グローバルの仮想通貨(暗号資産)市場では、基本的にBTCUSDなどのドル建て銘柄が取引されています。しかし、一部の海外FX業者では、BTCJPYなどの円建て銘柄が取引できます。
慣れている円表記の方が値動きを直感的に把握しやすいと考える方もいるかもしれませんが、実は、単に表記が何であるか以上の違いがあります。
どっちでもいいと思っていた人は要注意っコ
ざっくり説明すると、円建てやユーロ建ての仮想通貨は、スプレッドがドル建てと比較するとやや不利になっています。一方で、円建てやユーロ建てにすれば、円やユーロの値動きもトレード戦略に組み込めるというメリットがあります。
今回の記事では、BTCUSDとBTCJPYの違いについて詳しく紹介します。以下の点が知りたい方はぜひ読んでみてください!
- BTCUSDとBTCJPYは何が違う?
- BTCUSDとBTCJPYで損益はどれぐらい変わる?
- BTCUSDとBTCJPYはどちらを取引すればいい?
- BTCJPYが取引できる海外FX業者を知りたい
BTCJPYは国内仮想通貨取引所や海外FX業者で取引できる銘柄ですが、本記事では主に海外FX業者のBTCJPY(CFF取引)について紹介します。
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BTCUSDとBTCJPYの違いは?
BTCUSDとBTCJPYの違いは、レートが表示される単位です。BTCUSDはビットコイン(BTC)のレートがドル単位で表示され、BTCJPYは円単位で表示されます。
FXや仮想通貨の取引では、銘柄ペア名の右側に配置される銘柄がレートや損益計算の単位になります。MT5ではこの右側の銘柄のことを「プロフィット通貨」、MT4では「証拠金通貨」と呼びます。
トレードの損益は、「取引量×レートの値動きの幅」で計算されます。1BTCを買っていて6万ドルから5万ドルに値下がりしたら損益は「1枚×1万ドル=1万ドル」、同じように1BTCを買っていて損益が600万から500万に値下がりしたら損益は「1枚×100万円=100万円」です。プロフィット通貨はこのように損益の単位にもなります。
実際に取引するにあたっては、以下の特徴が重要です。
- ドル建て以外はスプレッドが広い
- 為替レートの影響を受ける
ドル建て以外はスプレッドが広い
仮想通貨はグローバル市場で通常ドル建てで取引されるため、円建てのBTCJPYの銘柄は、BTCUSDとUSDJPYを組み合わせた銘柄ペアになります。
円でBTCを買う場合は、一旦円でドルを買い、その後ドルでBTCを買っています。取引が2回に分けられるため、その分スプレッドが広くなります。
為替レートの影響を受ける
BTCJPYのレートはBTCUSDのレートにドル円レートをかけて算出されます。そのため、BTCJPYのレートは為替レートの影響を受けてしまいます。
BTCUSDの週足チャートを左、BTCJPYのチャートを右に並べてみました。基本的には似たような値動きですが一部には違いが出ています。
例えば右端から2番目のローソク足の色が違います。BTCUSDの方は陽線(上昇)、BTCJPYの方は陰線(下降)になっています。このローソク足の時期にはドル円が下落していたため、BTCJPYにも下方向の影響が出ています。
そのため、ビットコインが上昇するだろうと予想して買いポジションを持つ場合、ペアとなる通貨の価値が下がれば、買いポジションでの利益がその分増えることになります。つまり、買いポジションを持つなら、ドルと円のうち価値が下がりそうな方のペアを選べば、より利益が上がる可能性があるということです。
仮に、「ドルは利上げ期待により上昇トレンドが強いので、円の方が価値が下がりそう」と予想したなら、BTCJPYでポジションを持つ戦略が有効ということになります。
FXのクロス円ペアと同じ考え方だポン!
BTCUSDとBTCJPYの損益の違いをシュミレーション
では、BTCUSDとBTCJPYの違いがどれだけ損益に影響するかシュミレーションしてみましょう!
1BTCでもかなりの差が出る
BTCUSDとBTCJPYは、取引したのが1枚分でも値動きによってはかなり損益の差が出ます。
1BTC=50,000ドルが51,000ドルに上昇したのと同じ期間に、1ドル110円から111円に上昇した場合で計算してみます。保有ポジションは、1BTCの買いポジションです。
ドル建てのBTCUSDの場合は、ドル建てでの損益1,000ドル分がそのままこの取引の損益になります。口座の基本通貨が円の場合、決済時点のドル円レートで円建てに換算すると、利益は「1,000ドル×111円=111,000円」になります。
一方円建てのBTCJPYの場合は、「50,000ドル×110円=5,500,000円」と「51,000ドル×111円=5,661,000円」の差額が損益になりますので、差し引きすると「161,000円」の利益が出たことになります。
直観的に理解しづらいですが、1ドル110円から111円に上昇したということは、つまりドルに対する円の価値が下がっているということになります。価値が下がる通貨とのペアの方が損益が大きくなるということが確認できましたね。
FXのクロス銘柄ほどの違いはない
BTCUSDとBTCJPYは確かに損益に違いが出ますが、FXのクロス銘柄ほどの違いは出ないことが多いです。
BTCUSDとBTCJPYの関係は、EURUSDとUSDJPYの関係と同じと説明したので、FXに慣れた人は疑問に思ったかもしれません。このBTCUSDとBTCJPYのチャートは一見すると同じ値動きに見えますよね。
一方、ユーロドル(左側のチャート)とドル円(右側のチャート)のチャートは、バラバラの値動きをしています。
これは、ビットコインとFX銘柄のボラティリティ(どの程度値動きするか)の違いが原因です。
ビットコインの場合、チャートの値動きは、BTCUSDのレート変動とUSDJPYのレート変動をかけあわせたものです。しかし、BTCUSDの方がUSDJPYよりはるかに大きな値動きをするので、相対的にBTCUSDの影響力が強くなり、似たようなチャートになります。
仮想通貨はボラティリティの高さがチャンスでもありリスクでもあるっコ
例えば、ある週のBTCUSDは、約54,000ドルから63,000ドルまで、9,000ドルの値動きをしました。元の価格が63,000ドルであることを考えると、価格の14%の値動きです。
一方、同じ週にドル円は約1.5円値動きして112円になりました。これは、元の価格からするとわずか1%の値動きです。ボラティリティに14倍の差があるため、BTCJPYのチャートはビットコイン手動で値動きすることになり、結果BTCUSDのチャートに似た値動きになります。
BTCUSDとBTCJPYはどちらを取引すべき?
BTCUSDとBTCJPYのどちらを取引した方がいいかは、以下の3つの条件で異なります。
- スプレッド
- スワップ
- ペアとなる通貨の価値がどうなるか
スプレッド
スプレッドは、基本的にどの海外FX業者でもBTCUSDの方が低く設定されています。
そのため、スキャルピングなどスプレッドを重視する取引スタイルの方は、BTCUSDの方が有利です。
ただし、海外FX業者の仮想通貨銘柄はスプレッドよりスワップポイントの方が取引コストの負担が重い場合がありますので、数日ポジションを保有するような取引スタイルの方は、スワップポイントとの兼ね合いで取引コストを考えることをおすすめします。
スワップポイント
仮想通貨のスワップポイントは、海外FX業者によってはかなり負担が重く設定されています。
海外FX業者の仮想通貨銘柄のスワップ確認方法はこちらの記事で詳しく紹介しています。↓↓↓↓↓
しかし、最近はスワップが発生しない「スワップフリー」のサービスを提供する海外FX業者も出てきています。
大手海外FX業者のExness(エクスネス)では仮想通貨銘柄にもスワップフリーが適用されますので、気になる方はこちらの記事を読んでみてください!↓↓↓↓↓
ペアとなる通貨の価値がどうなるか
ペアとなる仮想通貨の価値がどのように変動する見通しかも、BTCUSDとBTCJPYのどちらを取引すべきかに影響します。
ドル円が上昇相場のときは、ロングポジションはBTCJPY、ショートポジションはBTCUSDの方が利益が得やすいです。
逆に、ドル円が下落相場のときはロングポジションはBTCUSD、ショートポジションはBTCJPYの方が利益が得やすいです。
直感的に理解しづらいので丸暗記がおすすめポン!
表にまとめるとこのようになります。
ドル円相場 | ロング | ショート |
---|---|---|
上昇 | BTCJPY | BTCUSD |
下落 | BTCUSD | BTCJPY |
為替レートの変動よりもビットコイン価格の変動の方が影響が大きいため、ビットコインの値動き予想に基づいて「ロング」と「ショート」のどちらのポジションを取るか検討し、補助的にBTCUSDかBTCJPYのどちらにするかを選択することをおすすめします。
BTCJPYが取引できる海外FX業者は?
グローバル市場で取引される銘柄はBTCUSDなので、BTCJPYを提供している海外FX業者は一部です。
以下の海外FX業者ではBTCJPYが取引できます。
それぞれの海外FX業者の詳しいスペックはこちらの記事で比較しています。↓↓↓↓↓
FXGT
FXGTは、主要仮想通貨についてドル建てだけではなく円建てやユーロ建ての銘柄を提供しています。
円建てペアが取引できるのは、以下の8種類です。
- ビットコイン(BTC)
- イーサリアム(ETH)
- XRP
- ライトコイン(LTC)
- ビットコインキャッシュ(BCH)
- ステラルーメン(XLM)
- エイダコイン(ADA)
- ポルカドット(DOT)
FXGTは銘柄数の多さも特徴で、最も種類が多いプロ口座では25種類の仮想通貨が取引できます。
FXGTで取引できる仮想通貨銘柄についてはこちらの記事で紹介しています。↓↓↓↓↓
FXGTは法定通貨との取引ペアだけでなく、ビットコイン/イーサリアムなど仮想通貨同士の取引ペアも提供しています。
さらに、ほかの海外FX業者では取り扱いのない、ビットコインとCFD商品(ゴールド・シルバー・株価指数など)の取引ペアもあり、選択肢が豊富です。
Exness
Exness(エクスネス)は仮想通貨(暗号資産)に力を入れている海外FX業者です。
これまでは数多くの銘柄が取引できましたが、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)などの主要暗号資産に絞って提供するよう方針を変更しました。
多くの銘柄を取引できることに魅力を感じていた人にとっては残念ですが、仮想通貨に力を入れる方針には変わりなく、スプレッドはこれまで通り海外FX業者の中で最も狭い水準を維持しています。また、仮想通貨のスワップフリーの仕組みがトレーダーに人気です。
スキャルピングトレーダーに人気だポン!
取引ペアの数は10種類ありますが、BTCTHB(ビットコイン/タイ・バーツ)などExnessが展開する地域の通貨とのペアもありますので、日本人が使うと思われる銘柄は実質的に以下の6種類のみです。円建てペアも、最も人気のあるビットコイン円のみに絞られています。
日本人が取引する銘柄 | BTCJPY(ビットコイン/円) BTCUSD(ビットコイン/ドル) BTCXAG(ビットコイン/シルバー) BTCXAU(ビットコイン/ゴールド) ETHUSD(イーサリアム/ドル) LTCUSD(ライトコイン/ドル) |
現地通貨建て | BTCAUD(ビットコイン/豪ドル) BTCCNH(ビットコイン/オフショア人民元) BTCTHB(ビットコイン/タイバーツ) BTCZAR(ビットコイン/南アランド) |
Titan FX
Titan FXはマイナーな仮想通貨を含めて全ての仮想通貨にドル建てと円建ての取引ペアがあります。
取引できる仮想通貨は以下の25種類なので、円建てペアの選択肢は最も豊富な海外FX業者です。
アーべ、エイダコイン、コスモス、アバランチ、ビットコインキャッシュ、ビルド・アンド・ビルド、ビットコイン、コンパウンド、ドージコイン、ポルカドット、イオス、イーサリアム、グリマー、クサマ、チェーンリンク、ライトコイン、ポリゴン、ニア、ソラナ、トロン、ユニスワップ、XDCネットワーク、ステラルーメン、XRP、テゾス
日本人向けに運営されてきた実績が長く、日本語サポートも充実しています。
BigBoss
BigBossも、マイナーな仮想通貨を含めて全ての仮想通貨にドル建てと円建ての取引ペアがあります。
以下の15種類が取引可能です。
ビットコイン、イーサリアム、XRP、ビットコインキャッシュ、イオス、ライトコイン、ネオ、ユニスワップ、ドージコイン、ビルド・アンド・ビルド、ポルカドット、ステラルーメン、エンジンコイン、エイダコイン、アクシー・インフィニティ
【まとめ】意外と複雑なBTCUSDとBTCJPYの違い
BTCUSDとBTCJPYの2つの取引ペアが提供されている理由がわからなかった方、2つの違いや取引に向いているシチュエーションなどの理解が深まったでしょうか!?
BTCJPYをあえて取引するメリットはありますが、対応する海外FX業者が少ないので、BTCJPYが取引できる海外FX業者の口座を持っておく必要があります。
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