「仮想通貨取引に挑戦してみたいんだけど、どこの取引所で始めれば良いの?」
「Bybit(バイビット)とBinance(バイナンス)って名前をよく聞くけど、この二つってどう違うの?」
「海外の取引所らしいけど、初心者でも使いやすいのかな?なんだか複雑で面倒そう…」
仮想通貨取引を始める際、数多くの取引所の中から自分に合った場所を選ぶことは、最初の、そして非常に大切なステップです。特に、BybitとBinanceは、どちらも世界中のトレーダーに利用されている大手仮想通貨取引所であり、提供しているサービスも多岐にわたるため、「結局、自分にはどっちが向いているんだろう?」と迷ってしまう方も多いはずです。海外の取引所と聞くと、日本の取引所よりも手続きや操作が難しそう…と感じて、ついつい後回しにしてしまっている「ずぼらさん」もいるかもしれません。
この記事では、仮想通貨初心者の方や、難しい比較検討はサクッと済ませてしまいたい方向けに、BybitとBinanceという二つの主要な海外仮想通貨取引所を、分かりやすい言葉で徹底的に比較します。それぞれの取引所がどんな特徴を持っているのか、手数料はどちらがお得なのか、使いやすさはどうか、安全性はどうか、そしてどんなサービスを提供しているのかを、あなたの取引所選びの参考になるように解説します。この記事を読めば、BybitとBinanceの違いが明確になり、あなたにぴったりの取引所を見つけて、安心して仮想通貨の世界へ進むためのヒントがきっと見つかるはずです。
世界二強?BybitとBinanceの基本を知ろう
BybitとBinanceは、どちらも世界的に非常に多くのユーザーを抱える、巨大な仮想通貨取引所です。シンガポールなどに拠点を置く(または関連を持つ)とされ、特に活発な取引環境と豊富なサービスを提供しています。まずは、それぞれの取引所の基本的な概要と、知っておくべき共通点を見ていきましょう。
Bybit(バイビット)の基本的な特徴
Bybitは2018年に設立され、デリバティブ取引(FXや先物取引など)を中心に急速にユーザー数を伸ばしてきました。比較的新しい取引所でありながら、その取引処理能力の高さと、ユーザーニーズに合わせたサービス展開で知られています。
- 設立年: 2018年
- 主な拠点: シンガポールなど(グローバルに展開)
- ユーザー数: 世界中に数千万人規模のユーザーがいると言われています。
- 強み:
- デリバティブ取引: 非常に高いレバレッジ(最大数百倍)での取引が可能で、多様なデリバティブ商品を提供しています。取引高も非常に高いです。
- 取引処理能力: 高速なマッチングエンジンを持ち、大規模な取引でも安定したサービスを提供することを目指しています。
- 提供サービス: 現物取引、デリバティブ取引に加え、ステーキング、ローンチパッド(新規仮想通貨の上場支援)、コピートレードなど、多様なサービスを提供しています。
Bybitは、特にアクティブにトレードを行いたい人や、デリバティブ取引に関心があるユーザーに選ばれることが多い取引所です。
Binance(バイナンス)の基本的な特徴
Binanceは2017年に設立され、取引量で世界最大級の仮想通貨取引所として知られています。非常に多くの種類の仮想通貨を取り扱っており、現物取引、デリバティブ取引はもちろん、多様な金融サービスや独自のブロックチェーンエコシステム(BNB Chain)も展開しています。
- 設立年: 2017年
- 主な拠点: グローバルに展開(特定の国に集中していない分散型の運営体制を目指しているとされます)
- ユーザー数: 世界中に1億人以上のユーザーがいると言われています。
- 強み:
- 取引量と流動性: 世界最大級の取引量を誇り、あらゆる仮想通貨の取引において高い流動性を提供しています。希望する価格で売買しやすい環境です。
- 取扱通貨の種類: 非常に多くの種類の仮想通貨を取り扱っており、マイナーなアルトコインの取引も可能です。
- 多様なサービス: 現物取引、デリバティブ取引に加え、IEO(新規仮想通貨の上場支援)、ステーキング、レンディング、セービング、さらにはNFTマーケットプレイス、ローンチプール、BNB Chainエコシステムなど、仮想通貨に関するあらゆるサービスを提供していると言っても過言ではありません。
Binanceは、「世界最大手で安心して取引したい」「多くの種類の仮想通貨に触れてみたい」「取引以外の様々な仮想通貨関連サービスを利用したい」というユーザーに特に人気があります。
海外取引所を利用する上での共通の注意点
BybitもBinanceも、日本の金融庁に登録されている「国内取引所」(コインチェックやビットバンクなど)とは異なります。これらは日本の法律や規制の直接的な管理下にありません。
海外取引所の利用にあたっての共通リスク
- 利用者保護の違い
万が一、取引所がハッキング被害に遭って顧客資産が流出したり、経営破綻してサービスを停止したりした場合、日本の法律による利用者保護(例:分別管理や補償制度など)の対象外となるため、預けていた資産を取り戻すのが困難になるリスクがあります。 - 税金
海外取引所での取引で得た利益も、日本の居住者であれば日本の所得税の対象となります。取引所が日本の税務署に取引履歴を報告する義務はないため、自分で取引履歴を管理し、正確に損益計算を行い、確定申告をする必要があります。 - 日本円の入出金
多くの海外取引所は、日本円の銀行振込による直接入金・出金に対応していません。通常、日本の取引所やサービスで日本円を仮想通貨に換え、それを海外取引所に送金するという手順が必要です。
海外取引所は国内取引所にはない多くのメリット(豊富な取扱通貨、高いレバレッジなど)を提供していますが、同時にリスクも伴います。これらのリスクを理解した上で、利用を検討することが非常に重要です。
初心者にとって使いやすいのはどっち?(サイト・アプリ比較)
BybitもBinanceも、非常に多くの機能を備えているため、「初心者には難しそう…」と感じるかもしれません。しかし、どちらの取引所も初心者向けのインターフェースやガイドを用意しています。ここでは、サイトやアプリの使いやすさ、日本語対応、そして口座開設の簡単さという視点から比較します。
サイト・アプリの見た目と操作性(UI/UX)
BybitもBinanceも、世界中のユーザーを対象としているため、多言語に対応しており、ウェブサイトやモバイルアプリは日本語表示が可能です。どちらの取引所も、多くの情報を分かりやすく表示しようと工夫されたデザインですが、それぞれに特徴があります。
使いやすさの印象(主観含む)
- Bybit
全体的にシンプルで、目的の機能にアクセスしやすいデザインを目指している印象です。特に取引画面は、必要な情報が見やすく整理されており、直感的に操作しやすいという声が多くあります。カスタマイズ性も比較的高いです。 - Binance
提供しているサービスが非常に多岐にわたるため、ウェブサイトやアプリには情報量が非常に多いです。最初はどこに何があるか迷うかもしれませんが、慣れてくると目的の機能を見つけられるようになります。取引画面は高機能で、様々な分析ツールが利用できます。
どちらの取引所も、基本的な取引操作に関しては、慣れれば問題なく使用できます。デザインの好みや、機能の多さをどう感じるかは個人差が大きいでしょう。可能であれば、それぞれの取引所の公式サイトを訪れて、インターフェースの雰囲気を確認してみることをお勧めします。
日本語対応の状況
どちらの取引所も日本語に対応していますが、完全にローカライズされているわけではありません。
日本語対応の比較
- ウェブサイト・アプリ
どちらの取引所も、ウェブサイトやモバイルアプリを日本語で表示できます。ただし、一部のヘルプページ、利用規約、新しいサービスの説明などが英語のままだったり、翻訳が不自然だったりする可能性はあります。 - カスタマーサポート
どちらの取引所も日本語でのカスタマーサポートを提供しています(主にチャットやメール)。ただし、時間帯によっては日本語がネイティブではない担当者が対応したり、回答に時間がかかったりする場合もあります。日本の取引所のような、きめ細やかな日本語サポートを期待しすぎない方が良いかもしれません。
日本語での情報収集やサポート対応の面では、どちらの取引所も一長一短があり、大きな差はないと言えるでしょう。
口座開設の簡単さ
BybitもBinanceも、口座開設の手順は比較的簡単で、基本的なステップは共通しています。本人確認(KYC)手続きが必要ですが、オンラインで完結します。
口座開設の一般的な流れ
- メールアドレスまたは電話番号での登録
- パスワード設定
- 本人確認(KYC):本人確認書類のアップロード、顔写真撮影など
- 二段階認証の設定
- 口座開設完了
どちらの取引所も、これらのステップはオンラインで完結し、比較的スムーズに進められるようになっています。本人確認の手続きは、どちらの取引所でも少し手間がかかりますが、セキュリティや規制遵守のために必須のステップです。口座開設自体は、どちらを選んでも大きな難しさはないでしょう。
手数料、取扱通貨、セキュリティはどう違う?(比較ポイント)
取引所の使いやすさだけでなく、取引コストに直結する「手数料」、取引したい仮想通貨が見つかるかという「取扱通貨」、そして何よりも大切な「セキュリティ」は、取引所を選ぶ上で非常に重要な要素です。ここでは、これらの点についてBybitとBinanceを比較してみましょう。
手数料体系の比較
仮想通貨取引所では、取引を行う際や、入出金を行う際に様々な手数料が発生します。これらの手数料は、取引頻度や金額によって負担が変わってくるため、しっかり比較検討したいポイントです。
主要な手数料の比較(2025年現在 ※変動の可能性あり)
手数料の種類 | Bybit(現物取引) | Binance(現物取引) | 備考 |
---|---|---|---|
メイカー手数料 | 0.1% | 0.1% | 板にない価格で注文し、その注文に別のユーザーの注文がマッチングして成立した時。取引量などに応じて割引あり。 |
テイカー手数料 | 0.1% | 0.1% | 板にある既存の注文に対して、すぐに約定する価格で注文し、成立した時。取引量などに応じて割引あり。 |
その他サービス | 変動あり | 変動あり | デリバティブ取引、入出金、ステーキング、ローンチパッドなど、サービスごとに手数料体系が異なります。BNB(Binance Coin)での支払い割引あり。 |
- 現物取引手数料: メイカー手数料、テイカー手数料ともに、BybitもBinanceも0.1%が基本(VIPレベルや取引量、BybitならBITトークン、BinanceならBNBトークンの保有・利用による割引など)と、大手取引所としては平均的な水準です。大きな差はありません。
- デリバティブ取引手数料: デリバティブ取引では、現物取引とは異なる手数料体系が適用されます。BybitもBinanceも、デリバティブ取引手数料は現物取引よりも低く設定されていることが多いですが、取引ペアや商品、取引量などによって細かく異なります。こちらも、両社とも積極的に手数料割引を提供しています。頻繁にデリバティブ取引を行う場合は、それぞれの取引所のデリバティブ手数料ページで詳細を確認する必要があります。
- 入金手数料: 仮想通貨の入金手数料は、基本的にどちらの取引所も無料です。ただし、送金元のウォレットや取引所で送金手数料が発生します。
- 出金手数料: 仮想通貨の出金手数料は、通貨の種類や使用するブロックチェーンネットワークの混雑状況によって変動します。また、取引所によって設定されている手数料が異なります。よく使う通貨の出金手数料を比較しておくと良いでしょう。日本円の直接出金はどちらも基本的に対応していません。
手数料体系は、取引所のプロモーションや市場の状況によって変更される可能性があります。最新かつ正確な手数料情報は、必ず各取引所の公式サイトで確認してください。
取扱通貨の種類
取り扱っている仮想通貨の種類(銘柄数)も、取引所選びの重要なポイントです。メジャーなコインだけでなく、様々なアルトコインや新しいトークンを取引したい場合は、取扱銘柄の豊富さが重要になります。
取扱通貨数の比較(目安 ※変動あり)
- Bybit: 現物取引、デリバティブ取引を合わせると、数百種類以上の仮想通貨を取り扱っています。主要なビットコインやイーサリアムはもちろん、多くのアルトコイン、そしてGameFiやNFT関連の新しいトークンなども比較的積極的に上場させています。
- Binance: Binanceは、取扱通貨数において世界最大級です。現物取引だけでも数百種類以上、デリバティブ取引を含めるとさらに多くの銘柄を扱っています。非常にマイナーなアルトコインや、新しく発行されたトークンもBinanceに上場することが多く、多くの種類の仮想通貨にアクセスしたいユーザーにとって最大の魅力の一つです。
結論として:
- 主要な仮想通貨や、ある程度のアルトコインが取引できれば十分なら → Bybitでも十分対応可能。
- とにかく多くの種類の仮想通貨に触れてみたい、マイナーなアルトコインも取引したいなら → Binanceが圧倒的に有利。
あなたがどのような仮想通貨に興味があるかによって、適した取引所が変わってきます。ビットコイン以外の様々なアルトコインについて、ゆるく知りたい場合は、こちらの記事を参考にしてください。
▶ ビットコイン以外も知りたい?有名なアルトコインをゆる〜く紹介
セキュリティと信頼性
海外取引所の利用にあたって、最も気になるのが「安全性」ではないでしょうか。過去には海外取引所のハッキング被害や破綻といった事例も発生しています。BybitとBinanceは、どちらも世界最大級の取引所としてセキュリティ対策に非常に力を入れていると公言していますが、海外取引所であるという特性上、日本の取引所とは異なるリスクがあることを理解しておく必要があります。
セキュリティ対策の比較(公表情報より)
- 資産の保管
どちらの取引所も、顧客の資産を安全に保管するため、「ホットウォレット」(インターネットに接続されたウォレット)と「コールドウォレット」(インターネットから切り離されたウォレット)を組み合わせて利用していると説明しています。コールドウォレットでの保管比率が高いほど、ハッキングリスクは低減されます。 - セキュリティ認証
どちらの取引所も、ISO 27001などの国際的な情報セキュリティ認証を取得していると公表しています。 - 顧客資産保護のための基金
万が一の事態に備えて、顧客資産の保護を目的とした大規模な保険基金や緊急準備基金を設けていると表明しています。BinanceはSAFU(Secure Asset Fund for Users)という基金が有名です。 - プルーフオブリザーブ(PoR)
顧客から預かっている資産を、取引所がそれと同等以上の資産(準備金)を保有していることを証明する「プルーフオブリザーブ(準備金証明)」を開示しています。これにより、資産の透明性を高めようとしています。Bybit、BinanceともにPoRを開示しており、定期的に更新しています。 - 過去の事例
Binanceは過去に一度大規模なハッキング被害に遭いましたが、SAFU基金などを使って顧客資産への影響を最小限に抑えたとされています。Bybitは、大規模な顧客資産の流出といった直接的なハッキング被害の事例は公表されていません。(ただし、システム障害や一時的なサービス停止などは過去に発生したことがあります。)
重要な注意点:
これらのセキュリティ対策は、取引所側が公表している情報に基づくものです。完全に安全であることを保証するものではありませんし、日本の金融庁の管理下にないため、万が一の事態が発生した場合に日本の法律による保護を受けられるわけではありません。
海外取引所に資産を預けるということは、常に「カウンターパーティリスク」(取引相手の破綻などによって損失を被るリスク)が伴うことを理解しておく必要があります。多額の仮想通貨を長期間保有する場合は、取引所に預けっぱなしにせず、自己管理型のウォレット(ハードウェアウォレットなど)に移しておくことも検討しましょう。仮想通貨の安全な管理方法については、こちらの記事を参考にしてください。
▶ これだけはやっとけ!仮想通貨を守るための「最低限」セキュリティ対策
提供しているサービスを比較(取引種類など)
BybitもBinanceも、単に仮想通貨の売買ができるだけでなく、様々な金融サービスを提供しており、これらに違いが見られます。あなたの仮想通貨の利用目的や、挑戦してみたいことに応じて、どちらの取引所が合うか比較してみましょう。
現物取引
これは最も基本的な仮想通貨の売買です。実際に仮想通貨を購入して保有し、価格が上がったら売却して利益を得る、という取引方法です。
- Bybit
ビットコインやイーサリアムを含む数百種類の仮想通貨を、USDTやBTCなどの通貨ペアで取引できます。板取引とコンバート(通貨交換)機能があります。新しい銘柄の上場も比較的早いです。 - Binance
世界最大級の取扱通貨数を誇り、非常に多くの通貨ペアでの現物取引が可能です。主要通貨からマイナーなアルトコインまで、幅広くカバーしています。板取引、コンバート、そしてLaunchpoolやLaunchpadといった、新規銘柄の上場に関わる機会も豊富です。
どちらの取引所も、現物取引の機能や使いやすさに関しては優れていますが、取扱通貨の種類でBinanceが圧倒的に有利です。
デリバティブ取引(FX、先物など)
デリバティブ取引とは、仮想通貨そのものを直接やり取りするのではなく、仮想通貨の価格を基にした金融派生商品(コントラクトなど)を取引することです。代表的なものに「無期限契約」(パーペチュアル契約)や「先物取引」があり、レバレッジをかけて、元手資金の何倍もの金額で取引できるのが特徴です。
- Bybit
デリバティブ取引に非常に力を入れており、高いレバレッジ(最大数百倍)での取引、多様な商品(無期限契約、先物契約、オプション取引など)を提供しています。取引高も世界トップクラスであり、安定した取引環境が提供されています。UI/UXもデリバティブトレーダー向けに最適化されています。 - Binance
Binanceもデリバティブ取引量は世界最大級であり、多くの銘柄で高レバレッジ取引を提供しています。Bybitと同様に、無期限契約、先物契約、オプション取引など、幅広い商品を取り扱っています。取引高と流動性の高さはBinanceの大きな強みです。
どちらの取引所も、高機能なデリバティブ取引環境を提供しており、甲乙つけがたいです。デリバティブ取引は、少ない資金で大きな利益を狙える可能性がある反面、価格が少し逆方向に動いただけで大きな損失を出し、預けた証拠金が全てなくなってしまう可能性がある、非常にリスクの高い取引です。特に初心者の方は、デリバティブ取引の仕組みやリスクを十分に理解しないまま安易に手を出すのは絶対に避けるべきです。レバレッジ取引のリスクについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
▶ レバレッジって何?ハイリスク?初心者は手を出さない方がいい理由
その他のサービス
現物取引やデリバティブ取引以外にも、BybitとBinanceは様々な金融サービスを提供しており、これらに違いが見られます。
Bybitのその他のサービス(例)
- Bybit Earn: ステーキング、流動性マイニング、積立など、保有する仮想通貨を運用して報酬を得られるサービス。比較的新しい仮想通貨の運用オプションも追加されやすいです。
- Bybit Launchpad: 新しい仮想通貨プロジェクトの上場時に、そのトークンを有利な条件で購入できる機会を提供するプラットフォーム。Bybitが独自に審査・選定したプロジェクトが対象となります。
- NFTマーケットプレイス: NFTの売買ができる独自のマーケットプレイス。
- コピートレード: 他の経験豊富なトレーダーの取引戦略をコピーして、自分の口座で自動的に同じ取引を行える機能。
Binanceのその他のサービス(例)
- Binance Earn: ステーキング、レンディング、セービング、流動性ファーミングなど、保有する仮想通貨を運用する非常に多様なサービスを提供しています。対応通貨や運用方法の種類が豊富です。
- Binance Launchpad / Launchpool: 新しい仮想通貨プロジェクトのトークン販売や、特定の仮想通貨をロックして新しいトークンを獲得できるプラットフォーム。世界最大級の取引所だけあり、注目度の高いプロジェクトが登場しやすいです。
- Binance NFT: NFTの売買ができる独自のマーケットプレイス。様々なブロックチェーンに対応しています。
- BNB Chainエコシステム: Binance独自のブロックチェーンエコシステムであり、DeFiやDApps開発が活発に行われています。
どちらの取引所も様々なサービスを提供していますが、サービスの種類や規模の豊富さではBinanceが優位です。特に、保有している仮想通貨を積極的に運用したい、NFTや新しいプロジェクトに関わる機会を増やしたい、といった場合はBinanceが提供する幅広いサービスが魅力となります。Bybitも主要な運用サービスやNFTマーケットプレイスを提供しており、特定のサービスに興味があるならBybitも十分な選択肢です。また、コピートレードはBybitもBitgetも提供していますが、Bitgetの方がコピートレードに特化した機能が充実していると言われています。
Bybit vs Binance:結局どっちを選ぶべき?
ここまでBybitとBinanceを様々な角度から比較してきましたが、どちらの取引所が「優れている」と一概に断言することはできません。あなたの仮想通貨への関わり方や、重視するポイントによって、どちらがより合っているかが変わってきます。
比較まとめ:こんなあなたにはこっちがおすすめ!
それぞれの取引所の特徴を踏まえると、以下のような方におすすめできます。
Bybitがおすすめな人
- 主にデリバティブ取引を中心に行いたい人: 高いレバレッジでの取引や、多様なデリバティブ商品に挑戦したい人。高速な取引環境と、デリバティブトレーダー向けに最適化されたUI/UXを重視する人。
- 比較的新しい取引所ならではの勢いやサービス展開に期待する人: 積極的に新しい銘柄やサービスを追加するBybitの姿勢に魅力を感じる人。
- Bybit独自の運用サービスやNFTマーケットプレイスに興味がある人: Bybit EarnやBybit NFTに魅力を感じる人。
- シンプルで機能的な取引画面を好む人: 洗練されたUI/UXを重視する人。
Binanceがおすすめな人
- 世界最大手で取引したい人: 取引量と流動性が圧倒的に高い環境で売買したい人。
- とにかく多くの種類の仮想通貨に触れてみたい人: マイナーなアルトコインも含め、幅広い銘柄を取引したい人。
- 取引以外の様々な仮想通貨関連サービス(運用、IEO/Launchpool、NFTなど)も利用したい人: 仮想通貨に関するあらゆるサービスをワンストップで利用したい人。
- BNB Chainエコシステムに興味がある人: Binanceが展開する独自のブロックチェーンエコシステムに関わりたい人。
- BNB保有による手数料割引を積極的に活用したい人: Binance Coin (BNB) を保有することで、手数料が割引になるメリットを活かしたい人。
どちらも利用するという選択肢もアリ!
BybitとBinanceは、どちらか一方しか使えないわけではありません。それぞれの取引所に口座を開設し、目的によって使い分けるという選択肢も非常に有効です。
2社を使い分けるメリット
- 取引所の良いとこ取り
例えば、「デリバティブ取引はBybitの取引環境で行い、現物取引や幅広いアルトコインの取引はBinanceで行う」といった使い分けができます。 - 取扱通貨の網羅性向上
どちらか一方にしか上場していないマイナーなアルトコインや新しいトークンも取引できるようになります。 - サービス内容の違いを活用
各取引所独自のローンチパッドや運用サービス、NFTマーケットプレイスなど、それぞれの取引所の強みとなっているサービスを両方利用できます。 - リスク分散
万が一、どちらかの取引所に何か問題が発生した場合でも、もう一方の取引所に資産を分散しておけば、全資産を失うリスクを軽減できます。(※ただし、海外取引所全体のリスクは共通です。)
口座開設はどちらも無料でできるため、まずは両方の口座を開設してみて、実際に触ってみてから、メインで使う取引所を決める、というのも良い方法です。
Bybit・Binance比較に関するQ&A
ここでは、BybitとBinanceの比較に関して、初心者の方が抱きがちな疑問に、Q&A形式でまとめました。
日本円を直接入金できる?
現在(2025年時点)、BybitもBinanceも、日本円を銀行振込などで直接入金することは、基本的に対応していません。
- 海外取引所への入金は、主に他の仮想通貨取引所やウォレットから仮想通貨を送金する形で行います。
- 最も一般的なのは、まず日本の仮想通貨取引所で日本円を使ってビットコイン(BTC)やリップル(XRP)、あるいはUSDT(テザー)などのステーブルコインを購入し、それをBybitやBinanceの自分の口座に送金するという方法です。
- 一部の海外取引所では、クレジットカードを使って仮想通貨を直接購入できる機能を提供している場合もありますが、手数料が高くなる傾向があります。
送金する際は、送金先のアドレスを間違えないこと、そして送金する仮想通貨の種類と、送金先の取引所で選択したネットワークが一致していることを、必ず確認してください。これを間違えると、送金した資産を失う可能性が高いです。仮想通貨の送金方法については、こちらの記事を参考にしてください。
▶ 仮想通貨を送るってどうやるの?失敗しないための超基本ステップ
安全性は大丈夫なの?国内取引所と比べてどう?
安全性については、日本の取引所と比べてリスクが異なります。
- BybitもBinanceも、セキュリティ対策には力を入れており、国際認証の取得や顧客資産保護基金の設立などを公表しています。しかし、日本の金融庁に登録されていない「海外取引所」であるため、日本の法律や規制による利用者保護の対象外となります。
- これは、万が一、取引所がハッキング被害に遭って顧客資産が流出したり、経営破綻して倒産したりした場合に、日本の預金保険制度のような仕組みで資産が保護されるわけではない、ということを意味します。
- 日本の取引所は、顧客の法定通貨や仮想通貨を取引所の資産とは分けて管理すること(分別管理)などが法律で義務付けられており、比較的高いレベルの利用者保護が図られています。
したがって、「安全性」という点では、日本の取引所の方が法的な保護が手厚いと言えます。海外取引所を利用する場合は、そのリスクを十分に理解し、取引所の信頼性やセキュリティ対策について自分で情報を収集し、判断する必要があります。多額の資産を取引所に長期間置いたままにせず、自己管理型のウォレットで保管することも検討しましょう。
初心者におすすめの取引所は?
初心者にとって「おすすめ」の取引所は、重視するポイントによって異なります。
- 操作の簡単さを最優先するなら: 国内取引所のコインチェックが非常にシンプルで初心者向けです。
- 海外取引所に挑戦する上で、まず手軽さを求めるなら: BybitのシンプルなUI/UXは初心者でも比較的馴染みやすいかもしれません。
- 海外取引所で、将来的に多くの種類のコインやサービスに触れたいなら: 最初は情報量の多さに戸惑うかもしれませんが、Binanceは慣れてしまえば非常に多くのことが可能です。
- 安全性と日本語サポートを重視するなら: まずは日本の金融庁に登録されている国内取引所(コインチェックやビットバンクなど)から始めるのが安心です。
どの取引所を選ぶにしても、まずは少額から実際に利用してみて、自分にとっての使いやすさや雰囲気を確認するのが一番です。
まとめ
今回は、世界の主要な仮想通貨取引所であるBybitとBinanceについて、初心者の方にも分かりやすく比較解説しました。
- BybitもBinanceも、シンガポールなどに関連を持つ海外取引所で、高いレバレッジでのデリバティブ取引に強みがある。
- Bybitは高速な取引環境とシンプルなUI、Binanceは圧倒的な取引量・取扱通貨数と豊富なサービスがそれぞれの最大の強み。
- どちらの取引所も、サイトやアプリは日本語に対応しており、口座開設も比較的スムーズに行える。
- 現物取引手数料は大きな差はないが、サービスの種類や規模の豊富さではBinanceが優位。
- セキュリティ対策に力を入れているが、日本の金融庁の規制対象外であるため、ハッキングや破綻といったカウンターパーティリスクが存在する。日本の取引所のような法的な利用者保護は受けられない。
- どちらを選ぶかは、あなたがデリバティブ取引やサービス利用に何を求めるか、取扱通貨の豊富さが必要か、といった目的によって異なる。両方使い分けるという選択肢も非常に有効。
BybitもBinanceも、高機能なサービスを提供している魅力的な取引所ですが、海外取引所であるという特性を理解し、そのリスクを認識した上で利用を検討することが非常に重要です。特に初心者のうちは、まず日本の取引所で仮想通貨の扱いに慣れてから、海外取引所に挑戦するのが無理のないステップかもしれません。
もし、仮想通貨取引所の口座開設をこれから行うなら、こちらの記事で、一番簡単な口座開設手順を解説しています。ぜひ、参考にしてみてください。
▶ 【5分で完了!?】仮想通貨の口座開設、一番簡単な手順を解説