Bybit(バイビット)には、分離マージン・クロスマージン・ポートフォリオマージンの3種類のマージンモードがあり、トレーダーが自由に選択できます。
分離マージンはリスクを限定できるので初心者にもおすすめの取引方法ですが、仕組みがやや複雑です。
この記事では、分離マージンの仕組みや設定方法について詳しく解説します。
- マージンモードを分離マージンに変更する方法がわからない
- 分離マージンでポジションを持つ方法がわからない
- 分離マージンでリスク範囲を変更する方法がわからない
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Bybitの分離マージンとは?
Bybit(バイビット)の分離マージンモードは、トレーダーのアカウント内にある資産の一部を担保に(証拠金に)取引する形態のことをいいます。
担保にした資産は、トレーダーの口座残高から分離されます。
リスクを限定できるマージンモード
分離マージンモードでは担保にする資産が少ないため、クロスマージンモードに比べて強制決済のリスクが上がります。
ただし、ポジションが強制決済されたとしても失うのは分離された資産(担保にした資産)に制限されるため、クロスマージンモードのようにアカウント内にある全ての資産を失うことはありません。
リスクを限定できるのが分離マージンのメリットです。
証拠金の追加・削減も可能
分離マージンは、ポジションごとに証拠金を分離するもので、その証拠金分の損失が発生するとポジションの清算(ロスカット)になります。
しかし、一旦ポジションを持った後にもっと証拠金を割り当てたくなったり、逆に証拠金を減らしたくなることもありますよね。
そういった場合には、証拠金を追加・削減することもできます。
柔軟に対応できるポン!
Bybitの分離マージンのデメリット
リスク管理の面ではメリットのある分離マージンですが、クロスマージンに比べると一部の機能が制限されています。
分離マージンを利用する際は以下の点に注意してください。
- 利用できる取引の種類が少ない
- 複数の資産を担保にできない
複数の資産を担保にできない
統合取引アカウント(UTA)が導入されたことで、クロスマージンモードでは複数の資産を担保にしてレバレッジをかけた取引ができるようになりました。
例えば、ビットコインしか保有していないのに、イーサリアムのUSDT無期限契約取引を行うことも可能です。
しかし、分離マージンでは単一資産モードが適用されますので、USDT無期限契約を行う場合はUSDT、USDC無期限/先物を行う場合はUSDCなど、取引銘柄ごとに指定された資産を保有しておく必要があります。
ここからは、分離マージンを利用する方法を紹介します。
Bybitで分離マージンを使用する方法
Bybit(バイビット)で分離マージンを使用する方法を紹介します。
- マージンモードを変更する方法
- 分離する証拠金を設定する方法
- 保有ポジションの証拠金を増減させる方法
マージンモードを変更する方法
Bybitのデフォルトのマージンモードはクロスマージンです。分離マージンを利用したい場合は、設定を手動で変更する必要があります。
マージンモードの変更は、以下の手順で行います。
3種類のマージンモードの中から分離マージンを選択します。
Bybitのマージンモードはポジション保有中でも変更できます。ただし、変更先のマージンモードでは利用できない機能を利用したポジションを保有している場合は変更できません。また、モード切替後すぐにロスカットされるのを防ぐため、リスクパラメーターである必要証拠金率(IMR)の要件が設定されています。
マージンモードの変更ができなかった場合、最下部にある「条件を確認」をクリックして、マージンモードを変更するための条件を満たしているか確認してください。
分離する証拠金を設定する方法
Bybitの分離マージンでポジションを持つ場合、レバレッジの設定が重要です。
クロスマージンでは機械的に最大レバレッジにしても不都合はありませんでした。しかし、分離マージンではレバレッジの設定によってどれだけの量の証拠金をそのポジションのために割り当てるかが変わります。
よく考えて設定するっコ!
レバレッジ10倍に設定して0.2BTC(1BTC=5万ドルのとき、価額は1万ドル)のポジションを持った場合、実際のポジション量の10分の1に相当する金額(この場合は1000ドル)が分離される証拠金になります。
必要証拠金の計算は「ポジション価額 ÷ レバレッジの数字」でざっくり計算できます。しかし、必要証拠金には決済時の手数料相当が上乗せされるため、上記の方法で計算した数値よりも少し高くなります。
実際にレバレッジを設定する手順を紹介します。
レバレッジは、注文パネルの上部で設定できます。「分離マージン」の隣の数値を変更してから注文を発注してください。
注文を発注すると、確認画面が表示されます。「注文コスト」の金額を確認して、「確定」をクリックしてください。
この金額が「ポジション価額 ÷ レバレッジの数字」とだいたい同じ水準になっています。
保有ポジションの証拠金を増減させる方法
分離マージンで証拠金を増減させる操作は、チャート下部にある保有ポジション一覧から行います。
証拠金を増減させたいポジションの「必要証拠金」欄にある鉛筆マークをクリックします。
証拠金を増減させて「確定」をクリックしてください。
証拠金は、最初に設定した証拠金より増やすことはできても減らすことはできないようです。証拠金を減らす機能は、一旦手動で増やした証拠金を減らす場合にのみ利用できます。
【まとめ】Bybitの分離マージンをデモ口座で使ってみよう!
Bybit(バイビット)の分離マージンは複雑な仕組みなので、理解しづらい方もいるでしょう。
難しいっコ・・・
しかし、証拠金や清算(強制ロスカット)に関わることなので、よく理解してから取引を始める必要があります。不安な方は、ぜひデモ口座で試してみてください。
トップページ上部の「デリバティブ」メニューから「デモ取引」をクリックすると、簡単にデモ口座を利用することができます。
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Bybitの分離マージンに関するよくある質問
ここからは、Bybit(バイビット)の分離マージンに関するよくある質問を紹介します。
- Bybitのマージンモードを分離マージンにするにはどうすればいいですか?
-
Bybit(バイビット)のマージンモードを変更するには、注文パネルの下にある「マージンモード」をクリックしてご希望のマージンモードを選択します。
- Bybitのマージンモードはポジション保有中に変更できますか?
-
はい、Bybit(バイビット)のマージンモードはポジション保有中でも変更できます。ただし、変更先のマージンモードでは利用できない機能を利用したポジションを保有している場合は変更できません。
また、モード切替後すぐにロスカットされるのを防ぐため、リスクパラメーターである必要証拠金率(IMR)の要件が設定されています。
- Bybitの分離マージンで、分離される証拠金の金額はどのように設定されますか?
-
Bybit(バイビット)の分離マージンでは、「ポジション価額 ÷ レバレッジの数字」で算出される金額に決済時の手数料相当分を上乗せした金額が分離される証拠金となります。
レバレッジ10倍に設定して0.2BTC(1BTC=5万ドルのとき、価額は1万ドル)のポジションを持った場合、実際のポジション量の10分の1に相当する金額(この場合は1000ドル)が分離される証拠金です。
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