イーサリアム(ETH)は、ビットコインに次ぐ時価総額第2位の仮想通貨です。
イーサリアムが発行されたイーサリアムブロックチェーンは、スマートコントラクトと呼ばれるプログラムをブロックチェーン上で実行できる機能を持ち、分散型金融(DeFi)やNFTなどのWeb3.0サービスの基盤となっています。今後も技術的な進化や社会的な需要によって価値が高まると期待されているイーサリアムですが、どのような特徴があるのでしょうか?
この記事では、イーサリアムの特徴や今後の将来性、おすすめの購入方法について解説します。
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イーサリアムの特徴
イーサリアム(ETH)は、同名のブロックチェーンである「イーサリアムブロックチェーン」上で発行された仮想通貨です。
このため、イーサリアム(ETH)の価格はイーサリアムブロックチェーンの性能にも大きく影響を受けます。

時価総額第1位の仮想通貨であるビットコインとの違いも含め、まずはイーサリアムの特徴を3つ紹介します!
- 時価総額第2位の仮想通貨
- 分散型アプリケーション
- NFT
時価総額第2位の仮想通貨
イーサリアム(ETH)は、ビットコインに次ぐ時価総額第2位の仮想通貨として長年その地位を維持しています。この高い時価総額は、イーサリアムブロックチェーンの技術的革新性と幅広い用途が市場に評価されていることを示しています。

後で詳しく解説しますが、イーサリアムブロックチェーンには、ビットコインにはないスマートコントラクトや分散型アプリケーションの機能があり、単なる送金用途を超えてアプリケーションの基盤となることができます。
そのため、イーサリアム(ETH)価格には、プラットフォームとしての可能性の評価も反映されています。
分散型アプリケーション
イーサリアムブロックチェーンは、分散型アプリケーション(DApps)を開発・運用するための主要なプラットフォームとして機能しています。DAppsは中央集権的な管理者を必要とせず、ブロックチェーン上で動作する革新的なアプリケーションです。
DAppsが開発・運用できるのは、イーサリアムブロックチェーンにスマートコントラクトの機能があるためです。スマートコントラクトとは、例えば「自販機に150円を入れたらジュースが出てくる」といったような、ある動作に対して自動的な反応が起きるようにプログラムすることです。
イーサリアムのスマートコントラクト機能を利用することで、金融、ゲーム、社会インフラなど、様々な分野でDAppsの開発が可能となり、新しいビジネスモデルや社会システムの創造につながっています。
このようなスマートコントラクトの機能は、最初の仮想通貨であるビットコインには不足していました。イーサリアムの登場でこの機能の評価が高まり、後発の仮想通貨に多く採用されました。現在では、ビットコインでも同様の機能が実現できるよう取り組みが行われています。
NFT
イーサリアムブロックチェーンは、NFT(非代替性トークン)の主要な発行・取引プラットフォームとして広く利用されています。NFTでは、デジタルアート、ゲーム内アイテム、仮想不動産など、ほかと区別できるデジタル資産を表現することができます。
イーサリアム1枚(1ETH)は他人の持つイーサリアム1枚と交換しても価値は変わりません。一方、NFTはそれぞれが固有の価値を持つため、代替できません。このような性質から非代替性トークンという名称がつけられました。
イーサリアムのERC-721やERC-1155などのトークン規格により、NFTの作成、所有権の証明、取引が可能になり、デジタル資産の新しい経済圏を生み出しています。この機能により、クリエイターや投資家に新たな機会を提供し、デジタルコンテンツの価値創造に革命をもたらしています。
NFTのようなアートやアイテムを取引できる機能も、当初はビットコインブロックチェーンには存在しませんでした。NFTブームが起きたことで、このような機能をビットコインブロックチェーンにも追加するための取り組みが行われ、NFTに似た「インスクリプション」という機能が誕生しました。
イーサリアムの価格推移

イーサリアムの誕生からこれまでの価格推移をTradingViewのチャートで見ていきましょう!

- 2015年7月 : イーサリアム誕生 価格:0.31ドル
- 2016年3月 : ICO実施 価格:0.94ドル
- 2016年5月 : DAO攻撃事件発生 価格:21.50ドル
- 2017年1月 : 初の「アルファ取引所」開設 価格:10.42ドル
- 2017年5月 : イーサリアムの価格が100ドルを超える 価格:100.00ドル
- 2017年6月 : 価格が1,500円を突破するも、その後下落 価格:419.51ドル
- 2018年1月 : イーサリアム・クラシックの攻撃事件発生で下落 価格:1,217.37ドル
- 2018年2月 : 価格下落、下落相場の始まり 価格:861.39ドル
- 2018年12月 : 価格急落、1ETH=80ドル代 価格:83.08ドル
- 2019年6月 : 価格上昇、1ETH=300ドル代 価格:311.17ドル
- 2020年2月 : 1ETH=200ドル台から再び値上がり 価格:290.57ドル
- 2020年12月 : 1ETH=700ドル台到達 価格:731.92ドル
- 2021年1月 : 1ETH=1,400ドル到達 価格:1,432.46ドル
- 2021年5月 : 1ETH=4,000ドル到達 価格:4,312.11ドル
- 2021年6月 : 1ETH=2,000ドルまで急落 価格:2,303.47ドル
- 2021年11月:1ETH=4,000ドルに回復 価格:4,644,43ドル
- 2022年5月:1ETH=1,000ドル代に急落 価格:1,972,64ドル
- 2024年5月 : 1ETH=3,700ドル台に回復 価格:3,760.03ドル
- 2024年8月 : 1ETH=2,500ドル台に下落 価格:2,513.39ドル
- 2024年11月 : 1ETH=3,100ドル台に回復 価格:3,115.66ドル
イーサリアムの価格推移は紆余曲折があり、市場需要の変化や様々な要因によって変動してきました。
イーサリアムの価格推移を3つの時期に分けてみてみましょう!
- 2021年に史上最高値を記録
- 仮想通貨の冬で1000ドル割れ
- ビットコインほど回復できず
2021年に史上最高値を記録
2021年は、イーサリアムにとって記録的な年となりました。年初から急激な上昇を見せ、5月には史上最高値となる4300ドル超えを記録しました。この急騰の背景には、DeFiやNFTブームによるイーサリアムネットワークの需要増加、機関投資家の参入、そしてイーサリアム2.0のアップグレードへの期待がありました。
しかし、年後半には価格の変動が激しくなり、市場の不安定さを示しました。

仮想通貨の冬で1000ドル割れ
2022年に入ると、マクロ経済の悪化や規制懸念などにより、仮想通貨市場全体が下落トレンドに入りました。この「仮想通貨の冬」と呼ばれる時期に、イーサリアムの価格も大きく下落し、6月には1,000ドルを割り込む場面もありました。
この期間中、テラ/ルナの崩壊やFTXの破綻など、業界全体に影響を与える大きな出来事が続き、投資家心理が冷え込みました。

ビットコインほど回復できず
2023年以降、仮想通貨市場は徐々に回復の兆しを見せ始めましたが、イーサリアムの回復ペースはビットコインに比べて緩やかでした。
以下の図で、緑と赤のローソク足チャートがイーサリアム、紫のラインがビットコインです。過去にはおおむね同じタイミングで上昇・下落していましたが、2024年後半は大きく差が開いています。

イーサリアムは2024年3月には3,600ドル台まで回復しましたが、その後再び下落し、年末にかけて3,100ドル台で推移しています。ビットコインは2024年年末にかけて何度も史上最高値を更新しましたが、イーサリアムは上昇の勢いがにぶく、2021年11月に記録した史上最高値を更新できていません。
この期間中、イーサリアムは技術的な進化を続け、シャーディングの実装やレイヤー2ソリューションの発展など、スケーラビリティの向上に向けた取り組みを進めていますが、価格面ではビットコインほどの勢いを取り戻せていない状況が続いています。
イーサリアムの今後の価値はどうなる?
イーサリアム(ETH)の将来価値については、市場の動向や需要によって変動するため、予想することは容易ではありません。
ただし、以下のような点がイーサリアムの価値向上につながると考えられています。
- ブロックチェーンのアップグレード
- エコシステムの成長
- 規制環境・マクロ経済要因
ブロックチェーンのアップグレード
ブロックチェーンはアップグレードと呼ばれる機能強化が行われることがあります。アップグレードの内容が評価されるものであれば、価格の上昇要因になります。
イーサリアムブロックチェーンは、2022年に大規模なアップデート「Ethereum 2.0」を完了しました。このアップデートでは、コンセンサスアルゴリズムがPoW(プルーフ・オブ・ワーク)からPoS(プルーフ・オブ・ステーク)に変更されました。
PoW(プルーフ・オブ・ワーク)とPoS(プルーフ・オブ・ステーク)はブロックチェーンに記録される内容に間違いがないかを確認する作業のやり方(コンセンサスアルゴリズム)のことです。確認作業に貢献した人に報酬として新規発行される仮想通貨が付与されます。2つの違いを簡単に説明すると、PoWでは大きな計算能力を持つ人が報酬を受け取りやすく、PoSではそのブロックチェーンのトークンを多く保有し、ステーキングした人が報酬を受け取りやすいです。
Ethereum 2.0により、イーサリアムはエネルギー消費を大幅に削減し、セキュリティやスケーラビリティを向上させました。コンセンサスアルゴリズムが変更された結果、イーサリアム(ETH)を保有し、ブロックチェーンに預け入れると報酬を受け取れるステーキングの仕組みが実装され、イーサリアムの魅力を高めました。

イーサリアムブロックチェーンは継続的な技術革新を行っており、その後もペクトラ(Pectra)などの大規模なアップデートが予定されています。これらのアップグレードにより、スケーラビリティの向上、セキュリティの強化、ユーザビリティの改善が期待されています。特に、ガス効率の改善やスマートコントラクトのアップグレード可能性の導入は、イーサリアムの価値向上に大きく貢献する可能性があります。
エコシステムの成長
イーサリアムブロックチェーン上で構築される分散型アプリケーション(DApps)、分散型金融(DeFi)プロトコル、NFTプラットフォームなどを含めて、イーサリアムブロックチェーンとその周辺の機能・サービスを「エコシステム」と呼びます。エコシステムが拡大することも基盤となるイーサリアムブロックチェーンの評価を高めます。
特にレイヤー2ソリューションの成長は注目に値し、イーサリアムの需要を大きく押し上げる要因となっています。また、機関投資家の参入や企業での採用拡大も、エコシステムの成長と価値向上に寄与しています。
レイヤー2とは、基盤となるブロックチェーンの上に構築され、機能を追加する仕組みのことです。
規制環境・マクロ経済要因
規制環境やマクロ経済要因の変化は、イーサリアム(ETH)の価値に大きな影響を与える可能性があります。2024年にはイーサリアムETFが承認されたことが話題になりました。ETFで取引できるようになったことで、機関投資家の参入が促進されました。
また、金利政策などのマクロ経済要因も、暗号資産市場全体に影響を与え、イーサリアムの価値変動の要因となります。リスク資産である仮想通貨は基本的に、金利が高ければ下落する傾向があり、逆に金利が低ければ上昇する傾向があります。
トランプ大統領が再選したことで先行きが不透明になってきましたが、基本的にはアメリカは2025年以降に金融緩和に向かうとされています。このため、イーサリアムなどの暗号資産全般には有利になります。
以上のように、イーサリアムは技術的な進化や社会的な需要によって価値が高まると期待されています。しかし、イーサリアム(ETH)にも課題やリスクがあります。例えば、イーサリアム・キラーと呼ばれる競合プロジェクトが台頭してきており、イーサリアムの優位性を奪う可能性があります。
イーサリアムを購入する際の手順と注意点
イーサリアム(ETH)は基本的に仮想通貨取引所で購入します。一般的な流れは以下の通りです。
- 取引所アカウントの作成
- 入金
- イーサリアムの購入注文
- イーサリアムの保有と管理
取引所アカウントの作成
まずは、イーサリアム(ETH)を購入するための取引所アカウントを作成します。
仮想通貨業界は以前は匿名性を重視しており、本人確認(KYC)の必要なく取引ができましたが、現在は規制強化によりほとんどの取引所でKYCが必須になっています。

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入金
作成した取引所アカウントに入金します。
Bybit(バイビット)などの海外取引所を利用する場合は、日本円の銀行振込に対応していないため、国内取引所に日本円で入金して仮想通貨を購入し、それを送金する方法が一般的です。

銀行振込以外にも、クレジットカードでの入金に対応している仮想通貨取引所もあります。
ビットコインの購入注文
入金後、取引所の画面からビットコインの購入注文を出します。
国内取引所では、取引所が提示したレートで購入する「販売所」と、ユーザー同士が価格を提示し合って取引をする「取引所」(板取引)の2つの形式があります。
海外取引所では板取引の方が一般的です。

取引所によっては手数料が高いところもあるため、事前に比較検討することをおすすめします。
イーサリアムの保有と管理
購入したイーサリアム(ETH)は、取引所で保有することができます。
また、専用のウォレットアプリを利用して、自分で保有することもできます。
ウォレットアプリを使用する場合は、保管する仮想通貨が発行されたブロックチェーンに対応したものを使用する必要があります。イーサリアムブロックチェーンのウォレットとしてはMetaMaskが有名です。

最近は複数のブロックチェーンに対応したマルチチェーンウォレットも人気です。海外仮想通貨取引所Bybitのクラウドウォレットはイーサリアムやビットコインといった主要ブロックチェーンに対応しています。

イーサリアムを管理するウォレットは、アクセスするためのパスワードなどを忘れてしまうと中の仮想通貨が取り出せなくなってしまうリスクがあるため、パスワード類の管理は慎重に行いましょう。
取引所以外でイーサリアムを入手する方法
イーサリアム(ETH)を入手するのは取引所で購入する方法が基本ですが、これ以外にもあります。
- ステーキング
- キャンペーン
- P2P取引
ステーキング
イーサリアムはPoSに移行したことでステーキングに対応しました。
ステーキングでは、保有しているイーサリアムを預け入れると、新規発行された仮想通貨を受け取ることができます。
イーサリアムブロックチェーンに直接イーサリアムを預け入れることもできますが、これには32ETH以上の保有が必要で、一般のトレーダーには高額です。
このため、イーサリアムのステーキングは取引所などを経由するのが一般的です。
イーサリアムのステーキング報酬を受け取りながら、別の新興プロジェクトにもステーキングできる「再ステーキング(リステーキング)」も人気です。
キャンペーン参加
ポイ活のような形で、条件を満たしたらイーサリアムを受け取れるキャンペーンがいくつか開催されています。
Coincheckは、アンケートに回答することでイーサリアムを含む仮想通貨を獲得できる「Coincheckアンケート」というサービスを提供しています。
ただし、こうしたサービスは日本ではまだビットコインの方が数が多いです。
P2P取引
P2P取引とは、個人間で直接イーサリアムを売買することです。P2P取引では、オンラインやオフラインで他のユーザーと連絡を取り、価格や支払い方法などを決めてイーサリアムを交換します。
P2P取引では、自分の希望に合った条件でビットコインを購入することができるのですが、その反面、詐欺や盗難などのリスクや手数料などが問題となります。
まとめ
この記事では、イーサリアムの今後の将来性と購入方法について紹介しました。
イーサリアムは技術的な進化や社会的な需要によって価値が高まる可能性がありますが、競合プロジェクトや規制などの課題もあります。
イーサリアムを購入する際には、手数料やリスクや法律などに注意しながら自分に合った方法や取引所を選ぶことが大切です。イーサリアムの世界は日々変化しています。
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