Bybit Walletは、日本でも多くの方が利用している仮想通貨取引所Bybit(バイビット)が提供するウォレットです。
以前はBybit Walletとしてクラウドウォレット・リカバリーフレーズウォレット(シードフレーズウォレット)・キーレスウォレットの3種類が提供されていましたが、現在はリカバリーフレーズウォレットのみの提供となっています。

ちょっとややこしいね
Bybit Walletは、外部のWeb3サービスを利用できるBybitのプラットフォーム、「Bybit Web3」を利用する際に推奨されているウォレットです。
当記事では、Bybit Walletのリカバリーフレーズウォレットについて、特徴やメリット・デメリット、作成方法をわかりやすく解説していきます。
Bybit Walletは新しいサービスで、使い方などに関するヘルプセンターの資料が充実していません。また、ヘルプセンターの資料と違う仕様になっていたりすることもあります。情報が矛盾しているように感じたらチャットサポートに問い合わせてみましょう。


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Bybit Web3のBybit Wallet、リカバリーフレーズウォレット(シードフレーズウォレット)とは?
Bybit Walletは、以前は「クラウドウォレット」「リカバリーフレーズウォレット(シードフレーズウォレット)」「キーレスウォレット」の3種類でしたが、現在はリカバリーフレーズウォレットしか提供されていません。


Bybit Walletやリカバリーフレーズウォレットはどういうものかを以下の点から紹介します!
- Bybit Web3の推奨ウォレット
- Chrome拡張機能で外部サービスと接続可能
- プライベートキーを自分で管理する
- 39のネットワークに接続可能
- Bybitアカウントとの連携はなし
Bybit Web3の推奨ウォレット
Bybit Walletは、Bybit Web3の推奨ウォレットに位置付けられており、Bybit Web3の全ての機能が利用できます。
Bybit Web3のウォレット接続画面では知名度の高いPhantom(ファントム)やMetaMaskが選択肢として表示されており、「WalletConnect」からそのほかのウォレットも接続できます。


しかし、一部のサービスでは、Bybit Walletを持っていることが参加条件となっています。そのため、Bybit Web3の全機能を活用したい方は、Bybit Walletを作成することをおすすめします。
また、Bybit Walletを利用していれば、ウォレット部分を含めてBybitのサポートサービスが利用できますので、Web3やDeFiに慣れていない方にはBybit Walletを利用するメリットがあります。
Bybit Web3の特徴は、Bybitが独自に提供するサービスではなく、Web3の外部サービスと接続するサービスであることです。Bybitの従来の取引所機能とは違いがありますので、よく確認しましょう。


Chrome拡張機能で外部サービスと接続可能
Bybit Walletのリカバリーフレーズウォレット(シードフレーズウォレット)は、Bybit Web3経由で外部サービスと接続できるだけでなく、メタマスクのようにChrome拡張機能で外部サービスと接続できます。
対応チェーンが同じであれば、NFTマーケットプレイスやゲームを利用できます。


プライベートキーを自分で管理する
Bybit Walletのリカバリーフレーズウォレットは、メタマスクなどの一般的なウォレットと同様にユーザーがシードフレーズとプライベートキーを管理するものです。プライベートキーをなくしてしまうとBybitには復旧できませんので注意してください。
なお、現在はサービス終了となってしまったクラウドウォレットやキーレスウォレットはプライベートキーの管理にBybitが関わっていたため初心者でも使いやすくなっていました。
39のネットワークに接続可能
リカバリーフレーズウォレットは、複数のチェーンに対応したマルチチェーンウォレットです。以下のようなネットワークやさらにマイナーなネットワークも含め39のネットワークに接続可能で、選択肢が幅広いです。
- ビットコイン(Bitcoin)
- イーサリアム(Ethereum)
- ソラナ(Solana)
- BNBチェーン(BNB Chain)
- ポリゴン(Polygon)
- アービトラム・ワン(Arbitrum One)
- マントル(Mantle)
- ベース(Base)
- リニア(Linea)
- オプティミズム(Optimism)
- アバランチC(Avalanche C)
- zkSync Era
- ファントム(Fantom)
- スイ(SUI)
- マンタ・パシフィック(Manta Pacific)
- ゼータチェーン(ZetaChain)
- マーリン・チェーン(Merlin Chain)
対応ネットワークは追加されることもあり、利用できるネットワークの最新情報はウォレットの操作画面で確認できます。
Chrome拡張機能で使用すると、対応する全てのネットワークが表示されますが、Bybit Web3に接続するとその一部しか表示されません。このような不具合がありますので、利用の際は注意が必要です。
Bybitアカウントとの連携はなし
Bybitの取引所ウォレットとのリカバリーフレーズウォレットの内部送金(資金振替)ができれば、送金手数料がかからず便利なのですが、残念ながらリカバリーフレーズウォレットはBybitの取引所ウォレットとは別のウォレットです。
そのため、リカバリーフレーズウォレットに入金するためには手数料を負担してオンチェーン送金をする必要があります。
- リカバリーフレーズウォレットで入金アドレスを表示させる
- Bybitアカウントで出金処理をする
Bybit WalletのうちクラウドウォレットはBybitの取引所ウォレットに紐づいているため、出金操作が簡略化されていました。しかし、現在はサービスが終了しています。
【MetaMaskと比較】Bybit Web3のBybit Wallet、リカバリーフレーズウォレット(シードフレーズウォレット)を利用するメリット
Bybit Web3のリカバリーフレーズウォレット(シードフレーズウォレット)は、外部のDeFiやNFTマーケットプレイスに接続できるという点ではMetaMaskと同様の機能を持っています。
ここからは、MetaMaskと比較してリカバリーフレーズウォレットにはほかにどのようなメリットがあるのかを紹介します。
- 対応ネットワークが豊富
- カスタマーサポートを提供
メリット①|対応ネットワークが豊富
MetaMaskで利用できるのは基本的にEVM(イーサリアム仮想マシン)のウォレットのみです。一方、リカバリーフレーズウォレットはマルチチェーンウォレットなので、EVM(イーサリアム仮想マシン)をベースにしていないビットコインやソラナなどにもデフォルトで対応しています。



メジャーなネットワークをカバーしてるポン!
メリット②|カスタマーサポートを提供
MetaMaskなどのノンカストディアルウォレットは、分散型であることが特徴なので、サポートが提供されないことが多いです。
MetaMaskも問い合わせルートは基本的にないので、わからないことがあっても、ヘルプセンターの資料を参照するかコミュニティチャネルで質問するしか解決方法がありません。
一方、リカバリーフレーズウォレットはBybitの24時間のカスタマーサポートが受けられます。これが、初心者に向いている大きな理由です。
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【MetaMaskと比較】Bybit Web3のBybit Wallet、リカバリーフレーズウォレット(シードフレーズウォレット)を利用するデメリット
リカバリーフレーズウォレットは、サービス開始からそこまで月日が経っていないこともあり、不十分な面もあります。
今後改善される点も多くあると思いますが、現時点でのデメリットを2つ、MetaMask(メタマスク)と比較して紹介します。



利用を考えている人は読んでっコ!
- ネットワークの追加不可
- カスタムトークンの追加不可
- 知名度が低い
デメリット①|ネットワークの追加不可
リカバリーフレーズウォレット(Bybit Wallet)は、ネットワークをユーザーが追加できないのがデメリットといえます。
MetaMaskでは、カスタムRPCと呼ばれる機能でEVM(イーサリアム仮想マシン)をベースとしたネットワークを追加できます。さらに、プラグインを利用することでソラナなどのEVMをベースとしないネットワークも一部利用できます。リカバリーフレーズウォレットにはこの機能がありません。



シンプルな機能になっているっコ
具体的には、例えば新興ネットワークが急激に知名度を獲得した場合などに不都合が生じるかもしれません。EVMベースのネットワークだった場合、MetaMaskであればカスタムPRCを使って利用できるのに、リカバリーフレーズウォレットはできないという状況が発生してしまいます。
草コインや新興プロジェクトに投資したい方には不向きです。その点を理解して利用した方がいいでしょう。



主要なネットワークは対応してるから、有名なプロダクトであれば問題ないポン!
デメリット②|カスタムトークンの追加不可
カスタムRPCでネットワークの追加ができないのと同様、リカバリーフレーズウォレット(Bybit Wallet)ではカスタムトークンの追加もできません。ヘルプセンターの資料を見ると、カスタムトークンの追加機能はあるようですが、このボタンが表示されないユーザーもいるようです。
以下は、ヘルプセンターの資料です。自分の画面にこのボタンがあるか確認してみましょう。


現在Bybitのサポートに問い合わせ中ですが、技術チームの調査が必要ですぐにはわからないそうです。
デメリット③|知名度が低い
リカバリーフレーズウォレット(Bybit Wallet)は、比較的新しいサービスであるため、知名度が低く使い方がわからないユーザーが多いです。
Bybitのヘルプセンターに利用方法に関するガイドが掲載されていますが、日本語の情報はまだ限られているデメリットがあります。



困ったらサポートに聞くこともできるポン!
Bybitは日本人ユーザーの多い取引所なので、今後リカバリーフレーズウォレットの知名度が上がれば使いやすくなるかもしれません。リカバリーフレーズウォレットの知名度が上がれば使いやすくなるかもしれません。
Bybit Web3のリカバリーフレーズウォレット(Bybit Wallet)の使い方
リカバリーフレーズウォレット(Bybit Wallet)は、Chrome拡張機能をダウンロードすることで作成できます。
ここからは、リカバリーフレーズウォレット(シードフレーズウォレット)の作成方法と、Bybit Web3への接続方法を紹介します!
- 作成方法
- 接続方法
リカバリーフレーズウォレットの作成方法
リカバリーフレーズウォレット(Bybit Wallet)は以下の方法で作成できます。
Bybit Web3の画面右上にあるウォレット情報(ウォレット名または「ウォレットを接続」)を選択後、画像赤枠の「ウォレットを追加」を選択します。


「ウォレットを接続」画面が表示されるので、中段にある「Bybit Wallet拡張機能」の「ダウンロード」を選択します。


Chromeの拡張機能をダウンロードするページに切り替わるので、「Chromeに追加」を選択します。


再度以下の確認画面が表示されたら「拡張機能を追加」を選択します。


Googleのバーから拡張機能のボタンをクリックし、ピンのマークをクリックします。


Bybit Walletのアイコンをクリックします。


「シードフレーズウォレットを作成する」をクリックします。


お好きなウォレットパスワードを設定し、「Bybit Web3利用規約」への同意にチェックを入れてください。


ウォレットを復旧させたりほかの端末で使用したりするために必要なシードフレーズが表示されますので、「コピー」をクリックして、メモ帳などに保存してください。保存したら、「バックアップ完了」をクリックしてください。
最初に設定したパスワードは忘れてもウォレットを復旧できますが、シードフレーズを忘れてしまうと二度と資産にアクセスできなくなりますので、メモした場所を忘れないようにしてください。


先ほど保存したシードフレーズの確認作業を行ってください。シードフレーズは12個の単語で構成されますが、そのうちの3つの単語についてそれぞれ3つの選択肢が表示されますので、正しいものを選んで「確認」をクリックしてください。
左から何番目の単語について回答すればいいかを「フレーズ1」や「フレーズ2」などの形で指定されますが、この番号は毎回変わります。


ウォレットの作成が完了し、残高画面が表示されます。


リカバリーフレーズウォレットの接続方法
次は、Bybit Web3で操作を行い、リカバリーフレーズウォレット(Bybit Wallet)を接続します。あらかじめ、Chrome拡張機能でリカバリーフレーズウォレットにログインした状態でしておいてください。



簡単にできるポン!
画面右上にある「ウォレットを接続」を選択します。


Bybit WalletのタブにあるBybit Wallet Extensionの「接続する」をクリックします。


接続の許可を求める画面が表示されますので、「確定」をクリックします。


ログインが完了し、右上にBybit Walletと表示されます。


Bybit Web3のBybit Wallet、リカバリーフレーズウォレット(シードフレーズウォレット)は今後どうなる?
Bybit Walletの大きなメリットはBybit Web3の推奨ウォレットであり、利用できるサービスが多い点でしたが、BybitがBybit Web3のサービスを2025年5月に大幅に削減したことで、メリットは低下してしまいました。
リカバリーフレーズウォレット(シードフレーズウォレット)は外部サイトと接続できるなどMetaMaskと同様の機能を持っていますが、まだあまり利用者のいないため機能が不安定な面もあります。
MetaMaskと同様の機能がBybitのサポートありで利用できるのは安心ですが、MetaMask自体シンプルな機能であまりトラブルは起きないため、利用者の多いMetaMaskを選んでおいた方が無難かもしれません。
この記事を参考に、Bybit Walletのリカバリーフレーズウォレットを利用するか検討してみてください!
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Bybit Web3のBybit Wallet、リカバリーフレーズウォレット(シードフレーズウォレット)のよくある質問
ここからは、Bybit Walletのリカバリーフレーズウォレット(シードフレーズウォレット)のよくある質問を紹介します。
- リカバリーフレーズウォレット(シードフレーズウォレット)とBybit Walletは同じものですか?
-
はい、同じものです。リカバリーフレーズウォレットは、3種類あるBybit Walletの一種でした。ほかにもクラウドウォレットやキーレスウォレットがありましたが、2025年5月にこの2つがサービス終了してからはBybit Walletはリカバリーフレーズウォレットのみです。
- Bybit Walletのリカバリーフレーズウォレット(シードフレーズウォレット)が対応しているネットワークは何種類ですか?
-
Bybit Walletのリカバリーフレーズウォレット(シードフレーズウォレット)は、39種類のネットワークに対応しています。ただし、Bybit Web3の操作画面では一部のネットワークが表示されない可能性があります。正確なネットワーク数は、Chrome拡張機能でウォレットにログインしてみると確認できます。
- Bybit Web3のウォレットは何種類ですか?
-
Bybit Web3のBybit Walletは1種類です。以前は3種類のBybit Walletが提供されていましたが、2025年5月にBybit Web3サービスの大部分が終了したことに伴い、現在はリカバリーフレーズウォレット(シードフレーズウォレット)のみが残っています。リカバリーフレーズウォレットではユーザーが自分でプライベートキーの管理を行います。
- Bybit Web3を利用するにはリカバリーフレーズウォレットが必要ですか?
-
いいえ、Bybit Web3にはMetaMask(メタマスク)など他のウォレットでも接続できます。ただし、MetaMaskでは一部の機能が利用できない可能性があります。
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