FXのロスカット(強制ロスカット)とは、取引において保有している通貨ペアの価格が大きく逆行した場合、自動的にその通貨ペアのポジションを強制解消する仕組みのことを言います。
通常ロスカットは、投資家の証拠金(証拠金維持率)が所定の割合(ロスカット水準)を下回ったときに発動します。
自分で行う損切りとの違いは、自分が意図しないタイミングで損失が確定してしまうことです。
「もう少し待っていれば相場が反転したかもしれないのに・・・」という気持ちを抱えてしまうかもしれませんので、ロスカットがなるべくおきないように資金管理が重要になります!
ロスカットはFXの非常に重要な仕組みなので、FX初心者の方はしっかり理解しておきましょう。海外FXと国内FXで仕組みが異なる部分でもあります。
- FXロスカットと証拠金維持率の関係は!?
- FXロスカットの国内FXと海外FXの違いは!?
- FXロスカットのメリット・デメリットは!?
- FXロスカットの回避法は!?
それでは、それぞれのポイントを確認していきましょう!
FXのロスカットとは!?
FX取引におけるロスカット(強制ロスカット)とは、一定の損失が発生した場合に、さらなる損失の拡大を防ぐために保有ポジションを自動的に強制決済する仕組みのことです。
FXでは大きな利益が得られる可能性がある反面、大損するリスクも秘めています。そうしたリスクから投資家を守るために、ロスカットシステムが用意されているのです。
FX取引をする際には証拠金を預け、その証拠金を元にレバレッジをかけた取引を行います。取引の結果によっては損失が発生し証拠金が減少します。
この証拠金が少なくなるとロスカットの発動に近づいてしまうため、主に国内FX業者では投資家に向けて追加の証拠金を入金することを求める通知が送られます。通知を無視して放置したり、入金が間に合わなかったりすると実際にロスカットが発動します。
海外FXでは通知は送られないのが一般的です。
海外FXユーザーは自己管理が必要だっコ
FXのロスカットが発生する仕組み
もう少し詳しく、FXのロスカットが発生する仕組みについて説明します。
まず初めに、投資家がFX取引を行うには証拠金を証券会社に預けなければなりません。
その証拠金をもとにレバレッジをかけ、通貨の値動きを予測して取引をします。取引結果として損失が生じた場合、証拠金が減少します。そして証拠金維持率が一定の割合を下回ると、ロスカットが発動します。
ロスカットのトリガーになる証拠金維持率についてはあとで詳しく紹介するポン!
ロスカットが発動すると、自動的に保有している通貨ペアのポジションが市場の現在価格で強制的に決済され、証拠金の減少を防ぐ仕組みです。
保有する全ポジションが一斉に決済されるか、順次決済されるか(あるポジションを決済して証拠金維持率が回復すれば、ほかのポジションは決済されない)はFX会社によって異なります。国内FX業者は全ポジションを一斉に決済する会社が多く、海外FXは順次決済する会社が多いです。
ロスカットと追証の関係
ロスカットの仕組みがあるため、FX口座の残高がゼロやマイナスになることは基本的にはありません。
しかし、国内FXにはマイナス残高になったときに追加の証拠金を入金しなければならない「追証」の仕組みがありますよね?
追証が不安な人も多いっコ
追証は、ロスカット注文の約定が間に合わない場合に発生します。
ロスカットでは、トレードシステム側でロスカットの判定が出た後、決済のための注文が出されます。値動きが安定しているときは現在レートで即時決済されますが、大きな値動きが発生しているときは、ロスカット注文約定が遅れ、スリッページが発生します。このスリッページが大きいと、マイナス残高が発生してしまうこともあります。
国内FXでは、マイナス残高になると追証が必要になりますが、海外FXでは顧客のマイナス残高(追証)をFX会社が負担する仕組み(ゼロカットシステム)がありますので、追証が発生しません。
この仕組みの元ではどんな暴落があっても、投入証拠金以上の損失を問われません。
要は、10万円入金した場合
どんなに損失が発生しても入金した10万円以上は負担する必要がありません!
追証についてはこちらの記事で紹介しています。↓↓↓↓↓
国内FXと海外FXのロスカットの違い
ロスカット(強制ロスカット)は、一度の取引で大損するリスクから投資家を守るためのものとされています。しかし、この実はこのリスクを抑える機能は主に国内FX業者のロスカット機能の性質です。
後で詳しく紹介しますが、「国内FXは自己資金が全てなくなるかなり前にロスカットが発動し、海外FXはギリギリまで発動しない」という性質があります。
国内FXでは、ロスカットが起きないようにポジション量を調整すると、必然的に1回あたりのポジション量が少なくなります。一方海外FXでは、そのような制限がないので、1回の取引で全ての資金がなくなってしまうようなギャンブル的な取引も可能です。
海外FXはリスク管理も自己責任の仕組みだポン
海外FXでもロスカットの仕組みはありますが、主な目的はマイナス残高が発生しないようにすることです。そのためロスカットが発動しにくく、自己資金が全てなくなる少し前までポジションを保有できるようにロスカット水準(証拠金維持率)が設定されています。
FXロスカットと証拠金維持率の計算
これまでも取り上げてきたように、FX取引においてリスク管理が一番大切なポイントとなります。それを担うのが証拠金維持率です。
この証拠金維持率は、ロスカット(強制ロスカット)が発動するトリガーとなります。証拠金維持率が各FX会社の定める水準(ロスカット水準)を下回るとロスカットが発生してしまいます。
ここではその証拠金維持率の計算方法をわかりやすく説明していきます。
証拠金維持率の算出方法
証拠金維持率とは、現在の自己資本(口座に入っている現金)が、担保として必要な証拠金に対してどの程度あるのかをパーセンテージで表したものです。
この計算により、証拠金維持率が算出できます。
単純に見ると、この数値が高いと自己資本が大きく、低ければ逆に少ないといえます。つまり証拠金維持率が低いとポジションを保持するための担保が少なくなり、リスクが高まることになります。
証拠金維持率の例
具体例として、100万円(自己資本)を持ち、200万円のポジションを取った場合を考えてみましょう。
この時の必要証拠金は200万円×0.5%(レバレッジ200倍の場合)=10万円となります。
そこで、「証拠金維持率=自己資本額÷必要証拠金額×100」の公式を使うと、「証拠金維持率=100万円÷10万円×100」で証拠金維持率は1000%となります。
ここから90万円以上の損失が出ると、「証拠金維持率=(100万円-90万円)÷10万円×100」で、証拠金維持率が100%を下回ってしまい、ロスカットとなります(ロスカット水準が100%のFX会社のケース)。
証拠金維持率が1000%であれば、十分に証拠金を保有している状態といえる場合が多いです。ただし、ハイレバレッジで取引をしている場合は証拠金維持率が1000%でもあまり余裕はないこともありますので、資金の余力を測る際には証拠金維持率の数値ではなく具体的なロスカット価格を確認することをおすすめします。
レバレッジの影響が大きい
証拠金維持率が低すぎると、それはロスカット(強制的にポジションを解消される状態)になる可能性があるという危険信号になります。
ロスカットにならないためには、つねに証拠金維持率をチェックし、それが低下しないように適切なリスク管理を行うことが重要です。
ロスカットの発動しやすさは、「証拠金維持率」だけではなく「必要証拠金額(レバレッジから計算)」の影響も受けるため、FX会社によって大きく異なります。
ロスカットが発動する証拠金維持率は20~100%の間で設定されているFX会社が多いです。国内FX業者の方が高めに設定される傾向があります。しかし、レバレッジの違い方がロスカットの発動しやすさに与える影響は大きいです。
レバレッジが25倍の国内FX業者と500倍の海外FX業者では必要証拠金額にかなりの差があります。ドル円10万通貨(1ドル145円で計算)の必要証拠金は、それぞれ約58万円と約3万円になります。
海外FXでは必要証拠金が少ないポン!
このため、自己資本額とロスカットが発動する証拠金維持率の条件が同じ(100万円、100%)でも、国内FXが4.1円の価格変動でロスカットされてしまうのに対し、海外FXでは9.7円分の変動が起きるまでポジションを保有し続けることができます。
国内FX・海外FXのロスカット水準とは?
ここからは、国内FXと海外FXのロスカット水準の目安や注意すべきポイントを紹介します。
国内FXのロスカット水準
国内FX口座は、ロスカット水準は50%〜100%程度です。
国内FX業者 | 強制ロスカット水準 |
DMM FX | 証拠金維持率50% |
楽天証券 | 証拠金維持率50% |
外為オンライン | 証拠金維持率20% ※L25/L25miniコースの場合 証拠金維持率100% ※L25R/L25Rminiコースの場合 |
GMOクリック証券 | 証拠金維持率50% |
SBI FXトレード | 下記の2通りからの選択 【口座全体で計算】 口座全体の証拠金維持率が50%を下回った場合 【通貨ペア別に計算】 通貨ペア別の取引必要証拠金から当該通貨ペアの 評価損を差し引いた額が取引必要証拠金の50%を下回った場合 |
みんなのFX | 証拠金維持率100% |
YJIFX! | 証拠金維持率50% |
OANDA Japan | 証拠金清算割合(%)が100%以上となった場合 ※必要証拠金×50%÷証拠金清算価値証拠金維持率100% |
インヴァスト証券 | 証拠金維持率80% |
国内FXのロスカットの特徴は以下の通りです。
- 証拠金維持率が急低下することは少ない
- 必要証拠金が高いので、ロスカット水準の違いによる差が大きい
- 追証を請求される可能性がある
国内のFX会社はレバレッジが25倍までと法律によって決められているため、口座の資金に対して大きなポジションを取ることはできません。そのため証拠金維持率が急に50%〜100%を切ることが海外FX口座と比較して少なくなっています。
国内FXではドル円10万通貨(1ドル145円で計算)の必要証拠金は約58万円です。証拠金維持率100%でロスカットされる会社では、約58万円の損失が発生した時点でロスカットが発動します。
かなり早いっコ・・・
一方、証拠金維持率50%でロスカットされる会社では、約29万円の損失が発生するとロスカットされます。必要証拠金が高い分、ロスカット水準による違いが大きくなります。
国内FX口座では、顧客の損失をFX会社が肩代わりすることが禁止されています。そのため、ロスカットが間に合わずマイナス残高になってしまった場合は、その分を後日入金する追証が発生します。
国内FXでは口座残高がゼロになるかなり前にロスカットが発動します。そのため、スイスフランショックのような値動きが起きたときでなければ、基本的にマイナス残高になることはありません。
海外FX業者はレバレッジの規制がないため、1,000倍などの非常に高いレバレッジをかけることができる海外のFX会社では、短期間で大きな含み損が発生する危険もありますので注意が必要です。
資金10万円でドル円10万通貨(1ドル145円で計算)のポジションを持った場合、必要証拠金が約1万5000円なので、当初の証拠金維持率は約660%です。数値は一見多いように見えますが、約85Pips(0.85円)値動きしただけで証拠金維持率が100%に低下してしまいます。
油断しないようにっコ
また、もともとの必要証拠金が少ないので、ロスカット水準が20%でも100%でも国内FXほどロスカットが発動する価格に差がでません。先ほどの例でいえば、ロスカット水準が100%であれば自己資金が約1万5000円まで減少したときにロスカットが発動しますが、ロスカット水準が20%であれば3000円のときに発動します。
海外FXはギリギリまでポジションを持てるため、マイナス残高が発生しやすいですが、マイナス残高が発生してもFX会社が肩代わりしてくれるので安心です。
大手海外FX会社のXMTradingでは、スイスフランショックのときに顧客のマイナス残高を肩代わりしてくれた実績があります。
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FXロスカットのメリット
先ほど紹介した通り、国内FXのロスカット(強制ロスカット)は、一度の取引で大損するリスクから投資家を守るためのものです。
そのメリットは大きく3つに分けられます。
- 巨大な損失を防ぐ効果がある
- 自動的なリスク管理が可能
- 感情的な判断を回避することができる
巨大な損失を防ぐ効果
ロスカットの最大のメリットは、巨大な損失を防ぐ効果があることです。
FX取引は外国為替の価格変動を利用して行うため、大きなリスクを伴います。ポジション量によっては、100万円や1000万円といった大金が数時間でゼロになってしまうこともあります。
こうした事態を避けるため、国内FXのロスカットの仕組みでは、1度の取引で資金の大半を失うような取引ができないような仕組みになっています。
100万円(自己資本)を持ち、10万通貨分のドル円ポジション(ドル円=145円で計算)を持った場合でシュミレーションしてみます。レバレッジ25倍、証拠金維持率100%の国内FX業者で取引した場合、必要証拠金は約58万円になりますので、約42万円の損失が出た時点でロスカットされます。
上記の例では、資金の約半分を残してロスカットされてしまいます。巨額の損失が出る取引から残りの資金を守ったとも言えますし、ロスカットの制限があるために相場の反転を待てなかったとも言えます。
一長一短だポン!
自動的なリスク管理が可能
ロスカットのもう一つのメリットは、自動的な投資管理が可能となる点です。
FXでは、エントリーの際に利益確定と損切りのための予約注文を入れておくことが推奨されています。
しかし、うっかり予約注文を入れ忘れてしまうこともあるかもしれません。
そういった場合でもロスカットシステムがあれば、価格が暴騰・暴落した際に自動的に損切り注文が入るので安心です。
また、ロスカットシステムがあることで損切り価格についての意識が高まる効果もあります。
感情的な判断を回避
FX取引では感情的な判断が大きなリスクを生むことがあります。
為替の変動にパニックになると、本来なら撤退すべきタイミングを逃し、結果的に大きな損失を出すことになるかもしれません。
その点ロスカットはあらかじめ設定した条件を満たすと自動的に取引を終了するため、感情的な判断を排除し投資することができます。
FXロスカットのデメリット
FX取引では大きな投資チャンスがある一方で、利益だけでなく損失も当然含まれています。
特にそのリスクを抑えるための手段として存在するのが「ロスカット」です。
しかしロスカットはメリットだけではなく、自身の投資姿勢や市場環境によっては、以下のようにデメリットとして作用する場面も存在します。
- 潜在的な利益を逃す可能性
- 市場の急変による早期ロスカット
- 不利な為替レートでの強制決済
ここからはデメリットについて解説します。
潜在的な利益を逃す可能性
ロスカットは、ある決められた損失額に達した際に自動的に取引を終了する機能です。
これは投資家を深刻な損失から守るための有益なツールである一方で、それによって潜在的な利益を逃す可能性もあります。
なぜなら市場は絶えず動き続けており、ロスカットにより早期に取引が終了した場合、それ以降の場面で価格が回復して利益を生むチャンスがあったとしても、それを逃す可能性があるのです。
市場の急変による早期ロスカット
ロスカットが設定された価格範囲まで市場が急激に動くと、早期にロスカットが発生し、予期せぬ強制的な取引停止となることがあります。
特にニュースリリースや経済指標の発表などにより市場が大きく揺れる場合、短期間の急激な価格変動により早期ロスカットが発生し、その結果投資が中断されてしまったりするのです。
市場の急変時には「ヒゲ」と呼ばれる、一瞬だけレートが動いてすぐ戻る現象も発生します。このようなヒゲで取引が終了してしまうと、悔しい思いが残るかもしれません。
これにより、投資のタイミングを逸し結果として損失を増やす可能性もあります。
不利な為替レートでの強制決済
さらにロスカットが発動すると、その時点での市場価格で強制的に取引が終了するため、不利な為替レートでの強制決済が行われることもあります。
急激にレートが動いているタイミングは、スプレッドも拡大しています。場合によっては数十Pipsスプレッドが開いていることもあります。
ロスカットは強制的に発動するものなので、決済のタイミングは自分で選べません。そのため、スプレッドが大きく開いているタイミングでの決済となってしまうリスクがあります。
FXロスカットにおける注意点
FXでは、資金管理の面からロスカットルールを疎かにすると、意図しないタイミングで取引が終了してしまうリスクがあります。
ロスカットルールを理解し適切に活用することで、リスクを減らし、投資効果を最大化できる可能性があります。
ここからは、ロスカットに関するポイントについて紹介します。
- 証拠金維持率をチェックする
- 相場の急変に注意する
- 投資戦略を定期的に見直す
証拠金維持率をチェックする
FX取引において、証拠金維持率の適切な管理は重要です。
この証拠金維持率をきちんと管理することで、ロスカットを避け、投資を安全に運用することが可能となります。証拠金維持率は市場の急変により急低下することがありますので、最悪の事態に備えて事前にシュミレーションをしておくことをおすすめします。
証拠金維持率が急低下した場合は、追加の証拠金を入金することでロスカットを避けることができます。しかし、入金が口座に反映されるまでにタイムラグがありますので、余裕を持ったタイミングで入金しましょう。
また、一部のポジションを解消して証拠金維持率を回復することもできます。相場が反転する可能性が低いポジションを損切り決済し、相場が反転する可能性が高いポジションを残すと、損失を抑えられる可能性があります。
相場の急変に注意する
FX取引におけるもう一つの重要な点は、相場の急変に注意することです。
為替相場は、世界の経済状況や政治的な出来事に影響されその時々で変動します。そのため日々のニュースをチェックし、全体の動向を把握することが大切です。
また特に注意すべきは、為替相場が大きく動くイベントが控えている場合です。
利上げの発表や重要な経済指標の公表など、これらのイベントにより市場は大きく動きます。このようなタイミングでは、あらかじめ情報を把握し、適切な対策を練ることが求められます。
投資戦略を定期的に見直す
投資を行う際、最初に立てた戦略に固執するのではなく定期的に投資戦略を見直すことが重要です。
なぜなら市場の状況は常に変動し、過去の戦略が未来でも通用するとは限らないからです。そのため定期的に投資戦略を見直すことで、最新の市場動向に対応した投資を行うことが可能となります。
自分の投資スタイル・リスク許容度・資金の状況などを考慮して対策を練るべきです。その結果、最適な投資戦略を続けられる可能性が高まるのです。
FXロスカットの回避方法
FXにおいて、ロスカットは避けて通れない事態です。
しかしこれを無理に防ごうとすると、さらなる損失を招く可能性もあります。そのため、ロスカットの発生を最小限に抑えつつ、適切なリスク管理を行う方法を理解することが大切です。
具体的な対策として、以下の4つが挙げられます。
- 新規注文時に逆指値(損切り)を設定する
- 分散投資を行う
- 取引ロットを小さくする
- 証拠金を増額する
それでは、それぞれの詳細について解説していきます!
新規注文時に逆指値(損切り)を設定する
FX取引における最も基本的なロスカットの回避方法の1つが、損切り価格(逆指値)の設定です。
損切り価格とは、ポジションを持っている通貨ペアの相場が大きく逆行した場合に、そのポジションを自動的に手放す価格のことを指します。
具体的な設定方法は、取引を開始する前に自分が許容できる損失額を決めその額に相当する価格を設定します。
FXの取引では、リスクリワードを意識することが推奨されています。リスクリワードとは、取引における「リスク(損失)」と「リワード(利益)」の比率を示す概念です。具体的には、1回の取引においてどれくらいのリスクを取ることでどれくらいの利益が見込めるかを数値化したものです。リスクリワードを意識することで、損切り価格が決まりやすくなります。
損切り価格の設定をすることで、相場が逆行しても自動的にポジションが決済されるため、想定外の大損を防ぐことが可能です。
人間は損失を認めるときに1番苦痛を感じるものです。特にFXで大きな損失を抱えてしまうと、ポジションを決算できず、さらに損失を広げてしまうことが多々あります。大きな損失を出さないためにも、エントリー時に適切な損切り価格を設定する癖をつけましょう!
「なぜ人間は、損失を回避し、大きな損失を抱えてまうのか?」についてもっと知りたい方は下記の記事を読んでみてください。
分散投資を行う
分散投資もロスカットを回避する方法として重要です。
FX取引だけでなく、投資全般においてリスク管理の一環として分散投資は重要な役割を担っています。その中でも、一つの通貨ペアだけに偏りがちなFX取引においては特に注意が必要です。
例えば、複数の通貨ペアで取引することで、一つの通貨ペアの価格変動による影響を抑えることが可能です。これによりある通貨ペアで急激な値動きが発生してもロスカットが発動するリスクを抑制することが期待できます。
値動きの相関性の低いペアを取引すると、分散投資の効果が上がります。
取引ロット数を小さくする
ロスカットは、資金に対する損失額が大きくなることで発生します。
損失額を小さくするなら、取引ロット数を小さくすることはとても有効です。ロット数を小さくすることで利益も小さくなりますが、同時に損失も小さく抑えることが可能です。
取引ロットを減らしたくない場合、海外FXのボーナスを活用する方法もあります。
海外FXのボーナスを使えば証拠金を増やすことができますので、資金に対するリスクを変えずに取引ロットを大きくすることができます。詳しくはこちら↓↓↓↓↓
証拠金を増額する
最後に挙げるのが、証拠金の増額です。
FX取引では、取引する通貨の対価として証拠金を提供します。つまり、この証拠金が不足するとロスカットが発生し、取引が強制的に終了されます。
そのため証拠金の余裕を持つことで、一時的な相場の変動に耐えられ、ロスカットを回避することが可能となります。
ただし、証拠金を増やすだけではなく、その証拠金をどのように活用するかが重要です。損切りを避けたいあまりに無計画に証拠金を増額してしまうと、その分も全て損失になってしまうかもしれません。
証拠金を増額する場合は計画的に行うようにしましょう。
まとめ
FX投資におけるリスク管理のうち最も基本的な要素とされるロスカット。
これは自己の投資資金がある一定の損失額に達した時点で、それ以上の損失を防ぐために自動的にポジション閉じを行う、つまりは売買を終了するという機能のことでした。ロスカットを使用することで、予想外の大損を避け、資金の安全を確保することが可能となるのです。
これまでも説明したように、ロスカットのメリットは、投資家が予想できない市場の急変動から保有しているポジションを守り大きな損失から自己の資金を防ぐことが可能であるという点です。ロスカットを意識することで、着実な投資スタンスを維持することも可能です。
しかしながらロスカットの利用にもデメリットがあります。ポジションが大きすぎると少しの変動で取引が終了してしまい、利益を得るチャンスを逃してしまうケースもあります。
ロスカットの有効な対策として一番重要なのは、自分の資金の範囲内で適切なリスクリワード(損失と利益のバランス)を考え、自ら損切りを設定することです。
ロスカットの特徴を把握し、適切な対策を立てるようにしましょう!
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