ある仮想通貨と別の仮想通貨を交換できる便利なスワップ機能。
MetaMask(メタマスク)などの機能として有名ですが、大手海外仮想通貨(暗号資産)取引所のBybit(バイビット)でもスワップ機能を利用できます!
しかし、Bybitの通常のプラットフォームではなく、左端にある「Web3」のボタンを押したところにスワップ機能があるので、少しわかりにくいかもしれません。
この記事では、Bybitで利用できるスワップ機能について詳しく紹介します! 「そもそもスワップ機能とは?」がよくわからない方も読んでみてください。
- 仮想通貨スワップとは?
- Bybit Web3スワップの特徴や使い方は?
- Bybit Web3スワップができない場合の対処法は?
そもそも仮想通貨スワップとは?
そもそも仮想通貨(暗号資産)スワップとは、ある種類の仮想通貨を別の種類の仮想通貨に交換することを言います。
例えばビットコインをドージコインなどに交換することがスワップです。
通常の現物取引とは以下のような違いがあります。
- ステーブルコインを介さない取引
- スワップは即時交換される
- DEX経由での取引
ステーブルコインを介さない取引
ある仮想通貨を別の仮想通貨に交換すると言うとよくある取引のようにイメージされるかもしれませんが、実はそうではありません。
仮想通貨取引所では、テザー(USDT)などのステーブルコインを介した取引が基本です。そのため、ビットコインをドージコインを交換したい場合、まずビットコインを現物市場で売却してテザーを入手し、それを使ってドージコインを購入する形になります。
しかし、スワップ機能を使えば、このような面倒なプロセスを経ることなく、直接ビットコインとドージコインを交換できます。
ビットコインとイーサリアム(BTC/ETH)、ビットコインとソラナ(BTC/SOL)といったメジャーな仮想通貨の組み合わせのみ、現物市場で直接交換できる通貨ペアが提供されている仮想通貨取引所もあります。大手取引所のBybitでは、ビットコインとほかの仮想通貨(アルトコイン)のペアが12種類提供されています。
スワップは即時交換される
仮想通貨取引所の現物取引では、通常、その仮想通貨取引所のユーザーの中で売りたい人と買いたい人のマッチングが行われます。注文情報がパネルに表示されるので「板取引」とも呼ばれます。
板取引では、すぐに売買を行う以外にも、希望の価格に到達した際に売買できるよう予約注文を出しておくことも可能です。
一方、スワップ機能では以下のようなシンプルな画面が使われることが一般的で、現在レートで即時交換が行われます。
DEX経由での取引
スワップは、分散型取引所(DEX)を経由して行われるのが一般的です。
分散型取引所(DEX)とは、中央管理者がおらず、自動で運営される取引所のことです。DEXに対して、従来のように管理者がいてチャットサポートなどが提供されている取引所は「中央集権型取引所」と呼びます。
DEXでは、あらかじめ仮想通貨がプールされており、そのプールの中からスワップが行われるので、即時交換が可能です。
Bybitは中央集権型取引所ですが、外部のDEXと接続することでスワップ機能を提供しています。
Bybit経由で外部サービスを提供している形になりますので、Bybitの取引所サービスではなく「Web3」サービスの一部としてスワップ機能が提供されいます。
仮想通貨スワップの仕組みはわかったっコ?
ここからは、BybitのWeb3サービスやスワップ機能について紹介していきます!
スワップが使えるBybit Web3とは?
Bybitは、メインの「取引所」サービスではなく「Web3」サービスの中でスワップ機能を提供しています。
取引所サービスとWeb3サービスは、公式サイト左上のわかりにくいボタンを押すことで切り替える仕組みなので、存在を知らない人もいるかもしれません。
Bybit Web3スワップを活用するために、Bybit Web3とは何かについても理解しておきましょう!
Bybit Web3とは
Bybit Web3はBybitのユーザーがWeb3.0環境に接続する、具体的にはDapps(分散型アプリ)などを利用できるようにするためのサービスです。
Web3とは、ブロックチェーン技術を基盤にした分散型のインターネットを指す用語です。インターネットの第三世代という意味でWeb3と呼ばれています。
Web3サービスは英語が中心で日本人にはハードルが高いですが、BybitのWeb3サービスを経由すれば利用しやすくなります。外部サービスではありますが、一般的な操作方法がわからない場合などのサポートはBybitでも受けられるので安心です。
Bybit Web3について詳しく知りたい方は以下の記事を読んでみてください!↓↓↓↓↓
Bybit Walletでの利用が基本
Bybit Web3では、クラウドウォレッドなどのBybit Walletを作ることでBybit Web3スワップを含むさまざまなサービスを利用できるようになります。
ユーザーが分散型アプリ(Dapp)などBybit以外のサービスを利用する際には、通常は下図のようにMetaMask(メタマスク)などの外部ウォレットへの送金が必要です。
BybitのWeb3サービスも仕組みはこの図と同じなので、Bybitの取引所ウォレットとは別にウォレットが必要です。この外部ウォレットとして推奨されているのが、Bybitが開発したBybit Wallet、特に最も普及しているクラウドウォレットです。
クラウドウォレットもBybitの取引所ウォレットとは違うためオンチェーン送金は必要ですが、同じBybit内のサービスなので、送金がやりやすくなっています。
また、使いやすいインターフェースになっているので、初心者でも簡単に操作できます。
Bybit Web3の主なサービスは、MetaMask(メタマスク)などの外部ウォレットでも利用できます。そのため、Bybit Walletの作成は必須ではありません。ただし、IDO(新規DEX公開)など一部のサービスの利用にはBybit Walletが必要になりますので、Bybit Web3のサービスを利用するのであれば最初からBybit Walletを作成した方がよいでしょう。
クラウドウォレットの特徴として、Bybitが秘密鍵の管理をするところがあげられます。
メタマスクを含む分散型のウォレットはユーザーが自分自身で秘密鍵の管理を行わなければいけないのに対し、クラウドウォレットでは秘密鍵がBybitの管理下にあるため、秘密鍵の紛失などのアクシデントにも備えられます。
ユーザーは管理の手間が省け、通常のBybitの取引所ウォレットと同様の使い方が可能になることが初心者にとってはメリットとなります。また、チャットサポートがあるので操作に慣れていない人にとっては安心感があります。
Bybitに直接質問できるのは嬉しいポン!
クラウドウォレットについてはこちらの記事で詳しく紹介しています!↓↓↓↓↓
Bybit Web3スワップの特徴
Bybit Web3スワップは、MetaMask(メタマスク)などのウォレットのスワップ機能と基本的には同じで、ある仮想通貨を別の仮想通貨に即時交換するシンプルなものです。
Bybit Web3スワップには以下のような特徴があります。
- 複数のDEXのレートを集約
- 14のチェーンに対応
- 取引手数料は安い
- ブリッジも可能
複数のDEXのレートを集約
Bybit Web3スワップは、一つではなく複数のDEXのスワップレートを集約し、最も有利なレートを提示するものです。
公式サイトでは以下のように説明されています。
400以上のマルチチェーンDEX経由によるDEXアグリゲーターを利用し、ご希望のトークンを最適レートでスワップ
有名なウォレット、MetaMask(メタマスク)のスワップ機能も複数のDEXのレートを集約する仕組みです。Bybit Web3スワップでは具体的にどのDEXと接続しているのかの情報が開示されていませんが、「400以上」と書かれていることから、他のスワップサービスと比較して大幅に不利なレートで取引させられることはなさそうです。
接続されているDEXの一覧情報は提供されていませんが、実際にスワップを行う画面で、そのレートを提供しているDEXの名称が確認できます。
14のチェーンに対応
Bybit Web3スワップでは、現在14のチェーンで数千種類の仮想通貨のスワップに対応しています。
Bybit Web3やクラウドウォレット(Bybit Wallet)では、Bybitの取引所サービスで取り扱いのない仮想通貨も送金やスワップをすることができます。このため、対応する仮想通貨の数が非常に多くなります。
対応チェーンは以下の通りです。
- イーサリアム(Ethereum)
- ソラナ(Solana)
- BNBチェーン(BNB Chain)
- ポリゴン(Polygon)
- アービトラム・ワン(Arbitrum One)
- マントル(Mantle)
- ベース(Base)
- リニア(Linea)
- オプティミズム(Optimism)
- アバランチC(Avalanche C)
- zkSync Era
- ファントム(Fantom)
- ゼータチェーン(ZetaChain)
- マーリン・チェーン(Merlin Chain)
クラウドウォレット(Bybit Wallet)は17のチェーンに対応していますが、そのうちスワップにも対応しているのが上記の14ネットワークです。
2024年6月から8月にかけてのわずか2か月で2チェーンも増えているため、今後もどんどん対応チェーンが拡大していくかもしれません。
クラウドウォレットが対応している17のネットワークのうち、ビットコイン(Bitcoin)、スイ(SUI)、マンタ・パシフィック(Manta Pacific)の3つはBybit Web3スワップには対応していません。
取引手数料は安い
Bybit Web3スワップは、取引手数料がBybitの現物取引と同じ料率である0.1%に設定されています。
一般的なウォレットのスワップ機能はこれより高いことが多いため、取引手数料が安いことはBybit Web3スワップのメリットの一つです。
スワップでは取引手数料のほかにもネットワーク手数料やスリッページのコストがかかります。
ブリッジも可能
あまり区別せず、仮想通貨の交換全般を指す名称として「スワップ」が使われることもありますが、本来「スワップ」は同じブロックチェーン上で仮想通貨を交換することを指します。一方、異なるブロックチェーン上で仮想通貨を交換することは「ブリッジ(「橋の意味」)」と呼びます。
Bybit Web3スワップは、ブリッジにも対応しています。
ただし、ブリッジの多くのペアは「流動性不足」のエラーが表示され、実際には交換ができません。
Bybit Web3スワップ機能の使い方は?
海外取引所でスワップ取引・・と考えると難しそうに感じますが、手順に沿って操作すればとてもカンタンにできてしまいます。
ここからは、Bybit Web3スワップのしくみや実際のやり方についてわかりやすく説明していきます。Bybit Web3スワップが気になっている方・やってみたい方はぜひ参考にしてください!
操作が簡単なのがBybitの魅力ポン!
Bybit Web3スワップを利用するためにはまずBybitアカウントを登録し、クラウドウォレットなどのBybit Walletを作ることが推奨されています。そのためまずはクラウドウォレットの作り方や入金方法から紹介します。
既に持っている方は飛ばしてBybit Web3スワップ機能の使い方からご確認ください。
クラウドウォレットの作成方法
クラウドウォレットを作るのに必要なのは次の3つの手順のみです。Bybitのアカウント情報と紐づけて作成するため、とてもカンタンで1〜2分で済みます。
- Bybitにログインする
- Web3のページで「ウォレットを作成する」をクリックする
- 「今すぐ作成する」をクリックする
Bybitのアカウントを持っていない人はまずアカウントを開設してください。
では次に手順を解説していきます。
上部のメニューから「WEB3」をクリックしてBybit Web3のポータルに移動し、トップページの「ウォレットを作成」をクリックします。
「今すぐ作成する」をクリックします。
正しく作成されると、「作成が完了しました」の画面が表示されます。ここまでの手順で、Bybitアカウントとの紐づけも完了し、ウォレットが接続されている状態になります。
クラウドウォレットへの入金方法
クラウドウォレットに入金するには、オンチェーン送金が必要です。Bybitの取引所ウォレットからの内部送金(資金振替)はできません。
オンチェーン送金とは、ブロックチェーン上で送金のやり取りをすることで、送金手数料が発生します。一方内部送金は、仮想通貨取引所内部での資金移動で、ブロックチェーンには記録されないため送金手数料が発生しません。
クラウドウォレットでは以下の方法で入金先アドレスを表示させます。
右上に表示される「資産」メニューにカーソルを合わせ、「入金」をクリックします。
入金したいトークンを選択してください。複数の対応チェーンがある仮想通貨は、仮想通貨のロゴの右下に小さくチェーンのロゴが表示されています。
アドレスが表示されますので、「アドレスをコピー」をクリックします。
Bybit Web3スワップの使い方
クラウドウォレットへの入金が終わったら次にBybit Web3スワップの操作をします。
Bybitの「ダイナミックアグリゲーションプロトコル」により、ユーザーは常に最も有利なレートで仮想通貨を交換でき、最適なDEXを通じて取引をすることができます。
スワップは、以下の手順で行います。
Bybit Web3に切り替えると上部に表示される「取引」メニューから「スワップ」をクリックします。
「スワップ&ブリッジ」という画面が表示されますので、「送金元(交換元の仮想通貨)」と「送金先(交換先の仮想通貨)」の仮想通貨を選択し、どちらかの仮想通貨の欄に金額を入力してください。
支払い元・振替先のどちらかを入力すれば、もう片方は自動計算された金額が表示されます。
仮想通貨は、銘柄名をクリックすると表示される以下の画面から選択できます。上部にあるネットワーク一覧でまずネットワークを選んでから個別の銘柄を選ぶと間違えにくくなります。
「スワップ」ボタンの下に表示される下向き矢印マークをクリックすると、ガス代・スリッページ・最低受取金額・ルートの4つの条件が表示されます。これを確認し、OKなら「スワップ」を押してください。
両替レートやガス代は、トークンスワップ時に変動する可能性があります。通常は少額の違いに収まりますが、急変動がないかどうかは注意しながら操作しましょう。
ガス代やスリッページの数値の横に矢印がある場合は、設定変更ができます(変更できるかどうかは仮想通貨によって異なります)。
ガス代は「低速」「中」「高速」の中から選択でき、トランザクションが承認されるまでにかかるスピードを設定できます。ガス代を上げるとトランザクションが早く承認されますが、その分コストがかかります。
スリッページの欄では、スリッページの許容値が変更できます。
この許容度を設定することで、ユーザーは取引価格の変動に対する自分の許容範囲を決めることができます。最終的な受取金額が最低受取金額を下回る場合は取引はキャンセルされます。
再度条件が表示されますので、念のため確認してOKなら「確認」をクリックします。
スワップはすぐに完了しない場合もあります。画面に「成功」と表示されればスワップが完了していますので、、この表示が出るのを念のため確認してください。
これでBybit Web3スワップ取引は完了です。手順どおり操作を行えばほんの数分でカンタンに終了しますのでぜひチャレンジしてみてくださいね。
Bybit Web3スワップができない場合の解決方法
Bybit Web3スワップは、エラーが出て正常にスワップできないケースがいくつかあります。
ここからは、出る可能性があるエラーメッセージの例を紹介します。よく出るエラーメッセージは日本語で表示されますが、一部は英語で表示されます。
- ガス代が足りない場合
- 残高が足りない場合
- マイナーなペアをスワップしようとした場合
ガス代が足りない場合
ガス代が足りない場合は、「ガス料金を支払うためのが不足しています」というエラーメッセージが表示されます。
スワップは、交換する仮想通貨だけではなく、ガス代を支払うための仮想通貨も必要です。例えば、イーサリアムネットワークのUSDTをスワップしたい場合、USDTだけでなくイーサリアムもウォレットに入れておく必要があります。
残高が足りない場合
残高が足りない場合は、日本語で「〇〇の残高が不足しています」というエラーメッセージが表示されます。
送金に使用できる金額は右上に小さく表示されますので、この金額を超えないようにしてください。
マイナーなペアをスワップしようとした場合
マイナーなペアをスワップしようとした場合、DEXの流動性不足でスワップができません。エラーメッセージとしては、「No enough liquidity on the third-party DEX/bridge to support this swap(このスワップに対応する十分な流動性がサードパーティーのDEX/ブリッジにありません)」が表示されます。
【まとめ】Bybit Wab3スワップは進化中
いかがでしたか? ウォレットを接続して行うBybit Web3スワップは、手数料も安くBybitのユーザーの使い勝手が良いように工夫されています。
今後もより一層機能が充実すると見込まれていますし、メタマスクの代わりにメインのウォレットとして利用してもいいかもしれませんね。
Bybitに直接質問できるなどサポートが充実していることや、秘密鍵をBybitに管理してもらえるという手軽さがあることから、Web3.0やDAppに関心があっても操作に不慣れなBybitのユーザーにはぜひおすすめしたいサービスの一つです。
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