバレッジ制限

XS
500倍(BTC・ETH)
20倍(そのほか)
ダイナミックレバレッジ

FXGT
1000倍ダイナミックレバレッジ

XMTrading
500倍ダイナミックレバレッジ

Titan FX
100倍なし

最大レバレッジが最も高い海外FX業者はFXGTで、1000倍です。FX通貨ペアよりレバレッジが低く抑えられがちな仮想通貨でも1000倍を提供しているのは、仮想通貨銘柄に力を入れているFXGTならではです。

ExnessXMTradingXSは400~500倍で、最大レバレッジにはあまり差はありません。レバレッジ制限の条件の方が差が大きいので、こちらも確認しましょう。

ダイナミックレバレッジ

FXGTXSXMTradingが採用している「ダイナミックレバレッジ」は、ポジション量に応じてレバレッジを引き下げていく仕組みです。

仮想通貨のレバレッジがFX通貨ペアより制限される理由は、値動きが激しくゼロカットになったときの海外FX業者の負担が多いからです。
ポジション量が少なければもしゼロカットになっても負担は少ないため、ポジション量が少なければ少ないほど高いレバレッジが利用できるダイナミックレバレッジを採用している海外FX業者が多いです。

ダイナミックレバレッジがあると、トレーダーが日常的にトレードするポジション量によって、どの海外FX業者のレバレッジが有利なのかがわかりにくくなります。

ビットコイン(BTC)について各海外FX業者のダイナミックレバレッジを比較しました(XMTradingは1BTC=5万ドルで計算)。


XS

FXGT

XM
5,000ドル未満500倍1000倍500倍
1万ドル未満800倍
5万ドル未満400倍
10万ドル未満100倍
20万ドル未満200倍50倍
50万ドル未満20倍
100万ドル未満50倍
150万ドル未満25倍250倍
200万ドル未満10倍
325万ドル未満5倍
575万ドル未満50倍
575万ドル以上1倍

簡単にまとめると、FXGTは最大が高い代わりにレバレッジ引き下げのペースが速いです。取引量が1万ドル(1BTC=5万ドルのとき0.2BTC)を超えるともうXSXMTradingよりもレバレッジが不利になってしまいます。

XMTradingは大手海外FX業者だけあって制限のかかるペースが緩やかなので、取引量がそれなりに多いトレーダーにはおすすめです。

詳しくはこちらの記事で紹介しています。

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Exnessはスプレッドも狭くスワップフリーを提供しているため仮想通貨トレーダーに人気の海外FX業者ですが、仮想通貨銘柄の種類は少ないというデメリットがあります。

仮想通貨を取引できる海外FX業者を選ぶ際には、単にスプレッドを見るだけでなく、自分のトレードスタイルに応じて、銘柄数、レバレッジ、スワップポイントなど、さまざまな観点から選ぶのがおすすめです。

スワップフリーやハイレバレッジのメリットが大きいため、ビットコインやイーサリアムなど、メジャーな仮想通貨のトレードのみの人は、Exnessが一番おすすめです。

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