Bybit(バイビット)で自動売買をしてみたいそこのあなた!
実は、Bybitでは自動売買をする方法が5つあります。簡単な順に並べてみました。
- コピートレード
- 取引ボット
- MT4のEA
- TradingViewを連携させる自動売買
- APIキーを利用したオリジナルの自動売買
プログラミングの知識がなくてもできるものもあるポン!
この記事では、それぞれの自動売買の特徴や難易度などを紹介します!
Bybitでコピートレードを利用した自動売買
まずは、Bybit(バイビット)で自動売買をする方法として一番簡単な「コピートレード」を紹介します。
コピートレードとは、マスタートレーダー(トレードをコピーさせてくれる上手なトレーダー)の取引をコピーできるものです。Bybitはコピートレードのサービスを提供しており、さまざまトレーダーの取引をコピーできます。
コピートレードには、以下のようなメリット・デメリットがあります。
- 【メリット】成功した場合の収益性が高い
- 【デメリット】長期の成績が不明
- 【デメリット】マスタートレーダーへの報酬が差し引かれる
【メリット】成功した場合の収益性が高い
コピートレードのメリットは、上手なトレーダーをフォローでき、成功した場合の収益性が高い点です。
コピートレードは、MT4のEAや仮想通貨取引に利用されるボットなどを使用する場合と異なり、基本的に人間のトレーダーが取引の判断を行っています。
ボットを利用しているマスタートレーダーもわずかにいますので、ボットを避けたい方はプロフィールページを確認してください。
一般的に、完全にプログラム化された自動売買より、人間のトレーダーの方がよい成績が出せる傾向があるとされています。
プログラム化された自動売買は、チャートに現れる情報(テクニカル指標やチャートパターン)のみで判断するのに対し、人間のトレーダーは市場の材料になるニュースの影響なども考慮することができるためです。
長期的に期待できる銘柄はガチホする戦略もとれるポン!
もちろん、感情に左右されるなど人間特有の欠点はありますが、コピートレードが成功した場合に期待できる利益はプログラム化された自動売買より高いです。
【デメリット】長期の成績が不明
コピートレードには、長期の成績が不明というデメリットがあります。
プログラム化された自動売買では、過去の相場にその取引戦略を適用するとどの程度の成績になっていたのかを把握できる「バックテスト」が可能です。相場のデータが存在する限り、10年、20年といった長期の成績を確認することもできます。
一方、コピートレードでは、人間が判断を行っているため長期の成績を確認することができません。
マスタートレーダーを信じるしかないっコ・・・
Bybitのコピートレードが開始された2022年からマスタートレーダーをやっている人であれば年単位のデータがありますが、それでもプログラム化された自動売買よりは長期で安定して収益を上げられるかについて情報が乏しいです。
コピートレードでコピーするトレーダーを選ぶ際には、なるべく長い期間安定した実績がある人がおすすめです。
【デメリット】マスタートレーダーへの報酬が差し引かれる
コピートレードのシステムでは通常、マスタートレーダーに対する報酬が利益から差し引かれます。
Bybitのコピートレードでは、一定期間の純利益(利益と損失を相殺した後に残った利益)から一定の比率でマスタートレーダーに報酬が支払われます。
報酬はマスタートレーダーのランクによって異なりますが、10~15%の範囲です。
成功報酬っコ!
この分が差し引かれることを加味してコピートレードの収益性を判断する必要があります。
Bybitのコピートレーダーの報酬設定は比較的トレーダーに有利になっています。他社のコピートレードでは、勝ったトレードの利益に対して報酬が設定されていることもあり、その場合はトータルで損失が出ていても勝ちトレードの分は報酬を支払わなければならなくなります。一方、Bybitのコピートレードは、利益が出たときのみ報酬を支払う仕組みです。
Bybitの取引ボットを利用した自動売買
Bybit(バイビット)で提供されているサービスの「取引ボット」でも、簡単に自動売買が設定できます。
ユーザーはボットの条件を設定すれば自動売買が可能で、プログラミングの知識は不要で利用できます。
取引ボットには以下のようなメリット・デメリットがあります。
- 【デメリット】複雑な戦略は設定できない
- 【メリット】手数料無料で利用できる
【デメリット】複雑な戦略は設定できない
取引ボットのデメリットは取引戦略の種類が4種類しかなく、複雑な戦略は設定できないことです。
Bybitの取引ボットのページではAIの作成した戦略が多数表示されますが、設定が異なるだけで種類は以下の4種類のみです。
- デリバティブ取引ボット
- 先物マーチンゲール
- 現物取引ボット
- 積立ボット
このうち、積立ボット以外の3種類はいずれも、一定間隔の値幅でポジションを持つものです。
戦略はシンプルなので、MT4のEAのような市販の自動売買にありがちな、どのタイミングでポジションを持つかがブラックボックスになっているという不安はありません。
しかし、テクニカル指標を参考にエントリーや決済を判断するというような複雑な機能はありませんので、その点は利用を検討する方は確認しておくといいでしょう。
デリバティブ取引ボットと現物取引ボットは「グリッド」と呼ばれる戦略っコ
デリバティブ取引ボットと現物取引ボットは、一定間隔の値幅で同じボリュームのポジションを追加するものです。一方先物マーチンゲールは、損失が発生した場合にボリュームを増やしてポジションを持つことで、トレンドが転換した場合に損失を回復しやすくするものです。どちらも、一方方向に動くトレンドが発生した場合には大きなリスクを抱えることになる戦略です。
【メリット】手数料無料で利用できる
Bybitの取引ボットは一定間隔の値幅でポジションを持つというシンプルな設定なので、自分で設定もできますし、AIが作成した戦略も無料で利用できます。
初心者でもできるポン!
通常の取引と同様にBybitの取引手数料や資金調達料が発生する以外、取引ボットにコストはかかりません。
BybitのMT4でEAを利用した自動売買
Bybit(バイビット)のMT4でEAを利用した自動売買も、比較的簡単に始められます。
BybitのMT4について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。↓↓↓↓↓
MT4のEAには以下のようなメリット・デメリットがあります。
- 【メリット】複雑な戦略が利用できる
- 【メリット】設定が比較的簡単
- 【メリット】ツールでEAを自作できる
- 【デメリット】戦略がブラックボックス
【メリット】複雑な戦略が利用できる
MT4のEAのメリットは、複雑な戦略が利用できることです。
MT4のEAは、エントリーや決済のトリガーにテクニカル指標を使うなどの複雑な設定が可能です。そのため、一定間隔の値幅でエントリーするだけのBybitの取引ボットよりも、相場に合わせた取引ができます。
【メリット】設定が比較的簡単
MT4のEAは自分で作成することも可能ですが、通常は販売サイトで購入します。
日本で有名なEA販売サイトはGogoJungleがありますが、また仮想通貨対応EAの種類は多くないので、MT4の開発元であるメタクオーツが運営しているMQL5の方が種類は豊富です。
購入したソフトをMT4に導入して稼働させるだけなので、プログラミングの知識は不要で比較的簡単に利用開始できます。
ただし、MT4を24時間立ち上げておかないとEAがエントリーや決済のタイミングを逃してしまうため、通常はVPS(仮想専用サーバー)というレンタルサーバーのようなものを契約します。
ランニングコストがかかるっコ
VPSにMT4をインストールしてEAの設定を行う作業が発生しますので、初めての方は設定に数時間かかってしまうかもしれません。
【メリット】ツールでEAを自作できる
MT4のEAを作成するには専用のプログラミング言語を学習する必要がありますが、プログラミングの知識がなくてもEAを作成できるツールも販売されています。
日本語対応のものだとGogoJungleで販売されている「EAつく~る」が有名です。
EAつく~るは、「RSIの数値が70に達したときに売りエントリーする」など比較的シンプルな取引条件を専用のシステムから設定できるため、プログラミングの知識が不要です。
設定できる取引条件は基本的に2つの数値の比較になります。先ほど紹介したRSIが特定の数値になった場合や、2つのテクニカル指標の数値を比較して「短期移動平均線が長期移動平均線を上回った場合に買いエントリーする」などの取引条件が設定できます。
裁量トレードの自動化が可能だポン!
【デメリット】戦略がブラックボックス
MT4のEAは、戦略が開示されていないことがほとんどです。
デイトレードなのかスキャルピングなのか、順張りなのか逆張りなのか程度のざっくりとした方向性は開示されますが、具体的なエントリー判断に使っているテクニカル指標などは基本的に開示されません。
そのため、どのタイミングでポジションを取るかの予想がつきづらいです。
資産運用をEA開発者に任せるようなイメージっコ
バックテストと呼ばれるMT4のシュミレーション機能で、そのEAを過去のチャートに適用するとどのようなタイミングでポジションを持っているかを把握することはできますので、利用開始前にバックテスト結果をよく確認しましょう。
BybitとTradingViewを連携させる自動売買
Bybit(バイビット)では、TradingViewの有料版と連携できる機能が提供されています。
この連携機能は主に、TradingViewで提供されている戦略アラートをBybitのチャートで使用するために利用されていますが、自動売買にも利用することができます。
TradingViewと連携させる自動売買は非常に複雑なのでプログラミングの知識がないと難しいかもしれません。
プログラミングが得意な人にはいいかもしれないポン!
TradingViewと連携させる自動売買には以下のようなメリット・デメリットがあります。
- 【メリット】Bybitの取引銘柄全てで自動売買ができる
- 【メリット】APIキーを使った自動売買よりは簡単
- 【デメリット】TradingView用プログラミング言語を学ぶ必要がある
【メリット】Bybitの取引銘柄全てで自動売買ができる
TradingViewと連携させる自動売買には、Bybitの取引銘柄全てで自動売買ができるというメリットがあります。
BybitのMT4では、USDT無期限契約の取引ペアのうちメジャーな21ペアしか取引ができないため、マイナーな銘柄も自動売買をしたい場合はTradingViewの自動売買の方が向いています。
【メリット】APIキーを使った自動売買よりは簡単
TradingViewと連携させる自動売買では、この後紹介するAPIキーを使った自動売買よりは簡単に自動売買システムを構築できます。
TradingViewと連携させる自動売買で必要になるのは、「Pine Script」というTradingView用のプログラミング言語を使ったストラテジーです。
この言語は、プログラミング初心者でも比較的簡単に学べるように設計されているという特徴があります。
ただし、Pine Scriptは日本語の情報があまり充実していないため、その点がハードルになるかもしれません。
【デメリット】TradingView用プログラミング言語を学ぶ必要がある
先ほど紹介した通り、TradingViewと連携させる自動売買を利用するにはPine Scriptというプログラミング言語を学ぶ必要があり、これが最大のデメリットになります。
取引ツール専用のプログラミング言語なので、一般的な言語よりは学びやすいですが、日本語で情報が得づらいというデメリットがあります。
一から学ぶのであれば、MT4専用のプログラミング言語であるMQL4の方が情報は得やすいです。
BybitのAPIキーを使った自動売買
最後に、最も難しい自動売買の方法はBybit(バイビット)のAPIキーを使った自動売買です。
APIキーにはいくつかの種類が用意されており、注文を出したりキャンセルしたりできるものもあります。
このAPIキーを使って自動売買を構築します。
APIキーを使った自動売買には以下のようなメリット・デメリットがあります。
- 【メリット】一般的なプログラミング言語が使用できる
- 【デメリット】プログラミングの専門知識が必須
【メリット】一般的なプログラミング言語が使用できる
APIキーを使った自動売買は、オリジナルの自動売買システムを一から構築する方法です。
そのため、MTやTradingViewと違い、Pythonなどの一般的なプログラミング言語が利用できます。
もともとプログラミングの知識を持っている方にとっては、一から勉強する手間がかかりません。
【デメリット】プログラミングの専門知識が必須
一方デメリットとしては、プログラミングの専門知識が必須であることです。
MT4やTradingViewの専用プログラミング言語は初心者でも取り組みやすいものとなっていますが、APIキーを使った自動売買で利用されるPythonはそれよりも難易度が高いです。
プログラマー向けだっコ
Bybitの自動売買はMT4がおすすめ
Bybit(バイビット)での自動売買はやっている人が多いとは言えない状況ですが、ここまで紹介してきたように種類は豊富です。
特に、MT4は自動売買のしやすさが売りのツールなので、仮想通貨の自動売買にも向いています。
EAを自作できるツールも販売されていますので、興味がある方は自作にも挑戦してみてください!
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