- 「メタマスクが有名だけど、他の仮想通貨ウォレットってどんなのがあるの?」
- 「もっと簡単に使えるウォレットアプリはないかな?メタマスクはちょっと難しくて…」
- 「ビットコインとか、イーサリアム以外のコインもまとめて管理したいんだけど…」
そう思っていませんか? MetaMask(メタマスク)は、イーサリアム系の仮想通貨やNFTを管理するための代表的なウォレットとして非常に有名で、多くのDApps(分散型アプリケーション)との連携にも対応しています。しかし、仮想通貨ウォレットはメタマスクだけではありません。実は、あなたの使い方や管理したい仮想通貨の種類、重視するポイント(使いやすさ、対応通貨、セキュリティなど)によって、メタマスク以外のウォレットの方が適している場合もあります。
「でも、ウォレットの種類がたくさんありすぎて、どれを選べば良いか分からない…」「設定とか面倒そうだし、簡単に使えるものがいいな」と感じている初心者の方や、難しいことはなるべく避けたい「ずぼらさん」も多いのではないでしょうか。
この記事では、メタマスク以外の仮想通貨ウォレットの中から、特に初心者の方におすすめのソフトウェアウォレット(主にスマートフォンアプリ)をいくつか厳選してご紹介します。それぞれのウォレットの特徴や、どんな人に向いているのか、そして選ぶ際の注意点などを、分かりやすい言葉で解説します。難しい専門用語は最小限に、「これだけ知っておけば、あなたは自分に合ったメタマスク以外のウォレットを見つけられる」というポイントに絞ってお伝えします。
この記事を読めば、メタマスク以外のウォレットの選択肢が広がり、あなたの仮想通貨管理がより快適で安全になるためのヒントが得られるはずです。
なぜメタマスク以外のウォレットも検討するの?
MetaMaskは非常に多機能で便利なウォレットですが、全てのユーザーにとって常に最適な選択とは限りません。メタマスク以外のウォLETも検討する理由としては、以下のような点が挙げられます。
メタマスクの「ちょっと難しい」と感じる点
MetaMaskは、DeFiやNFTといったWeb3サービスを利用する上で非常に強力なツールですが、初心者にとっては以下のような点が少し難しく感じられることがあります。
メタマスクの初心者にとってのハードル
- ネットワークの切り替え: イーサリアムメインネット以外に、BNB Smart ChainやPolygonといった異なるブロックチェーンネットワークを利用する場合、手動でネットワーク情報を追加・切り替えする必要があり、これが初心者には分かりにくいことがあります。
- ガス代の概念: イーサリアム系の取引では「ガス代」という手数料の概念が重要になりますが、その仕組みや最適化が初心者には難解に感じられることがあります。
- 対応通貨の管理: ERC-20トークンなど、一部の通貨はウォレットに表示させるために手動でコントラクトアドレスを追加(インポート)する必要があり、手間がかかります。
- ブラウザ拡張機能がメイン: もともとPCのブラウザ拡張機能として開発された経緯もあり、スマートフォンアプリ版も提供されていますが、一部の機能はブラウザ拡張機能の方が使いやすいと感じるユーザーもいます。
これらの点から、「もっとシンプルで直感的に使えるウォレットはないかな?」と考える初心者の方は少なくありません。
管理したい仮想通貨の種類が違う場合
MetaMaskは、主にイーサリアム(ETH)およびイーサリアムと互換性のあるブロックチェーン(EVM互換チェーン)上のトークンを管理するためのウォレットです。
メタマスクで管理しにくい仮想通貨
- ビットコイン(BTC): MetaMaskは、そのままではビットコイン(BTC)そのものを直接管理することはできません。(ラップドBTCなどの形であれば扱えますが、初心者には複雑です。)
- イーサリアム以外の主要な独自ブロックチェーンのコイン: 例えば、Solana (SOL)、Cardano (ADA)、Polkadot (DOT)、Cosmos (ATOM)といった、独自のブロックチェーンを持つ主要な仮想通貨は、MetaMaskでは直接管理できません。これらのコインを管理するには、それぞれに対応した別のウォレットが必要になります。
もしあなたが、ビットコインや、イーサリアム系以外の様々な種類の仮想通貨をまとめて管理したいと考えているなら、MetaMask以外の「マルチチェーン対応ウォレット」を検討する必要があります。
より使いやすいUI/UXを求める場合
ウォレットの使いやすさ(UI: ユーザーインターフェース、UX: ユーザーエクスペリエンス)は、個人の好みによるところも大きいですが、MetaMaskよりもシンプルで直感的な操作感を提供していると感じられるウォレットも存在します。
UI/UXの好み
- 特にスマートフォンでの操作性を重視する場合や、複雑な設定はなるべく避けたい「ずぼらさん」にとっては、よりシンプルで分かりやすいデザインのウォレットアプリの方が、ストレスなく利用できる可能性があります。
これらの理由から、MetaMaskは素晴らしいウォレットですが、あなたの目的や好みに合わせて、他の選択肢も検討してみる価値は十分にあります。
仮想通貨ウォレットの基本的な役割や種類について、もっと広く知りたい場合は、こちらの記事も参考にしてください。
▶ 財布?ウォレットって何?とりあえずこれだけ知ってればOK
初心者向け!メタマスク以外のおすすめ仮想通貨ウォレットアプリ
ここでは、MetaMask以外の仮想通貨ウォレットの中から、特に初心者の方におすすめのソフトウェアウォレット(主にスマートフォンアプリ)をいくつか厳選してご紹介します。これらのウォレットは、使いやすさ、対応通貨の豊富さ、セキュリティなどを考慮して選んでいます。
(※ご紹介するウォレットは2025年5月現在の情報に基づいています。最新の機能や対応状況は、必ず各ウォレットの公式サイトでご確認ください。)
Trust Wallet(トラストウォレット)
Trust Walletは、世界最大級の仮想通貨取引所であるBinance(バイナンス)に買収された経緯を持つ、非常に人気のあるマルチチェーン対応のモバイルウォレットアプリです。
Trust Walletのおすすめポイント
- 対応通貨・ネットワークが非常に豊富: ビットコイン、イーサリアムはもちろん、BNB Smart Chain, Polygon, Solana, Polkadot, Cosmosなど、数十種類以上のブロックチェーンと、そこに存在する膨大な数のトークンに対応しています。これ一つで、ほとんどの主要な仮想通貨をまとめて管理できます。
- 使いやすいインターフェース: シンプルで直感的なデザインなので、初心者でも比較的簡単に操作できます。仮想通貨の送受信、残高確認、DAppsブラウザの利用などがスムーズに行えます。
- DAppsブラウザ内蔵: ウォレットアプリ内にDAppsブラウザが内蔵されており、様々な分散型アプリケーション(DEX、NFTマーケットプレイス、DeFiサービスなど)に簡単にアクセスして利用できます。
- ステーキング機能: 対応している一部の仮想通貨(BNB, Cosmosなど)を、ウォレットアプリ内でステーキングして報酬を得ることができます。
- NFTの管理: ウォレット内でNFTを保管・閲覧できます。
Trust Walletは、多くの種類の仮想通貨やNFTを一つのアプリでまとめて管理したい、そしてDAppsも手軽に利用したい、という初心者の方に非常におすすめの万能ウォレットです。
Exodus Wallet(エクソダスウォレット)
Exodus Walletは、美しいデザインと使いやすさに定評のある、マルチチェーン対応のデスクトップおよびモバイルウォレットアプリです。
Exodus Walletのおすすめポイント
- 美しいデザインと直感的な操作性: 非常に洗練されたデザインで、初心者でも視覚的に分かりやすく、操作に迷いにくいのが特徴です。「ウォレットを使うのが楽しくなる」と感じるユーザーもいます。
- 多くの仮想通貨に対応: ビットコイン、イーサリアム、ライトコイン、カルダノなど、多くの主要な仮想通貨に対応しています。
- ポートフォリオ機能: 保有している仮想通貨の資産状況を、美しいグラフなどで分かりやすく表示してくれるポートフォリオ機能が充実しています。
- アプリ内での仮想通貨交換(スワップ): ウォレットアプリ内で、異なる種類の仮想通貨同士を簡単に交換できる機能(スワップ機能)が提供されています。(※ただし、手数料やレートには注意が必要です。)
- ハードウェアウォレット(Trezor)との連携: セキュリティをさらに高めたい場合は、Trezorというハードウェアウォレットと連携させて利用することも可能です。
Exodus Walletは、特にデザイン性や使いやすさを重視する方、そして保有資産の状況を美しく分かりやすく管理したいという初心者の方におすすめです。
Atomic Wallet(アトミックウォレット)
Atomic Walletは、セキュリティと匿名性を重視した、マルチチェーン対応のデスクトップおよびモバイルウォレットアプリです。
Atomic Walletのおすすめポイント
- 多くの仮想通貨とトークンに対応: ビットコイン、イーサリアム、リップル、ライトコイン、トロンなど、数百種類以上の仮想通貨とトークンに対応しています。
- アトミックスワップ機能(一部対応): ブロックチェーン技術を使って、取引所を介さずに異なる種類の仮想通貨同士を直接交換できる「アトミックスワップ」という機能に一部対応しているのが特徴です。(※全ての通貨ペアで利用できるわけではありません。)
- ステーキング機能: 対応している一部の仮想通貨(Cosmos, Tezos, Cardanoなど)をウォレット内でステーキングして報酬を得ることができます。
- 購入機能: クレジットカードなどを使って、ウォレットアプリ内で直接仮想通貨を購入できる機能も提供されています。(※手数料や利用可能な国・地域には注意が必要です。)
Atomic Walletは、多くの種類の仮想通貨を管理しつつ、アトミックスワップやステーキングといった機能にも興味がある、少しステップアップしたい初心者の方にも向いています。
これらのウォレットは、いずれも自分で秘密のリカバリーフレーズ(シードフレーズ)を管理する「非カストディアルウォレット」です。ウォレットを作成する際には、必ずリカバリーフレーズを紙に正確に書き出し、安全な場所に厳重に保管することが最も重要です。リカバリーフレーズの管理については、こちらの記事も参考にしてください。
▶ 【絶望】ウォレットのシードフレーズ忘れた!復元は可能?対処法と予防策
メタマスク以外のウォレットを選ぶ際のポイント
MetaMask以外の仮想通貨ウォレットを選ぶ際に、初心者の方が特に注目すべきポイントは以下の通りです。これらの点を比較検討し、あなたの目的や使い方に合ったウォレットを選びましょう。
対応している仮想通貨とネットワーク
これが最も基本的な選択基準です。
対応通貨・ネットワークの確認
- あなたが現在保有している、または今後保有・利用したいと考えている仮想通貨やNFTが、そのウォレットでサポートされているか必ず確認しましょう。
- ビットコインを管理したいのか、イーサリアム系トークンか、Solana系か、あるいは複数の異なるブロックチェーンの資産をまとめて管理したいのか、といった目的によって、選ぶべきウォレットは変わってきます。
- 各ウォレットの公式サイトに対応通貨や対応ネットワークの一覧が掲載されているので、事前に確認することが重要です。
使いやすさ(UI/UX)と日本語対応
特に初心者の方にとっては、ウォレットアプリの見た目の分かりやすさや、操作のしやすさ(UI/UX)は非常に重要です。「なんだか難しそう…」と感じてしまうと、使うのが億劫になってしまいます。
使いやすさと日本語対応
- 直感的な操作: アプリのメニュー構成が分かりやすいか、送受信などの基本的な操作が直感的に行えるか、といった点を重視しましょう。
- 日本語対応: アプリの表示やヘルプ、サポートが日本語に対応しているか確認しましょう。英語が苦手な方にとっては、日本語対応は必須条件かもしれません。多くの人気ウォレットは日本語に対応していますが、翻訳の質や対応範囲は異なる場合があります。
可能であれば、ウォレットアプリを実際にダウンロードしてみて、デモ画面や操作感を試してみるのが一番分かりやすいです。
セキュリティ機能と信頼性
仮想通貨ウォレットは、あなたの大切な資産を保管する場所です。セキュリティ機能と、ウォレット自体の信頼性は、最も重要視すべきポイントです。
セキュリティと信頼性の確認
- リカバリーフレーズ(シードフレーズ)の自己管理: あなた自身がリカバリーフレーズを管理する「非カストディアルウォレット」であるか確認しましょう。これにより、ウォレットサービス提供者に依存せず、自分の資産をコントロールできます。(※一部、サービス側が鍵を管理する「カストディアルウォレット」も存在しますが、利便性と引き換えにセキュリティリスクが高まります。)
- オープンソースかどうか: ウォレットのプログラムコードが公開されている(オープンソース)場合、多くの開発者によってコードが検証され、透明性が高まります。
- 開発元の信頼性: ウォレットを開発・提供している企業やコミュニティが、どれくらいの期間活動しており、どのような実績があるのか、評判はどうか、といった点も確認しましょう。
- セキュリティ機能: PINコードや生体認証(指紋、顔認証)によるアプリロック機能、二段階認証(対応していれば)など、基本的なセキュリティ機能が備わっているか確認しましょう。
セキュリティに関しては、ウォレット自体の機能だけでなく、あなた自身がリカバリーフレーズを厳重に管理し、フィッシング詐欺などに注意するといった、基本的な自己防衛策も非常に重要です。仮想通貨のセキュリティ対策については、こちらの記事も参考にしてください。
▶ これだけはやっとけ!仮想通貨を守るための「最低限」セキュリティ対策
その他の機能(DAppsブラウザ、ステーキング、スワップなど)
基本的な送受信機能に加えて、ウォレットがどのような追加機能を提供しているかも、選択のポイントになります。
追加機能の例
- DAppsブラウザ: ウォレットアプリ内から、様々な分散型アプリケーション(DEX、NFTマーケットプレイス、DeFiサービスなど)に直接アクセスして利用できる機能です。
- ステーキング機能: ウォレット内で特定の仮想通貨をステーキングし、報酬を得られる機能です。
- アプリ内スワップ機能: ウォレットアプリ内で、異なる種類の仮想通貨同士を簡単に交換できる機能です。
- ハードウェアウォレットとの連携: セキュリティをさらに高めたい場合に、LedgerやTrezorといったハードウェアウォレットと連携して利用できる機能です。
あなたが仮想通貨をどのように利用したいか(例えば、DeFiを積極的に使いたい、ステーキングで増やしたいなど)によって、これらの追加機能の有無がウォレット選びの重要な要素となります。
メタマスク以外のウォレット利用時の注意点
MetaMask以外のウォレットを利用する場合でも、仮想通貨ウォレット全般に共通する、いくつかの重要な注意点があります。これらの点を理解し、安全に利用することを心がけましょう。
リカバリーフレーズ(シードフレーズ)の管理は自己責任!
これは、MetaMaskであろうと、他のどの自己管理型ウォレットであろうと、絶対に変わらない鉄則です。
リカバリーフレーズ管理の最重要性
- ウォレットを作成する際に表示される12個または24個の英単語の「リカバリーフレーズ」は、あなたのウォレットと資産を復元するための唯一の手段です。
- これを紛失したり、忘れたりすると、たとえあなたがウォレットの所有者本人であっても、資産にアクセスできなくなる可能性が極めて高いです。
- 他人に知られてしまうと、あなたのウォレットが簡単に復元され、資産を全て盗まれてしまいます。
- 必ず紙に正確に書き出し、誰にも知られず、そして自分自身もなくさないように、複数の安全な場所にオフラインで厳重に保管してください。 デジタルデータ(メモ帳、メール、クラウドなど)での保管は非常に危険です。
どのウォレットを使うにしても、このリカバリーフレーズの管理責任は、全てあなた自身にあります。面倒くさがらずに、最も重要なセキュリティ対策として徹底しましょう。
偽アプリや偽サイトに細心の注意を!
人気のある仮想通貨ウォレットには、必ずと言っていいほど、それを装った偽のアプリやウェブサイト、詐欺的な広告などが存在します。
偽物・詐欺への対策
- 公式サイト・公式ストアからダウンロード: ウォレットアプリをダウンロードする際は、必ずそのウォレットの公式サイトからリンクされている、正規のアプリストア(App Store, Google Play)を通じてダウンロードしてください。検索結果やSNSのリンク、非公式サイトからのダウンロードは非常に危険です。
- URLを必ず確認: ウォレットに関連するウェブサイトにアクセスする際は、ブラウザのアドレスバーに表示されているURLが、正規の公式サイトのURLと完全に一致しているか、必ず確認しましょう。1文字違うだけの偽サイトも存在します。
- 「ウォレットを接続」は慎重に: DAppsなどを利用するためにウォレットを接続する際は、そのサイトが信頼できるものか、URLが正しいかなどを入念に確認してから接続しましょう。悪意のあるサイトにウォレットを接続すると、資産を抜き取られるリスクがあります。
- 秘密鍵やリカバリーフレーズの入力を求めるものは全て詐欺: 正規のウォレットサービスやエアドロップで、ユーザーに秘密鍵やリカバリーフレーズの入力を求めることは絶対にありません。 入力を求められたら、それは100%詐欺です。
「ずぼらさん」は、つい手軽そうなリンクをクリックしてしまったり、確認を怠ってしまったりしがちですが、仮想通貨の世界では、その一瞬の油断が大きな損失に繋がる可能性があります。常に警戒心を持ち、基本的なセキュリティ対策を怠らないことが重要です。
仮想通貨に関する詐欺の手口やその見抜き方については、こちらの記事も参考にしてください。
▶ 【危険】初心者が狙われる!よくある仮想通貨詐欺のパターンと見抜き方
Q&A よくある質問
ここでは、MetaMask以外の仮想通貨ウォレットに関して、初心者の方が抱きがちな疑問に、Q&A形式でまとめました。
メタマスクと他のウォレットは併用できる?
はい、MetaMaskと他の仮想通貨ウォレットは、問題なく併用することができます。
- 例えば、イーサリアム系のDApps利用にはMetaMaskを使い、ビットコインやSolanaといった他のブロックチェーンの資産はTrust Walletで管理する、といった使い分けが可能です。
- また、同じMetaMaskのリカバリーフレーズを使って、PCのブラウザ拡張機能版とスマートフォンのアプリ版を同期して使うこともできますし、そのリカバリーフレーズを、別の互換性のあるウォレットアプリ(Trust Walletなど)にインポートして、同じウォレットを複数のアプリで管理することも技術的には可能です。(ただし、セキュリティの観点からは、同じリカバリーフレーズを複数のデバイスやアプリで安易に使い回すことには注意が必要です。)
大切なのは、それぞれのウォレットで管理しているリカバリーフレーズを、混同せずに、それぞれ安全に保管することです。
ウォレットごとにリカバリーフレーズは違うの?
はい、基本的に、新しくウォレットを作成するたびに、そのウォレット固有の新しい「秘密のリカバリーフレーズ(シードフレーズ)」が生成されます。
- 例えば、あなたがMetaMaskでウォレットを新規作成した際に表示されたリカバリーフレーズと、Trust Walletでウォレットを新規作成した際に表示されるリカバリーフレーズは、全く別のものです。
- したがって、複数の異なるウォレットサービスを利用する場合は、それぞれのウォレットに対応するリカバリーフレーズを、それぞれ個別に、混同しないように、そして安全に保管する必要があります。
管理するリカバリーフレーズが増えるのは手間ですが、資産を分散管理するという点ではセキュリティ向上に繋がる場合もあります。
スマホだけで使えるおすすめウォレットはある?
この記事でご紹介したTrust Wallet、Exodus Wallet、Atomic Walletは、いずれも使いやすいスマートフォンアプリ版を提供しており、スマホだけで仮想通貨の管理を完結させたい初心者の方におすすめです。
スマホウォレットの利便性
- いつでもどこでも手軽に資産状況を確認したり、送受信したりできます。
- QRコードを使った送受信や、NFC機能(対応していれば)を使った決済など、スマートフォンならではの便利な機能を利用できる場合があります。
- DAppsブラウザが内蔵されていれば、スマホから直接様々なWeb3サービスにアクセスできます。
ただし、スマートフォンは紛失や盗難、故障のリスクがあるため、リカバリーフレーズのバックアップと安全な保管は、スマホウォレットを利用する上で特に重要になります。
まとめ
今回は、MetaMask以外の仮想通貨ウォレットの中から、特に初心者の方におすすめのソフトウェアウォレット(主にスマートフォンアプリ)と、その選び方、利用上の注意点を解説しました。
- MetaMaskは非常に優れたウォレットだが、初心者にとって少し難しく感じる点や、ビットコインなど対応していない仮想通貨があるため、他のウォレットも検討する価値がある。
- メタマスク以外の初心者向けおすすめウォレットとして、Trust Wallet(対応通貨豊富、DApps連携容易)、Exodus Wallet(美しいデザイン、使いやすさ)、Atomic Wallet(多くの通貨対応、アトミックスワップなど)などが挙げられる。
- ウォレットを選ぶ際のポイントは、対応仮想通貨・ネットワーク、使いやすさ(UI/UX)・日本語対応、セキュリティ機能・信頼性、その他の追加機能(DAppsブラウザ、ステーキングなど)。
- どのウォレットを使うにしても、「秘密のリカバリーフレーズ(シードフレーズ)」の厳重な自己管理が最も重要であり、自己責任となる。
- 偽アプリや偽サイト、詐欺に細心の注意を払い、公式サイト・公式ストアからのみダウンロードし、リカバリーフレーズの入力を求めるものは全て詐欺と疑うこと。
- MetaMaskと他のウォレットは併用可能。新しくウォレットを作成するたびに、新しいリカバリーフレーズが生成される。
MetaMaskは確かにデファクトスタンダードなウォレットの一つですが、それが全てのユーザーにとって唯一の正解というわけではありません。この記事で紹介したウォレットや選び方のポイントを参考に、あなたの目的や好みに合った、より使いやすく、より安全な仮想通貨ウォレットを見つけて、快適な仮想通貨ライフを送ってください。
もし、あなたがこれから仮想通貨を始めようと考えていて、どの取引所で口座を開設すれば良いか迷っているなら、こちらの記事も参考にしてみてください。
▶ どこがいい?面倒くさがり屋向け仮想通貨取引所の選び方3選