BlockFi(ブロックファイ)は、仮想通貨のレンディングサービスを提供する米国の大手レンディング業者です。
Zac Prince氏とFlori Marquez氏によって2017年に設立されたBlockFiは、わずか4年で急成長を遂げ、現在ニューヨーク、ニュージャージー、ポーランド、アルゼンチンの4か所にオフィスを構えています。また、世界中で数々のベンチャーキャピタルがBlockFiへと出資しており、日本からはリクルートグループが出資していることで知られています。
信頼性は抜群のBlockFiですが、日本語への対応がまだ完全ではないため、日本人には使いにくい面もあります。この記事では、BlockFiのアカウント開設方法について図解します。
BlockFiでなにが出来るの?
仮想通貨はFXなどとは違って投資の側面を持つことから、高騰目的で長期保有しているトレーダーは多いのではないでしょうか。取引所やウォレットに眠っている仮想通貨を預け入れ、金利収入を得ることで有効活用できるのがBlockFiのレンディングサービスです。
BlockFiのレンディングを上手く活用することで、ローリスクで資金を増やすことが可能です。
BlockFiのサービスには、下記のメリットがあります。
・年利が高い
・ロック期間なし
・仮想通貨を担保にUSDを借りられる
・取引所としての機能も備えている
・中央管理者ありのサービス
年利が高い
BlockFiは仮想通貨のレンディング、つまり仮想通貨の借入・貸出プラットフォームです。保有している仮想通貨を貸し出し、銀行のように金利収入を得ることができます。
日本の銀行の場合は年利0.3%以下と雀の涙ほどですが、BlockFiのレンディングでは最大で最大で年利8.25%と、銀行では考えられないほどの金利収入を得ることができます。
「それって、銘柄によってでしょ?リスクのある仮想通貨だからでしょ?」といったような声が聞こえてきそうなものですが、USDT・USDC・GUSD・PAX・BUSD・DAIなどの資産変動リスクの極めて少ないステーブルコインでも、最大で年利8.25%の金利収入を得ることが出来るのです。
仮に約300万円分(30,000USDT)をレンディングに出したとしましょう。元金を固定にする単利であっても、1年間で約25万円ずつ増加します。さらに、得た利息を元金に追加していく複利であれば、5年間で合計約150万円、10年間で合計約380万円と、元金の二倍以上の金利収入を得られます。
ロック期間なし
BlockFiのレンディングは、いつでもレンディングを停止して引き出しができるという点が大きなメリットです。国内取引所のレンディングサービスでは、一定期間の間は引き出しができない設定になっています。
Binance(バイナンス)などの海外取引所では、引き出し自由のサービスも提供していますが、利率は1%前後と低い場合が多いです。
BockFiは、自由度の高さと金利の高さを兼ね備えている点で、他のレンディングサービスよりも有利になっています。
仮想通貨を担保にUSDを借りられる
BlockFiでは、仮想通貨ローンというサービスも提供しています。このサービスでは、仮想通貨を担保にUSDを借りることができます。しかし借りるとは言っても、担保に預け入れた50%の金額までしか借りることができません。
担保が必要であることからわかる通り、日本で一般的なカードローンのように、無担保の借金とは性質が違います。BlockFiの仮想通貨ローンは、仮想通貨を売りたくないけれどもUSDを調達したい時には便利なサービスです。
例えば、IEOに参加するために一時的にUSDが必要になった、NFT(非代替性トークン)を転売目的で購入するために資金を調達したいといった時に、この仮想通貨ローンは大いに役立ちます。
一次的な資金がほしいときに使えるサービスだよ!
ただし、USDを借りている間に、担保にした仮想通貨のレートが暴落した場合、借金を抱えるリスクがありますので、借入は慎重に行うようにしてください。
仮想通貨ローンで借りるUSDは、サービスを申請してから90分以内に送付されます。USDのほか、GUSD・USDCなどのステーブルコインで受け取ることも可能です。
一般的な借り入れサービスでは審査が必要ですが、BlockFiでは、仮想通貨の担保を預け入れているため、審査不要で借りることができます。
取引所としての機能も備えている
BlockFiではシンプルな操作で仮想通貨の売買も可能です。非常にシンプルなインターフェイスで、海外仮想通貨取引所やメタマスクなど、仮想通貨を扱いなれている方ならば直感的に使いこなせるでしょう。
仮想通貨の急変動時にも、Binance(バイナンス)などの取引所へ送金するタイムロスがなく、すぐさま対応できることから、BlockFiの取引所は重要な役割を果たしています。
中央管理者ありのサービス
仮想通貨には、イールドファーミングやステーキング、レンディングなど、様々な運用方法があります。
BlockFiのレンディングは分散型金融(DeFi)とは違い、管理者が存在しているため、万が一の時にもレンディングの専門家であるBlockFiのサービスが受けられる点がメリットになります。
DeFiのような管理者が存在しないサービスは、何が起きても完全に自己責任となり、個人が大きな資金を入れるのはやはり怖い面もあります。比較的安全に仮想通貨で金利収入を得たいならば、レンディングを有効活用するのがおすすめです。
管理者不在にもメリット・デメリットがあるね
BlockFiに限らず、様々な取引所で類似したサービスを行っていますが、BlockFiはレンディングサービスを提供する最大手です。安全性や信頼の面では特に優れていると言えるでしょう。
レンディングでおすすめの仮想通貨
BlockFiでは、BTC・ETH・LTC・LINK・UNI等のアルトコインから、USDT・GUSD・USDC・PAX・DAI・BUSDなどのステーブルコインまで、様々な通貨をレンディングに利用することが可能です。
リスクを回避するならステーブルコインがおすすめ!
BlockFiのレンディングサービスを行う上で特におすすめなのが、USDTのようなステーブルコインでのレンディングです。
米ドルと連動するのステーブルコインを利用することで、資産価値を減らすことなく、ローリスクで金利収入を得ることが可能です。
一見メリットばかりのようにも見えますが、ここでひとつ注意しておきたいことは、ステーブルコインの持つリスクです。
価格変動が少なく、仮想通貨の中では極めてリスクの低いステーブルコインですが、「発行元会社がドルとの交換を保証する」ことにより価値を保つという仕組みであるため、発行元会社の信頼性の問題により価値が下がってしまうリスクもあります。また、米国でステーブルコイン規制がささやかれるなど、ステーブルコイン自体が思わぬ方向へと進んでしまうことも想定しておくべきでしょう。
ステーブルコインとは言えども、仮想通貨である以上やはりリスクと完全に切り離すことは難しいと言えます。
仮想通貨高騰を狙うならBTCやアルトコイン
ビットコイン(BTC)やアルトコインでレンディングをする場合、レンディングで増えた仮想通貨が高騰すれば二重でおいしい思いをすることができます。
また、たとえ下落相場であっても、レンディングの収入がある分、仮想通貨の下落リスクをわずかながら緩衝することができるため、ただ単に保有しているだけよりはレンディングを行ったほうがお得と言えます。
頻繁に売買を行わずに超長期保有が目的であれば、積極的にBTCやアルトコインでレンディングを行っても良いのではないでしょうか。
BlockFiの口座開設方法
ここからは、BlockFiの口座開設方法を図解していきましょう。
個人情報入力
まずBlockFiの口座開設ページにアクセスします。
その後、口座開設フォームに必要事項を入力します。⓵名前、⓶苗字を英字で入力し、⓷登録に用いるメールアドレスを入力し、⓸にご自身でパスワードを決めて入力してください。(パスワードには、大文字・小文字・数字・ !@#$%^&*などの特殊文字を含める必要があります)
入力が完了したら。二つのチェックボックスにチェックを入れて「Submit」をクリックします。1つ目のチェックボックスは、18歳以上であり、各種利用規約に同意したことの確認です。2つ目のチェックボックスは、SMS通知を受け取ることへの同意です。
「Submit」をクリックすると、下のようなメールが届きます。赤枠の「click here」をクリックすることでメールアドレスの認証が完了します。
これでアカウントが開設されたので、「Back to login」をクリックしてログイン画面に遷移します。
ログイン
ログイン画面に移行したら、Emailアドレスを入力し「Continue」をクリックします。
先ほど決めたパスワードを入力して「Continue」をクリックします。
個人情報詳細入力
ログイン後、まずは個人・法人のアカウントタイプを決めます。個人の場合は「Individual」を、法人であれば「Business」を選択して進めてください。
次に、より詳細な個人情報を入力します。最初は「国名(Country)」の欄しか表示されないので、この欄に「Japan」と入力します。日本以外であれば自身の居住国を入力してください。
国名を入力すると、さらに入力する箇所が表示されます。
⓶は、米国市民かどうかの質問なので、「No」を選択します。⓷は、市より後の住所を入力し、⓸は、アパート名・部屋番号があれば入力します。その後、⓹は市、⓺は都道府県、⓻は郵便番号を入力します。
日本語で入力しても先へ進むことはできますが、それぞれアルファベットで入力したほうが正確です。わからない方は、「君に届け」など無料で住所を英語表記に変換するサービスがあります。
次に、電話番号を入力します。頭の「0」は取って入力してください。
生年月日を入力していきます。Day/日・Month/月・Year/西暦の順で入力してください。
資産情報・トレード情報入力
次に、資産情報・トレード情報を入力していきます。海外FX業者でよく見かける質問ですが、適当に答えても問題にならないことがほとんどです。しかし、念のため正確に記入しましょう。
まず、「あなたの資金源は何ですか」と問われますので、下記7つの選択肢から当てはまるものを選択し、「Continue」をクリックしてください。
⓵ | Ownership of a business(事業の所有) |
⓶ | Employment(雇用) |
⓷ | Inheritance(遺産) |
⓸ | Investments(投資) |
⓹ | Early adopter(アーリーアダプター) |
⓺ | Sale of Property(不動産の売却) |
⓻ | Other(その他) |
サラリーマンの方は、⓶のEmploymentを選択してください。
次に、「毎月大体どれくらいの量のトランザクションを行いますか?」と問われます。こちらはどれくらい利用する予定があるかということなので、正確でなくても構いません。上から順に「0~99回」「100~199回」「200回以上」です。選択したら、「Continue」をクリックしてください。
次に、「国際銀行送金を行いますか?」と問われます。BlockFiへは仮想通貨で入金できるので、わざわざ国際銀行送金を利用する方は少ないでしょう。利用予定がないのであれば「No」を、もし利用する可能性があるなら「yes」を選択してください。
最後に「毎月大体どのくらいの量の仮想通貨をアカウントに追加しますか?」の質問です。こちらも先ほどと同様に、どれくらいBlockFiを利用するかに関係する問いですね。アバウトな回答でOKです。上から順に「0~5万ドル」「5万1ドル~10万ドル」「10万1ドル以上」です。選択したら、「Continue」をクリックしてください。
本人確認
次は、本人確認作業になります。手元に「運転免許証」または「パスポート」を用意して下さい。この記事では、運転免許証を使って説明します。
本人確認書類の準備ができたら、「今すぐ始める」をクリックします。
次に居住国が日本になっていることを確認し、「確認する」をクリックして進めていきます。
運転免許証を例に進めていきますので、⓵の「運転免許証」をクリックして下さい。パスポートの場合も本人確認手順は同様なので、パスポートを提出したい方は⓶をクリックして進めていきます。
本人確認書類の画像のアップロード方法を選択します。⓵のカメラマークを押すと、今操作中のPCやスマホの撮影機能を使って撮影します。⓶の「写真をアップロードする」を選択して、あらかじめ撮影しておいたものをアップロードしてもOKです。⓷の「別のデバイスで続行」はカメラのないパソコンで登録を進めてしまっているときなど、SMSやメール、さらにはQRコードでスキャンすることで、別の端末で本人確認作業を引き継いで行うことができます。
続いて裏面も撮影します。先ほどと同じく、⓵はその場で撮影し、⓶はあらかじめ撮影しておいたものをアップロードします。⓷は別の端末で本人確認作業を行います。
以上で口座開設は完了です!仮想通貨を送金して、レンディングをはじめてみましょう。
なお、アップロードした画像はリアルタイムで審査されますが、拒否率はかなり高いです。他の仮想通貨取引所などで問題なく承認されていた画像を使っても、拒否されます。非承認となると「リトライ」ボタンが表示され、やり直しできますので、画像アップロードがダメならリアルタイムの撮影に切り替えてみるなど、いろいろ試してみてください。
5回くらい「リトライ」を繰り返すと、サポートに連絡するよう指示されます。
まとめ
BlockFiのメリットや登録方法をお伝えしてきましたが、いかがでしたか?レンディングしておくだけで手軽に資金を増やすことができるため、日々チャートを見る時間のない方でも手軽に運用できそうですね。
特に難しいことを考えずに、預けておけば金利収入を得られることがBlockFiの大きなメリットでしょう。チャットは日本語非対応など、使い勝手はまだ悪いですが、年利が高いというメリットを重視する方は、挑戦してみる価値はあるでしょう。
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